今日仕事が終わってから、本郷三丁目へ。コーヒーのセミナーに行ってきました。
-第15回コーヒーサロン*1
このセミナーはコーヒーの専門家の方々が毎回色々な国のコーヒー事情などを講義するシリーズで、今回はブラジル。
各国の経済、農園の状況、フェアトレード、環境問題など、コーヒーに関わるいろんなことを勉強できるサロンです。
毎回仕事が終わってから行くので、わざとじゃないんですけど、大体最後の試飲のときに到着します。
今回も、ちょうど到着したら、これから試飲しますというタイミング。コーヒーのチェックは舌全体に風味がいきわたるように、「音を出してすする」のがコツなんだそうで。
会場の半分くらいがプロの人たち(商社、飲料メーカー、コーヒーチェーンなどの豆のバイヤーさんや社長さん等等。)あと半分が一般の人だったので、それぞれのグループで、どれが一番おいしかったか、選んだところ、一般の人で一番多かったのがB、プロの人たちがcという結果。(ちなみに私、Mはcを選びました。)
要するに、一番高級なのはCということで、ブラジルのカルモデミナス(多分。うろ覚えです)?という産地のものだということでした。確かに他のものは、豆の粒が揃っていなかったりするんですが、この生豆は、粒ぞろいで綺麗。今ブラジルでは今までには国内で流通しなかったような高級コーヒー(大体10倍くらいの価格!)を飲ませるおしゃれなカフェなんかも出現しているそうです。あと、Sバックスもあるんですって。
■しかーし。
一般の人はBを選んで、プロはCを選んだっていうことは、いくらプロが「これはおいしい」と言っても、売れないという結果、「おいしくない」という評価になるということ!
結局人は一番飲みなれたものをおいしいと思う傾向があるため、スペシャルティ(高級)コーヒーをブラジルで販売する際には、何故それが高級でどういうものなのかという説明をつけるのだそうで、そうやって時間をかけて、価値を受け入れ馴れてもらうというようなことをおっしゃっていました。(ちなみにAとBがブラジルで一般的に飲まれているものだそうです。Bのほうが高級品。)
結局のとこ、ほんとは素直に舌が感じる「おいしい」は人それぞれなので、「おいしい」という価値は単純に舌がどう感じるか、ではなくて、いろんな情報によって後から定義されて付け加えられるものなんですよね。
これはすばらしいと専門家が言う→「えーっ」と思いながらちょっと慣れてくる→結構好きかも。俺って違いの分かる男??
るるるーる るるるーる るるるー♪ ← ネ●カフェCM風に
これ「コーヒー」を「文化」とか「芸術」とかに置き換えるとどうでしょうね。
私は自分の舌に正直に生きたいと思います。。。
今日はこれ。
- アーティスト: スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト,アストラッド・ジルベルト,アントニオ・カルロス・ジョビン,トミー・ウィリアムス,ミルトン・バナナ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/04/23
- メディア: CD
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*1:詳細はこちら→http://avatoli.ioc.u-tokyo.ac.jp/~ikemoto/CoffeeSalon.htm#CS01
*2:このセミナーを主催する先生の研究室でパチリ。コーヒーの木です!実がなってます。
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