みなさん、こんにちは。深まりゆく秋に今日はちょこっとアートな話題をお届けします。
このたびジャパンファウンデーションでは、
「武道の精神」
The Spirit of Budo – The History of Japan’s Martial Arts
この展覧会の企画から携わり、その記念すべきオープニングを見届けるべく、会場のロサンゼルスへと飛んだT氏より、本展覧会の魅力をご紹介します♪
「武道の精神―日本の武道の歴史」と題したユニークな海外巡回展が、9月より始まっています。
この展覧会の構想のきっかけは、筆者の所属する造形美術課で3年前に実施したアンケートでした。全世界の在外公館と国際交流基金事務所を対象に実施したそのアンケートのテーマは、「海外の日本の芸術・文化を紹介する展覧会のための新たなテーマとは何か」。その結果、この「武道」というテーマが最も人気を集めたのです。
確かに、「武道」は日本を容易に連想させるテーマでありながら、展覧会として見せるとなるとどうしても、古美術品としての武器・武具の展示が中心になってしまい、「武道」としての歴史やそのメンタリティそのものについてはどうしても、これまでテーマとしてカバーしにくいものであったようです。
当方の意図が伝わる展示セットとなったかどうか。観客の皆様のご判断に委ねたいと思いますが、内容構成にあたっては財団法人日本武道館の全面的なご協力をいただいたほか、現代の各武道団体のご協力、また要所で専門家の方々の意見もお聞きしました。現在では数も少なくなってきている甲冑師さんのところでは、興味深いお話を伺ったこともありました。
第1会場となった米国・ロサンゼルスの日米文化会館(JACCC)は、本展を始めるにあたって理想的な場所でした。現地で展示の陣頭指揮をとった同館アーティスティック・ディレクターの小阪博一さんは、みずからも古式の弓道を実践する方で、私も楽しく展示作業をお手伝いすることができました。
ロサンゼルスでの展覧会は11月10日までで、同月よりカナダのトロント日本文化センターへ巡回します。その後、数年をかけて世界中を巡回していく予定です。この展覧会で、世界の観客の皆様がどのように日本を新しい角度で理解してくださるのか、期待したいと思います。
なるほど・・・単なる甲冑の強さ、美しさだけじゃなく、その精神性に注目した展覧会なのですね。日本人の私たちにとっても興味深い!!
海外のミュージアムでは、東洋美術セクションの中でも特に人気なのが鎧や刀なのだとか。ぜひ世界の皆様に、楽しんでいただけたらと思います。
もしロサンゼルスでご覧になった方がいたら、ぜひぜひ感想を聞かせてくださいね。
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*1:ジャパンファウンデーションでは、さまざまな種類の展覧会セットを制作し、世界を巡回する巡回展事業を行なっています。展覧会セットは、陶芸・工芸・郷土玩具など日本の伝統を紹介する展覧会から、現代美術・写真・建築・デザインなど現代の日本を伝える展覧会まで多岐にわたっています。
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