Tuesday, October 31, 2006

☆Trick or Treat!☆ ~世界のハロウィン事情~



こんにちは、オレペコです。!f:id:japanfoundation:20061031104624j:image:w90


みなさん、今日は何の日かご存知ですか?・・・そう、Halloweenです




私の記憶では、ほんの数年前までは日本ではあまりメジャーでなかったお祭りだと思うのですが、ここ最近はデパ地下などでもハロウィン一色の飾り付け*1。そもそもこのお祭りって何のお祭りだっけ?アメリカでは盛んだけど、日本以外の国々ではどんな風にお祝いしているのだろう?という素朴な疑問から、今日は、海外に散らばる基金職員*2からの、各国のハロウィン事情をお届けします。その前に、、、ハロウィンってそもそも何?という方のために。






ハロウィーンは、キリスト教の諸聖人の日(万聖節)の前晩(10月31日)に行われる伝統行事。諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve(前夜祭)であることから、Halloweenと呼ばれるようになった。ケルト人の収穫感謝祭がキリスト教に取り入れられたものとされている。ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。これらから身を守る為に仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。31日の夜には、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン」(お化けかぼちゃ)を作り、魔女やお化けに仮装した子供達が「トリック・オア・トリート(Trick or treat. お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)」と唱えて近くの家を1軒ずつ訪ねる。 (ウィキペディアより)



【イタリアやオーストリアの場合~万聖節(11/1)自体を重視する国々~】


まずはローマから。



イタリアでは去年、あまりもりあがりってものは感じられなかったような・・・確か諸聖人の日に家族などのお墓参りに行くのだそうですが、その前夜はどうしているやら。ちょっと調べてみますね。



「調べてみなければ」よくわからない程度にしか、ハロウィンは普及していない様子。へえ。意外。





お次はオーストリア



オーストリア人の同僚に聞いてみたのですが、やっぱりオーストリアではお祝いしないそうです。


ただ、5年ほど前からハロウィンの風習がだんだん入ってきているとのこと。


たとえば、秋にかぼちゃを家の前に飾ることは以前からやっていたけれど(単に秋らしい飾りとして)、それをハロウィン風(お化け風?)に切り抜くようになったのはつい最近のこと。それから、仮装してご近所をまわる子ども達もたまにはいるそうです。外国の風習だけどおもしろいから真似てみたという感じで、日本と同じ取り入れ方ですね。


この時期、ハロウィンよりずっと大切なのは11月1日のAllerheiligen(万聖節)。


家族で集まってお墓参りに行き、お墓の掃除をして、お花を飾り、ロウソクを灯します。


まさに日本のお盆。この夜にお墓へ行くと、ロウソクがたくさん灯っていてとてもきれいなのだそうです。



ここでもやはり、翌日の万聖節のほうが大切にされているんですね。昨年アメリカにいたとき、ヨーロッパの各国から来た留学生が思い思いの仮装をしてハロウィンを祝っていたのでヨーロッパでも普通にお祝いしているのかと思っていましたが、本来は宗教と深く結びついたお祭りであるため、そう単純なものでもないのですね。。。。もともとケルト人のお祭りだったことを考えると、本当はロンドン事務所の方にもインタビューするべきでした、、、と今ごろ反省。。。





【お隣韓国の場合】


ここでも「ハロウィン、ソウルでは聞きませんねえ」の一言。


韓国にはキリスト教徒が多いので、何らかの形で取り入れられているのかと想像したのですが、少なくともソウルに住む同僚の話では大々的にお祝いする、ということはない様子。。。日本のように商業的な形ででも、ハロウィンが取り入れられてる国って結構あるのかと思っていましたが、そうでもないのですねえ。





最後に、本命アメリカでのハロウィンの様子。町にはかぼちゃをくりぬいた飾りがいたるところに現れ、1ヵ月ほど前から、テーマパークなどでもハロウィンにちなんだイベントが行われたりします。オレペコのいた町フィラデルフィアでは、この時期だけ、アル・カポネがいたことで有名な全米最古の刑務所、Eastern State Penitentiary にお化け屋敷が出現し、連日行列ができるほどの大盛況。実際の刑務所を使っているのでなんとなく薄気味悪い上に、切符きりのお姉さんや列を整理するお兄さんたちまでが、凝った特殊メイク&怪物になりきった演技。恥ずかしながら、お化け屋敷なんて子供じみてるわ!と思っていたオレペコも大絶叫していまいました。





あと、明らかにハロウィン・パーティに行くのだな!と思われる仮装をした人たちも街中でよく見かけます。ちなみに留学生仲間はこんな風になってました。。。


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残念ながらハロウィンについては、前回のクリスマス特集のように、各国のお祝いの風景を写真で比較する、、、とはいかなかったのですが、今回お話を聞く中で、インドメキシコからは、「ハロウィンはあまり知られていないけれども、この時期にとても面白い伝統的なお祭りがある」ということを教えてもらったので、これについては次回掲載したいと思います。お楽しみに!




*1:冒頭の写真も、焼き菓子が詰まった入れ物。あまりにかわいいので買ってしまいました・笑


*2基金は海外19カ所に事務所を持っています。今回ハロウィン事情を聞けたのはそのうちほんの数カ国に過ぎませんが、、、





Monday, October 30, 2006

TBに対するお礼、2件目。



:連続登場ですいません、マツオカです。


昨日の続きということで、頂いたトラックバックに対するお礼を。





いつも大変お世話になってます、id:argの岡本さんより久しぶりにトラックバックを頂きました。ありがとうございます!!


岡本さんからは何度となくトラックバックを頂き、ご自身のブログ中でうちの「地球を、開けよう。」ブログへのコメントを頂いてきました。


◆主な過去の記事




これら以外にも、JFのやっている様々な事業に関してこんなにたくさんの記事を!!書いてくださっています。





そして、今回こんなコメントをいただきました。



「地球を、開けよう。」ブログは2005年9月1日に公開され、以来1年1ヶ月の間、中断することなく続いてきた。公開当初の私の印象は、



現在のところ、記事の内容は散漫な印象を受けるが、今後に期待。ただし、職員間のなれあいの雰囲気が伝わってくる点だけは改めたほうがよいだろう。


・「国際交流基金、ブログ「地球を、開けよう。」を公開」(2005-09-18)


http://d.hatena.ne.jp/arg/20050918/1134798513



というものだったが、このコメントはあらためるべきだと感じている。


ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG)




N:このブログの目標については過去の記事で何度か触れていますが、「JFの名前や存在、その事業を知ってもらいたい」「JFとその広範な事業の魅力を知ってもらいたい」そして「知ってもらうための間口を広げたい」と言えると思います。

そして、これらの目標を実現するために、岡本さんの仰る「的確なパス」、例えば「事業の直後に様子をお知らせするワンタッチパス(速報性のある記事)」や、「事業の裏方に関わったスタッフにしか見られないキラーパス(個人の経験に基づく、親しみやすい記事)」のようなものを心がける必要がありました*1。ただ、その<目標とするパス回しを我々が実際に出来ていたかどうか>については、このブログを読んでくださった皆さんのご判断にお任せしたいと思います。


しかし、旧ブログチームが暗中模索していた最初期に岡本さんから「なれあい」とのご指摘を頂いたことで、記事を書く上で「なれあいにならない、的確なパス(記事)が必要なんだ!」とご教示頂くことができ、そうして記事を書きながらパス練習をしてきたのだと思うのです。


ですから、



この1年と1ヶ月の松岡さん、中島さん、後藤さん、しろうさぎさん、情報センター部長氏の苦労に感謝し、その成果を讃えたい。


と仰っていただいた栄誉は、岡本さんご自身をはじめ、トラックバックと共に応援してくださった皆さんにも、ブログチームの一員として等しく与えられているのだと思います。どうもありがとうございました!*2





しろ:しろうさぎは、自分でブログを書くのでせいいっぱいで、なかなかほかの方のブログにトラックバックできないのですが、わたしたちのブログにトラックバックで積極的に関わってきてくださった皆さんは、ちょっとした躊躇を乗り越える力を持った方々なんだとおもいます。プレゼント企画なんかも、実施しながらも、どれだけ反応があるのか結構不安だったわけですが、、、、ふたを開けてみれば、ドクホウのブログにどんどんトラックバックを打つという積極的な皆さんとのふれあいがあって、そこでたくさんのことを学ぶことができました。改めまして、これまでにトラックバックをくださった皆さん、ありがとうございました!





N:あ、昨日(10月29日)のARG(id:arg:20061029)でも書いていらっしゃいますが、実は先週、岡本さんがJFへお越しになりました!JFICや情報センターの執務スペースなどをご覧いただいたあと、ブログチームとランチをご一緒させていただき、JFブログも含めて、政府関係法人や公益法人での情報発信に関する取組について、貴重なご意見や情報などをお伺いすることができました。





:お伺いしたお話を糧にして、心機一転!オレペコさん、潮風さん、三富さんによる新チームとともに、これからも「地球を、開けよう。」ブログは走りつづけます。また新たな企画も持ち上がりつつあるようですので(?)、そちらもどうぞお楽しみに!


と、かなり長くなってしまいましたが・・・





しろ:新ブログチームの皆さん、これからもがんばってくださいね!





マ・しろ・N:これからもジャパンファウンデーションとJFブログを、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします!m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m


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こんな感じで決裁とってます。右上にサインが・・・(ちょっと見えにくい?)






☆最後に今週の注目JF事業のご案内☆


   ■シンガポール華人の喪失と漂流


    中国系民の8割を占める東南アジア華人の代表的小説家であるシンガポールの華人作家、丁雲(ディン・ユン)氏が、シンガポールの現在とご自身の文学について、講演!


<東京>10月31日 <仙台>11月3日 <函館>11月5日


    詳しくは↓http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/kaiko/kouen16.html





*1N私は、パス練習をせずにカズダンスの練習ばかりするような、パフォーマンス重視型(野球で言うなら新庄タイプ?ちなみに、私は阪神ファンなので、92年以降亀山やオマリーらと活躍していた頃が懐かしいです。)だったかもしれませんが(笑)


*2N:ちなみに、ブログ記事の公開にあたっては情報センター部長である伊藤が内容をチェックし、決裁を下していたのですが、ここで一つ印象的なエピソードを。
昨年9月7日、一番最初に私が投稿する予定であった記事の文案には、文章内容に一切関係なく、或る超有名アニメのアスキーアート(AA)をつけており、私は内心<決裁は下りないだろうし、巫山戯過ぎだと怒られるのだろうなあ>と覚悟していたところ、決裁が下りてしまった!その上、決裁案に付いていたコメントは「もっとやれ」でした・・・。
結局、当時ははてなダイアリーにAA記法が導入されていなかったこともあり、AAを載せなかったのですが、その決裁が下りた時、<JFを知ってもらうためにはオタクネタでも何でもアリなんだっ>と覚悟を決めました。





Thursday, October 26, 2006

TBに対するお礼、1件目。



M:みなさんこんにちは、マツオカです。


お久しぶり、でもないですね。


メインエンジンとしての担当は代わりましたが、普通に書き手としてはこれからも登場させてもらいますんで。





N:



べ、べつにあんたのために戻ってきたってわけじゃないんだからねっ!


なんでブログを見に来てんのよ?びっくりしちゃったじゃない。


もー、勘違いしないでよっ。嬉しくなんてないったら、バカ!


・・・でも、ありがとね・・・。



と、まあ相変わらずのアホっぷりを曝す中島です(´-ω-`)





しろ:わたしはブログチーム内で唯一の四足歩行動物として、これからもちょっと変わった視点で、登場しつづけます。JFを多角的にみるということですね。


N島くんと、日本語のトーンの差があるのも、特徴かも。「エリンが挑戦!にほんごできます」に採用されるのは、明らかに、しろうさぎ的な落ち着いた日本語ですね・・・!





N:いやいや、いくら三流とはいえ歌人もやってるし、なおかつ・・・




しろ:日本語といえば、*1松岡くんが、わたしにブログへの投稿を頼むときに「お書き込みお願いします」という妙に丁寧な言葉を使ってましたが、この「お書き込み」は、新しい定義によると、「美化語」になるんですよね。最近尊敬語・謙譲語・丁寧語という3分類が5分類に新しくされたので。(関係ない話をつい語ってしまった・・。でも、この「美化語」についてもしばらくブログで語れそうな話題ですね)





M:さすが白うさぎさん。相変わらず旬な話題に敏感ですね!!そうえいばアフィリエイトなるものを知った時も、すぐ実行してましたし。





さて、まず始めにdzd12061さん(id:dzd12061:20060818)です。


こちらこそ



気がつけば恐ろしいほどの時間が過ぎ去ってしまった。



でした(苦笑・・・)。


色々と内部事情でばたついてまして申し訳ございません。





経緯を知らない方もいらっしゃるかと思いますので、軽く復習です。


半年ほど前にジャパンファウンデーションが出版した『アート戦略都市 EU・日本のクリエイティブシティ』という本がありまして、その発売記念でプレゼント企画をやったんです。


その際応募してきてくださったのがdzd12061さんでした(こちら)。


Web2.0という言葉が出てきた頃(?)でもあり、それにかけてArt2.0論を展開してくださいました。その完結版として今回さらにトラックバックを頂いたんです。


どうもありがとうございます!!






(略)・・・2.0って実は、むしろこれは公共事業的である、ような気がしてならない。再帰的な表現をすると、2.0とはつまり公共事業2.0である。


つまり、公共事業は本来制度のもとに集められた税金を元に行われる。一方で、web2.0の世界では、個人が自らの意志で自分の労働力を使った結果としてのアウトプットが集積される。結果としていずれもより多くの人が便利になるという結果につながる。ボランティアベースのデジタルワールド公共事業といってもいいと思う。OpenSourceだとかCreativeCommonsだとか。これは、なんとも逆説的な現象で、個人がより自由に振る舞おうとした結果逆に、公共事業的なものにたどり着くというのは、なんだか、逆リヴァイアサンでもある。ただ、確かに、Googleの言葉でこういうものがあった。・・・(略)


Rogi073.Diary

個々人の持っているもの(知恵とか労力とか資産とか・・・)をみんなが少しずつ出し合えば、つもり積もって大きな力や価値を生み出す、そんな発想は確かにアートの分野でも生きますね。


仕事をやっていても思うのですが、特定の団体が1つの事業に対して大きなお金を出したり、何らかの協力をしたりというのは、なかなか難しくなってきている気がします(もちろんそれを実現している場合もありますが)。


そんな時、考え方として有効な気がします。他方それを具体的にどう実行していくのかというのは、まさに僕たちが考えなければいけないことでもあると思います。





しろ:しろうさぎは、10/13-15に千葉県木更津であった、日本国際政治学会を傍聴してきたのですが(これも仕事です。JFの広報もしてきました。)、中国とインドについての分科会で、似たような議論がされていました。


特に「中国とインターネットガバナンス」の話題で、インターネットの特徴として「個人からの発信」「中央の不在」「コントロールし切れない」「非政府的(オーソリティ=権威の欠如)」などがあげられ、これらは、政治学用語でいう「大きな政府」を伝統的に保っている中国では、受け入れられ難い、と思われがちだが、実は周知のとおり、中国でも個人の力でネットが急成長している、というのです。


更にアメリカでは(最近の日経新聞で読んだのですが)、既存の権威ある新聞の社説よりも、誰が書いているかわからないブログのほうが、選挙に大きな影響を与えるようになっており、既存メディアの論客たちはこれを危険視しているそうです。しかし、今ある程度の権力を持つに至っている既存メディアも、黎明期には、「新興メディア」だったわけなので、新旧交替の時代で不安があるだけなのかな、とも思いますが。


いずれにせよ、ネット社会の今後は、まだまだ非常に興味深いですよね。


そのネットに関わって、こうして皆さんと意見交換できるブログって、ほんとにおもしろい☆とおもいます。




N:CGMとかMashUpとか、web2.0を理解する上で重要なキータームがあるけれど、実は国際政治や地域経済、もしかすると国際文化交流も、規模は違っても「○○2.0」的なものになりつつあるのかもしれませんね*2

というわけで、次回はもう一つのトラックバックを下さったARGさんへお返事したいと思います。みんなで見たら、絶好調!!(続く)*3




*1:N:完無視ですか!Σ(゚Д゚)うさぎに負けた人間ってどうよ?・・・;y=ー(゚д゚)・∵. ターン
ちなみに先日、「エリンが挑戦!にほんごできます」の撮影にエキストラとして参加させていただきました!たった1回だけですが、或る回の放送でちらりと映ります。フフフ(゚ー゚*)


*2:N:こういうものを「相似的」とか「フラクタル」とか「ホロン」とか「複雑系」とか「マトリョーシカ的」とか「入れ子状の」とか、色々と表現できると思うけれど


*3:N:実はつい先程、ARGの岡本さんと新旧ブログチームとでランチをご一緒してきました!
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(↑岡本さんの前に食事が運ばれてくるの図)ここでの様子も次回の記事で触れたいと思います~。





Friday, October 20, 2006

「若者文化」について一緒に考えてみませんか?






ありがとう、浜村淳です。否、三富です。




◆ 芸術の秋に、「アジア漫画展」はいかがでしょう?




漫画という親しみやすい表現を通してアジアの社会・文化や人々の暮らしなど多面的に紹介することを目的に、「アジア漫画展」が10月27日より品川のO美術館で始まります!

今年で第11回目を数えるアジア漫画展ですが、今回はアジアの若者文化をテーマにアジア各国の漫画家の作品75点余を集めました。




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この漫画展は、以前松岡さんが「ジャパンファウンデーションのリソースを教育現場へ!」で、その取り組みを紹介されているように、国際理解教育の教材としても活用(しようという試みが)されるほど、オモシロイ要素が満載の企画です。




出品されている作品については、実際に会場に足を運んで、ご自身の目で見て楽しんでいただくとして、ここでは是非とも皆さんにご参加いただきたい、漫画展関連のイベントをご紹介いたします。








討論会「アジアの若者文化」

日  時:2006年10月28日(土)14:00~17:00

会  場:ジャパンファウンデーション 国際会議場

参加申込:市民青少年交流課 03-5562-3532





当日は、今回の漫画展に出品している中国インドマレーシアフィリピン日本の漫画家5名と、日本大学の仲川秀樹先生をお迎えし、アジアの若者文化をテーマに、漫画家自身による作品解説を交えながらのパネルディスカッションを行います。




パネリストの1人である仲川先生は、図録「第11回漫画展―アジアの若者文化―」のなかで今回の漫画展のテーマである若者文化について、「若者文化は、それが生み出される環境(=時代)を象徴している」として、時代を反映した今日の若者文化の特徴を説明されています。




なるほど!時代を映す若者文化。




今回の漫画展+討論会は、アジアを、そして若者文化を再発見する良い機会です!

旅行用ガイドブックなどでは味わうことのできない、アジア各国のリアルなを感じに、是非この討論会に参加してみてください!




世代の垣根を越えて、さらに国境までも越えて・・・そう、皆さんも一緒に「若者文化」について考えてみませんか?




Monday, October 16, 2006

春樹をめぐる、熱い熱いシンポジウム~知的交流の仕事とは?~



みなさんこんにちは、オレペコです。


東京はひじょーに気持ちの良い秋晴れの週末でしたね!こんな良い天気の日は、お出かけするのもいいけれど、気持ちの良いカフェでゆったりとお気に入りの本を読む、なんていう過ごし方も良いのではないでしょうか?





・・・ということで(強引だな(^^;))、今日は、金曜日にちらっとご紹介した本世界は村上春樹をどう読むかをめぐる一連の企画にかかわった職員2名の声をお届けしたいと思います!【日記の最後にプレゼント企画もありますよ~!】


ところで、この「シンポジウムの企画・実施」というお仕事、基金の”知的交流事業”の中の代表的なお仕事のひとつなのですが、そもそも”知的交流”ってなにするの?って感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?そんな方にも具体的イメージを抱いていただけることを期待しつつ・・・





■はじめに企画を見たとき、文芸評論家でもなく、研究者でもなく、”翻訳者”の方たちにスポットライトを当てているところがすごくおもしろいと思ったんですけど、そもそもこういうアイデアがどういう形で出てきたのか、また、これまであまりなかった企画だけに、実際に実施に移すとなると難しいことがたくさんあったのでは?





この企画を中心になって進めてくださった先生方のお一人、四方田先生が文化庁の文化交流史としてイスラエルとパレスチナに出発される際に壮行会と称して内輪で先生を囲んだとき、先生がこのアイデアをおっしゃったのがきっかけでした*1。そのときすぐに実現に向けて動いたわけではなかったんですが、その場にいた誰もが「これだ!」と感じたのでしょうね、その後さまざまな経緯を経て実現に至ったわけです*2


個人的にも、一歩距離を置いて冷静に発言する評論家よりは、より一般の読者に近いところにいる翻訳者に現場の声を聞いたほうがおもしろいと思いました。グローバル・スタンダードで話す人たちではなくて、自らの社会のコンテクストの中で話す人のお話を聞いたほうが、それぞれの国で村上春樹がどのように読まれているかがわかって面白いのではないかな-と。



ほお。


でも実際はドキドキでしたよ。普段、ある意味「日の当たらない」存在である翻訳者の方たちを主役にすることでどの程度人々の注目を集めることができるのかは未知数でしたし*3。しかも今回のシンポでは村上春樹さんご本人をお呼びすることができませんでしたからね・・・でも、終わってみれば全部杞憂*4だったわけですが・・・






確かに、普段表舞台に立つことの少ない翻訳者さんたちを中心に据えるのはかなり勇気がいったでしょうねえ。





でも、企画を進めていく中でそういう不安もだんだん薄まってきました。というのもまず、「会議に来てもらえませんか?」という打診をしたときの反応の”熱さ”がすごかった。日々忙しく活動されている人がこちらからの打診にものすごい勢いで「行きます!」と連絡してきたのにはほんとに驚きましたねえ。「この人たち、春樹と会える、と期待してこんなに熱いのでは?」と不安になったほど。でも、後からわかったんですけど、確かにそういう期待を持った人もいるかもしれませんが、多くの人は、「世界中で村上春樹の虜になっている”同志”に会える!そこで春樹を語れる!」ということ自体に魅力を感じて下さっていたんです。これこそ基金職員の醍醐味ですよね!素敵な出会いの”場”を提供すること。世界のいろんな場所で日本に関わっている人に、”もっともっとこの仕事をやっていきたい!”というインセンティブを与えるきっかけを作ること。*5










反響という意味では、国内外の出版社などからも予想以上に多くの問い合わせがありました。また、シンポジウム当日も、ほとんど途中で席を立つ人もいませんでしたし、一人一人の参加者がパネリストの話に引き込まれ、熱心に聞き入っているのが空気からひしひしと感じられるいいシンポでしたねー。場所がこじゃれたホテルの会議室などではなく、東京大学の900番教室だったのも結果的にはすごく良かったです。みんなが近い感じがして。






■神戸のシンポジウムでも、村上春樹氏の出身校である神戸高校の講堂を使うなど、これまでの基金の知的交流関係の会議とはちょっと違った会場選びで面白いですよね。それにしても、お2人は「欧州・中東・アフリカ課」の職員としてこのシンポジウムに関わられたわけですが、実際参加者にはアジア出身の方も南米出身の方もいたりして、全世界から集まっています。これも基金での仕事のやり方としては珍しいですよね。大変でした?






普段なかなか連絡をとらない地域の人から電話がかかってきたりして、今思えば不思議な日々でしたね(笑)。ですが、いつもはあまりグループで仕事をするということがないので、数名の職員で協力しながら準備を進めていった今回は非常に面白かったですね。シンポジウムの構成も、東京での二日間だけでなく、その後山中湖での合宿、神戸と北海道に分かれてのシンポジウムなど、移動も多いし、それだけに準備も大変でしたが、いい思い出です。







今になってやっぱり世界中からあの人たちがひとところに集まって話ができたのは”奇跡”じゃないかと思います。というのも、今回本を出版するにあたって、参加者に連絡を取ろうとしたら、既に連絡が取れなくなっている人もいたんですよ(笑)。しばらくして、連絡手段のない奥地で執筆活動をされていたことがわかったのですが。そういう、奇跡の瞬間に立ち会えたので、連日の激務も良い思い出ですね(笑)。



■聞けば聞くほど、いろんなエピソードが出てきますね。もっとお聞きしたいところですが、シンポジウムの詳細は本に委ねるとして、最後にブログ読者の皆さんに何か一言、ありますか?






この本には、世界で出版されている村上春樹の翻訳本の表紙絵や、実際の春樹作品(一部)の各国語の翻訳例なども載っていて、それを見ているだけでも楽しめます。表紙絵にはそれぞれ国・地域の日本に対するイメージがよく表れていたりしていますので是非ご覧になってください!







さきほどお話に出ましたように、今回発売になった本の帯には「17カ国・23人の翻訳者、出版者、作家が一堂に会し、熱く語り合った画期的なシンポジウムの全記録」とありますが、当日の空気そのままの本に仕上がったことをとてもうれしく思います。最初に言いましたが、今回は、評論ではなく、読み手に近い翻訳者の声を伝えたかった。もし本が、シンポジウムの内容を社会科学的に論じるとか、批評するとか、そういう方向から作られてしまうと私たちが目指した形が少し変わってしまう。でもこの本は、村上春樹作品を隅々まで知り尽くしている翻訳者ならではの視点から語られたシンポジウムの面白さが沢山詰まった、臨場感いっぱいの本に仕上がっています。3月に沢山の応募を頂いた中で、残念ながら抽選に漏れて当日参加できなかった方々にも自信を持ってお勧めできます!また、ワークショップや神戸・札幌のシンポジウムは2つのセッションが同時開催だったため、このプロジェクト全てが収録されているこの本は、参加された方にも新しい発見があるはず!!是非ご一読ください。






どうもありがとうございました!オレペコもこの本、早速読みましたが、ひとつの現象として村上春樹を題材としてはいるものの、翻訳を通した各国文化事情とでもいいましょうか、各国と日本との関係が描き出されているので、春樹ファンならずとも楽しめる本だと思います。








■□■□■


・・・ということで!このお勧めの一冊、ブログ読者のみなさんにどどーんと(というほどたくさんではないのですが(^^;))


プレゼントしちゃいます!


ご自身のブログで、『世界は村上春樹をどう読むか』というテーマに関連した記事をお書きの上、このブログにトラックバックしてください!


先着5名の方々にプレゼントいたします。


なお、商品はトラックバックをいただき次第、発送させていただきます。メールアドレスを公開されていない方は、プレゼント発送のために、ご連絡先を wochikochi@jpf.go.jp まで、お知らせいただければ幸いです。(お知らせいただいた個人情報は、プレゼント発送以外には他用致しません。)


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*1:シンポジウムのテーマのヒントってこういうちょっとした会話に潜んでいることが結構多いんですよね。私たち基金職員は個々の分野の研究者でも、専門家でもないので、常にアンテナを張り、最新の動向を知ろうとする姿勢が大切なんです!


*2:この辺の経緯については、本の「シンポジウムを終えて」の章により詳細に書かれていますので、ご興味のある方はご覧ください!イベントの企画がどのようにして出来上がっていくかがよくわかります


*3:オレペコも以前、知的交流の仕事をしていたのでこの不安、すごくよくわかります。その不安を避けたくて、ついつい「勝手知ったる」方にパネリストをお願いしたくなってしまうですが、それじゃあ交流の基盤は広がらない。その意味でも、画期的な試みですねー!


*4:500名の定員に倍以上の応募があったそうです!


*5:確かに!今回出版された本の帯にも「画期的なシンポジウムの全記録」とありますが、まさに、基金が”場”を提供しなければ一生出会うことがなかったかもしれない方々にそのきっかけを提供できたこと自体が素晴らしいですよね!





Friday, October 13, 2006

◎インターン生特集◎その12 馬歓歓(マファンファン)さんの場合



こんにちは。オレペコです。


8月から続けてきましたインターン生の声特集もいよいよ最終回です。


今回は、中国からの留学生、馬歓歓(マファンファン)さんの声をお届けします!


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ニーハオ!この度、国際交流基金人事課で研修をさせて頂いた、学習院女子大学で国際文化交流を専攻をしている馬歓歓(マファンファン)です。





How time flies! 三週間はまたたく間に、あっという間に過ぎてしまいましたが 充実した毎日であり、記憶に残る思い出ばかりです。初めてのインターンシップ、しかも母国以外、日本での初めてのインターシップは私にとって、ほぼ全部が新鮮で且つ有益だったと言っても過言ではありません。


 

 私は研修の最初から、基金で行われる様々なレクチャーやイベントに参加して、様々な知識をスポンジのように吸収しようと懸命に努めていました。例えば、帰国ボラティアの方の報告*1では、彼らの派遣されていた日本語教育全般の概況のほか、それらの国の生活習慣から人々の考え方まで、詳しく解説してくださったので、まるで実際にその国に行ったように、いろいろ分かるようになります。また、それら素晴らしいボランティアの方々との会話の中で、実際の経験を聞くことができたのは、自分自身にとっても、とても良い刺激であり、勉強になる部分が極めて大きかったです。





また、特に印象に残った話は小川課長のレクチャーでした。国際交流基金の組織に関するお話、また小川さんご自身の観点を用いた現在の国際情勢の分析に、考えさせられました。





私が所属させて頂いている人事課は、とてもアットホームな感じがして、素敵な方々が沢山いらっしゃいます。私がさせて頂いた主な仕事は、Excelを使ったイベント情報の補充・本棚にある執務用参考図書を確認とパソコンに打ち込み・支出負担行為書の作成及びファイリング・職員方々の給料明細書の分類・名刺のFAX及びコピーなどです。人事課の方々はこの仕事が初めてで慣れない私を親切に教えてくださいました。




人事課では直接に国際文化交流に触れる機会が少ないかもしれませんが、このように日々地味と思われる仕事こそ、陰から国際交流基金を支える重要な役割を果たしているなぁとしみじみ思います。*2





更に、最後の三日間では、何人かのスタッフの方にインタビューをさせて頂きました。急なお願いにも関わらず、基金の方々は暖かく対応してくださりました。中でも、雨宮部長にインタビューをさせて頂いた際、ご多忙にも関わらず、とても親切に分かりやすく教えて頂いたので、感銘を受けております。




とにかく、国際交流基金にいる時間が長くなれば長くなる程、基金に魅せられ、私は基金でのインターンシップを体験させていただいたことに誇りを持っています。帰国後、中国の人々にこの旨を伝えたいです*3。あるコマーシャルの言葉を借りて、「I am loving it !」 とも言えます。





最後に、この場を借りて、基金でお世話になった方々に心より厚くお礼を申し上げたいです。人事課の皆様、どうもありがとうございました!貴重な体験をさせて頂いた上、大変勉強になりました。また、きっと留学生活の中にも、けっして忘れられない思い出になるに違いないです。









さて、最後になりましたが、今回も近々行われる基金関連事業のご案内です。


■「難民問題」「熱帯林の減少問題」「途上国での人材育成」・・・地球規模の問題を、最先端の現場でご活躍されてきた方のお話を聞きながら考えてみませんか?

→YOKE国際カレッジ TERRA-KOYでは、10月15日(日)より、青少年のための「地球市民講座」を実施します。基金はこの事業を「助成」という形で支援しています*4





*1:ジャパンファウンデーションでは、さまざまな分野でボランティア活動に参加してくださる方を募集しています。さらに、その方たちの貴重なご経験をぜひ興味のある方に共有していただきたいという思いで、帰国報告会なども実施しています。報告会に参加できなかった!という方もご安心を!レポートや報告書はこちらからご覧いただけます!


*2:「国際交流」というと、なんとなく華々しい世界を想像することが多いですよね。そんな中、本当に地道な業務を経験された上に、”この地味な作業こそが重要な役割を果たしている”と感じてくださったのはとてもうれしいです!そうなんです、私たちは文化交流の最前線で自分が”プレーヤー”として活動するというよりは、むしろ、みなさんをつなぐ”場”を提供したり、交流がより大きな効果をうむためのお手伝いをする”コーディネーター”なのです!


*3:ありがとうございます!これもまた交流の一形態ですよね。We are loving you!!!


*4:基金では毎年、各団体からさまざまな国際交流事業を公募し、厳正なる審査を経て選ばれた事業を「助成」という形で支援しています。こうした事業は、HPのイベントカレンダーなどには紹介されていない場合が多いのですが、面白い事業が多いので、今後もどんどんご紹介していきますね!





『世界は村上春樹をどう読むか』



こんにちは。オレペコです。

実は今日、おもしろい本が発売となりました。既にHPでもご紹介していますが、

3月に世界中の翻訳者や批評家を集めて実施したシンポジウム春樹をめぐる冒険―世界は村上文学をどう読むかが当日の臨場感そのままに、一冊の本になったのです!

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このシンポジウム、村上春樹を世界各地で日本語からその国の言葉に訳している翻訳家の方に焦点を当てた点がひじょーに面白い(^^)と思いまして、実はオレペコ、この企画に携わった基金職員にインタビューをしました!その内容は来週早々に掲載しますのでお楽しみに!な、な、なんと、春樹ファン必見、プレゼント企画もありますので乞うご期待!!!








ちなみにみなさんっ!今夜23時からは、先週ご紹介した『エリンが挑戦!にほんごできます』の第二回目の放送があります。基金職員の姿もちらほら。。。(笑)先週見逃した方もぜひ一度見てみてくださいね!それでは良い週末を!!!





Tuesday, October 10, 2006

若冲に夢中?



こんにちは、オレペコです。


行楽の秋真っ只中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?


オレペコは、芸術の秋を満喫すべく、京都へ行ってまいりました。 

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目的は、、、そうです!               


今、京都国立近代美術館で開かれている


「プライスコレクション~若冲と江戸絵画」展を見に行くためです。

プライスご夫妻といえば、先週「国際交流基金賞*2を受賞されたばかり。その功績の詳細についてはリンク先のホームページの解説に任せることとして、ここでは、オレペコの独断と偏見で、印象に残った作品をいくつかご紹介しますね!




■まずはなんと言っても、コレクションの中心である伊藤若冲の作品、「鳥獣花木図屏風」                 f:id:japanfoundation:20061010122015j:image*3


方眼のマス目を埋めていく「桝目描」という技法だそうで、よくよく顔を近づけてみると、枡目によってはさらにその中が9つの桝目に分かれている部分も!


印象に残った理由は、この技法がもたらす質感が私の持つ屏風のイメージとずいぶん違うものだったこともあるのですが、それよりも、このデザインや色使いの奇抜さですかねえ。最初に目にしたときのインパクトの強さは、全然分野は違うのですが、アンリ・ルソーの「夢」という作品を見たときに受けたインパクトと似ていますね。点描画のスーラもびっくりのこの作品、ぜひぜひ見ていただきたいです!





■次に印象に残ったのは、またもや屏風なのですが、葛蛇玉という人の「雪中松に兎・梅に鴉図屏風」という作品。真っ黒な地の上にちりばめられた白い雪粉が浮き上がって見え、なんともいえない強い印象を残します。





■そして最後は、ちょっと印象が違う作品ですが、「狙山の猿」と言われるほど猿の絵が有名な森狙山の「猿猴狙蜂図(えんこうそほうず)」


この人の描く猿の絵は、毛並みがたんぽぽの綿のようにやわらかい質感でとってもかわいいんです!さらに、なんともいえない猿と蜂との距離感。この、全部描かない「余白」こそ日本画の素晴らしいところではないかと。しかも、この絵のモチーフである猿と蜂の組み合わせは、立身出世を願う図として喜ばしい図案なんですって!





ほかにもたくさん見ごたえのある作品がならんでいるわけですが、もうひとつ、オレペコがぜひお勧めしたいのが、1階の別会場に設けられた特別空間。障子からうっすらと入る光が掛け軸にあたり、なんともいえない癒し空間を作り出しています。障子を通じて入ってくるやわらかい光と日本画のやわらかい線というのはなんてぴったりと合うのかしら、と改めて伝統的な日本家屋の美意識の高さを感じました(^^)





このプライスコレクション展、残念ながら東京での会期は終了してしまったのですが、11月5日まで京都で、その後は以下の日程で巡回しますので、みなさん、ぜひぜひ足を運んでみてくださいね!!!






    • 2007年1月1日~3月11日:九州国立博物館

    • 2007年4月13日~6月10日:愛知県美術館 



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最後になりましたが、近々基金で行われるイベントをご紹介します。


■あなたの国際交流プロジェクトを支援します!「公募事業説明会」http://www.jpf.go.jp/j/about_j/program_j/briefing.html


 *国際交流プロジェクトに既に取り組まれている方も、「これから何かやってみたい!」と思っていらっしゃる方も、ぜひ足を運んでみてください!


■もしかしたら私にもできるかも???「草の根交流事業に関する説明会」を全国各地で実施します!


 http://www.jpf.go.jp/j/cgp_j/global/event/061007.html





*1:国立近代美術館は、平安神宮のすぐ近く。鮮やかな鳥居が目を引きます。


*2:国際交流基金が、昭和43年(1973年)以来、毎年、学術、芸術、その他の文化活動を通じて、日本に対する海外の理解、或いは日本人の対外理解を深め、国際相互理解・国際友好親善を促進することで、国際文化交流に特に顕著な貢献があり、引き続き影響力が大きいと認められる個人・団体に授賞しています


*3:このように「折り目をつけると小さな屏風になるポストカード」など、ショップの品物も充実しています!


*4:チケットも若冲の作品を利用した、こんなにかわいいデザインです!





Friday, October 6, 2006

『エリンが挑戦! にほんごできます。』



みなさんこんにちは、潮風です。

初登場から3日後、早速記事をまかされました。

そこで、今回は私が最近仕事中に興奮した出来事をば。




去る9月25日、基金本部では記者発表会☆が行われました。

そこで発表されたのは、

国際交流基金が新たに制作した日本語教育番組

『エリンが挑戦! にほんごできます。』でした。
日本語グループ*1に所属している潮風も会場をお手伝いしていたのです。




ここで先にちょっと説明・告知させていただきますと、

この『エリンが挑戦! にほんごできます。』は今週からテレビ放送が開始されます!!!

しかも海外でも。


国内放送

◆放送:NHK教育テレビ     ◆放送開始日:2006年10月6日(金)

◆放送曜日・時間: 毎週金曜日 23:00~23:20 翌週木曜日12:10~12:30(再放送)

海外では、NHKワールド、NHKワールド・プレミアム、テレビジャパンを通じてテレビ放送されます。

◆NHKワールドでの放送:2006年10月7日(土)から

  毎週土曜日 日本時間 20:30~20:50      23:40~24:00(再放送) 

  毎週日曜日 日本時間 10:40~11:00(再放送) 17:35~17:55(再放送)

◆NHKワールド・プレミアムでの放送:2006年10月8日(日)から

  毎週日曜日 日本時間 1:40~2:00

◆TVジャパンでの放送:

  欧州:2006年10月15日(日)から

  毎週日曜日 英国時間 5:40~6:00

  北米:2006年10月10日(火)から

  毎週火曜日 東部時間 11:00~11:20(夏時間・~10/24)

        東部時間 10:35~10:55(冬時間・10/31~)





でですね、

 この番組がターゲットにしているのが日本語をまなぶ若者、ってこともあると思われるのですが、

 出演者に若い俳優さん達を起用していまして、それが豪華☆☆

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 ね、かわいいですよねーーー

 でもね、実物はもっとすごいんです。

 そう、かれらはその記者発表にきてまして、潮風も間近で会えたんです!!!イェーィ




いやはや、あのね、オーラが違いますょ。

エリーさん、倉科カナさん、石井めぐるさんがかわいぃし、石黒英雄さん、夕輝壽太さんのさわやかさにヤラレマシタ。

同じ高校に通っている設定なんですけど、いやね、あんな子達がクラスにいたらどうしよう…

なんていらない心配をしてしまいましたよ、うっかり。




でも何に驚き興奮したか、って、何よりも顔の小ささ。。

もうね、こんくらい
自分は生まれながらにしてスターにはなれなかった、と悟りました。*2




みなさん、是非これから毎週お楽しみに!!

国内は早速今晩放映開始ですよ。潮風ももちろんみます。

ドラマ風スキット(寸劇)のほかにも、アニメキャラクターによる進行・解説のコーナーや

世界中の仲間・先輩が日本語学習を応援コーナーがありますので、

日本語を学習している方はもちろん、日本語が母語の方も、改めて日本語をしる機会になるのでは?

今回はミーハーな内容での紹介でしたが、

のちのちここブログでもこの教材の背景やねらい、あと制作現場リポート☆も計画中なので、お楽しみにぃ。



*1:国際交流基金の日本語事業は本部の日本語事業部のほかに、日本語国際センター(埼玉県)と関西国際センター(大阪府)で行っています。この番組制作は日本語国際センターの事業です。

*2:顔以外の要素もいろいろ難ありですが…




Tuesday, October 3, 2006

新生ブログチームメンバーのご紹介




皆さん、こんにちは、情報センターの丁寧です。


先週にはブログ第一期生の皆さんが卒業宣言(といってもこれからも時々登場すると思いますが、)をしました。卒業する人がいれば新入生も必ずいる、ということで、今日は新しいキャラクターたちの登場をご案内申し上げます。


一言でいうと、


三富さんが気持ち良さそうに潮風に吹かれながら、オレペコを美味しく飲んでいる。」


って感じかな。


乞うご期待でございます!





三富:みなさん、はじめまして。市民青少年交流課の三富です。


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この度、ブログ「地球を、開けよう。」運営チームに加わることになりました。





学生時代には、フランス語(学部)から、インドのダム開発(修士)まで、風の吹くまま好奇心の趣くまま、色々なことに首を突っ込んでいましたが、基金に身を落ち着けて早6カ月。


未だに職場内で迷子になってしまうほど方向音痴の私ですが、国際交流の道には迷うことなく、みなさんにその魅力を発信していければと思います。どうぞよろしくお願いします。




潮風:はい!そして2人目、中盤中堅、中肉中背(よりやや太め)の潮風*1と申します。


今後の記事の中でいろいろ自己紹介できればと思いますが、


一言でいうとよく「生命力ある」と言われる基金生活6カ月目(三富さんと同期!)の24歳です。


おそらく食欲旺盛、寝つき早いし、よく笑いよく動く…ってことなんではないかと解釈。


国際交流屋を目指してまだまだ日は浅いのですが、


ブログを通して国際交流、そしてJFの魅力を皆さまに発信していき、


時には一緒に楽しみ驚き感動したいと思います。これからよろしくお願いします!

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オレペコ:3人目は私、オレペコ*3です。


神戸生まれの神戸育ち、大学は京都、大学院では再び神戸、ということで生粋の関西人★


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そんなオレペコは、な、な、なんと・・・就職活動の直前までジャパン・ファウンデーション(JF)の存在すら知りませんでした。そして、就職後、友人と話していても、誰一人JFの存在を知らないのです。これこそが、広報に携わりたいという思いを抱きつづけてきた理由。インターネットという便利なツールがあるこの時代、やり方次第で日本全国、はたまた海外在住の方々にもJFの活動を知ってもらうことはできるはず!と意気込んでおります。





で、このブログを通じてやってみたいことは山のようにあるのですが、その中でもぜひ実現させたいのが、海外事務所からの声をお届けすること。海外で働く醍醐味、苦労、イベントの裏のちょっとしたいい話、そういう生の声をお届けできたらなー、と。幸いオレペコの同期たちは、韓国、インド、メキシコと世界に散らばっています。さらに、これまで親しくさせてもらっていた先輩たちが、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカの国々で活躍中です。このネットワークを生かさない手はない!ということで海外レポートぜひとも実現したいと思います。





ちなみにオレペコ自身、旅行大好き。写真はここ数年の旅行の中で最も感動したアメリカの国立公園、モニュメント・バレーのもの。車の大きさを見ていただければ、いかに巨大かがわかるはず!





*1:本名をかっこよく早口で発音するとこう聞こえます。


*2:私のデスクに掲げてある色紙(もらい物)です。何事も基本は愛、ってことで。


*3:ミュージシャンのOrange Pekoe、紅茶のOrange Pekoe、そしてオレンジという色そのものが大好きなのに由来しています。





Monday, October 2, 2006

第13号はアニメ関連特集です+今回もプレゼント企画もあります!




すっかり秋らしく(@東京)になりました。2ヶ月ごとの『遠近』(をちこち)刊行ごとに現れる情報センターの麦谷です。





「日本発! アニメの魅力」の特集を組んだ10月1日号が発売中です。いまや世界中の子供・若者、そして大人までを魅了している日本のアニメーションについて、海外各地の事情レポートや、豊かでその多様な歴史などについてお届けしています。


巻頭では、アカデミー賞短編アニメーション部門にもノミネートされ、3大国際アニメーション映画祭でグランプリを総ナメにした『頭山』の山村浩二監督と、『サルでも描けるまんが教室』(通称「サルまん」)で有名な竹熊健太郎さんが、アニメーションの創造力について、テレビアニメからアート・アニメーションまで幅広くそして奥深く語り合ってくださいました。


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目次はこちらです。Amazonなどの主要オンライン書店で取扱っている他、お近くの書店でお取り寄せが可能です。


今回も、『遠近』をより深くお楽しみいただくために、記事や執筆くださった方に関連した読書&WEB案内をお届けします。





◆ 表紙も飾った山村浩二監督の『頭山』はDVDでご覧になれます


「頭山」山村浩二作品集 


「頭山」山村浩二作品集 [DVD]





◆ 竹熊健太郎さんの「サルまん・21世紀愛蔵版」が出ました


上巻 サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 上巻 (BIG SPIRITS COMICS)


下巻 サルまん サルでも描けるまんが教室 21世紀愛蔵版 下巻 (BIG SPIRITS COMICS) 


売り切れ続出らしいのでご注意!





何と山村監督も竹熊さんも、それぞれブログをお持ちで、お二人とも対談収録の後すぐにその対談の感想などをエントリしてくださったのです。すごい~。その後のお二人の対話の続きもお読みになれますので、こちらもあわせてどうぞ! ということでトラックバックもしてしまいます。





◆ 山村監督のブログ 「知られざるアニメーション」


◆ 竹熊さんのブログ「たけくまメモ」





対談中に触れられていた各種フラッシュ・アニメーションは、WEBで見られるのが身上!予告編など無料で楽しめるコンテンツもありますので、あわせてお楽しみください。


蛙男商会


『スキージャンプ・ペア』(真島理一郎)


『ほしのこえ』(新海誠) 





ところで、対談中にアニメーションのアーカイブがないという話がありました。京都に間もなく「京都国際マンガミュージアム」(仮称)が開館します(京都市と京都精華大学の共同事業)が、アニメーションミュージアムの開館も待たれます!!





「ANIME、世界を駆ける」からも関連トピックスをいくつか。


プラネット映画資料図書館(大阪)


パリ日本文化会館のファブリス・アルデュイニ企画の「日本アニメの源流 1920年から1950年まで」のために作品の提供と選定をしてくださった安井喜雄氏が、1974(昭和49)年の開設以来、映画資料の収集と自主上映活動などを行っています。


米国アニメ市場の実態と展望 2006年8月リリース


米国のアニメビジネスについて寄稿くださった海部正樹さんが代表を務めるWOWMAX MEDIAが調査・執筆、PDF57ページの詳報です。


『スタートレック』のなかの「日本」カナダで日本・中国哲学の教鞭を執るグールディング先生も驚きの情報満載。 


ちなみに、カナダの各書店でのマンガやアニメの扱い点数は、グールディング先生が自ら書店に出掛けて調査をし、レポートしてくださいました!先生の写真の背後の書棚には無数のマンガ本が・・・。


◆ 10年がかりで実現した手塚治虫展inオーストラリア


フィリップ・ブロフィさんがキュレーションの「Osamu Tezuka: The Marvel of Manga」展は、11月3日からメルボルンのヴィクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria International)で開催です。何と、オーストラリアの児童向けの解説プログラムもあります。読者でオーストラリアで日本語を教えていらっしゃる方などは是非!


◆ 高畑勲監督のチュニジア、モロッコでの講演


葛山優里子さんレポートでも紹介された高畑勲監督のモロッコでの講演は、ジャパンファウンデーションの日本紹介文化人派遣事業で、チュニジアでも講演をしてくださいました。「アニメーション文化は突如発生したものではなく、日本の伝統文化の基礎の上に出来上がっているという面もある」という内容に、多くの参加者が深い関心を寄せたそうですが、より深く知りたい方は、高畑監督の『十二世紀のアニメーション―国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの』をどうぞ。


十二世紀のアニメーション―国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの


 


◆ 宮崎駿監督は、2005年度の国際交流基金賞を受賞しています


様々な記事で、その作品の素晴らしさに触れられていた宮崎駿監督は、アニメーションを中心とした芸術活動を通じて、日本文化を普遍的に伝え、その独自のメッセージ性が世界中の若者たちの心をとらえた、として2005年度の国際交流基金賞を受賞しています。





その他、アニメーション全般、日本のアニメなどに関する本もあわせてご紹介します。


◆ アニメーションのいろはを学ぶ好著!


『アニメーションの世界へようこそ―カラー版』山村浩二著


アニメーションの世界へようこそ―カラー版 (岩波ジュニア新書)


山村監督には、『ヤマムラアニメーション図鑑―山村浩二ワークスブック』(2004年発行の改訂版がありますのでご注意)や多数の絵本、そして監督がセレクトした『国際アートアニメーションインデックス 山村浩二・知られざるアニメーション』というDVD(2本あります)など沢山ご紹介したい書籍・DVDがたくさんあるのですが、詳しくは、山村監督のHPをご覧ください。


◆ もうちょっと学術的に深めたいという方には


『日本アニメーションの力―85年の歴史を貫く2つの軸』津堅信之著


日本アニメーションの力―85年の歴史を貫く2つの軸


本誌の年表作成でも参考にさせていただきました。


◆ 刺激的なタイトル!


『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』 大塚英志、大澤信亮著


「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか (角川oneテーマ21)


「文化」と「産業」の両側面を持つ(って全ての文化事業がそうなのですけれども)「アニメ」を国際文化交流の枠組みでどう取り組んだらいいのか、一職員として迷ったりもしますが、興味深い本でした。


さて、最後に、特集以外の記事からいくつかご案内です。


◆ 巻頭グラビアでご紹介した「日本の子ども60年」展


日本の子ども60年 


ウクライナを皮切りに海外巡回が始まりましたが、(社)日本写真家協会主催の国内展で展示された写真が、作家 重松清氏の解説付きで本になっています。どの世代の方でも感慨を覚えながら鑑賞できると思います。


◆ 「をちこち散歩」新しく伊東豊雄さんと、マイケル・エメリックさんの連載がスタート


東京オペラシティアートギャラリーで、2006年10月7日(土)より伊東豊雄さんの「伊東豊雄 建築|新しいリアル」展が始まります。


マイケル・エメリックさんは、新進気鋭の若手翻訳家・日本文学研究者で、最近では山田太一さんの『遠くの声を捜して』を翻訳されました。



遠くの声を捜して (新潮文庫)

遠くの声を捜して (新潮文庫)







(『遠近』ではお顔はご紹介していませんが、今年2月17日付けの読売新聞で素敵な顔写真入りで詳しいプロフィールが紹介されています!)


『遠近』5号表紙を飾ってくださった本田孝一先生の華麗なる文字芸術の世界、アラビア書道作品集が出版されました『アラビア書道の宇宙-本田孝一作品集』





今回は随分長くなってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございました。今回も、このブログの読者の皆さんの中から先着10名の方(今のところ)に、『遠近』13号をプレゼントいたします。ご希望の方は、ご自身のブログで、「日本発! アニメの魅力」というテーマに関連した記事をお書きの上、このブログにトラックバックをしてください!!


 


トラックバックをいただき次第、発送させていただきます。メールアドレスを公開されていない方は、プレゼント発送のために、ご連絡先をwochikochi@jpf.go.jpまで、お知らせいただければ幸いです。(お知らせいただいた個人情報は、プレゼント発送以外には他用致しません。)


お待ちしています。





次号の12月号は、「日越交流を再発見する」(仮題)です。若い世代の視点で新しいベトナム観を綴るレポートや、日越文化交流に関する座談会記事などを予定しています。どうぞ、お楽しみに!