いよいよ来年に向かって動き出しています!横浜トリエンナーレ2008!!
今回、展覧会を盛り上げてくれるポスターをデザインしてくださったのが、アートディレクターとしてご活躍のブルーマーク、菊地敦己氏です。
最後にブルーマークデザインのトリエングッズ、プレゼント情報掲載中(^o^)/
憧れのブルーマーク本社へ、『をちこち*1』記事のため、トリエンナーレ準備室松岡、編集部西納と若林が、行ってまいりました。
横浜トリエンナーレ2008のビジュアルデザイナーとして、ポスターが完成したくだりは『をちこち』本誌を読んでいただくとして、掲載しきれなかったブルーマーク菊地さんって?について、書きたいと思います。
ブルーのドアを開けると、つい数分前に出先からお戻りになったという菊地さんが!
大変さわやか、しかもあざやかな緑のTシャツ姿! トリエンナーレのポスターも緑!
そんな菊地さんにとって、色とは?
僕は、色の好き嫌いはなく、色には綺麗も汚いもないし、それぞれの役割が違うと思っています。彩度が高いとか、明度が違うとか。一色の色に対してそんなにこだわりはないんです。
そうなのですか?! 作品の数々から、相当なこだわりをお持ちかと思っていました。まったく逆なのですね。
さて、社内をみまわしてみると、「まぐろ」と大きく書かれたポスター(写真参照)や、音響の機械、ギターやレコードまでありました。いったいブルーマークってどんな会社なのでしょうか?
グラフィックとWebの開発が業務の柱で、グラフィックは僕、Webは斉藤がマネージメントしています。それから、ノンプロフィット(非営利)部門として、まず出版。アートブックやCDを出しています。また、青森県立美術館、猪熊弦一郎現代美術館(香川)などの展覧会ビジュアルを。お店やレストランの経営もやっていて、食べるものも開発するのですが、それだけでなく、美術館の方のレストランは、音楽のイベントを組んだりとか、そういうこともしています。(斎藤さんはミュージシャンでもあり、CDも出しているそうです!)
ほー。本当にいろいろなことをされているのですね。本社1Fのカフェも経営されているとか。(当日、出していただいたお茶も、甘いキャラメル味のとても美味しいものでした。)
それにしても、ここまでスペシャルな菊地さんとはいったい何者なのでしょう?
学生のときにブルーマークの前身となる会社を立ち上げました。実は、デザイン始めたきっかけは、お金がほしかったんです。こんなにマーケットはあるんだから、お金を稼げるはずだと。グラフィックデザイン、Webデザインというと、狭い話になってしまいますが、広くデザインという考え方でとらえれば、流通もマーケティングもデザインだし、レストランのフードを作るのも、サービスの仕組みを考えるのもデザイン。あらゆることに適応できる概念だと思うんです。その上で、素材にもこだわりすぎない方が良いと思っていて、紙のデザインだけ!ではなくて、目的に合わせて、あ、これは紙媒体、これはWeb、言語情報だけを伝えるメールを使いましょう、などと考えていきます。メディアがちゃんと選べるようにやりたいなと思っていて。
クライアントにとって最も良い形は何かを追求し、そこに制限を設けないということですね。それは本当に理想的なありかただと思いますが、とても大変そうですね・・・?
コマーシャルの仕事は、コマーシャルの仕事として、その世界で通用することをやって。そこで利益が出たならば、その運用を別に考えようと思っています。自分がユーザーとして、「こんなのがあったら面白いじゃん、こんなの欲しくない?」というのを作る。それは必ずしも利益はあがらないし、商売としては成り立たないかもしれない。でも、そういう仕事をすることによって、社内の人材教育とか、意識改革にもなる。もともと僕は、デザイナーを始める前に、デザインの仕事と並行して「スタジオ食堂」という、立川にあるオルタナティヴ・スペースのプロデューサーをしていて(1997~1998年)。佐賀町エキジビット・スペースの最後の展覧会も、プロデュースをしました。
ようやく最近、美術とデザインの仕事が、つながるようになってきましたね。
そうでしたか。ブルーマークの取締役、そして、特定非営利活動法人アート・ミーティング・ポイントの代表理事でもある菊地さん。まさに菊地ホールディングス(by松岡)を実現しているといえるのかもしれません。
ほんの短い時間でしたが、自由、柔軟、好奇心と菊地さんの魅力をちらりと見ることができて、とても元気をもらいました。
これからのご活躍が、本当に楽しみです。どうもありがとうございました!!
菊地さんデザインの横浜トリエンナーレ公式グッズを、『をちこち』本誌をお読みいただいた3名の方にプレゼントしています!!ぜひ、 『をちこち』(第17号)をお読みになって、応募してください。とっても素敵ですよー。
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