こんにちは、日本語国際センターのNCニコです。
5月30日の日記でもご紹介していますが、6月14日(土)に川越市で「外国人による日本語弁論大会」が開かれました。この弁論大会は1960年に始まり、今年で49回目を迎えました。
第39回大会まではずっと東京で開かれていましたが、国際交流基金が主催団体のひとつに加わった10年前から、岐阜→福岡→長崎→上越市→大阪→札幌→高知→米子→下関→泉佐野市、と日本各地をめぐってきました。そして今回、10年ぶりに首都圏に戻ってきて、小江戸・川越での開催になったのです。
主催団体の川越市はもちろんのこと、埼玉県のご協力もいただきましたが、国際交流基金としては、日本語国際センター(さいたま市)の設立20周年記念事業として埼玉県での実施となりました。
前置きが長くなりましたが、当日の様子をお伝えしたいと思いますが、今回、弁論大会の担当として入社直後の大仕事に奮闘したフレッシュマン・ズッキーに聞きたいと思います(→フレッシュマン紹介はこちら)。
ズッキー、お疲れ様でした!本選出場者12名のスピーチ、タイムキーパーをしながら聞いていて、どうでしたか?
どれもメッセージが伝わってくる、すてきなスピーチでした!それにしても、みんな緊張していましたね。私は、出場者ケアの担当だったので、出場者の皆さんとは前日の夜から、当日朝のリハーサルや、大会の休憩時間など、ずっと一緒にいたのですが・・・そのときはワイワイ話していても、壇上に上がると違うものですね!
開会式、みんな緊張しています。
受賞者は、外務大臣賞と会場賞がスリランカのサミーラ・グナワラデナさん(「若者・馬鹿者・よそ者」)、文部科学大臣奨励賞がイランのフェレシテ・ナジミさん(「あなたは『大変』ですか」)、主催団体特別賞が台湾のコウ・ケイシさん(「正直、私の日本語は上手ですか」)でした。出場者はみんなそれぞれに小道具や衣装で個性を出していたので、受賞したしないに関わらず、みなさんすばらしかったです!
当日の会場内の様子はどうでしたか?
出場者の応援団が横断幕を持って応援に来てくれていたり、にぎやかな雰囲気でした!笑いを誘うようなスピーチも多く、会場から笑い声が聞こえてくるとても楽しい雰囲気の大会でした。会場が笑ってくれると、スピーチする側も安心してほぐれていくのが、下から見ていてもわかりました!
「はがきいろい」という日本語を例に、日本語のイントネーションについてスピーチしたズンさん
特別公演は、高校生がお琴を弾いてくれたり、川越まつり囃子の中では獅子舞が見られたりと、普段はあまり目にすることも少ない日本の伝統文化に触れ、とても勉強になりました。出場者も、獅子舞にはすごく驚いていました!
弁論大会の当日は、日本語国際センターからも海外日本語教師研修プログラムに参加中のノンネイティブの日本語教師たちが80名、見に来てくれました。ちょっと感想などご紹介したいと思います。午後の授業を終えてリラックスしているところをつかまえてお話しました。
皆さん、川越はどうでしたか?
ニラさん(JENESYSアセアン研修にインドネシアから参加中):
初めて行きました。古い街ですが、きれいでした。
アブさん、ジョハンさん(春短研修にマレーシアから参加中)、どのスピーチが面白かったですか?
アブさん:ベトナムのレー・チュン・ズンさんの『はがきいろい』が僕は一番面白かったんですが、残念ながら賞は取れませんでしたね。。
ジョハンさん:僕は台湾のコウケイシさんの『正直、私の日本語は上手ですか』が良いと思いました。難しい単語がたくさん出てきて難しいスピーチもありましたが、楽しかったです。
こういうスピーチコンテストには参加したことがありますか?
アブ&ジョハン:
いえいえ。大勢の前で話すのは緊張しますよね(笑)。
ズッキー、来年の第50回大会は・・・函館なんですよね?
記念すべき50回大会は北海道函館市で開催されます。きれいな夜景においしい海鮮・・・観光で遊びに行くのもいいですが、さらに弁論大会も見られるとなったら、一度で二度おいしい!!みなさん、来年の函館大会は要チェックです☆
函館大会は平成21年5月30日(土)です。ズッキー、来年もがんばってね。
川越で行われた今回の大会の模様は、8月3日(日)22:00~23:30NHK教育テレビで放映されます!!
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