こんにちは、『をちこち』編集担当の西納です。
突然ですが、日本の「国民的女優」というと誰を思い浮かべますか?
あるいは「国民的女優」とはどういう存在だと思われますか?
2月1日に発売となりました『をちこち』第21号では、「世界の<『国民的女優』」と題した特集を組み、世界各国の「国民的女優」を紹介した記事をお届けします。日本/中国/タイ/イタリア/エジプト/米国/イランの各国で、誰が「国民的女優」と考えられるか、またなぜその人物は「国民的女優」になったのか、あるいは、「国民的女優」を選ぶのが困難な国はあるのか。各国の映画事情に精通したメンバーが筆を取り、また熱弁をふるいました。目次はこちらをご覧ください。
皆さまご存じ、通算100を超える映画作品に出演し近代日本映画史と歩みを共にしてきた吉永小百合さんから、アラブ映画祭*1で紹介されたエジプトの国民的女優・ファーティン・ハマーマさんとスアード・ホスニーさん、そしてハリウッド女優の中に果たして国民的女優がいるのか、という議論まで。『をちこち』第21号はノスタルジーを感じる話題づくりや、新たに女優さんを知って各種映画祭を楽しむための手引きとして、ご活用いただけるのではないかと思います。
さて、ここから『をちこち』にまつわる最近のエピソードを3つ。
1.昨日2月6日(木)は、「をちこち」初の試みとして、外部の会場で読者イベントを行いました。第21号の鼎談出席者・四方田犬彦先生、執筆者の韓燕麗[ハン・ヤンリー]さん(中国)、ショーレ・ゴルパリアンさん(イラン)をパネリストにお迎えし、女優話に花が咲きました。
中国の歴史と共に銀幕での役柄も変化した白楊さん、ショーレさんのお友達で国民からは「親戚のように」愛されているというファテメ・モタメド・アリアさん、「国民的女優」は最近というよりも一昔前に存在していたかもしれないという分析と共に原節子さん、若尾文子さん、吉永小百合さんなどの名前が挙げられ、会場は笑いと頷きが交互におこりました。雪が降ったりやんだりのあいにくのお天気にもかかわらず、会場を埋め尽くすほどたくさんの方においでいただき、本当にありがとうございました。
帰り際に「世界のイケメン特集はしないんですか?」という嬉しいご提案も。もしかしたら今後特集があるかもしれませんし、ないかもしれません(^^)。
2.吉永小百合主演の最新映画「母べえ」が全国公開中です。戦争に翻弄される家族における、しかし苦境に屈しないたくましくも優しい母親の姿が切々と描かれています。最近こういうヒューマンドラマ系に弱い私は結構「じーん」と来てしまいました。『をちこち』第21号において吉永小百合に「国民的女優」の白羽を立ててくださった藤井淑禎先生の記事と併せてお楽しみください。
3.「GOTH ゴス展」が横浜美術館で開催されています。『をちこち』第20号6ページでご紹介した束芋さんの「ギニョる」が見られます。吉永マサユキさんの「ゴス」「ゴスロリ」の強烈な写真をたくさん見た後に、「ギニョる」の360度スクリーンで展開する蠢く映像の中に入ると、意識と身体が共に内部にもみこまれていくような圧巻な体験ができます。ぜひこちらも「をちこち散歩」と併せてお楽しみください!
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