皆さん、こんにちは。三富です。
イチロー、松井 or KOBY(注:コービー・ブライアントではありません!笑)?(7月12日)につづき、世界の独立/建国記念日シリーズ第2弾は、フランスから。
パリ日本文化会館の牧瀬さんに現地様子を今日と明日の2回にわたってレポートしていただきます。
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パリ日本文化会館の牧瀬です。フランス革命記念日の街の様子を今回レポートします。7月14日といえば、言わずと知れたバスチーユ監獄襲撃の日、フランスでは最も重要な国民の祝日の一つとして今日に至っています。当地では革命記念日なんて堅苦しい言い方はせず、日付そのまま、キャトルズ・ジュイエと呼んでいます。
◆ 前夜祭
さて、記念日自体は14日ですが、お祭りはもう前日の夜から始まっています。革命記念日花火大会はパリ以外の都市では通常13日の晩に行われます。しかし、なんと言っても特筆すべきはBal populaire(バル・ポピュレール)と言われる消防署主催のダンスパーティー。
13日の夜11時半ごろ、15区のレストランで食事を済ませそのまま通りに出ると、いつもは人気ない舗道に人がワサワサ溢れています。ただならぬ雰囲気。しかも、大勢の人々がみんな同じ方向に向かっています。僕もその人波に身を任せ、その方向に向かうと、あった、あった、その先には15区の消防署が。
いつもは頑丈な扉で閉まっている入り口は開放され、そこへ次から次へと人の波が押し寄せています。扉の上にはでっかく「ENTREE(入り口)」の文字が。「入り口」と書かれているからには入らねば、などと思い、ゲートをくぐる自分。ゲートの奥には、人々がひしめきあって踊っている、巨大野外ディスコと化した消防署の中庭がありました。 乳母車を押した若い母親から、仕事帰りのサラリーマン、定年後の老夫婦などありとあらゆる層の群衆がひしめきあっては、DJブースから流れる大音響の音楽に合わせて踊っています。どっかで聞いたことのある歌だと思うと、シンディ・ローパーのガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ア・ファンのリミックスバージョンでした!80年代かよ!
フランス全国の消防署で行われるこのバル。深夜から明け方まで近隣住民が踊りあかします。音楽も消防署によってさまざま、僕が行ったのはロックや80年代ディスコが中心でしたが、バスチーユのほうはアフリカ音楽が中心だったとか。バンドネオンなどを使った伝統的なバル、もあるようです。盛り上がってしまい、僕は深夜過ぎに帰宅してしまいました、またやらかしたよ。
◆ 軍事パレード
翌朝は革命記念日名物のシャンゼリゼの軍事パレードを見物にシャンゼリゼまで。午前11時ごろ行くと沿道は人、人、人。パレードなんて何も見えません、群衆を見に来たのか、自分は。写真も人しか写ってない・・・。
サルコジが大統領に選出されて初めての革命記念日、ということで力入っています。パレードのラインナップは以下のとおり。241人の共和国騎馬兵にエスコートされてサルコジ大統領、エトワール広場からコンコルド広場に到着。そこで首相、防衛相、EU委員会議長に迎えられます。フランス軍楽隊によって奏でられる国歌、軍歌の演奏。フランス軍アルファジェットとEU27カ国の旗手によってパレードが開幕。欧州27カ国の代表が各国の行進を指揮。4224名の軍人と警察、騎馬兵、83台のバイク、329台の装甲車、トラック。空海軍の62機航空機。37台のヘリコプター。文字通り、このパレードは軍事色の強い、生々しいものです。その日のテレビニュースで沿道に集まった人々のインタビューが放映されていましたが、「フランスは素晴らしい軍隊を持っている」などと満足げに話す一般市民多し。国威掲揚のために一役も二役も買うイベントなのです。個人的にはすごい抵抗ありますが。
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