こんにちは、三富です。
今日は、ただただ、1人でも多くの皆さんと共有したい素晴らしい映画をご紹介します。
「ミリキタニの猫 The Cats of Mirikitani」
製作・監督:リンダ・ハッテンドーフ
http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/
ブログ上には、ミリキタニのパワーに感銘を受けた方々の感想が溢れています。
決して、幸せではなかった収容所で過ごした青年時代、そして今に至る迄、一貫して「アーティスト」を自負する彼の強烈な個性は単なるドキュメンタリー映画以上の印象を観客に見せつけ、そのパワーに圧倒される。
(中略)
世界中の街角には大勢の人達、多すぎて只、通り過ぎるのみ、しかし、その一人一人の人生には「ドラマ」は確固として存在する。それを証明した映画だと感じた。
ドキュメンタリーというと、対象にある距離を置いて、作家は記録者に徹することが多いが、ここでは監督自身が積極的にミリキタニ老人にかかわり、それにより彼の気持ちが伝わり、変化を遂げていく過程が映されていく。あるものを撮る、というだけではなく、被写体に積極的にかかわっていくというのは「阿賀に生きる」もそうだったけれども、観客をたんなる傍観者にはせず、より被写体の人物の内面を描くことに近づく。それは諸刃の剣であり、ある種の危険性もはらんではいるのだが、優れたドキュメンタリーは作家の意識をはっきりと描き出すものであり、この作品も見事に仕上がっているのだ。
映画は、本人が毎日淡々と画を描く姿をとらえ、彼の言葉を記録するだけで、意図的な告発はないが、だからこそ自然にそのメッセージが見るものに伝わってくる。
逆境が かならずしも 人を絶望の淵に追い落とさない、と。
ひとっことも 声高に叫んでなどいないけれど
しみじみとそんな思いを感じさせてくれるドキュメンタリー。
いやぁ、よかった。
普段、ドキュメンタリーものの映画は好きではないんだけれど、
これはなかなかよかった。
自分の知らない歴史があったこと、そして自分の知らない世界があったこと・・・
いろんなことが発見できてすごくよかった。
生き方やものの価値の測り方を
あらためて考えさせられるような映画。
さて、すでに映画をご覧になった方は、エンドロールを見て、はたまたパンフレットを見てお気づきになった方も多いはず(と信じています)。
Major Funding was provided by "The Japan Foundation"の文字が!!
タイトルにもあるとおり、私たち国際交流基金は、この「ミリキタニの猫」に助成しています。といった、JFの宣伝も絡めつつ・・・
まだご覧になっていない方は、まだまだ全国各地で上映されていますので、是非映画館に足を運んでみてください!
地域 | 劇場 | 上映期間 |
---|---|---|
東京 | ユーロスペース | 9月8日(土)~ |
北海道 | シアターキノ | 未定 |
宮城 | 桜井薬局セントラルホール | 12月1日(土)(予定)~ |
新潟 | 新潟シネ・ウインド | 10月13日(土)~19日(金) |
群馬 | シネマテークたかさき | 12月8日(土)~21日(金)(予定) |
静岡 | 静岡シネギャラリー | 11月10日(土)~23日(金) |
静岡 | 浜松東映 | 11月29日(水)・29日(木) |
石川 | シネモンド | 10月27日(土)(予定) |
大阪 | シネヌーヴォ | 10月20日(土)~ |
神戸 | 神戸アートビレッジセンター | 12月7日(金)(予定)~ |
京都 | 京都みなみ会館 | 11月6日(火)(予定)~ |
岡山 | シネマ・クレール | 近日公開(未定) |
愛媛 | 松山シネマルナティック | 1年19日(土)~25日(金) |
福岡 | KBCシネマ | 11月10日(土)~ |
大分 | 大分シネマ5 | 12月15日(土)~12月28日(金) |
熊本 | 熊本Denkikan | 11月10日(土)~11月22日(木) |
沖縄 | 桜坂劇場 | 11月10日(土)(予定)~ |
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