みなさん、今日は何の日かご存知ですか?・・・そう、Halloweenです
私の記憶では、ほんの数年前までは日本ではあまりメジャーでなかったお祭りだと思うのですが、ここ最近はデパ地下などでもハロウィン一色の飾り付け*1。そもそもこのお祭りって何のお祭りだっけ?アメリカでは盛んだけど、日本以外の国々ではどんな風にお祝いしているのだろう?という素朴な疑問から、今日は、海外に散らばる基金職員*2からの、各国のハロウィン事情をお届けします。その前に、、、ハロウィンってそもそも何?という方のために。
ハロウィーンは、キリスト教の諸聖人の日(万聖節)の前晩(10月31日)に行われる伝統行事。諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve(前夜祭)であることから、Halloweenと呼ばれるようになった。ケルト人の収穫感謝祭がキリスト教に取り入れられたものとされている。ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。31日の夜には、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン」(お化けかぼちゃ)を作り、魔女やお化けに仮装した子供達が「トリック・オア・トリート(Trick or treat. お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ねる。 (ウィキペディアより)
【イタリアやオーストリアの場合~万聖節(11/1)自体を重視する国々~】
まずはローマから。
イタリアでは去年、あまりもりあがりってものは感じられなかったような・・・確か諸聖人の日に家族などのお墓参りに行くのだそうですが、その前夜はどうしているやら。ちょっと調べてみますね。
「調べてみなければ」よくわからない程度にしか、ハロウィンは普及していない様子。へえ。意外。
お次はオーストリア。
オーストリア人の同僚に聞いてみたのですが、やっぱりオーストリアではお祝いしないそうです。
ただ、5年ほど前からハロウィンの風習がだんだん入ってきているとのこと。
たとえば、秋にかぼちゃを家の前に飾ることは以前からやっていたけれど(単に秋らしい飾りとして)、それをハロウィン風(お化け風?)に切り抜くようになったのはつい最近のこと。それから、仮装してご近所をまわる子ども達もたまにはいるそうです。外国の風習だけどおもしろいから真似てみたという感じで、日本と同じ取り入れ方ですね。
この時期、ハロウィンよりずっと大切なのは11月1日のAllerheiligen(万聖節)。
家族で集まってお墓参りに行き、お墓の掃除をして、お花を飾り、ロウソクを灯します。
まさに日本のお盆。この夜にお墓へ行くと、ロウソクがたくさん灯っていてとてもきれいなのだそうです。
ここでもやはり、翌日の万聖節のほうが大切にされているんですね。昨年アメリカにいたとき、ヨーロッパの各国から来た留学生が思い思いの仮装をしてハロウィンを祝っていたのでヨーロッパでも普通にお祝いしているのかと思っていましたが、本来は宗教と深く結びついたお祭りであるため、そう単純なものでもないのですね。。。。もともとケルト人のお祭りだったことを考えると、本当はロンドン事務所の方にもインタビューするべきでした、、、と今ごろ反省。。。
【お隣韓国の場合】
ここでも「ハロウィン、ソウルでは聞きませんねえ」の一言。
韓国にはキリスト教徒が多いので、何らかの形で取り入れられているのかと想像したのですが、少なくともソウルに住む同僚の話では大々的にお祝いする、ということはない様子。。。日本のように商業的な形ででも、ハロウィンが取り入れられてる国って結構あるのかと思っていましたが、そうでもないのですねえ。
最後に、本命アメリカでのハロウィンの様子。町にはかぼちゃをくりぬいた飾りがいたるところに現れ、1ヵ月ほど前から、テーマパークなどでもハロウィンにちなんだイベントが行われたりします。オレペコのいた町フィラデルフィアでは、この時期だけ、アル・カポネがいたことで有名な全米最古の刑務所、Eastern State Penitentiary にお化け屋敷が出現し、連日行列ができるほどの大盛況。実際の刑務所を使っているのでなんとなく薄気味悪い上に、切符きりのお姉さんや列を整理するお兄さんたちまでが、凝った特殊メイク&怪物になりきった演技。恥ずかしながら、お化け屋敷なんて子供じみてるわ!と思っていたオレペコも大絶叫していまいました。
あと、明らかにハロウィン・パーティに行くのだな!と思われる仮装をした人たちも街中でよく見かけます。ちなみに留学生仲間はこんな風になってました。。。
残念ながらハロウィンについては、前回のクリスマス特集のように、各国のお祝いの風景を写真で比較する、、、とはいかなかったのですが、今回お話を聞く中で、インドとメキシコからは、「ハロウィンはあまり知られていないけれども、この時期にとても面白い伝統的なお祭りがある」ということを教えてもらったので、これについては次回掲載したいと思います。お楽しみに!
*1:冒頭の写真も、焼き菓子が詰まった入れ物。あまりにかわいいので買ってしまいました・笑
*2:基金は海外19カ所に事務所を持っています。今回ハロウィン事情を聞けたのはそのうちほんの数カ国に過ぎませんが、、、