Friday, November 11, 2005

日本語国際センター②



こんにちは。村田です。今回も、日本語国際センターの活動についてお知らせします。


みなさんは外国語を学習したことがありますか?書店の語学コーナーを見てみるだけでも、さまざまな言語のさまざまな学習書があることがわかります。英語、韓国語、フランス語、中国語など、学習者が多い言語は1冊選ぶことが難しいほど多種多様な教材がありますよね。他方、日本の一般書店で学習書が市販されている!ということに驚いてしまうような言語もあります。

では、外国語としての日本語はどうなのでしょう?海外での日本語学習の形態は様々です。小・中学校、高校で日本語の授業を選択できる国もあれば、民間の日本語講座を受講する人が多い国など、いろいろです*1。日本語の教材も同様で、その国で開発した教材が複数あるところ、日本で出版された教材をそのまま使用しているところ、先生の手作り教材を使用しているところなど状況は多種ありますが、全世界的に見ると、まだ日本語教材は充実しているとは言えません。

日本語国際センターでは、研修のみならず、日本語教材の開発やその支援、教材の寄贈なども行なっています。各国の教育事情に合わせた教科書をその国の専門機関や専門家と協力して制作したり、各日本語教師が独自の教材を作れるように例文や写真などの素材をインターネットで提供したり*2、海外ではなかなか制作されない映像教材を作ったり、日本語教材に関する活動は多岐に渡ります。

また、センターには図書館もあり、日本語教育に関するさまざまな書籍、教科書、雑誌、ビデオ等を収集しています。これがなかなか面白く、例えば世界の日本語教科書を集めた書棚では、各国の面白い教材を見ることができます。見るからに日本のアニメのようなキャラクター(髪がピンク色だったりします)が登場したり、挿絵1ページが丸々漫画だったり、例文が妙に意味深で面白かったり、学習者が興味を持って勉強できるよう工夫された教材が色々あります。日本語国際センター図書館はどなたでも閲覧可能ですので*3、北浦和周辺に行く機会のある方は、気軽に立ち寄ってみてください。




*1:日本語国際センターのウェブサイトでは、各国の日本語教育情報が紹介されています。
http://www.jpf.go.jp/j/japan_j/oversea/kunibetsu/index.html


*2:「みんなの教材サイト」というサイトを公開しています。毎月約200,000件のアクセスがある、現在も成長中のサイトです。
http://www.jpf.go.jp/kyozai/


*3:日本語教育関係者やJFサポーターズクラブ会員は貸出サービスも利用できます。





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