お久しぶりです。Mです。
先日、こちらでも紹介しておりました、『国際交流基金提供アジア映画よりアジア映画の巨匠たち』@アテネ・フランセ文化センターに、仕事の帰りに行ってきました。
私、勤務開始1年生のときにすぐ海外出張に行かせてもらったんですが、その行き先がマニラでした。生まれて初めてのフィリピンは、ちょうどクリスマスシーズンで、街中に電飾の飾りつけがありました。飛行機の窓から見ると、オレンジの光のつぶつぶにふわっと包まれたマニラ、、美しかったです。
ちなみに、その出張、滞在時間は確か、JUST 12時間くらい。。。。
なぜかといいますと、出張の目的がずばり!
映画祭のために借りたフィルムをマニラに返しに行く。
というミッションで。
それって、無駄な出張じゃないの、って思われそうですが、私が運んだフィルムは、この世に現存するたった一つのプリントで、人間が運ぶならOKっていう条件でフィリピンからお借りしたものだったんですねー。懐かしい。多分、今思えばリノブロッカの映画だったんんじゃないかと思うんですけど、、、違ったかもしれません。
出入国審査のエックス線になんか気を使ったのと、日本の税関で(あれ?借りに行ったのだったでしょうか。。記憶が。。)価値が分からないとか言われて、関税ゼロで入ったような、薄い記憶が。フィルムの缶が8巻分くらいあって、なんか重かったような。。
まあ、とにかくそういうわけで、勝手に親近感を感じているフィリピン映画。この作品は小説がもとになっていまして、翻訳は購入可能です。
美しい海のある田舎で、恋人がマニラに働きに行ったまま音信不通になってしまい、主人公は後を追ってマニラに彼女を探しにきます。
工事現場で働いたり、体を売ったり、日々のお金を稼ぎながら、マニラで知り合った仕事仲間や友達に助けられつつ、やっと見つけた恋人は、昔とは状況が変わってしまっていて、しかも愛人の中国人に半ば監禁されているような状態。一緒に逃げようとするんですが、結局はうまく行かず、最後は主人公はその中国人に復讐をしてしまいます。
私は、最後の数分間の構成がツボでした。
今回はもう上映はありませんが、また次の機会がありましたら、是非ごらんになってみてください。70年代マニラの街の雰囲気もよくわかって、その点でも興味深い映画です。
No comments:
Post a Comment