Thursday, October 29, 2009

 埼玉「国際フェア」&助成相談会 やります!



こんばんは~出張前で忙殺気味のおひさまです。


簡単ですが、2つほど、告知をば。





★国際フェア2009(@埼玉)に参加します★



日時:10月31日(土) 10-17時、11月 1日(日) 10-15時


会場: さいたま新都心 けやきひろば 


(JRさいたま新都心駅下車徒歩すぐ)


→→詳しくはこちら



ジャパンファウンデーション日本語国際センター(通称NC)がブースを出します。『エリンが挑戦! にほんごできます。』や「レアリア・生教材」などのセンターで制作されたものの紹介はもちろん、なんたって土曜日はハロウィーンだし、あの着ぐるみが登場するという噂もちらほら…。これはぜひ写真に収めてこなくては!!





もう一つは、、、





☆公募プログラム・助成相談会を開きます☆


f:id:japanfoundation:20091029184052j:image:right



日時:11月 5日(木) 15-17時


会場:ジャパンファウンデーション JFICホール[さくら]


(東京都新宿区四谷)


申込締切:11月2日(月) EmailまたはFAXで


→→詳しくはこちら


基金って色んな“助成プログラム”を持ってるんですが、これが(実は職員でも)全部理解するのは難しい*1。そもそも「助成」っていう言葉自体、普段はあまり聞き慣れないと思うのですが*2、どんなプロジェクトだったら対象になるのか、応募するにはどうしたらいいのか、などなど、何でも聞けちゃう会です。


と説明会の告知をしておきながら、「でも東京まで行けないよ~」という方にも安心!ウェブサイトでも『公募プログラムガイドライン』や申請書がダウンロードできます。


(→こちら


過去にどんな助成をしてるか、↓からチラっと読めますので、心にあっためたプロジェクトがある方は、ぜひぜひどうぞ☆



市民青少年交流助成 (*22年度変更有)


日本語教育


知的交流会議助成プログラム


日米センター公募助成プログラム 過去の助成事業レポートもこちらから読めます!


※もちろん上記で紹介できなかった助成もたくさんあります。ぜひガイドラインで詳細をご覧ください~





*1:あ、言っちゃった><;


*2:でも基金職員になると、ワードの「じょせい」変換が一発で「助成」になります(笑)





Tuesday, October 27, 2009

 とある日のランチタイムの会話



こんにちは、松岡です。

私も今年で入社6年目となりました。最近ではめっきり同期と会う機会も減ってきてるのですが*1、たまたま先日、一堂が東京に集まる日があったので「せっかくの機会ですし」ということでお昼を食べに行くことに。


今日はそのときの会話から、なんとなく基金の事業の一端をご紹介します。






【登場人物紹介】


<入社6年目の同期。入社当時は7名だったが、気づけば2人減って5名に。>


中島(N):人事課を経て現在は文化事業部映像・文芸チーム。初代のブログチームメンバーなので、彼の詳しいキャラは過去の記事を参照。





タカグチ(T):ロシア語使い。入社して1年半で在ロシア日本大使館へ出向し、3年ほど海外勤務。モスクワ日本文化センター設立の黒子となる。その後現在は企画評価課で基金の公募プログラム等スキームのとりまとめを担当。





Iさん:会計課を経て現在は日本語試験センターで日本語能力試験を担当。マレーシアがあまりに好きで、四半期に一回は行っているらしい。過去に基金ブログに登場しているので、さらなる情報はこちら参照。





サトウ(S):日本研究・知的交流部の欧州・中東・アフリカ課(当時)を経て、現在は関西国際センターで施設管理業務を担当。アラビア語使いの猫好き。





松岡(M):情報センターを経て現在は文化事業部で造形美術事業を担当。詳細は過去記事参照










S:ブログといえば、松岡さんのあのキルギスの記事はなんなんですか?いいんですか、あんなの書いて?





M:いや、一応話をつなげたでしょ。基金の事業の話に・・・





T:ブログといえば、Iさんの記事以来ー見てないなー。





I:一日の仕事を紹介したいということで話を聞かれたことがありました。





M:ところで、Sさんは何で東京来たの?




S:実は関西センターの業務の関係ではなくて、中高教員*2の随行で呼ばれまして。あと、先ほど松岡さんのデスクに行ったらいらっしゃらなかったので見られなかったんですけど、是非今度早稲田でやる周恩来の展示のパネルとかがあれば見たかったんです*3。かなり興味があります。





M:そうね、あの展示はうちのチームで担当してるんで。よかったらあとで担当者紹介しますよ。ところでSさん、関西センターはもう長いよね?どんな仕事してるんですか?




S:関西*4に行ってもう2年ですね。今では個々の研修業務ではなくて、館の運営全体を担当してます。あと最近では、直接担当はしてないのですが、ふれあい交流祭の準備なんかもうちのチームでやってます。




M:Iさんは最近どうですか?Iさんも、もう試験センター*5長いんじゃない?





I:前身の試験課から数えて4年目ですね。日本語能力試験の実施を担当するのも今度の12月で5回目になります。今年から試験の回数が年に2回に増えて、業務量も増えてきましたね。








M:Nさんは、最近何してるの?引き続き漫画賞を担当してるのかな?




N:そうですね。漫画賞を担当してますよ。今年で3回目になりました*6。審査委員会は終わったんだけれど、まだ何もいえなくて…夏が過ぎた、って感じ。




M:Tさんはようやくプログラムガイドライン*7、終わったんじゃない??




T:遅くなって応募をお考えの皆様にご迷惑をおかけしましたが、これから応募や相談が来てくれるといいですが*8


・・・






昼食をとりながらだたのであまり時間が無く、それぞれ深く突っ込めませんでしたのが心残りですが、大体6年目くらいになってくると2部署くらい経験してますので、少しずつ組織全体が見えてくるようになってきますね。





また次回は、もう少し上か下の年次の皆さんも紹介したいと思います。




*1:そもそも同期が少ないのですが


*2:詳しくはこちら→id:japanfoundation:20080722:p1


*3:「周恩来と日本」展のこと。10/28から11/8まで、早稲田大学の小野梓記念館1階にて開催します。詳しくはこちら


*4:関西国際センターは、1997年5月に、関西国際空港のそばの大阪府泉南郡田尻町に出来ました。海外の様々な国の外交官、公務員や日本研究を行う研究者等を日本に招へいし、それぞれの職務や研究に役立つ専門日本語の研修を行っているほか、海外の日本語学習を奨励する日本語学習者訪日研修を実施しています。


*5:2008年10月に発足。日本語能力試験に関わる業務を行なってます。


*6:外務省が創設した「国際漫画賞」です。くわしくはこちらid:japanfoundation:20070524


*7:基金が毎年出している公募プログラムガイドライン。HPにも出てますので関心ある方はこちら


*8:11月5日に公募プログラムの相談会があります。ご関心のありそうな方は是非お越しください。





Friday, October 23, 2009

 人の移動と中高生による映像共同制作ワークショップ



こんにちは、松岡です。

過去にも何度かご紹介してきておりますが、ジャパンファウンデーションでは毎年継続して実施している事業に加えて、国内外の現場で活躍する職員自らが企画発案したアイディアを社内で募集する、社内コンペのようなものがあります。

ブログで紹介してる例としては、

子供向け芸術交流事業を通じた元紛争地の復興支援事業

動画スクウェア

カラオケ日本語学習キャラバンinブラジル

などがありました。




そして、




本日は、現在進行中のプロジェクトをご紹介したいと思います。







先日担当の蟹江さんと、愛さんに話を聞いてきました。




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松:

どうもこんにちは。

蟹:

こんにちは。

松:

それではまずはじめに、事業が始まった経緯を教えてもらえますか?

蟹:
色々な要因があったのですが、まず基金が昨年、新宿区四谷に移転をしました。新宿区には、多くの外国につながりを持つ子ども達*1が住んでいます。ただ、日本の住民と必ずしも交流が活発にあるわけではなく、「隣の外国人」として、近くに住んでいながらもあまり接触がないという状況を聞いていました。そこで、基金がこれまで蓄積してきた国際交流の経験を、何かそういう地域の子供達に生かすことは出来ないかなー、と思うことがあり、今回の企画に繋がりました。




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松:

なるほど。

今回は「先駆的・創造的事業」ということで実施に繋がったようですが、どの辺りが先駆的・創造的だったんですかね?




蟹:

「多文化共生」という言葉で表現されるような活動は、既に全国各地で行なわれていますし、それ自体が先駆的・創造的ではないかと思います。ただ、「隣の外国人」である在住外国人の人々や外国につながりのある子どもたちと、「互いの違いを認めつつ、一緒に仲良くやっていきましょう」と提案はされていますが、その具体的な方法については、まだ模索中だと思います。その中で、海外の現場での文化交流が中心である基金が、地域に対してこれまでの文化交流のノウハウを生かして地域に対して何らかのアプローチをしたということが、基金としては新しかったのかもしれません。
また、海外につながりのある子どもたちの中には、将来、親や自分の出身国に住む子ども達もいます。ワークショップ参加した中高生の中には、小学生や中学生の時に来日し、日本語も日本文化もまったくわからないまま、不安な気持ちを抱えながら学校に通い、必死に日本語や日本文化を習得してきた子もいます。時には、日本社会の中で疎外感を感じ、日本に対してマイナスなイメージを持つこともあると思いますし、逆に楽しい思い出を作ることで、プラスなイメージを持つこともあると思うのです。今、彼らが日本でどういう環境の中で育ち、どういう経験をするかということは、彼らが大人になったときに日本に対してどういう印象を持つかということにも繋がってくると思うんですよね。その点で、ジャパンファウンデーションのミッション*2とも密接に関わってきている気がします。




松:
国と国の垣根が低くなりはじめて、人の移動もどんどん活発になってきている現代においては*3、単純に外国で事業をやれば日本に対するイメージアップに繋がるというわけでもなくなってきてるということでしょうかね。




蟹:

そうですね。これだけ人もモノも情報も移動するようになった時代の中で、これまでにないぐらい文化的背景の異なる人々と接する機会や、違う価値観との接触が増えていると思います。違う価値観は摩擦を引き起こす原因になりえます。でも、逆に何かのちょっとしたきっかけで、それが面白さや楽しさとして捉えることもあると思うのです。そのためには、新しい価値観、異質な価値観に出会ったときに、マイナスなものとして受け止めるのではなく、どうやったらプラスなものとして受け止めることができるか、そのための場づくりやきっかけづくり、そして個人のものの見方に対する訓練が必要だと思いました。それは、ながらく海外において国際相互理解を行ってきたジャパンファウンデーションだからこそできる事業なのではないかと思いました。

もちろん海外での日本文化紹介事業も重要ですが、異文化を受容する土台も併せて作ることで、多様な価値観に住む若い世代に向けて、効果的な活動につながるのではないかと思いました。

そのため、今回の事業では、例えば映画を上映するとか、シンポジウムを開催するとか、情報発信文化紹介型の内容ではなく、共同作業を中心にプログラムを考えました

第一に考えたのは、多様な背景を持つ参加者の間に信頼関係を築くことです。日本人にルーツのある子と、外国につながりのある子が一緒になって何かを作ったり、考えたりすることを行うことにしました。その際、今回活用したのが映像です。




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愛:

ひとつのものを一緒に作る時は、出自はどうあれ、必ず個人の文化的背景や価値観の違いが明らかになってくると思います。その時に、お互いの意見を調整したり、具体的な作業を分担したりしながらベストな方法を探すことが必要になりますよね。このやり取りの中で、仲間の性質や考え方を知り、自分はそれをどう受け止め、働きかけるのか、絶えず意識して考えなければならないので、共同作業は自分を知る機会でもありますし、他者をどれだけ受け入れられ、関わっていけるかの実践でもあると思います。

共同作業の中でも映像制作を選んだのは、映画を見ると、今まで知っていたはずの風景が新しく見えることがあるように、映像を通して外の世界や自分や他人を見ることは、自分が生活している土地、環境、自分自身についての新しい発見にもつながると思ったのがひとつの理由です。自分が知っていると思っていたものが違って見えるということは、映像ならではの力だと思います。それに、今はカメラがあればすぐにでも映像を撮れますし、パソコンを使って自分で編集などもできるようになっているので、参加してくれた中高生が、今後も自分たちで作り続けていけるひとつの表現方法として、体験する機会にもなれば良いなと考えました。

一緒に映像を作って、皆で見るということを通じて、「人と一緒に何かをすることは大変だけれど楽しいものだ」と思ってもらえたら、それが日々の生活の中でも違う価値観や考え方に対してポジティブに接するきっかけになるのではと期待しています。

自分自身も、この計画に携わることで本当に勉強になっています。

日本工学院専門学校の講師陣の方々の協力や新宿区で在住外国人児童への学習支援補助活動を行っているNPO法人「みんなのおうち」の協力を得て、9月に第一回目の映像制作ワークショップを行いました。




蟹:

次回は、9月のワークショップの様子をお伝えしたいと思います。




松:

ありがとうございました。じゃあ続きはまた次回ということで。




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*1:外国につながりを持つ子どもたちとは、必ずしも外国籍というわけでなく、例えば親のどちらかが外国籍であり、自分は日本国籍保持者である、または日本生まれ日本育ちですが、国籍は外国籍であるなど、様々なケースがあります。新宿区は住民の10人に一人が外国籍というぐらい、非常に海外からの在住者が多い地域です。特に、大久保地域の学校の中には、生徒の6割が外国につながりを持っている子供がいます。

*2:「国際文化交流事業を総合的かつ効率的に行うことにより、我が国に対する諸外国の理解を深め、国際相互理解を増進し、及び文化その他の分野において世界に貢献し、もって良好な国際環境の整備並びに我が国の調和ある対外関係の維持及び発展に寄与することを目的とする。」国際交流基金法より

*3:「人の移動」といえば、最近の遠近でも特集してました




日本庭園とか盆栽とか その後



こんにちは。Mです。


 先日このブログでご紹介しました、プタカウスカスさんのインタビューですが、この文化人招聘事業を担当している生活文化チームのプタカウスカスさん担当のNさんからうれしいお知らせが!


 在リトアニア日本国大使館のHPにて、本ブログが取り上げられました。


 色々他の写真もアップされていますので、是非ご覧下さい。





Thursday, October 22, 2009

日本研究フロントライン



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こんにちは、おひさまです。秋晴れが続いて気持ちいいですね~♪でも毎朝少しずつ空気がひんやりしていく気がして、寒いのが苦手な私はちょっと憂鬱。そして昨日の嵩原さんの記事内リンクで、カナダの皆さんが厚手のジャケットを着ているのを発見。もう相当寒いんだろうな…




さてさて、今日はいきなり9名のローカルスタッフの皆さんに写真で登場していただきました!ノ(_ _ ノ)ヨロシクオネガイシマス *1


ジャパンファウンデーションの海外拠点(21都市にあります♪)で働く皆さんは、本部からの派遣職員と一緒にその国との橋渡しをされています。選抜された数人が日本に来て、いつも電話やメールでやりとりをしている本部職員に会ったり、日本にある関連機関を訪ねることにより、今後の業務に資する情報・知識の習得や、ネットワークの形成を目的とした訪日研修が行なわれました☆

日本列島に台風18号が吹き荒れていた10月8日*2に到着した皆さん。今年は主に「日本研究」部門を担当しているスタッフの研修ということで、10月12-14日に開かれた「世界日本研究者フォーラム」に合わせての訪日です。





まだ海外赴任を経験してない(一応)若手代表の私。海外拠点ってどんな感じ??な疑問をそのままぶつけてしまいました。


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で、まずは初歩的な質問から(笑)


―――皆さん、日本語話せるんでしょうか?



【Yes】7人:日常会話くらい ~ 日本人かと思うくらい流暢な方まで


【No】2人:仕事は英語と現地語。



「日本語を話せるのが雇用条件」という拠点から、「共通言語は英語」と設定している拠点まで様々。日本研究者や日本語教育の担当者は日本語ができるスタッフが多いけれど、例えば映像芸術分野を担当するスタッフは主に現地語で仕事、というDさん@ジャカルタのお話にも納得です。オフィス内は90%日本語!というソウル日本文化センターにはびっくり |)゚0゚(| ホェー!!





―――来日は初めて?それとも皆さん自身が日本のエキスパート??



【初めて!】2人


・日本は夢の中でみていた通りの国だったけど、地下鉄の出口がたくさんありすぎて迷っちゃう!しかも自転車が歩道を走ってるし!(Sさん@ニューデリー




【住んだこと有り】5人


・日本に数年住んでいたし、かなり色々知っているつもりだったけど、今回たくさんの日本研究者の方々とお会いして、自分が知らない世界がまだまだ広がっていることを実感した。(Gさん@ニューヨーク

・東京に滞在するのは初めてだったし、以前住んでいた街とは全く違う体験だった。浦和*3から本部(四谷)まで1時間弱の満員電車通勤を経験して、東京に勤めるツラさが分かった。(Lさん@トロント&皆さん満員電車には激しく同意(苦笑))






―――個別日程の中では、例えばどんな関連機関を訪問されたんですか?



・群馬県のブラジル人学校を訪問。日本に住むブラジル人の増加に伴って、日本でもブラジルの教育が受けられるよう作られたけれど、最近は、雇用状況の悪化で多くの労働者がブラジルに帰国したので、今度は逆にブラジルで、ポルトガル語ができない子供たちの教育問題が起こっている。(Iさん@サンパウロ


関西国際センターで行なわれる日本語学習者訪日研修の選考も担当しているので、実際にセンターに行ってみた。周りの環境も含めてセンターの様子が分かって、これからは出発前に日本での生活を心配する研修生にも色々アドバイスできそう。(Cさん@北京



Nさん@ロンドンは早稲田大学の桜井啓子教授とお会いしたそうですが、桜井教授は7月の報告会イベントに関してもブログでちょっぴりご紹介しましたね。11月6日には関連シンポジウム「インターカルチュラル・シティと多文化共生」が行なわれます。


他にも、筑波大学でエジプトや中東からの留学生・研究者らに会われたGさん@カイロ、韓国文化院で日本の「韓流ブーム」やポップカルチャーの力を体感されたKさん@ソウルなどなど。


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(政策研究大学院大学(GRIPS)を訪問)








たくさんのお話の中で、共通して聞かれたのは「実際に担当者・研究者に会って話ができて良かった」という言葉でした。


月並みな感想ですが、どんなにコミュニケーション手段が発達しても、(むしろコミュニケーション手段が発達したから?)生身の人間同士が会うのには代えられない“何か”があるし、「百聞は一見に如かず」と言うとおり、どんなにインターネットで調べても自分の目・耳・足で体感した話の説得力には敵わないと思います。





海外拠点で日々、その国と日本との間のバランスを取りながらお仕事をされている皆さん。


「これまでは自分の国と日本と、点と点で一本の線があるだけのイメージで仕事をしていましたが、今回の研修を通じて、他の国で同じように日本研究を担当するスタッフと一緒に時間を過ごしたり、様々な国からの研究者に会ったりして、これまで感じていなかった『第三国の点』を意識するようになりました」というKさんの言葉には、日頃どうしても担当国だけしか見えなくなっている自分も反省です。


皆さん、今頃はそれぞれのご自宅に着いているかしら?各地の日本研究の最前線で、これからもよろしくお願いします☆




*1:写真は本部の担当者も含めて10名です。会議室横の屋上でパチリ☆


*2:ちょうど私がマニラからのバレーボール記事をアップした日ですね~ 私、お天気話が多すぎかな(・へ・;;)うーむ


*3:皆さん、研修中は北浦和にある日本語国際センターに泊まりました。





Wednesday, October 21, 2009

『カナダ研修報告』事業は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!



みなさん、こんにちは!


「財務課に舞い降りた宴会採用の織田裕二」こと嵩原(たけはら)と申します。


今回は私がカナダで体験してきた海外事務所研修についてお伝えしたいと思います。


私は9月13日から10月9日までの約一ヶ月間、トロント日本文化センターにて研修を受けてきました。トロント日本文化センターは現地職員を含めても10人弱の事務所なのですが、図書館や展示ホールも保有して様々な事業を行っており、チームワーク良く頑張る職員の方々が印象的でした!


一人一人に担当業務を説明していただき、色々とお手伝いをさせていただいたのですが、お手伝いした事業の中でも特に印象的だった2つのものをご紹介したいと思います。





一つ目の事業は、研修二日目にあったAFIN(Asian Film Night)という事業です。 これは、トロント国際映画祭に際してアジアの映画関係者を招待してレセプションを行い、ネットワークの拡大・強化を図るという事業で、さすが映画関係者が集うだけあって栄華な雰囲気漂う方が大勢いらっしゃいました!「カムイ外伝」の崔洋一監督、「ウルトラミラクルラブストーリー」の横浜聡子監督を始め韓国とベトナムからも監督さんと女優さんがお越し下さり、大変盛り上がりました。


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私は買出しや会場の準備をお手伝いしたのですが、赤白ワインやビール毎に消費量を予測して分量を調節して購入し、食事の準備で日本料理と他国の料理のバランスを考えて用意するなど、事業を実施するに際しては細やかな気遣いが必要なのだと感じました。私はホストとしてゲスト同士が心地よく過ごしてコミュニケーションをとれる環境整備=受付や食事、飲み物、会場のセッティングや片付け等のロジ面をきちんと行えば良いと思っていましたが、参加者の輪に積極的に入っていき、お客様同士を紹介し、ネットワークを拡げるお手伝いをすることが重要だと教わりました。


「壁の花になるくらいなら裏で皿を洗っている方がマシだ!!」という教えを直前に頂戴し、監督やメディア関係者、映画のバイヤーまで必死に話しかけ続けました。


その会話の内容はもちろんのこと、最後にお見送りした際に崔監督に「ありがとう」と言って手を差し伸べていただいた時の畏れ多さと、それに勝る喜びは忘れることができません。





二つ目は、Nuit Blanche(ニュイ・ブロンシュ)というトロント中で美術館、博物館などが夜通しギャラリーを開放したり、パフォーマンスを行ったりする現代アートのお祭りです。トロント日本文化センターも参加機関として展示ホールを開放し、佐藤晃一ポスター展と、日本の現代建築についてのDVD上映を行いました。


一晩で2000人以上の人がセンターを訪れる一大イベントということで、私も夜通しお客さんの整理や見回りなどをお手伝いする予定だったのですが、「観て体感してこい」という有り難い指令を受けて午前2時頃から街を徘徊し出しました。色々な作品を観たのですが、ここでは基金が助成をした日本人アーティストの2作品の感想をお伝えします!





一つ目は、坂口恭平さんの『BICITYCLE (Bike City), 2009』 @5 am(鑑賞時間)


(作品の写真については以下のホームページをご参照下さい。)


http://www.scotiabanknuitblanche.ca/exhibition.aspx?zone=C&rowID=8





ホームレスの生活からインスピレーションを得たというその作品は、がれきのようでもあり宝のようでもあり、


観客と一体となって完成する芸術作品でした。


負荷のある、漕ぎ難い自転車を童心に帰ったように懸命に漕ぐ真夜中の大人達。


暗く肌寒い明け方の郊外に浮かぶ仄かな明かりの下では、たまにチェーンや車輪に巻き込まれてしまうズボンの裾、


あるいは買い物袋のように観客が作品に惹きこまれていました。





二つ目は、砂山典子さんの『A SULTRY WORLD, 1995-2009』@6:30 am


http://www.scotiabanknuitblanche.ca/exhibition.aspx?zone=C&rowID=9#0





明け方なのに一時間も外で待たされる。


温かいお茶をくれた見知らぬ優しい人に出会いました。


やっとのことで入った建物の中には、特大の真っ赤なスカートと真ん中に女性がひとり。


無我夢中で潜りました。


富士山を苦労して登った後に見る朝日のように


恋い焦がれたあの人に思いを伝えた後の爽快感のように


オールナイトでカラオケに行ったときに一瞬訪れる、眠気と覚醒、後悔と快感の間に佇む気持ちのような、


疲れて下火になった心をスカッとさせてくれたのは、スカートの中に潜んでいた下着ではなく、そのさらに奥底に見えた


観る者を圧倒するアートの衝撃でした。





この他にもバイオリンとフルート、チェロで日本の音楽を奏でてくれたSilver Roots というアーティストのコンサートなどにも携わったのですが、普段経理部で働いていて事業の前線を見たことがなかった私にとっては、直接お礼を言われたり感動したことを伝えられたことが最も新鮮で励みになりました!





Tuesday, October 20, 2009

日本庭園とか盆栽とか パート3



みなさん、こんにちは。 Mです。


さて、先日からご紹介していますプタカウスカスさんですが、NHKのお昼のニュースでさいたまの盆栽村訪問の様子が放映されました。


こちら↓


http://www.nhk.or.jp/saitama-news/20091015132700_02.html


さて、今日は、インタビューの最終回です。。


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京都の料理店にてぱちり






 最悪の場面はパチンコです。背広を着ている人がパチンコをしている姿を見てからだがしびれる感覚になりました。


 でも、これを笑ってはいけなくて、彼らはたくさんの問題を間違いなく抱えているのだと思います。おそらく一人ひとりと話をしたら、家庭や、仕事で何らかの問題を抱えているのではないでしょうか。自殺や麻薬などにつながるような問題もあるかもしれません。


 でも、日本の若い女性のファッションは本当におしゃれだし、世界と比べてもずいぶん違うと思いました。また、平日に散策していると皆さん真面目な格好をしてあるいていますが、金曜の夜になると表情が変わって明るくなっているスーツの皆さんも見ました。


 実は、日本に来てから毎日2時までかかって日記を書いているんです。自分の体験したことについての本も書き始めました。リトアニアに戻って、続きを書きたいと思っています。


 日本に来る前に、今回の招へいプログラムスケジュールを見たのですが、怖かったんです。というのも非常に有名な先生方のアポイントメントが入っていたからなんですが、実際に会ってみたら皆さん親切で1時間の予定が、2時間、3時間と延びて、次に行かないともう間に合わない!ということもしょっちゅうです。


 


 今回の日本滞在は本当に忘れることのできないものになるでしょう。



 プタカウスカスさんは、私たちに「ありがとう」とおっしゃったのですが、正直、こちらのほうがお礼を言いたいくらい、たくさん色々なお話をお伺いすることができました。


 そして、文化はみんなで共有するものであり、自分たちだけのものじゃないということをもう一度考える良い機会になりました。


 ちなみに、、このときの料理は、雲丹、戻り鰹、秋刀魚、たこそして大根おろしにしいたけなどなどかなりフツーに日本食(居酒屋メニュー)オンパレードを私選んだのですが、好き嫌いなくきれいに食べてくださいました。





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プタカウスカスさんとアンドリュスさんです。





Friday, October 16, 2009

 Selamat Datang!



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ここは、どこでしょう?








ここは、赤道近く、ツインタワー、他民族、ドリアン…そして親日で知られる…

















マレーシア!











なぜ突然マレーシアなのかというと…


実は私(あ、久しぶりの登場のズッキーです)、今、マレーシアにきています。





遊びではなく、クアラルンプール日本文化センターでのOJT研修で、です。


海外の現場=JFの海外事務所で働くとはどういうものなのか、いつか訪れる(はずの)海外赴任のときに備えるべく、1ヶ月間勉強にきております。








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↑クアラルンプール日本文化センター(JFKL)が入っているオフィスビル。





↓18階、入口を抜けるとそこは・・・図書館です。


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先週から始まったOJT研修ですが、イベントがあれば見学させてもらい、所長や先輩方が関係者に面談することがあればくっついていって、「海外の現場ってこうなんだ~」「あんなイベントやこんなイベントの裏側で、海外事務所のスタッフってこんなことしてたんだ~」といった感じの新しい発見が毎日あります。








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これは、先週末に行われたJFKL主催「第6回日本語教育研究発表会・浦和研修報告会」の様子です。


公募で選ばれた口頭発表・ポスター発表がありました。








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同じ日の午後に行われた浦和研修報告会。浦和で研修を受けた研修生が、その成果を発表していました。














JFKLが外部機関と共催で実施している主催展(浮世絵)のオープニングにも見学に行きました。


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マレーシアは食べ物もおいしいです。これを忘れてはなりませぬ!





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ドライ パン ミー





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イポー チキン








というわけで、毎日刺激的な海外の現場で、いろいろなことを吸収して成長して帰りたいと思います。身も心も。








ちなみに、マレーシアについては、過去のブログや、サポーターズクラブのイベントでも紹介されていますね!





http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20090818/p1


http://www.jpf.go.jp/jfsc/member/event/0905_repo1.html


http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20081225











それではまた、続報をお届けしたいと思います。





Jumpa lagi!





Thursday, October 15, 2009

日本庭園とか盆栽とか パート2



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こんにちは。Mです。さて、今日は先日のプタカウスカスさんインタビューパート2です。(写真は、プタカウスカスさんのお庭朝露園のパンフレットです。)


私自身、リトアニアという国について不勉強だったのですが、何かつながりがあるかなと思って調べたところ、多くのビザを発給しユダヤ人を救ったことで有名な外交官杉原千畝氏がビザに署名し続けたのは、まさにこのリトアニアでした。


では、続きです。


-リトアニアと日本では気候が違いますが、盆栽や庭園の手入れで大変なことはありますか?



 実はリトアニアの緯度は北海道くらいなんですよ。夏はそんなに蒸し暑くなくて30度くらい。冬はマイナス10度とか、30度くらいまで下がることもあります。


 でも、春先は寒暖の差が激しいので、とても危険です。毎日天気をよく見て、今夜はマイナスまで気温が下がるという予報の場合は木に保温のためのビニールをかぶせたり、盆栽も普段は外に出していますが、家に入れたりしています。


おそらく世界で一番北にある盆栽だと思います。



-朝露園というお庭の名前の由来を教えてください。






 朝私は庭で瞑想をしているのですが、太陽が東から上がると葉の露が真珠のように見えるところから名づけました。


 現代の日本人が意識的に庭を見ていない理由なのですが、私は生活上で大きなストレスを受けている人や心に傷がある人のほうがより良く物事に気づくということがあるのではないかと考えています。


 私は、毎日庭園の世話をしていますので、葉がどうやって大きくなるか、花がどのように咲くか、いつも観察しています。


 幼い頃から子どもたちに自然をどうやって見ればよいかを教えることは非常に大切です。いつか学校を作って子どもに自然を感じることを教えてあげたいと思っています。


 


 実はそういうこともあって、盆栽の展示と文化フェスティバルを開催することにしたんです。1回目は8000人、2回目は1万人、3回目は1万5千人の人が着てくれました。日本人の伝統文化アーティストも参加してくれたんですよ。2003年から欧州盆栽展示会に参加していて、そこで知り合った人たちなんです。


 2008年には盆栽博物館も作りましたし、2009年には自分の家の通りに桜並木も作ったんですよ!



-今回の旅行について、日本の印象について教えてください。想像より良かった点と悪かった点、ありますか?






 日本に来ることはずっと夢だったので、日本を歩いていると感じるだけで最高です。リトアニアでの催しや庭、盆栽にお金を費やしていたのでずっと来ることができなかったんです。東京で浜離宮にいったんですが、ちょうど台風のときでほかには誰も人がいませんでした。その時、自分の魂はここに来たことがある、と感じました。


 浜離宮だったら、私は無料で仕事をしたいと思いましたよ(笑)。


 日本で色々な庭を見て、造園家、建築家の限界を超えた想像力に感動しました。日本の庭、建築には自然を良く理解したすばらしい作品が多いです。寺、神社も建築が複雑でびっくりしました。特に建築の「角」。今も同じようなものを造ることができる人がいるのかわかりませんが、間違いなく心の豊かな人たちが作りあげたものだと思います。


 清水寺で夕日が山の向こうに沈む風景を見たのですが、寺の偉大さだけなく、周りの自然も楽しむように作られていることを理解しました。日本の庭園をみていると、その当時何か生活や精神上の衝撃を受けた人たちが作ったのではないかと感じることがありました。


 現代人は物事にあまり感動しない、精神的にも満たされて何もいらない社会に暮らしていると思います。普通の人が日本庭園を見ると普通の風景にしか見えないかもしれませんが、全体の風景だけでなく、繊細な部分にも大事なので自然にもっと目を向けることが大切だと思います。(Mさんのお名前も自然のものですよね、、と言われました。)


 実は次男に跡をついで貰いたいと思っているのですが、彼はまだあんまり興味がないようです。現代人の彼は満たされていてまだ必要性がないということかもしれないです。


 日本のマスコミに申しあげたいのは、日本の素敵な庭や自然についてもっと報道して欲しいということですね。京都や奈良が世界遺産に登録されるには理由があるんです。これは世界共通の遺産だと思います。


 



続きます・・・・。





Tuesday, October 13, 2009

日本庭園とか盆栽とか



皆さんこんにちは。Mです。


うちは暦どおりのお休みなので、この週末は3連休でした。


私は関西方面に行っていろんな人に会ってきましたが、今日ご紹介したいのはこの方!


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リトアニア盆栽連盟会長 ケストゥーティス・プタカウスカスさんです。*1





プタカウスカスさんは、リトアニアのご自宅にとてもすばらしい日本庭園を自分で造っただけでなく、盆栽やその他日本文化を広くリトアニアで紹介する活動をしていらっしゃいます。


2009年10月5日(月)~10月19日(月)の日程で「国際交流基金文化人招聘プログラム」の一環で日本に滞在中のプタカウスカスさんに京都でインタビューした内容を数回にわたってご紹介します。








―まずは、盆栽との出会い、最初のきっかけを教えてください。


 リトアニアがソ連支配下にあったとき、ソ連軍として自分の意に反しアフガニスタンに派兵*2されました。その時の経験は、とてもつらく私は大きな心の傷を受けました。帰国後3ヶ月くらいはほとんど眠ることができず、医者に行っても「結婚すれば治りますよ」と非常に冷たい対応を受けました。私は心を閉ざし、とにかくたくさん仕事をすることで気を紛らわせようとしたのです。





 そんな状況が続いていた1988年、友人が「ボンサイ」と書いたプレートのついた小さい鉢植えをくれました。その時、自分の心がとても揺れたのを感じたのです。今思えば、それは偽モノのボンサイだったのかもしれないのですが、小さな生き物である植物が小さい鉢で育てられていることに興味を持ちました。




 当時は資料がほとんどなかったので、山採り*3も自己流でしたし、針金がなかったので糸を使ったりして、盆栽を始めました。はさみも普通のはさみでしたよ。


 当時は、工業用洗濯機の部品を作るエンジニアだったんですが、帰ると盆栽作りに励んでいました。でも、それでもまだ心は100パーセント落着いた状態ではありませんでした。





 そして、1996年リトアニアの海辺、パランガ市を歩いていたとき、偶然小さい日本の庭園の写真を見たのです。その時、また心が揺り動かされるのを感じました。言葉にできないものを感じたのです。そして、日本庭園を造ろうと思ったんです。


 それからは、昼夜かまわず庭を造ることに没頭しました。当時インターネットの時代になりつつありましたので、ネットでも色々情報を集めて、自然の木や石を集めたんです。


 この庭は2002年に完成しました。毎朝30分から1時間庭で瞑想するようになっていたのですが、その時もまだ1日4時間くらいしか眠ることができなかったんです。


 


 ある日のこと、瞑想の途中に鳥が飛んでいるイメージが頭に浮かんだんです。そのあと、盆栽の手入れをしていたら、空から鳥が飛んできて、私の近くにとまりました。私が手を差し出したところ、鳥が私の手の上にとまってくれました。その時、私はその鳥は神様の使いではないか、と思いました。そして、神様がすべてを許してくれた、と感じました。





 それからは5-6時間眠れるようになりました。盆栽も日本庭園もいわば未完成なものでもあり、まだまだやることがたくさんあると思うと心が落着きます。



つづく・・・ 




*1:左。右は早稲田大学アジア太平洋研究科の修士課程在籍中のリトアニアからの留学生ゲレザウスカス アンドリュスさんです。


*2:1979年から10年間行われたソ連軍の軍事介入。プタカウスカスさんは一番最初にアフガニスタンに入る兵として派遣されたそうです。


*3:盆栽用語。山野にある自然木を採集して鉢などで根づけさせること。





Friday, October 9, 2009

 日本語国際センターの授業を見学しよう!



みなさん、こんにちは。サポーターズクラブ担当のYです。


全日本男子バレーの追っかけである私は、


マニラのみなさんがうらやましくてたまりません!!





さてさて、先日は東京の日比谷公園で行われた


グローバル・フェスタにジャパンファウンデーションも出展しました。





訪れた方々に人気だったのが、日本語能力試験の体験です。


これは外国人の日本語学習者が受けるものですが、


油断してると日本人でもけっこうまちがっちゃうんですよね・・・。





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日本語能力試験にトライするみなさん。左は職員です。





「日本語教育に関して、ジャパンファウンデーションでは


どんな事業をしているのですか?」という質問もけっこうありました。





ジャパンファウンデーションは、海外の日本語教育を促進するため、


日本語教育専門家の海外派遣や教育機関の支援、


日本語能力試験、日本語教育に関する調査研究、


教材の開発、制作などをしています。





それに、埼玉と大阪の2ヶ所にある研修センターで、


日本語教師、外交官などの専門家の訪日研修を行っています。





海外で日本語を教える日本語教師は、なかなか実際の日本文化に触れる機会がありません。


日本語が上手に喋れても、日本文化を知らなければ、それを生徒に教えることは難しいです。


また、日本語の教授法も新しいことを常に取り入れていく必要があります。





「とはいっても、実際にどんなことをしているの?」と思われた方に、朗報です!


10月30日に、埼玉県さいたま市の日本語国際センターでの授業を見学し、


さらに授業に参加もできちゃう、というイベントがあります!





海外から長期研修に来ている日本語の先生たち・・・


つまり、日本人ではない日本語教師のみなさんがどんな授業を受けているのか。


日本語の授業ではなく、教授法の授業ですので、


日本語教師や日本語をボランティアで教えている方にはとっても役立つこと間違いなし!


もちろん研修生も、先生以外の日本人と会話や交流ができてハッピーです。





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去年のイベントではお天気がよくて、授業のあとに庭で記念撮影しました!





今回は、JFサポーターズクラブ会員20名限定のイベントですが、


ぜひぜひご参加ください!去年はこのイベントに参加するためになんと名古屋からいらしてくださった方も。





去年のイベントの報告はJFサポーターズクラブのサイトとブログに載っていますよ!!


http://www.jpf.go.jp/jfsc/member/event/0805_repo.html


http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20080623





お申込みはこちらから。12日締切です。


申込みと同時にクラブへの入会もできます。


http://www.jpf.go.jp/jfsc/member/event/0910.html


みなさんのご参加をお待ちしています!





JFサポーターズクラブについてはこちら


http://www.jpf.go.jp/jfsc/index.html





Thursday, October 8, 2009

スポーツの雨季 ~世界のスポーツ vol.1



こんにちは、おひさまです。日本列島、今日は台風ど真ん中ですね~。皆様の地域で被害がありませんように。

でもきっと台風の後は爽やかな秋晴れが期待できるはず!2016年オリンピックは残念ながら東京落選でしたが、来週12日は体育の日(祝日イェイ♪)。久しぶりに復活の「世界の○○」シリーズでは*1「世界のスポーツ」を取り上げまーす!





第一弾は、マニラから思わず“チャチャチャ”しちゃうレポートが届きました♡


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みなさん、こんにちは。


最近千原ジュニア似(と、私が勝手に吹聴している)の師匠のもとで、テコンドーを習い始めた三富@マニラ日本文化センターです。レッスン5回目にして早速足の指を負傷し、フィリピン赴任以来、初めて人の付き添い以外で病院にいきました・・・


(´Д`;)イテッ





さて、日本はいま秋真っ盛りですよね!?秋といえば、スポーツ!!


フィリピンは、今は雨季で、先日の台風16号によって発生した大洪水によりメトロマニラを中心に大変な被害を受けていますが、こちらでもややスポーツの話題で盛り上がっています。





というのも、なんと、バレーボールのアジア男子選手権が、ここマニラで開催されたのです。


ニッポン、チャチャチャ!!ワァァァァー!


マニラに赴任していて良かった~っ ゚.+:。ヽ(*゚ロ゚)人(゚ロ゚*)ノ゚.+:。




こんな機会はめったにない!*2


ぜったい、応援に行くしかないっ!!


そして、全日本チームを応援するとなれば、これを着ていくしかないっっっ!!!





ということで・・・





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どーーーん!!!!




このブログでも何度かご紹介している、国際交流基金(ジャパンファウンデーション)のオリジナル商品、Asia5シリーズ・オリジナルTシャツ*3 *4

遠くからは日の丸に見え、かつ近くで見るとJFロゴマークの蝶がいっぱい!全日本チームを応援しながら、ジャパンファウンデーションのPRもできるという、なんともセコイ、いや大変お得なTシャツです。しかも、昨年から“Project Runway Philippines”というフィリピンの超人気リアリティTV番組でメンター役を務め、今やファッション界のみならず、ショービズ界でも活躍する著名なファッション・デザイナーのジョジー・ローレンさんのデザインによるものです*5




さて、私はこのTシャツを持参して、ちょうど週末に行われた準々決勝、準決勝に加え、月曜の夕方(幸いにも終業後!)に行われた決勝戦の応援に、マニラ日本文化センターの日本語教育専門家やフィリピン人のスタッフ、マニラで活動中のJENESYS若手日本語教師たちと小応援団を組んでニノイ・アキノ・スタジアムまで応援に駆けつけました*6








結果は・・・





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ニッポン、サイコーッ!


中国(準決勝で対戦)のキレのよい速攻や、イラン(決勝で対戦)の大応援団にも負けず、完全無欠の全勝優勝でした。


アジアチャンピオンです!





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喜びを分かち合う選手とスタッフ


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MVPをとった福澤選手がサイン攻めに





ちなみにフィリピンで人気のスポーツは、群を抜いてバスケットボールです。また、マニー・パッキャオ選手の活躍もあり、ボクシングもすごく人気があります。ちょうど、バレーボール会場に向う途中に、フィリピン人のスタッフに、「フィリピンで人気のスポーツを3つ挙げるとすれば?」という質問をぶつけたところ、バスケットボール、ボクシングの2つはあっさり出たのに、3つ目はさんざん考えた挙句「ない」という答えでした。





最後に、忙しい活動の合間を縫って予選ラウンドから会場で応援しつづけていたJF応援団長(と、私が勝手に呼んでいる)JENESYS若手日本語教師の鈴木さんから感想を一言。






決勝戦から数日が経過した今もまだ興奮しています。


声をからして応援しました。勝利の瞬間に立ち会えて本当に良かったです。


全日本チームの皆さん、本当におめでとうございます!



ニッポン! ( ̄∇ ̄ノノ”☆( ̄∇ ̄ノノ”☆( ̄∇ ̄ノノ”☆ チャチャチャ!!!




*1:過去のシリーズは↓
世界のクリスマス世界のハロウィン事情世界の記念日などなど


*2:なんと、入場料は50ペソ~350ペソ。日本円で言えば、約100円~700円です。こんなに安価で、全日本の試合が見られることもなかなかないでしょう。


*3:東京都美術館他、各地のミュージアムショップでお買い求めいただけます。詳しくは、こちら


*4:ちなみに今JFICショップでは、学生公募のオリジナルTシャツを販売中です(byおひさま)


*5:このTシャツ制作に関する裏話は、こちら→Tシャツを買って国際貢献!?(全編)Tシャツを買って国際貢献!?(後編)


*6:ちなみに、連日の応援で活躍したAsia5のTシャツは、三夜連続の洗濯にも耐え、型崩れ、色褪せ、縮みもほとんどありませんでした。さすが高品質!





Monday, October 5, 2009

「をちこち」31号は10月1日発売です。



こんにちは。編集担当のOです。


特集は「国境を越える人々と国家の関係」


インターネットの普及と経済のグローバリゼーションが進行するなかで、国境を越えた人の移動も活発になってきた。人の移動と相互交流がもたらす、新しい文化や価値観、摩擦や社会問題、そして未来の社会についても考えてみよう、という欲張りな企画です。


巻頭鼎談は、「人の移動」の専門家ともいうべき井口泰先生(関西学院大学)、日本国内のイスラム社会に詳しい桜井啓子先生(早稲田大学)、文化人類学者としてアメリカの各地も訪れた渡辺靖先生(慶応義塾大学)という豪華メンバー。


いろいろ面白エピソードも伺うことができました。


たとえば、



「天然資源に乏しいパキスタンは、自国の余剰人口、特に男性を中東の産油国や先進国に送り出し、彼らからの送金で外貨を稼いで来ました。家族戦略として、息子が5人いたら、一人を国に残し、4人をそれぞれ違う国に送り出したりもします。たとえば、日本の景気が悪化したら、お兄さんのいるイギリス、弟のいるドバイ、あるいは従兄がいるアフリカに行って稼ぐのです。」



!!!


続きは「をちこち」本誌にて。


そして、


日本の移民政策、多国籍タウンのオオクボ、欧米とは違う成り立ちをしている日本の中華街、学生のみではなく教育の場を提供する大学自体が越境していくこと、難民、エスニック・メディア、越境の古代史などを取り上げています。


エッセイとしては、


四方田犬彦先生の「わたしはなぜ旅に出るか」


作家の黒木亮さんの「わたしはいつもノートを持って飛行機に乗り込む」も必読です。











編集として、もちろん、「企画」部分で頭をひねるのですが、


今回は表紙!!


悩みに悩みました。





最初の候補だったヴェネチア・ビアンナーレのポーランド館の作品は、すてきだけれど表紙には弱いかな、とか。








デザイナーさんが提案してくれたパスポートの入国・出国印をデザインした表紙案は、テーマとしてはあっているけれど・・・ときめかない・・・











どうしよう・・・


(ここで後ろに座っている後輩ちゃんからアイディアが!!)











最終的に表紙となったのは・・・?


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NY在住のアーティストのインゴ・ギュンターさんの「world processor」シリーズから。


ギュンターさんは、グローバルな問題をテーマにした地球儀を数多く制作してきた方です。中央は「Refugee (Republic) Network」と題された作品で、世界各地の難民キャンプを結ぶことで、領土を越えた地球規模の難民共和国が立ち現れてくる、という意味合いのもの。他のテーマの地球儀もあわせて、今回の表紙となりました。





今号では、(海外から)日本への人の移動に焦点をあてた企画となりましたが、次号は「ここにも活躍している日本人がいる」が特集テーマです。





日本人は内向きになっているといわれるけれど、イチローのようなスーパースターだけに限らず、世界各地の様々なジャンルで、ある人は表舞台で華々しく、またある人は地道に献身的な活動を続けている。そんな人たちを紹介したいと思います。


お楽しみに!!





Thursday, October 1, 2009

 大学と連携して授業をやります。



こんにちは、松岡です。


このたび国際交流基金では、上智大学と共同で連続講座を開くことになりました(恐らくそういうのは初ではないでしょうか!?)。


毎回異なる講師陣(基金の職員や大学の先生など)が、それぞれの現場での経験にもとづいてレクチャーをします。



国際文化交流の理論と実践 ―研究と実践の現場から―


日時:10月6日~1月5日の間の毎週火曜日 18:45~20:15


場所:上智大学四谷キャンパス


申し込みはこちら






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突然話は変わりますが・・・


先週末まで夏休みをいただいて、キルギスに行ってまいりました。


山と高原の国、という情報だけを頼りに行ったはじめての中央アジアでしたが、本当に美しい景色の連続でした。





こんな感じ。


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あと、今回行ってみて新鮮だったのが、首都のビシュケクにさえもマックやスタバが無い!!


しかも街中キリル文字だらけで読めない!!





こんな感じ。


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英語も全然通じなくてみんなロシア語はなしてる環境が新鮮でした。


言葉もあまり通じない環境でしたが、身振り手振り、ガイドブック片手にロシア語しゃべってみたり、意外とそれが楽しかったりしまして。


キルギスの人たちは皆さん優しく、こちらが日本人とわかると、いきなり





ヤクザ





とか





シンジュク





とか





知ってる日本語を発してくれて、久しぶりに個人的な国際交流を楽しみました。








昔と違って、今は誰もが簡単に外国に行ったりできますよね。


日本にもたくさんの外国人がいますし、身近な環境で外国の言葉や文化に触れる機会がたくさんあります。


日頃から思ってるのですが、そういった個人的な関係の積み重ねが、外国に対する印象に繋がっていく気がします。


例えば僕の場合、今回のキルギス旅行でキルギスに興味がわいてきたし(それはそれで単純ですが・・・)、さらに中央アジアのほかの国のことも知りたくなりました。





外国文化を知りたいとか、日本のことを外国人に話してみたいとか、そういうのありませんか?





皆さんがこうして日常生活で感じていることややってることと、基金のような団体が行なってる国際文化交流活動というのは、規模の大小の違いはあれど、実は同じことなんじゃないかなーと思ってます。





僕自身、この講座に全く関わってませんのであまり言えないのですが、タイトルだけみてると何だか堅苦しそうで難しそうですね。。。


ただ、日頃の生活で皆さんが楽しんでいる外国文化とのふれあいが、大きな視点で見たときにどこに繋がっていくのか、そんなことを体感してもらえる場にもなるのではないかなー、と一職員として思いました。








まもなく開講しますので、興味のある方は是非起こし下さい。








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<裏情報>


なお、JFサポーターズクラブ会員の方は、受講料が30,000円から24,000円に、なんと6,000円も割引になるようです。


実はこれ凄いことでして、JFサポーターズクラブの会費で一番安いアソシエイト会員が3,000円(学生会員は2,000円)ですので、確実に会員になって申し込んだお得です!!


是非この機会に、会員になって講座を受講してください!


申し込みはこちらです。