Thursday, October 22, 2009

日本研究フロントライン



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こんにちは、おひさまです。秋晴れが続いて気持ちいいですね~♪でも毎朝少しずつ空気がひんやりしていく気がして、寒いのが苦手な私はちょっと憂鬱。そして昨日の嵩原さんの記事内リンクで、カナダの皆さんが厚手のジャケットを着ているのを発見。もう相当寒いんだろうな…




さてさて、今日はいきなり9名のローカルスタッフの皆さんに写真で登場していただきました!ノ(_ _ ノ)ヨロシクオネガイシマス *1


ジャパンファウンデーションの海外拠点(21都市にあります♪)で働く皆さんは、本部からの派遣職員と一緒にその国との橋渡しをされています。選抜された数人が日本に来て、いつも電話やメールでやりとりをしている本部職員に会ったり、日本にある関連機関を訪ねることにより、今後の業務に資する情報・知識の習得や、ネットワークの形成を目的とした訪日研修が行なわれました☆

日本列島に台風18号が吹き荒れていた10月8日*2に到着した皆さん。今年は主に「日本研究」部門を担当しているスタッフの研修ということで、10月12-14日に開かれた「世界日本研究者フォーラム」に合わせての訪日です。





まだ海外赴任を経験してない(一応)若手代表の私。海外拠点ってどんな感じ??な疑問をそのままぶつけてしまいました。


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で、まずは初歩的な質問から(笑)


―――皆さん、日本語話せるんでしょうか?



【Yes】7人:日常会話くらい ~ 日本人かと思うくらい流暢な方まで


【No】2人:仕事は英語と現地語。



「日本語を話せるのが雇用条件」という拠点から、「共通言語は英語」と設定している拠点まで様々。日本研究者や日本語教育の担当者は日本語ができるスタッフが多いけれど、例えば映像芸術分野を担当するスタッフは主に現地語で仕事、というDさん@ジャカルタのお話にも納得です。オフィス内は90%日本語!というソウル日本文化センターにはびっくり |)゚0゚(| ホェー!!





―――来日は初めて?それとも皆さん自身が日本のエキスパート??



【初めて!】2人


・日本は夢の中でみていた通りの国だったけど、地下鉄の出口がたくさんありすぎて迷っちゃう!しかも自転車が歩道を走ってるし!(Sさん@ニューデリー




【住んだこと有り】5人


・日本に数年住んでいたし、かなり色々知っているつもりだったけど、今回たくさんの日本研究者の方々とお会いして、自分が知らない世界がまだまだ広がっていることを実感した。(Gさん@ニューヨーク

・東京に滞在するのは初めてだったし、以前住んでいた街とは全く違う体験だった。浦和*3から本部(四谷)まで1時間弱の満員電車通勤を経験して、東京に勤めるツラさが分かった。(Lさん@トロント&皆さん満員電車には激しく同意(苦笑))






―――個別日程の中では、例えばどんな関連機関を訪問されたんですか?



・群馬県のブラジル人学校を訪問。日本に住むブラジル人の増加に伴って、日本でもブラジルの教育が受けられるよう作られたけれど、最近は、雇用状況の悪化で多くの労働者がブラジルに帰国したので、今度は逆にブラジルで、ポルトガル語ができない子供たちの教育問題が起こっている。(Iさん@サンパウロ


関西国際センターで行なわれる日本語学習者訪日研修の選考も担当しているので、実際にセンターに行ってみた。周りの環境も含めてセンターの様子が分かって、これからは出発前に日本での生活を心配する研修生にも色々アドバイスできそう。(Cさん@北京



Nさん@ロンドンは早稲田大学の桜井啓子教授とお会いしたそうですが、桜井教授は7月の報告会イベントに関してもブログでちょっぴりご紹介しましたね。11月6日には関連シンポジウム「インターカルチュラル・シティと多文化共生」が行なわれます。


他にも、筑波大学でエジプトや中東からの留学生・研究者らに会われたGさん@カイロ、韓国文化院で日本の「韓流ブーム」やポップカルチャーの力を体感されたKさん@ソウルなどなど。


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(政策研究大学院大学(GRIPS)を訪問)








たくさんのお話の中で、共通して聞かれたのは「実際に担当者・研究者に会って話ができて良かった」という言葉でした。


月並みな感想ですが、どんなにコミュニケーション手段が発達しても、(むしろコミュニケーション手段が発達したから?)生身の人間同士が会うのには代えられない“何か”があるし、「百聞は一見に如かず」と言うとおり、どんなにインターネットで調べても自分の目・耳・足で体感した話の説得力には敵わないと思います。





海外拠点で日々、その国と日本との間のバランスを取りながらお仕事をされている皆さん。


「これまでは自分の国と日本と、点と点で一本の線があるだけのイメージで仕事をしていましたが、今回の研修を通じて、他の国で同じように日本研究を担当するスタッフと一緒に時間を過ごしたり、様々な国からの研究者に会ったりして、これまで感じていなかった『第三国の点』を意識するようになりました」というKさんの言葉には、日頃どうしても担当国だけしか見えなくなっている自分も反省です。


皆さん、今頃はそれぞれのご自宅に着いているかしら?各地の日本研究の最前線で、これからもよろしくお願いします☆




*1:写真は本部の担当者も含めて10名です。会議室横の屋上でパチリ☆


*2:ちょうど私がマニラからのバレーボール記事をアップした日ですね~ 私、お天気話が多すぎかな(・へ・;;)うーむ


*3:皆さん、研修中は北浦和にある日本語国際センターに泊まりました。





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