こんにちは、Mです。
さて、今日は渡邊直樹編集長インタビュー最終回。(その1、その2はこちら)
基金と電子媒体の話(続き)、これからの夢など語っていただきました!
しつこく・・・似たようなアングルですが。編集長です。
編集長:民放で外国人にインタビューするっていう番組あるじゃない。ああいうの面白いよね。日本好きの人は着実に増えているんだし、そういうものへの目配りも忘れないでやらないと。テレビのいいところは、サービス精神があるところ。
M: 私もニュース23で基金事業を特集してもらって、内容に感動して泣いたことあります・・・。よく考えたら自分がいつもやってる普通の仕事なんですが。基金の仕事には感動が一杯落ちてるのに、確かにもったいない。 あと、デジタル化することの問題として私が感じているのは「文章の推敲の甘さ」と「時間が経つとアクセスしにくくなるところ」そのあたりはどうでしょうか。
編集長:検索、だよね。グーグルでもトップ10とか20に居ないと結局アクセスしないという現実があるよね。基金のHPもあんまり情報を深くに置くと読まないから、早くアクセスできるような構造にしないと。
Oさん:今年度中にやります。計画中です。
編集長:何が読みたいのか、内部だけじゃなくて読む人のコンセンサスもとった上で選んで、アクセスしやすい場所に置くのは大切。
Oさん:ちょうど昨日の会議で、基金のHP上で熱い議論ができる仕組みを作ったら面白いという話になりました。例えば、インターネットと紙媒体はこれからどうなるか、とか、日本語は滅びるのかとか、基金らしい議題を出すっていう・・。
編集長:議論よりも、論争に近くなるテーマ設定ができるかどうか、そして読む人も食いつきやすいものをね。対立軸を作るってことが大切。
M:基金のネットワークの強みは、海外。そこで外国人を論争に巻き込めるというのは、面白いかもしれないですね。
編集長:今、日本のマスコミは限られた人にしか頼まなくなっていて、このテーマだったらこの人のこの意見とかいう具合に、同じことしか言わないんだよね。新しい書き手、新しい発言者を求めるってことをしなくなってる。『をちこち』をやってて面白かったのは、基金にはリソースがあって、日本人に限らず基金スタッフはちゃんと、新しい声を探してきて連れてきてくれる。これは面白かった。
M:ところで、今回はブログ企画インタビューですが、ブログについてどうお考えですか。
編集長:うーん。ブログはあんまり読まない。個人的に知ってる人とか本を読んで知ってる人のをいくつか決めてたまに読む程度。
Oさん:でも、まあ、就職活動中の人とかには面白いんじゃないのかな?
編集長:基金にきてみて、海外事務所にも行って見て、直接触れ合うことで基金の人の魅力とか、変な人がいるなとかが分かるのが面白い。外からみたらそれが分からないけど、ブログっていうのはそれが分かる、肉声のようなものが伝わる手段ではあるよね。あと、写真があるのはいいと思います。
M:では、最後に。これからの夢を教えてください。
編集長:えー。『をちこち』編集後記にも書いたけど、美智子皇后のために貢献できる仕事がしたい。
あと、最近若者の読解力、読書力が衰えているのが気になります。メディアや情報の媒体が増えるのはいいことだけれども、本というのは、考える力とか想像力を必要とするものなので、若い人が本を読めなくならないように力を尽くしていきたいと思っています。その上で、本が作れる人を育てて生きたいなと思って大学でも教えているところです。
M: そういえば最近、本、あんまり読んでないです。
編集長:本は積んどくだけでもいいらしいけどね。
M: (安堵)
(終)
皆さんは最近、どんな本を読みましたか?
振り返って自分を考えると、いい本はたくさんあるのに最近本を読んでいない私。 実は、詩集が売れないと聞いて、細々「詩集を買うキャンペーン」*1を行っているMですが、
「本は積んどくだけでもいいらしい。」by 渡邊直樹 に従って、さらなる出版業界活性化のために、もっと本を読みたいと思います。
『国際交流』『遠近』『をちこち』と36年間ありがとうございました。
『をちこち』、実はファンでした。やめないで。渡邊編集長大好きです。等、お便りお待ちしています。↓
送付先:新宿区四谷4-4-1 国際交流基金情報センター 『をちこち』編集部
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