お暑うございます。久保田です。
さて今日は週末の「びっくり」についてです。
穏やかな日曜日の朝、
何気なく開いた紀伊国屋書店のウェブサイトを見ておどろきました。
「和書全店週間ベスト」の第1位になんと
「日本語能力試験」の文字が!!(7月14日~7月20日付)
僕は思わず3回も画面を見直してしまいました。
1位になっていたのは、凡人社から発行されている
一体何冊売れたら1位になれるのか、僕にはよくわかりませんが、
1位になるのは結構すごいことですよね、きっと*1。
僕の職責は「日本語能力試験を海外で実施すること」で、
まさにこの試験の担当者なのですが、
それでも往々にして、この試験をめぐる状況にはびっくりさせられます。
そしてびっくりすると同時に、身が引き締まる思いがします。
例えば下の写真は、3月の北京出張時に撮らせて頂いた現地の書店の語学コーナーのもの。
【棚1(全体)】
【棚2】
【棚3】
これらは全部、日本語能力試験関連の参考書や問題集なんです!
この光景を目にしたときも、話では繰り返し耳にしていた
中国における日本語能力試験への関心の高さを、
ひしひしと体感しなおすことになりました*2。
これだけたくさんの方が試験に関心を持ってくださって、
実際に試験に応募し、試験を受けているんだということを身体で実感するからです*3。
日本語能力試験の実施は、日本国内を(財)日本国際教育支援協会が、
海外を私たち国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が担当しています
(台湾での実施は(財)交流協会の担当です)。
昨年度の全世界での応募者数は、なんと63万人超、受験者数は52万人を超えています*4。
海外について言えば、今年度52か国、144都市で行う予定のこの大規模な試験を
各地の実施機関、在外公館、ジャパンファウンデーションの海外事務所の協力を得て実施しています*5。
今回ご紹介した『受験案内』は日本国内の受験者のためのものです。
海外で試験を受けたいという方は、各実施地の「実施機関」で『受験案内』
(国内のものとは別物ですよ!)を入手することになります。
応募者・受験者の方、日本語教育関係者の方々から見ると、
どこにコンタクトをとっていいか分かりにくいきらいがあるようですが、
基本的には「ご自分が受験する場所」を基準にしてくださいね。
詳細はつい先日リニューアルした日本語能力試験公式サイトでご確認を!
2008年度は12月7日(日)に世界一斉に行われます。
僕も試験実施に向けて全力で準備をしていきます!
受験者のみなさん、がんばってくださいね!
*1:今朝、再度ランキングを確認したところ、『ハリー・ポッター』が1位の座に!『受験案内』は2位でした。
*2:中国での07年度の受験者数はなんと20万人を超えています!
*3:この記事を書くにあたって、過去にこのブログで日本語能力試験について書かれた記事(例:1、2、3、4)を読み返してみたのですが、いずれも試験への関心が伝わってくる内容で、また思いを新たにしました。
*4:応募者数ベースの国内・海外の内訳は、国内が10万3千人、海外が52万9千人です。
*5:このようなネットワークがあるからこそ、この規模の試験を安全裡に実施することができるのです!
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