Wednesday, August 30, 2006

◎文化交流関係のお知らせ



皆様、お久しぶり、情報センターの丁寧です。


インターン特集もいよいよ第5弾になりました。その前に二つほど、国際交流基金が直接関っていませんが、文化交流関係のお知らせを書かせていただきます。





ⅰ.「日印交流年」ロゴマーク募集中のお知らせ


日印文化協定締結50周年にあたる2007年は、日印両政府の合意により「日印交流年」として、年間を通じて様々な事業が実施されます。ジャパンファウンデーションも、記念事業を行なう予定です。


なお、外務省では、「日印交流年」の公式ロゴマークを募集中です。1等賞品は日本・デリー往復航空券です。ぜひご応募ください。


 応募要領(締切:9月末) 





ⅱ.「アフリカン・フェア」開催のお知らせ


「アフリカの多彩な魅力がギュッと詰まった3日間。東京・お台場で新しい「アフリカ」に出会おう。」byJETRO(国際貿易振興機構)


開催期間: 2006年9月2日(土)~4日(月)


開催時間: 9月2日13:00~18:00 9月3日10:00~18:00 9月4日10:00~17:00


場所: 東京ファッションタウン(TFT)ビル 西館TFTホール(東京都江東区有明3丁目1番)


詳しくはこちらへ


国際交流基金もアフリカとの文化交流・文化協力を推進しており、いまは2006年11月に日本にて開催されるバレーボール世界選手権に参加予定のケニア女子バレーボールナショナルチームへの技術指導の専門家を派遣しているほか、これからは凧や藍染などの交流事業を予定しています。





◎インターン生特集◎ その5 上西園さんの場合



インターン特集本文

こんにちは。上西園です。

国際交流基金文化事業部文化企画課でインターンシップとして二週間研修させて頂きました。




まず、なぜ基金でのインターンシップの志望を決めたかというと、以前から漠然と国際的な舞台での仕事に憧れていて、現在ではアメリカの政治などについて興味を持っているからです。大学でも、そういった分野を中心に学んでいます。そういう訳で、当初は国際的な感覚やアメリカについての知識を得ることに主眼を置いてインターンを希望しました。実際に志望したのは日米センターでした。単純にアメリカについて多くを学べるかなと思っての志望でした。




しかし、今回お世話になったのは文化企画課でした。実はこれがとても僕にはいい経験になったんですね。僕にとってのターニングポイントとなったと言っても言い過ぎではないでしょう。単純に申しますと、日本の文化の素晴らしさを改めて見直すことが出来た、といったところです。 




文化企画課といってもとても様々な仕事があり、ここで全てを紹介するのは難しそうなので、特に僕が影響を受けた事業を紹介します。「日本紹介のための文化人派遣」です。具体的な事業内容はというと、日本料理をミャンマーで紹介したり、日本の民族衣装である着物をアメリカで紹介したりと多肢にわたっています。どれも、日本の文化を媒体として日本を良く知ってもらおう、とうい考えの下行われているとのことでした。 これはなにも、「親日家」を作るのではなく「知日家」を増やそうという概念なのだと伺いました。要は、「日本を無理矢理好きになってもらおう」ではなく、「本当の日本を知ってもらおう」ということです。そうすれば、自ずと各国との良好な関係だったり、更に言えば世界平和といった所まで繋がっていくのだと思います。




現在、必ずしも日本に対して好意的でない外国人も少なからず存在するのは事実です。しかし、文化交流をいうことを切り口にお互いを良く知り、理解しあえることができれば素晴らしいと強く感じました。そういった意味でも、基金の職員の方々の仕事は非常に意味のある重要な仕事だと思います。




僕は、インターンを通じて今までは特に気に留めることも無かった「日本の文化を外へと発信する」事の大切さを学ぶことが出来ました。そして僕自身、今まではアメリカにばかりに関心を抱いていたのですが、もう一度足元を振り返り、もっともっと自国の素晴らしい文化についての知識、理解を蓄えたいです。そして、それらを異文化の中へ発信することができればと思います。大学に帰ってから早速、留学生に対して日本の様々な素晴らしい文化を紹介しようと思っています。 




文化企画課の方をはじめ、国際交流基金の皆様、二週間という短い期間でしたが本当にありがとうございました。




Tuesday, August 29, 2006

◎インターン生特集◎ その4 生野さんの場合



こんにちは、津田塾大学3年の生野です。

国際交流基金の総務部人事課で2週間インターシップをしました*1


理由は文化交流や日本語事業などの基金の仕事に興味があったからです。





実際は全く違う分野での仕事となりました。


でも人事課なんてめったにいけない場所だし、組織をほんとの意味で内側から見られるところで、大変勉強になりました。





まず総務部人事課ってどんなことしているかイメージつきますか?


私は行く前、総務部が具体的になにをやっているのかよくわかりませんでした。


そして、人事課といえば採用、給料、異動を扱っているところだというイメージしかありませんでした。





総務部は「会社の上の部分でもあり、下の支える部分でもある」そうです。


たしかに、どんな会社にもあります。

会社の組織がどうやったらうまくいくか、ということを中心に考えている部署なのだそうです*2





人事課は私のイメージ+福利厚生を扱っている部署です。


私は期間中ほとんど机に向かってエクセルに入力していました。


その間にコピーやファイリングをしたり、表を見やすくしたりしていました。


でも、この一つ一つの作業を丁寧にやることが後々役立つんです。


細かい作業でもその後に使う人のことを考えながらやらなければいけない作業です。

こうやって下から支えることでスムーズな作業があって、企画とか交流が成り立っているのかと思いました*3





さて、私がこの期間に体験して印象に残っているのが


①国際交流基金で毎日が国際交流を実感できるわけではない。


②社会人になると休みがない。


ということです。




私がインターンをしたのが人事課というところだったからか、国際交流基金にいながら、あまり「国際交流」を実感できませんでした。海外事務所があることや異動が多いことはわかったんですけど、机に向かって作業をしていると「国際交流してるなぁ」という感覚はわいてこなかったです。毎日基金で働いていると「国際交流」を実感するんですかね*4





私はむしろ海外と交流というか基金の職員のみなさんとの交流が多かったように思えます。というのも期間中にさまざまな部署の職員の方からレクチャーを受けたからです。そのレクチャーで交流事業も紹介されましたが、文字だけだとイメージがしにくいところもありました。けれども国際交流基金の全体像はみえてきたと思います。





他のインターン生が言っていたように、事務作業が多いです。


でも、この地道な事務作業があるからこそ企画やったりできるんでしょうね。。。





そして2週間で最も驚いたことは


社会人になると1年365日中約230日働き、休める日は平均たった12日ということです!!!!

これは有給休暇取得状況の表を整理したときにわかったことなんですが、大学生の私にとって230日でたった12日しか休めないのは本当に衝撃的なことでした。社会人の皆さんは当たり前のことかもしれないんですが、私はこれを知ったとき、本当に声が出なくなりました*5





お金を稼ぐって大変なことですね。


230日をただただ満員電車に乗って、8時間パソコンに向き合ってあっという間に過ごすのではなく、いかに内容の濃いものにしていくか、そのためにはやりがいがある仕事に就くことが大切だと思いました(それを見つけるのに時間がかかるんだろうけど・・・)。




大学生時代にバイトに精出すのもひとつかもしれませんが、やっぱり長期休暇が与えられる学生時代ってのはめちゃくちゃ重要です。4年間の猶予を与えられたのだからしっかり楽しむべきだと強く実感しました*6





インターンシップ期間中に疑問に思ったことをたくさんの職員の方に質問して、丁寧なお答えをいただき、とても実りのある2週間でした。それから仕事の大変さ、大学生時代の大切さがわかりました。




短い間でしたが本当にありがとうございました*7




*1:どうも、松岡です。今回はうちの組織内の管理的な業務を行なう部署でインターンをした生野さんの記事です。


*2:この部分はうちに限らず、どんな組織にも当てはまることですね。


*3:まさにそのとおりです。職員のこうした経験というのは、いずれ海外事務所等に出て行ったときに役立ちます。というのも、そういう人数が少ない環境では一人の職員に複数の能力が求められるからです。人事課のようなこともやりながら文化芸術事業の実施もするのです。


*4:いやいや、これが現実ですね。別に毎日「国際」感満々というわけではありません。が、もちろんそういう瞬間もあります。なんといいますか、そういった瞬間のために日々業務をこなしているのですかね・・・。


*5:確かに、学生時代と単純に比べると休みは少ないですね・・・。


*6:全く同感です!!(笑)学生の皆さん、今のうちにしっかり長期の休暇をとらないとできないことをやりましょう!


*7:生野さんも他のインターンの方同様に、事務作業の多さに驚かれていましたね。この状況がいいのか悪いのかは別にして、確かに言葉からイメージする華やかさと実際の様子との間にはギャップがあるのかもしれません。





Friday, August 25, 2006

新人歓迎会のこと









こんにちは、しろうさぎです。








皆さん、夏ばてせずにお元気ですか?


夏は仕事が少ないだろう・・・と思いきや、それが、あるんですね。


決まった会議や事業が少ない時期だからこそ、その他のもろもろの


予定を集中させている、ということがあるのかもしれません。








はてさて、ブログに書くのが、すっっかり遅くなってしまったのですが、


実は、7月に(それがそもそも遅いって・・?)、JF全社をあげての、






☆ ☆ 新 人 歓 迎 会 ☆ ☆








がありました!








どんな会かというと・・・


・JFの1年でもっとも盛り上がる会である。


・JFの2年目以降の職員が、新人さんたちと知り合いになりたくて


 そわそわする会である。


・ときどきけが人も出る会である。





といったところです。


先輩からの歓迎はこんなカンジ、、苦笑。


  ↓   ↓   ↓


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(いちおう、氣●團に扮してます、はい。)


なぜ7月なんていう遅い時期なのか、って・・・?


ズバリ、会場が(JF内の会議室でやるんですが!)予約でいっぱいだったからです、、、





国際会議場という大きな会議室(100人くらいは軽く入ります。各種講演会もよくここでやってますので、来たことのある方もいらっしゃると思います。)が会場なんです。


夕方以降はほぼ毎日、異文化理解講座とか、記者発表とか催しが行なわれてます。


満員御礼!はうれしい状態なわけですが、


そんなこんなで新人歓迎会が後回しになってたんですね、、








ということで、新人さんの入社を歓迎して、








○新人さんからの自己紹介を兼ねた出し物、





○先輩たちからの応援の出し物、


 


   ↓こんなカンジ・・・!!??です。


  f:id:japanfoundation:20060810100942j:image





○JF内隠れたタレントを探せ!(ギターの弾き語り、ウードの演奏、


 太極拳の披露(日本国内で1位になったことがあるという腕前の者がいるんです)、などなど)





○そして、あの、陽水氏までもが・・・!かけつけてくれるなんて!!


 (注:ニセモノです。念のため。)


   f:id:japanfoundation:20060810101007j:image





といった構成です。








いろんな会社で、「入社式」とか「新人研修合宿」とかはあると思いますが、


単なる宴会でなく、ここまで力を入れて、屈指の社内イベントになっている


歓迎会もめずらしいんじゃないカナ、とおもいます。








しろうさぎも、入社○年目になって、会の舞台裏をみると、


「ああ、新人時代は、こんなに歓迎されてたのか・・・」と


感動すら覚えます。ほんとに。











ブログに書くのがずいぶん遅くなってしまって


(N島-kunがもっている写真を入手するのに手間取った、という単純な理由なんですが・・・)、


もはや間が抜けてしまったのですが、


こんなこともやってる職場ですよ、という


雰囲気が伝われば、と思いまして。











f:id:japanfoundation:20060810101129j:image:w100またブログ上で皆さんとお会いできるのを楽しみにしてます!














しろうさぎ





Tuesday, August 22, 2006

◎インターン生特集◎ その3 森田さんの場合






こんにちは。国際交流基金インターン生の森田です*1




僕は、8月7日から約2週間、日本語事業部試験課*2でインターンシップをやっていました。


国際交流基金のホームページを見て、「日本語事業って具体的にはどんなことをしているのだろう」と疑問に思って興味がわいたのが、インターンシップをやろうかなと思ったきっかけです。そして、日本語事業に関する部署へのインターンシップの希望を出しましたら、運よく希望が通りました。


何しろ、日本語教育に関して予備知識のないままインターンシップが始まりましたので、毎日が刺激的でした。今回は、僕が試験課のインターンシップでやってきたことや感じたことを紹介したいと思います。




僕がいる試験課は、部会や会議が多かったです。僕の印象だと、ほぼ毎日何かしらの部会や会議があるなあという印象でした。僕も、いくつかの部会などにお邪魔しましたが、さまざまな意見が飛び交っていてめまぐるしかったです。どんなことをやるにしても、いろいろな人たちの意見を出し合ってより良い結論を出す必要があり、時間と根気がいるのだなあと感じました。将来、どこで働くにしても、会議や部会をやることは多いと思いますので今回のインターンシップで具体的なイメージができてよかったです*3




僕は、インターンシップの間、2回外勤*4をしました。1つ目は、日本語教育に関する発表会でした。日本語教育に実際にかかわっている方たちの話を聞き、その方たちの日本語教育に対する熱意をひしひしと感じました。国際交流基金のパンフレットや職員の方たちの実際のお話を通じて、海外の方たちの日本語に対する関心が高いということを知りましたので、日本語教育に関する発表会などで一層の議論を重ねて日本語教育が発展していくことを願っております。




2つ目は、北浦和の日本語国際センターに行ったことです*5。ここには、いろいろな国の日本語の先生が研修を受けていました。普段日本語を使っている僕が気にしないようなことまで、海外の日本語教師の方たちは話し合っていました。(記憶があやふやなところもあるのですが)例えば、部屋のカーテンを開けて、①「富士山が『見えるんですね』」と言うのと、②「富士山が『見えますね』」と言うのと、どう違うかという問いかけがありました。皆さんは、①と②にどんな違いがあると思われますか。


海外の日本語教師の方たちの議論を参考にしながら、僕は、①には「感動」の意味が含まれ、②には「確認」の意味が含まれているといいました。うまく言うことはできませんが、海外の日本語教師の方たちはもっと深い議論をしていました。僕は、「見えるんですね」と「見えますね」との間にそれほど違いはないと思ったのですが、海外の方たちは、ほんの小さな違いも感じ取って議論を展開されていたので、「鋭い感性を持っていらっしゃるなあ」と感心してしまいました。




さらに、普段の内勤*6では、エクセルを使って日本語の語彙の表を作ったりしていました。語数は約9000語でした。しかし僕がやったのは、全体のほんの一部ですので実際の日本語の語彙の表は、9000語よりもはるかに多いです。とても根気のいる地道な作業でしたが、集中力のない僕にとっては、とても良い「修行」になりました。どんなに小さな作業でも、必ずどこかの大きな仕事につながっていると思いましたので、うまくいったかどうかは分かりませんが、自分にできることを精一杯やりました。





今回の日本語事業部試験課のインターンシップを通して、母語である日本語により関心を持つことができました。大学では英語に触れることが多いのですけれども、これからは、日本の文学などにも関心を向けて日本語の感性を磨きたいなと思いました。また、実際に職員の方々が働いていらっしゃるところを見て、「働く」ということについての具体的なイメージを作ることができました。少し残念だったことは、僕が、きちんとした行動ができなかったことです。僕が、外勤などの際に集合時間や集合時間を間違えたりして、職員の方々に迷惑をかけてしまうこともありました。きちんとした行動ができるようにこれから努力を続けたいと思いました。良かったところや失敗したことも含めて、今回のインターンシップは、僕にとってとても貴重な体験になりました。




今回のインターンシップに関して、国際交流基金の職員の皆様の温かいお気遣いに支えられました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました*7




*1:こんにちは、松岡です。今回は脚注でのみ登場しまして、部分的に補足をさせていただくことにしました。


*2:まずこの「試験課」ですが、日本語能力試験の海外での実施を担当しております


*3:試験課では日本語能力試験の問題開発や検討もやっていて、今回森田さんが書いている「部会」というのは、おそらくこういう検討会を指しているのではないかと思います。ほかにも「すしテスト」というインターネット日本語能力試験もやってます。


*4:決裁権者より「文化事業の仕事にそもそもこういう区別があること自体不思議じゃない?」というコメントをもらいました。確かにわざわざ「外勤」と書くということは、それだけ室内の仕事(=デスクワーク)が多いということの裏返しですね。


*5:海外で日本語教えている外国人の日本語教師が、スキルアップのためにやってきます。


*6:「普段の内勤」という辺りからも、普段は基本的に「内勤=デスクワーク」が多いという様子がうかがえます。


*7:非常にわかりやすく仕事の内容を書いてもらいましてありがとうございました。僕自身も勉強になったりして・・・。





Thursday, August 17, 2006

◎インターン生特集◎ その2 瀬戸さんの場合



8月も中旬になりましたね。


残暑お見舞い申し上げます。松岡です。


この時期学生の皆さんは夏休みですね。普段このブログを見てくださっている学生のかたも、この長い休みを利用して旅行にいっているかたも多いことでしょう。





さてジャパンファウンデーションでも、夏の風物詩がやってきました。それは・・・





インターン





です。


今年は夏休みの期間中、全部で20名前後のインターン生を受け入れています(by 人事課)。





期間は色々ですが、2週間程度の方もいれば1カ月以上いらっしゃる方もいます。なかなか皆さんが興味のあるようなことを直接業務としてできることは少ないのですが、それでも今までは多くの一般の方と同じように「外」から見ていたジャパンファウンデーションの「内」に入り込んで、組織の現状であったり、事業が実施されていく様子を真近で見れるのは、きっといい経験になるのではないかなー、と思っております。


そして、せっかく色々と見たり聞いたりしたのだから、それをその人だけにとどめていくのはもったいない、と思いまして、このブログにも登場してもらうことにしました!!

やはり組織の外の人が、実際に実施されている事業の様子や組織の中の雰囲気なんかを語ってもらった方が、僕なんかが言うよりもよっぽど信頼性有りますよね*1





ということで、本日は第二弾として、現在日本語事業部企画調整課にいらっしゃる瀬戸さんに登場してもらいましょう。









インターン生の瀬戸です


3週間が経ちました


初めてのブログ参加です^^*





さて、ここJapan Foundationに対する初めのイメージはというと・・・


1.交流という言葉がついているのだから(国際「交流」基金)、いろんな人との交流が多い


2.実際に何をしているのかよく分からない


3.外国人が多い





こんな感じであったのだが、実際は・・・





1.事務仕事が多い(一日中パソコンの前に座っていることも・・!?)


2.世界を相手にいろんなことをしている・生み出している


3.外国人はあまり見ない





うまくまとめられないが、こんな感じであるような・・・(^^;)


いい人の集まりであることは確かです☆


私は最近


世界の10000ぐらいある日本語機関名&コンピュータのデータとにらめっこ中。


後、残りは・・・3000弱!(++)





たまに入るコピーの仕事は私にとって 


休息時間♪





そしてまた 


にらめっこ


地道な仕事でも世界とのつながりを感じる毎日です・・・








さてさて、話は変わりますが


私はここJapan Foundationで行われている いくつかの海外派遣日本語教育専門家帰国報告会に参加させてもらいました☆


今までで参加した報告会はというと・・・


カナダ エジプト サウジアラビア シリア ベトナム ラオス!!!!


それぞれの国の日本語事情がわかるだけではなく


その国の様子 その国の人 etc…


いろんな事が分かって すごく充実♪





会を増すごとに参加される人の数も 増加中↑





それではここでちょっとおすそわけをしちゃいましょう☆


私がびっくりしてしまったその国の情報・・・


「デート禁止のサウジアラビアでは‘電話デート’というのがはやっているらしい」


「電車・路線バスのないサウジアラビア」


「人がやっていないことに興味を持つエジプトの学生」 などなど・・・


これ以外にも真面目なお話や、これからの課題・目標、日本語教育に関係のある方々(もいる)


などなど盛りだくさんです!


まだいくつか他の国の帰国報告会が残っているので 是非参加してみては?(って宣伝みたいですね^^;)





それではそれでは


今回はこの辺で~






ありがとうございました。


「事務作業が多い」というのは、やはり最初に感じるギャップですかね。


表舞台で活躍する人たちの裏で諸々の調整をする仕事が僕たちの仕事でもあるので、そういう側面もあるのでしょうか。


ただ一方で、瀬戸さんが参加されたような帰国報告会のような事業もやります。瀬戸さんも日本語教育の専門家を目指されているということで、良い刺激を受けたのではないでしょうか?





これからも続々インターン生に登場してもらいます。


どうぞお楽しみに!!




*1:まあ、だからといって僕から何かを語ってくれとは言ってません。いい面も悪い面も、どんどん自由に書いてもらってます





Wednesday, August 16, 2006

インターン生が見た、「0」を「1」にする知的交流!



どうも、しろうさぎです。








最近、JFには、インターン生がどんどん来ていて、


見知らぬフレッシュな顔をオフィスでみかけることができます。








今日はしろうさぎから、ひとりのインターン生の感想を紹介したいと思います。





↓   ↓   ↓









中央大学法学部政治学科の葉山です。


横田洋三先生のゼミナールに所属してます。








インターンの動機としては





「国際交流基金、ずっと憧れていました」<「国際交流基金・・・で、何をしているところなのですか?」





というところでしょうか。無知の知を堂々とかざしながらのインターンでした。





この2週間のこと。私の中で一番大きかったことは、「知的交流」という分野を知ったこと。国際交流とは主に「日本文化(伝統的な日本文化+マンガ・アニメ)を紹介すること」だと思っていた自分にとっては「知的交流」の響きは新鮮でした。





これは、日本の「知」を通じて、外国の社会と日本のネットワークをつくること、「知日家」(ちなみに「親日家」ではないらしい。まずは日本を知ってもらうことが大切だとのこと)を育てることを目指しているらしいです。若干自信なさげでごめんなさい。美しい解説は前回までのブログを参照にしてください。





今までは、日本国内の議論(政府見解だけではなく)を外に発信する努力をしていなかったけど、学術的にも日本発信!外へ!外へ!という流れです。





「イスラム諸国と日本が何を話すの?」と思ったけれど。生と死の宗教観の違い、多文化共生についてとか。見渡せば共有できる問題ってたくさんありました。





さすがに「知的交流を通じて日本を発信」はなかなか民間、個人じゃできないと思いました。これから「知的交流」のことをもっと知りたい、知って欲しいです!





ここで、私がなるほどと思った言葉。





「『1』は『0』にはならない。『0』は怖い。『1』さえあれば『2』以上になるんだ」:まずお互いを知ることが大切。お互いが知らない状況=「0」にはなんの発展もない。たった「1」でも、「0」にはならないし、それが後の「100」にもつながると。ゼロサム思考の私の心に染みました。深いです。





2週間の経験でいろんなことをみました、教えていただきました。この場を借りて、国際交流基金の皆様に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。















・・・・と、いうことでした!




「0」 を、「1」にする試みをしよう、かぁ。確かに、深いですね*1








何もないところに芽生える「1」の効果は絶大ですよね。








異文化をまったく知らない「0」から、少しでも知っている「1」へ。


その取り組みで生まれた「1」が、10年後には「10」にも「100」にも


「10,000」にも、なっていることを、願ってしまいます。





葉山さんのインターン経験自体が、


JF内の仕事を知る「1」を作る活動だったわけですね。





この夏、手にしたこの「1」を、これから大きく育てていってほしいなぁ・・・!


ぜひとも!!





それから、「知的交流」という言葉。以前にもブログで、


「これって、JF用語でしょうか??あまり一般に使わないですよね」って


問題提起をしたことがありました。





知的交流は、「日本を『知的に(知識として)』知ってもらう」ことにとどまらず、


さらにさらに、(以下、高邁ですが)


人間の知性を用いて、


異文化の人たちと交流して、


個人の問題、地元地域の問題、自分の国の問題、


ほかの国の問題、世界の問題、、などなどを考えよう・・・・ということだと思います。





こうして得た、知識と理解を深め、みんなが抱えている問題への解決策を探すことを


究極の目的にしています。





ですので、上の例だと、イスラム諸国の人と日本の人が対話することで、


生死観の違いや、宗教の一神教・多神教の考え方の違いなどを共有することで


多文化共生社会の実現のためのアイディアを得たりするわけです。





もちろん、その活動は、すぐに結果が目に見えるわけでもなければ、


対話に参加した人みんなが、相手に好印象をもって帰ることばかりではないかもしれません。








それでも、こういう活動は、やめてはいけない。


それどころか、もっともっと、やる必要がある。





2週間という短いインターンの間に、こんな深いところまで


見抜いていった葉山さん、これからもご活躍を!!








これからもインターン生を少しずつ紹介していきますので、どうぞお楽しみに!








しろうさぎ




*1:こんな、ぐっとくることを言ったのが誰なのか、気になるところ。





Friday, August 11, 2006

スタッフ募集中です!!



こんにちは、松岡です。


いきなりですが、ジャパンファウンデーションではスタッフを募集しております。


↓↓↓


こちら




日本研究・知的交流部の欧州・中東・アフリカ課という、というか「それって1まとまり?」という突っ込みがきそうな課がございますが、そこの専門員の募集です*1





日本研究・知的交流部というのは、かなり幅広い分野をターゲットとはしているのですが、例えば国際関係の専門家やジャーナリスト同士の対話を促進したり、あるいは次世代の各地域のリーダーとなりうる人物が一堂に会するような場を創ったり、僕なりの言葉で言うならば、現在・未来に平和な世界を作っていくために対話を促進する事業を実施していく、というようなことをやっている部署です。




と、ここまで書いて若干不安になった*2ので、先輩の佐藤さんに聞いてみました*3





日本研究・知的交流部って、一言で言うと何をやっている部署ですか??



日本研究・知的交流部では「研究者と知識人のネットワークづくり」をやっています。


もう少し具体的に言うと、日本研究のプログラムでは、海外で日本に関する研究を行なう研究機関・研究者を支援し、海外における「知日派」、つまり、日本専門家の養成をサポートする活動を行なっています。日本事情によく通じていて、日本とのパイプ役として活躍してくれる知日派が増えれば、その国との二国間関係も発展していく、という理念に基づいた活動です。


知的交流の分野では、テーマは日本とは直接関係なくとも、例えば、環境問題や貧困、ジェンダーや紛争防止など、世界が直面する今日的課題に関する取り組み、あるいは、世界の文化・価値観の多様性を理解しあえるような取り組み(具体的には会議・セミナー・ワークショップなど)を支援したり、ときにはジャパン・ファンデーション自身が企画して開催したりしています。



なるほど。さすがわかりやすい。


聞いてみるとだいぶ広い範囲をカバーしている業務なのがわかりますね。





欧州・中東・アフリカという広いフィールドを舞台に、私たちと一緒に国際文化交流事業をやりませんか?


みなさまからのご応募をお待ちしております!!


〆切は2006年9月8日(金)午後5時(必着)です。




*1:欧州・中東・アフリカ課はスタッフ数が職員だけで6名います。この6名で「欧州・中東・アフリカ」地域を担当しているのです。これが多いのか、少ないのか難しいところですが、うちの組織は規模の割にはかなり幅広い分野・地域を対象としているんです。


*2:というのも、僕は日本研究・知的交流部で働いたことがない・・・


*3:ちなみに、佐藤さんは隣の課のアジア・大洋州課にいます





Thursday, August 10, 2006

アジア人研修生との交流会@国際交流基金・関西国際センター







みなさんはじめまして!!JFサポーターズクラブ担当の鈴木です。





今日は「大阪でお好み焼きを作って食べるイベント」


あっ違った「関西国際センターでのアジア人研修生との交流会」のお知らせです。


一緒にお好み焼きをつくって食べようという企画。





それにしても、大阪人はお好み焼きへの思い入れ強いですよね。





実は私、今は東京で仕事をしていますが、大阪・浪速区の生まれです。


小学校のとき京都に引っ越すことになり、親が私の友達を呼んでお別れ会をしてくれることになったのですが、そのときリクエストしたのがお好み焼きパーティー。もちろんみんな大喜びでした!





大きくなって米国の田舎町に住んだことがありますが、そこで親しくなった日本人夫婦も大阪出身。


ホームパーティーでお好み焼きをやりたいからと、地元の鉄工所に頼んで、特注の鉄板とこてをつくり、バーベキュー用のコンロに乗せていました。スーパーでは豚肉のブロックしか手に入らないので、薄切り肉の代わりに、ベーコンを使用していました。


鉄板でカリカリに焼けば、これが結構いけます。





英国に住んだときには、ホットプレートを持参してお好み焼きをつくりました。


基本的に小麦粉とキャベツがあればそれらしいものができます。トッピングを自由にアレンジできる点がグッド。イスラム教の友人はベーコンもNGですから。作り方は全然違うんだけど、『ジャパニーズピザ』だと紹介して、結構好評でした!(ちなみに、ロンドン、大英博物館近くの『あべの』というお好み焼き屋では、日本らしいお好み焼きを食べることができます)





さてさて話が脱線してしまいましたが、大阪府泉南郡田尻町のりんくうポートにある国際交流基金の関西国際センターには宿泊施設もあり、たくさんの外国人が研修にやってきます。その研修生とJFサポーターズクラブ会員の交流会をやろうというのが今回の企画です。


詳しくはこちら





大阪だからお好み焼き、インターナショナルな集いだから、融通の利くお好み焼き。シャイな研修生も、いっしょにキャベツを刻んだり、粉をこねたりしているうちに、仲良くなれますよ。





研修生の研究テーマは、公共政策、女性教育、ナノテクノロジー、国際経済、海洋生物研究とさまざまです。日本で始まる彼らの研究生活を、バックアップしてあげてください。





JFサポーターズクラブ会員でなくても、参加費500円でご参加いただけます(当日入会もOKです)。ただし事前申込が必要になります。件名を「交流会」とし、お名前、会員IDを明記してinfo@jfsc.jp宛お申し込みください。 【締切8月21日(月)】


今回は、参加者全員に絶賛発売中の『遠近(をちこち)』最新号(村上春樹特集)遠近 (第12号(2006年8・9月号))


プレゼントします!!





Wednesday, August 2, 2006

ジャパンファウンデーションのリソースを教育の現場へ!



皆さんこんにちは、松岡です*1

以前このブログでも告知しましたが(6/7付記事)、武蔵野市国際交流協会が主催する、教員向けのワークショップに参加してきました*2




そういえば昔、1/20付の記事でも関連記事を書いてました*3。このときの集まりも、今回の「教員ワークショップ」の実行委員会でした。









    • ||--||--||--||--||--||--||--





今回僕たちが参加したのは*4、3日間あるプログラムのうち、最終日のプログラムでした。


1日目、2日目は既に様々な授業実践をしてきている先生方の報告を聞いたり、ワークショップ手法を体験したり、専門家のお話を聞いたりしてきた先生方が、最終日の3日目では、具体的なリソースと出会って実践できる授業案を考えました。





その3日目にジャパンファウンデーションは、





「アジア漫画展」





という素材を持って乗り込んだわけです。





f:id:japanfoundation:20040705122030j:image





アジア漫画展に関して、詳しくはこちらをご覧下さい。これまで10回やってきている歴史のある展覧会でして、毎回テーマを決めて漫画(カトゥーン)を展示しています。こちらのページでは毎回の様子がわかりますので、ぜひご覧下さい。





さて、私たちとしましては、「アジアの多様な文化の豊かさを伝えたい(えっ、そんな見方もあるんだっ!!)」とか、「写真や文章ではなく、カトゥーンだからこそ広がる想像性があるのではないか?」といった想いから、この展覧会の作品を素材として活用できないだろうかと考えました。実際、カトゥーンであれば何らかのメッセージを発するときに、多少部分を強調したり、あるいは省いたり、そういったことができますよね。


リアルな写真とか文章とは違って、こうしたカトゥーンの場合は





見た人によってどんどん想像が膨らんでいきます





これは今回のワークショップでも感じました。





f:id:japanfoundation:20060728111559j:image ←会議の風景です。





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例えば皆さん、このカトゥーンをみてください。





f:id:japanfoundation:20060802150629j:image





さて、この人たちは何をしてますか??


ここはどこですか?





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「何か食べてる?」


「なんか辛そうな顔してない・・??」


「いや、この子は楽しそうだよー」


「女の子は働いていて、男の子は遊んでるね。」


「いやいや、男の子も食料を採ってるじゃん。働いてるよー」


などなど・・・。





カトゥーンを通じてコミュニケーションが生まれ、なるほどそういう見方もあるか、という発見があったりもしました。





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当日は3人の留学生も参加してくれて、そこに先生4名が加わり、僕と大島さんも参加しました。


参加した人の数だけ、カトゥーンからのメッセージの受け取り方があって、「国際理解」という切り口から入っておきながら、気づいたら「他人理解・人間理解」になっていましたね。まさにこれこそが狙い、でもあったりして。





ある参加者は、


「カトゥーンを通じて参加者の皆さんと対話ができたのが楽しかった」


と感想をくれました。





確かに「国際理解」といったときに、そのスタート地点というか根底にあるのは「他人を理解すること」であるわけですねー。








f:id:japanfoundation:20060728133648j:image ←カトゥーンをみて、みんなであーだこーだと言っています。











また、今回は国際理解という切り口からこの企画に関わり始めましたが、特にそこにこだわることが重要ではないということも学びました。


今回のワークショップに、同じく素材提供側として参加していたACTIONというNGOの代表である横田さんがおっしゃってましたが、NGOとしてもっている様々なリソースを学校の現場で活用して行く際に、別に「総合学習」とか「国際理解」という授業で無ければならないことはなくて、それこそ国語の授業の一部であったり、社会の授業の一部であったり、何でもいいんです、と(だいたいそんな感じのことを言ってた気がします)。これには僕も深くうなずきました。


別に「国際」交流基金だかといって、国際にこだわる必要は無いわけですからね。





当日、実際にワークショップのファシリテーションをやった大島からもコメントをもらいました。






皆さま、はじめまして。


4月に基金職員となりました大島 幸と申します。


松岡も触れていましたが、私はこの3月まで、4年間高校教師をしていました。


昨年の今頃は、3年生担任として、進路指導に文化祭のステージ準備に走り回っていたものです...(しみじみ)。


現在は総務部総務課に所属し、組織の管理(の一端)に携わっています。


そんな私ですが、周囲の方々の理解と協力を得て、6月より「基金のリソースを教育現場でどう生かせるか?」プロジェクトに加わることとなりました。


微力ながら、学校現場での経験を生かせれば、と思っています。


さて。


今回の教員ワークショップですが、まず午前中に、基金の分科会に参加してくださった先生方&留学生へ「こんな風に漫画作品を提示したらどうでしょう?」というデモンストレーション、午後は「学習指導案を作ってみましょう!」活動のファシリテーターをしてきました。


参加された方が本当に積極的に活動に関わってくださり、最終的には小学校・中学校・高等学校での学習指導案作成にまで至りました。また教材を通して、お互いに大いにコミュニケーションを取る活動となりました。私自身が参加者の方へ伝えること以上に、「こういう使い方もあるなぁ」「こういう導入の仕方もできるのか」と多くの発見をいただきました。また、教員経験者ということで、先生方から温かい応援・お言葉を頂いたことも大きな財産となりました。


学校現場にいた者として、基金のリソースを教材化する時に思うのは、それぞれの学校で実現可能なものにしたいということです。学校の置かれた状況、レベル、教科・科目でそれぞれに異なるニーズに対応できるよう、皆さまとコミュニケーションを取りながら進めることが出来たらと思っています。


そのためにも!興味をお持ちの先生・生徒の皆さんからのお声をお待ちしています!






もうすこし詳しい当日の模様は、近日中にうちのホームページかどこかでお伝えしようと思ってますので、どうぞお楽しみに。




*1:すいません、今回は若干長文です、が中身もつまってますんで・・・


*2:なぜトリエンナーレ準備室に異動になった僕が、このワークショップに参加しているのか?ここがまた自分で言うのもなんなのですが、ジャパンファウンデーションの組織の小回りが聞くところなんです(組織の程よいサイズのおかげですね)。以前にもどこかで触れたかもしれませんが、既存の事業には無い先駆性・創造性のある事業コンペのようなものが内部でありまして、そこに「ジャパンファウンデーションの持っている国際文化交流事業に関する様々なリソース(人、絵画、音楽、映像などなど・・・)を未来を担う子供達の教育現場に生かせないだろうか??」という想いをぶつけてみたのです。結果的にはその企画が運良く通りまして、昨年から内部にどんなリソースがあるのかリサーチしたり、関係者に話を聞いたりしていたのですよね。そうした成果を踏まえて挑んだ、自分達にとってはある種、中間発表会のようなイベントでした


*3:ワークショップの実行委員の先生がこの記事を見てくれていて、びっくり&感激でした。


*4:ジャパンファウンデーションからは松岡のほかに大島という新入職員も参加しました。彼女はなんと、元教師。総合学習のような授業の経験も豊富です。こういう「素材」もジャパンファウンデーションにはゴロゴロいます。





Tuesday, August 1, 2006

第12号は村上春樹関連特集です+プレゼント企画もあります!



今年は長梅雨(東京)でしたね。





隔月刊雑誌『遠近』(をちこち)の8月1日号を発行しました。今号は、「世界は村上春樹をどう読んでいるか」と題して、いま世界で愛読されている現代作家の一人、村上春樹氏の作品の翻訳に焦点をあて、国や世代を超えて共感を集める普遍的な魅力がどこにあるのかを探っています。


遠近 (第12号(2006年8・9月号))




村上春樹氏ご本人のエッセイ「翻訳することと、翻訳されること」*1 、村上作品の装丁でおなじみの安西水丸さんのエッセイ「村上春樹さんとの仕事のこと」、村上作品原作の『トニー滝谷』に主演したイッセー尾形さんのエッセイ「幸福の向こう側」など、盛りだくさんの内容でお届けしています。





また、村上作品の韓国語翻訳を手掛ける金春美(キム・チュンミ)さん、ロシア語翻訳を手掛けるイワン・ロガチョフさんから、それぞれの国で何故、村上作品がそれほどに受け入れられるのかについてのレポートも掲載しています。





3月にこのブログでもご紹介した、世界中の村上春樹作品の翻訳者が一堂に会した国際シンポジウム「春樹をめぐる冒険-世界は村上文学をどう読むか」に関連して、「冒険」に参加した15ヶ国・地域からの20名の翻訳家・評論家の紹介や、主催者ならでのメイキング話とあわせて、村上春樹氏のファンの方も、そうでない方も、是非、お読みください。





目次はこちらです。Amazonなどの主要オンライン書店で取扱っている他、お近くの書店でお取り寄せが可能です。





今回も、『遠近』をより深くお楽しみいただくために、記事や執筆くださった方に関連した読書&WEB案内をお届けします。





◆ 安西水丸さんが悩んだ「ふわふわ」はどうなった?


『ふわふわ』村上春樹、安西水丸 共著


ふわふわ (講談社文庫)





◆ イッセー尾形さんが「一瞬の喜びや、悲しみ」を演じ切りたかった作品


『トニー滝谷』監督:市川準、出演:イッセー尾形・宮沢りえ他


トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]


イッセー尾形ファンの方、ブログもあります!





◆ ローランド・ケルツさんが21世紀に頭角を現してきた日本のアーティストについて書いた新著(英語です)


『Japanamerica: How Japanese Pop Culture Has Invaded the U.S.』


Japanamerica: How Japanese Pop Culture Has Invaded the U.S.





国際シンポジウム「春樹をめぐる冒険」関連


『文學界』6月号


ワークショップ1「翻訳の現場から見る村上ワールドの魅力」とワークショップ2


「グローバリゼーションのなかの村上文学と日本表象」を収録しています。





『新潮』5月号


リチャード・パワーズさんの基調講演「ハルキ・ムラカミ-広域分散―自己鏡像化―地下世界―ニューロサイエンス流―魂シェアリング・ピクチャーショー」を、柴田元幸先生の翻訳にて掲載しています。


原文(英語)「The Global Distributed Self-Mirroring Subterranean Neurological Soul-Sharing Picture Show」は、ジャパンファウンデーション発行の「Japanese Book News」48号に収録しています。(無料ダウンロード可能です。)





「春樹ワールド」の案内人4名の先生方もそれぞれ、各誌に寄稿くださいました。


『AERA English』7月号


柴田元幸先生と、基調講演をしてくださったリチャード・パワーズさんの対談「柴田元幸がリチャード・パワーズに聞く! 世界が見た村上春樹」が日英2カ国併記で収録されています。





『東京人』7月号


沼野充義先生による「『春樹をめぐる冒険』顛末記」の寄稿があります。


沼野先生は、シンポジウムに先立ってロシアを訪問され、その結果を、「ルポルタージュ ロシアの村上春樹」として、『文學界』5月号に寄稿しています。





◆ 「週刊ヨモタ白書」


四方田犬彦先生の「週刊ヨモタ白書」から、シンポジウム「春樹をめぐる冒険」について


vol.69 世界ハルキ会議を終えて


vol.70 カミクイシキの思い出


なお、このシンポジウムの全容については、文芸春秋から単行本が今週発行される予定です。また、このブログでもご紹介しますね!





その他諸々、編集ノートからです。


◆ 「春樹ワールド」の案内人で、「東アジアと村上春樹」のテーマで国際共同研究も行なっている藤井省三先生は、「村上春樹のなかの中国を読む」を、東京大学出版会の『UP』で連載中。最新号は、「ジェイズ・バー」という歴史の記憶~『風の歌を聴け』論です。





村上春樹氏に関するものなら英語でも読みたい!という方向け


◆ アメリカの文芸誌『A Public Space』創刊号


ローランド・ケルツさんの村上春樹氏へのインタビューが掲載されています。ケルツさんは、この号で日本の現代文学特集の編集を担当し、小川洋子・阿部和重・中原昌也の短編小説の翻訳も取り上げています。(ただ、発売元でもこの創刊号は売り切れのようです。日本では青山ブックセンターが取り扱っていましたが、4月の時点で私が購入したのが最後の1冊だったようです。その後、追加入荷していると良いのですが・・・。)





◆ ローランド・ケルツさんも話題にした、アメリカの作家 ジョン・アップダイクによる『海辺のカフカ』(英語版)についての書評「Subconscious Tunnels」(『ニューヨーカー』誌 2005年1月24日、31日号掲載)





ロシア絡みで2つ。


◆ 『ポートレイト・イン・ジャズ』のロシア語翻訳でジャズ用語の翻訳に悩んだイワン・ロガチョフさんは、漫画『らんま1/2』のロシア語翻訳者でもあります。読売新聞に、日本漫画を初めてロシア語で翻訳・出版したとして紹介記事が掲載されています。





◆ ロシア語で私も読めないのですが、ロシア語翻訳者のドミトリー・コヴァレーニンさんのHP「バーチャル寿司」。ビリヤード台の握り寿司という不思議な写真が見られます(笑)。





長々とお読みくださりありがとうございました。





夏ですし、どーんと、今回、このブログの読者の皆さんの中から10名の方に、この『遠近』12号をプレゼントいたします。ご希望の方は、ご自身のブログで、「世界は村上春樹をどう読んでいるか」というテーマに関連した記事をお書きの上、このブログにトラックバックをしてください!!(さらに、トラックバックでメールアドレスを公開されていない方は、プレゼント発送のために、ご連絡先をwochikochi@jpf.go.jpまで、お知らせいただければ幸いです。お知らせいただいた個人情報は、プレゼント発送以外には他用致しません。)


希望者多数の場合は、こちらで内容を読ませていただいた上で、選ばせていただきますので、ご了承ください。締切は8月10日(木)の正午(日本時間)までとさせていただきます。





次号の10月号は、「日本のアニメーション」(仮題)です。世界中の子どもや若者だけでなく、大人までを魅了する日本のアニメーションについて、豊かで多様なその魅力と歴史や、『遠近』ならではの海外事情レポートをお届けします。どうぞ、お楽しみに!




*1:『遠近』の前身、『国際交流』73号(1996年10月発行)に収録のエッセイを、本特集に際してご許可いただき、再度、収録したものです。