こんにちは。大変ご無沙汰しております。
ロサンゼルスの潮風です。
ロサンゼルスではいよいよアカデミー賞授賞式が1週間後に迫りました*1。映画の都・ハリウッドの近くの住民として、潮風もこの1ヶ月、ノミネートされている作品をせっせと観ています。中には、メジャーな映画館では既に上映が終了している作品もありますが、さすが映画大国アメリカ。古い映画を上映してくれる映画館もちゃんとあって、なんと週末行ったところは格安の3ドル25セント(≒300円)。いや~ありがたい*2。
さて、そんなハリウッドと並ぶ、日本人にとってのLA観光地の1つが「リトル・トーキョー」ですね。そこで今回は、このLAを代表するキーワード、「映画」と「リトル・トーキョー」を盛り込んで2月はじめに開催された、とっておきのイベントを紹介します。
その名も!!『Little Tokyo Korea Japan Festival』。
ん?
Korea??
と思ったあなた。
ココの意外性が今回のイベントのミソです。
アメリカは言わずと知れた「人種のるつぼ」ですね。そして日韓は、最近はだいぶ近くなったような気はしますが「近くて遠い国」なんて言われています。そんな中、リトル・トーキョーは古くは日系人が多く住み、作り上げた街ですが、最近では日系人以外の多くの文化的背景をもつ人々で賑わっていて、韓国系の住民も増えているんです。
そんな現代のリトル・トーキョーで、いろいろな文化的背景をもつ人たちが集い、アメリカにおける日本の文化、韓国の文化を楽しむ場を作れないか・・・?両国の文化を知って、理解することで、アメリカにおけるこの「米」×「日」×「韓」の連携ケミストリーがより盛り上がるのではないか・・・?
この期待から、今回のイベントの企画が始まりました。
主催者の構成を見ても、この“「米」×「日」×「韓」ケミストリー”は満載です。今回は、日本のカウンターパートとしての国際交流基金とともに、韓国のカウンターパートとして韓国文化院LAオフィス、米国側カウンターパートとしては日米文化会館とJapan Korea Societyが主催者となってイベントが実現しました*3。
幾度となく重ねた主催者合同ミーティング。お互いの事業のやり方、魅せ方を勉強することでより洗練されたものに、そしてお互いのコネクションを活用してより盛大で効果的に・・・事前のメディア露出は他のJF事業に比べて類を見ない多さになり、連携の醍醐味が存分に発揮されたイベントになったと思います。
イベント自体は、映画、パフォーマンス、食、そしてリトル・トーキョーのドキュメンタリー・フィルムの4本立て。韓国映画「Rough Cut (邦題:映画は映画だ)」、日本映画「椿三十郎」(主演:織田裕二)、それぞれの国の太鼓演奏、リトル・トーキョーの歴史を振り返るドキュメンタリー・フィルムと盛りだくさんでした。さらに、総合司会を務めていただいたのは、ハリウッドで活躍する日韓のスター、ジェームズ・カイソン・リーさんと田村英理子さん*4!!
まさにリトル・トーキョーはFestivalと呼ぶにふさわしく、日韓の文化を楽しむアメリカの人たちで賑わいました。
開場前に列を作る人たち
太鼓パフォーマンス (前方:韓国、後方:日本)
会場前の広場に集まる人々
素晴らしい司会者
また、今回交流を楽しんでいたのは、実はお客さんだけではありませんでした。当日、100名近いボランティアの人たちが協力してくれましたが、彼らは主催者がそれぞれ集めた人たち。よって、日頃はそれぞれ主催者がつくるコミュニティでの付き合いが中心って人たちが多かったんですよね。それが今回のイベントで、「日系」や「韓国系」、もっと広くアジア系に興味を持つ、同年代のアメリカ人の仲間たちとめぐり合う機会になったようです。実際に話した何人かも、「カラオケに行く仲間が増えた~☆」「Facebookで早速お互いを探した!」なんて、楽しそうに言ってくれました。
ボランティア同士の交流
お客さんへの配付物を準備するボランティア
普段はバリバリの日本を紹介している国際交流基金ですが、ロサンゼルスの特性を活かした、このような国と国とで連携する事業も、今後もやっていけたらいいですね。
*1:授賞式は3月7日です。
*2:普通の映画館は大人12ドルくらいするので、実は日本と大差ありません。でもこうやって選択肢があるのはいいですよね。
*3:韓国文化院は東京本部もお隣で、何回かこのブログでも紹介されてますね。LAにもオフィスがあり、2006年度にもアニメフェスティバルとして共催事業を行ないました。そのときのタッグが再び実現したわけですが、米国側のカウンターパートを入れたのは今回が初の試みです!
*4:日本でも人気のNBCドラマ「HEROES」への出演はじめ、お二人ともテレビ・映画で活躍中!
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