Monday, August 31, 2009

 北浦和に現れた大型新人・・・?! の巻



こんにちは、ズッキーです。


今日は、今年の4月に、北浦和にある日本語国際センターに配属になったピッカピカの新入職員のOSMさんから、日本語国際センターでの日々についてのレポートが届いておりますので、ご紹介します!







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ちわ~す!初登場のOSMです!!!


4月から日本語国際センター(以下、NC)で働いている基金1年生です。


なにとぞよろしくおねがいいたします。





今回は初登場ということでOSMの自己紹介と約4ヶ月間で感じたことの紹介をさせていただきます。





題して…





   初回90分拡大スペシャル!


         「OSMっ・・・」





いいキャッチコピーがうかびませんが、とにかく拍手~パチパチパチ





さて、いきなりですが、NCとは…?


ずばり“国際交流の現場”です!


1年の間に、約50カ国500人もの研修参加者が日本語の教え方を教わりにくるんです。





NCでやっている日本語教師の研修の様子は過去にも紹介されていましたね。


まだみてない方、わすれちゃった方はチェックしてくださいね↓





    夏短


    長期


    春短


    中国


   長期その2








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こちらはいままさにNCで研修を受けている方たちですが、実は(!?)、全員ちがう大陸(南米、東南アジア、アフリカ)からきています。


NCでは世界中から集まった研修参加者が日本語で談笑する光景がフツーなんですねです。


最初は不思議におもったのですが、1ヶ月たたないうちになれちゃいました。


職員のほとんどが文系学部出身の基金、研修参加者が日本語教師ばかりのNCでは、地球物理を選考していたOSMが逆にめずらしがられます。





学生時代のサマープログラムの参加やボランティアで国際交流に魅せられて基金を志望しました。


そんなOSMは、教師研修チームというところで、宿泊室の入退去者管理、館内のインフルエンザ対策、研修参加者用バスの運行管理、食堂のメニュー内容向上に向けての仕事、防災対策など、主に研修参加者の生活環境を整える総務的な仕事をしつつ、10月の研修デビューにむけて準備をしています。


研修では、日本語教授法の授業以外にも、日本の地場産業を見るという目的で、工場見学などのプログラムもあります。日本の工場は製品開発の技術の高さだけでなく、環境にかける負荷を減らす技術も高いなどと考えていると、やっぱり自分は理系の名残があるな~と感じます。





今年で設立20周年のNCを環境にやさしい仕様(ハイブリッドカー、非燃料系発電、断熱効果の高い壁や窓などの導入)にできるように、自分の知識が生かせる日がくればいいな~なんて思ったりもしてます。








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こちらはOSMの執務環境です↑


気に入った格言をよくPCの壁紙にしています。





Be the change you want to see in the world








「文句を言うだけは簡単だけど、解決策や代替案を示す、さらには自ら行動するのが大切だ」と勝手に解釈しています。


こんなモットーとはうらはらに、なかなか仕事が思うようにならず、いつも前向きにとはいきませんが、先輩方が担当した研修の参加者に「私たちのために、お仕事をしてくださっているのですね。ありがとうございます」といわれたり、参加者が泣きながら帰国する姿をみたりして、研修担当者のがんばりが研修参加者にとってかけがえのない体験にむすびつくことを実感し、一見、研修と関係ない総務的な仕事が、実は研修を支える重要なものだと、研修参加者から気づかされるたびに、よい生活環境をつくろう、よい研修にしようと気合が入ります。





今後も国際交流の最前線であるNCの様子やOSMの成長ぶりを皆さんにおみせできればと思います。


それではまた。





↓↓↓ CLICK! ↓↓↓





http://www.jpf.go.jp/j/urawa/index.html





Wednesday, August 26, 2009

国際交流基金とCSR?



みなさんこんにちはっ


私は国際交流基金で8/17から8/28までインターン中の井山と申します。


今日は私がブログを担当させていただきます!!








今年の夏は冷夏ですね、月曜日にはゲリラ豪雨もありました。


現在、世界のいたるところで、台風の大型化や、平均気温の上昇など、さまざまな異常気象が起こっています。


こういった異常気象の原因のひとつに温室効果ガスの増加があげられます。





みなさん、知っていますか??


日本全体で1年間に排出されるCO2は、


        約130,000,000トン


                            といわれているんです!!!!(2007年)


しかもまだまだ増加中なのです!


13億・・・私の体重の何倍とか考えたら、もう想像できない域ですねっ(笑)!!!


このままの勢いで増加していくと、今後100年間で最大5.8度も平均気温が上昇するといわれています。





このように、年々増加する地球温暖化に対して、多くの企業ではさまざまな活動に取り組んでいます。





たとえば、マングローブ林再生運動


これはタイなどで行われ、地元の住民と協力してマングローブの植林を行ったり、


学生たちに植林に関する知識や技術を教える場を提供しています。


ほかにも、社員参加型の植林活動や、ごみの分別活動などがあります。











企業がこのような活動をするようになったのはCSRという考え方の影響があります。





CSRといえば、先ほどあげた環境保護活動がよく浮かぶでしょうが、


それ以外にも、文化交流や学術研究、医療・福祉などの活動をしている企業もあるんですよ。





・・・え?企業が文化交流の手助け?企業にとって何のメリットがあるの???





と、思う人もいるかもしれません。


しかし、


他国との文化交流を通して、お互いの文化を理解していくことは、


他国の企業やクライアントとスムーズなやり取りができるようになるための、手段ともなりえるのではないでしょうか。


文化もそのためのひとつの手段なのです。











そして、かれらの活動を詳しく知るために、


国際交流基金では、海外で活躍する日系企業のCSR活動について調査をしています。


なぜ、調査する必要があるのかというと、


たとえば、


どの企業がどの分野にどれだけ社会貢献しているのか調べることで、


だれかが企業の事業の協力を要請するとき、よりCSRに興味のある企業を知ることができるからです。


企業側からすれば、他者と比較されることで、自分たちのCSR活動がどの程度のものなのかという立ち位置を明確に知ることができます。














調査した結果は報告書として冊子にまとめられます。


これまでに、中国・韓国・イギリス・フランス・ドイツ・タイ・インド・メキシコの6冊が作成されてきました。


これは誰でも読むことができます。








国内のCSR調査は企業メセナ協議会日本経済団体連合会が有名ですが、


国際交流基金では海外で多くの活動をしているので、そのネットワークを生かして、海外の日系企業をしらべているのです!














実際に企業と協働して開催された事業例として、横浜トリエンナーレがあります!





これは、世界各地で活動している作家やキュレーター、市民や行政と協力し合い、


世界の最先端を行く現代美術分野での交流を促進するために開催された、「現代アートの祭典」です。


横浜の街を取り込んだ日本国内最大級の非常に大きな祭典であり、最近では2008年の9月から約2ヶ月間行われました。











今回は、トリエンナーレの担当で、ブログチームメンバーでもある、


文化事業部造形美術チームの松岡さんにお話をうかがってきましたっ


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(左が松岡さんです。右はメモをとる私…)


2008年のトリエンナーレは国際交流基金の過去の事業の中でも最大級の資金援助を受けたそうです。


その額はなんと約1億円





当時は、アメリカのリーマンショックなどの影響もあったのに、たくさんの企業や団体が支援してくれたんですね!!





その内容を少し見ていくと・・・・





まず、


外資系のBloombergさんや、資生堂さん、森美術館で知られる森ビルさんなどはもともと芸術支援に力をいれていたので、支援を了承してくれたそうです。


ちなみに、Bloombergさんは作品「リングドーム」の支援もしています!


素敵ですね!!


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トリエンナーレブログより





また、会場のトイレ設置にご協力くださったINAXさん、


作品の輸送などを請け負って下さった日本航空さんなど、


資金面だけではない支援も多くあります。





お金の提供や物の提供以外にも、


会場を貸してくれたり、エルメスのように特別展示を行うなど、企業との関わり方は多種多様にあるそうです。














環境保護や教育活動と違って、美術活動の支援というものは、結果が計りにくいため、企業の支援を募る際、大変苦労したそうです。


松岡さんも、文化や芸術活動がどのように社会に貢献していくのかを、企業のみなさんに理解してもらうことが非常にむずかしいとおっしゃっていました。


文化・芸術を支援することによって、具体的にどうメリットがあるのか、長期的には何が期待できるのか、を日々考え、


企業が文化・芸術活動をするインセンティブを高めていくように努力をする必要があるということです。





トリエンナーレにおいても、


実際に支援をしてくれた、実に10倍以上の企業に支援を頼みに伺ったそうです!!!


本当に大変なのですね・・・

















松岡さん、貴重なお話ありがとうございましたっ!!!








たくさんの企業の協力を得て創り上げられる横浜トリエンナーレは、


2001年から3年に一度のペースで催されています!!


次は2011年を予定しています!f:id:japanfoundation:20090826180012j:image








以上!企業との連携の面から国際交流基金の活動について書かせていただきました!


さようなら~





Tuesday, August 18, 2009

こけし@クアラルンプール



こんにちは。火曜日担当のMです。


さて、先日『をちこち』の宣伝をこのブログでもいたしましたが、今日は、次号の内容をちょこっとご紹介!


『をちこち』には『をちこちWatch!』というコーナーがありまして、そのコーナー用にクアラルンプール日本文化センターのT職員とO職員から届いた報告の一部を掲載します!


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KL?の巨大ショッピングモールにあるこのお店では・・・


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今、こけし?がホット!


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店内には、こけし、こけし、こけし!


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新聞でも取り上げられるほどの人気ぶり。Kokeshi Doll is so Cool !


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このこけしちゃんたち、


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みんなお名前がついているのです・・・が、


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左の「こめこ」さん・・・は、「くみこ」さんか?右の「鹿」さんは・・・きっと「ちか」さん?


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そして、「みうち」って・・・。おそらく「みゆき」ちゃんかと思いきや、なんと「みゆき」は別に存在することが判明!つまりこの子はほんとに「身内」ちゃんなのか?!・・・あ、もしや「みち」?あなたは「みち」さんなの?


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そんな中、おなじみの名前の子を発見!ご本人にお送りしましょう!


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店頭には小学生の背丈ほどもあろうかという巨大こけしが!


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こちらの巨大こけし「あやめ」ちゃん、なんとお値段RM3,360(≒100,000円)なり。おそるべし、こけしドール。


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以上、KLこけし事情をお届けいたしました!See you !


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 この記事の全容は是非次号の『をちこち』で!


 ちなみに、国際交流基金でもこけしの巡回展セットを持ってますが、割と根強く人気です。


 今出張で東京に来ているT職員に話を聞いたところ、このこけしはオーストラリア生まれなんだそうですが、「よーくみると着物が左前になっています!!!!」とのこと。





Friday, August 14, 2009

JFSC7月のイベント報告&8月イベントのお知らせ



7月18日に、JFサポーターズクラブ7月のイベントを行いました。





今回のスピーカーは舞台美術家の金井勇一郎さん。


イベントでは、2004年の平成中村座の米国公演と、今年3月の『NINAGAWA 十二夜』のロンドン公演の様子を中心にお話いただきました。





以前は、歌舞伎は日本の伝統芸能で、それを海外に紹介する、という感じが強かったのですが、歌舞伎以外の演出家が演出をしたり、今までにやったことのない作品を歌舞伎として上演したりするようなスタイルが増えてきたことで、海外でもひとつの演劇として捉えられるようになってきたそうです。


とくに、金井さんはこのニューヨーク公演あたりから、歌舞伎の捉えられ方が変化していったように感じているということです。





米国公演の話で面白かったのは、日本ではテント(劇場)に2階席があったのですが、米国ではコストの関係で2階席の設置をやめ、そのかわりにお客さんが芝居を観ている様子の絵を飾ることにしたのだそうです。すると、「こんなマンガみたいなものを飾るのはおかしいんじゃないか」と現地で言われたのですが、「まあ、全部飾らせてくれ、それでおかしかったらまた考えよう」と言って、絵を取り付けたところ、非常に面白く仕上がり、ニューヨークタイムスがこれを取材に来ました。


完成したものを見て、現地の人々も納得し、評判は上々だったそうです*^^*





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ちょっと暗いですが、お客さんの絵、見えますでしょうか?





(2007年の公演のときのニューヨークタイムスの記事を読むことができます)


http://www.nytimes.com/2007/07/15/theater/15gure.html?_r=1&scp=1&sq=Heisei%20nakamuraza&st=cse





国が変わればセンスも変わるでしょうし、また、消防法などの法律の違いもあります。


そうした文化の差異の中で役者や演出家、多くの人の要望に応えて舞台をつくるのは大変な苦労なのではないかと思うのですが・・・。





「海外の公演で、一番大変だったことは何ですか?」という会場の方からの質問に対して、


「苦労と思ったことはありません。無理難題だと思われる注文が来ることもあるのですが、そこはプロとして『できません』というのではなくて、まず『考えてみます』といって受けとめる。そうすると、向こうから『やっぱりこれは無理だね』と言ってくることもあるし、何とかできることもあります」と金井さんはおっしゃっていました。





苦労だと思えば何でも苦労になってしまうのでしょうが「苦労はありません」


と言い切る金井さんにプロフェッショナルの姿を見た思いがしました。





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交流会で参加者のみなさんとお話される金井さん





イベントの報告はJFサポーターズクラブのWebサイトに掲載していますので、こちらもぜひご覧ください!


http://www.jpf.go.jp/jfsc/member/event/0907_repo1.html








★さて、毎回このような貴重なお話が聞けるJFサポーターズクラブイベント。





次回は東南アジアに詳しく、食文化についての著書も多い写真家・ジャーナリストの森枝卓士さんに、メコン地域(ベトナム、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア)の食文化についてお話ししていただきます。





同じアジアでも「日本料理とタイ料理は全然違うじゃないか!」と思われるかもしれませんが、メコン地域ではなんと海苔があったり、納豆のようなものが食べられていたりと、日本と食文化が近いところもかなりあるのだそうです。





私は、上記の5カ国の中では、ミャンマーだけ行ったことがないのですが、ミャンマーの人から、「ミャンマーには豆腐や納豆、こんにゃくのようなものがあるので、日本に来ても食べ物が似ていて暮らしやすい」と聞いたことがあります。





そんな食べ物の話を聞きながら、実際のアジアごはんもちょこっと味わっていただきます!


暑い夏の盛りですが、暑い国のご飯を食べながら、メコンの人々の暮らしに想いを寄せてみませんか?





日時: 2009年8月19日(水)18:30~20:30


終了後、交流会があります。


会場: ジャパンファウンデーション


JFIC(ジェイフィック)ホール[さくら]


入場料: 会員:入場無料 非会員:300円(当日入会可)


会員の方は受付の際に会員証の提示をお願いいたします。





【申込み】


準備の都合上、8月17日(月)までにお申込みをお願いします。


件名を「8月のイベント」とし、Eメールjfscmember@jpf.go.jpまたはFAX03-5369-6048まで、お名前と連絡先、会員ID(会員の方)を明記してください。


郵送でも受け付けます。





Thursday, August 13, 2009

日本語履修大学生研修 リアルレポート1 ~体温計に始まる、編~



皆さんこんにちは!ちょっぴり久しぶりに登場のおひさまです。

ここ数日、台風+地震で、なんだかお盆なのに交通機関も心配ですね。もちろん日本全国どこでも地震は心配ですが、静岡県出身者としては、いくら「関係ない」と言われても東海地震の怖さが急に身近になってきたように思います。そういえば、私が子どもの頃は、登下校は徒歩でもヘルメット着用、2学期の初め(9月1日=防災の日)は始業式の後、避難訓練+集団帰宅訓練*1でしたが、東京に来てそれが全国共通でないことを知りました。(´~`ヾ) ポリポリ…





さて、話はまったく変わりますが、、、↓↓これ、見て見て!


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この色とりどりの夏らし~い写真、関西国際センターの熊谷啓明さんから、先月終了した日本語履修大学生研修について長編レポートが届きました∩(´∀`)∩ワァイ♪


熊谷さんはこの5月から関西センターに勤め始めたそうで、この6週間の研修が初の大仕事!9カ国から30人の研修生を向かえ、東京、広島、京都などへの研修旅行や小学校訪問、研修発表会の様子をたっぷり書き綴ってくれましたので、さっそく連載でお届けします☆


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7月22日午後10時、ミャンマーの研修生4名がジャンボタクシーに乗り込んで、ほっと一息。これで「21世紀東アジア青少年大交流計画 平成20-21年度東アジア日本語履修大学生研修プログラム(夏季)*2」略して「KN」*3の研修生30名全員が帰国の途につきました。


私にとっては初めての研修でどうなることかと思っていましたが、皆様方のおかげで何とか無事終えることができ感謝です。そして、協力的だった研修生たちにも感謝。でも、まだこれ(=ブログ記事)を書かなければならず、いえ、書くチャンスをいただいたのですが、ああ、荷が重い……。しかし既に矢継ぎ早の督促が、ああ……。そういえばまだ実施報告書もあったな。鬱々。





さて、とは言いますものの、初めての研修はそんなこと言っていられないほどばたばたと過ぎました。私が本格的にこのセンターに勤務しだしたのが5月28日で、準備にてんてこ舞いしている間に6月9日の来日前日来る。KNの研修生が続々と飛行機に乗り込んでいるんだろうなと思いきや、夜一本の電話が。Nさんが取ったその電話は、ブルネイ・ダルサラームからで、なんと研修生が飛行機に乗り遅れたとのこと?! そんなのありか? 話を聞くと彼は時間までにちゃんと空港についていたものの荷物が多すぎたため、その荷物を減らす減らさないでチェックインカウンターでやりとりし、どの荷物を置いていこうかどうしようかで時間を食い食い、あっという間に飛行機が飛んでしまったということでした。そんなのありか? そんな彼ですが、何とか翌日のフライトをその場で押さえることに成功とのこと。本当に大丈夫かあ??? と心配しつつ一晩が過ぎ、翌10日の夜。この夜はNさんが怪しい電話に出ることもなく、便りがないのはよい便りということで夜の帳に消えました。翌朝、さてさてブルネイ君は着ているかと恐る恐るホールを覗くと、大きなブルネイ君が朝のしじまの中ちょこんと座っているではないですか。ということで私は胸なでおろしました。





ところで、他の研修生たちは前日に続々と到着してきたのでしたが、到着一番に彼らがすることは、ウェルカムドリンクでのどを潤すことではなく、体温測定。新型インフルエンザ感染が疑われる者を隔離するために導入されたのですが、さりげなくオムロン製デジタル体温計を渡され、ピピっと鳴るまで3分待つ。このつかの間に彼らの脳裏にはきっとさまざまなスラングが浮かび、そして、危機管理大国日本を実感する機会ともなったことでしょう。この体温測定は滞在中毎日朝晩行い、担当者へ提出するのですが、体温が高いものはほとんどいないものの、逆に体温低すぎの、それは爬虫類の体温ではないのではないかあ? という者続々。体温も国によって違うんですかね。





6月11日、先のブルネイのT君はじめ9カ国30人の研修生が勢ぞろい。センターでの生活などについてオリエンテーションを行ったのですが、既に前日に100円ショップに出かけるなどつわものぞろい。センター内を案内しようと出かけたものの、方向音痴にも迷子になってしまい、逆に研修生に「あのー、それはあそこのことじゃないですか?」と助けられ、頬を赤らめたのでした……。シンガポールのTさん、あの時はありがとうっ!





そんなこんなでがらがらと始まったKNプログラムでしたが、翌週第2週目、いきなり東京研修旅行へ!


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その様子はレポート第2弾でお届けします!お楽しみに~♪




*1:幼稚園・小学校・中学校合同で住んでいる地域別に分かれて集まり、自分の兄妹や近所の友達とそのまま集団下校するものでした。今でもやってるのかな?


*2:ほんと、うちの事業って名前が長いものが多いですよね・・・(゚_゚i)タラー・・・ 各国の日本語学習者のうち優秀な方を招いて、ディスカッションやインタビュー、スピーチなどの実践的な日本語研修+研修旅行や文化体験などを行ないました。昨年の「秋季」版に参加した、研修生の声がこちらに掲載されています→ http://www.jpf.go.jp/j/kansai/participants/j_voice_kgog.html


*3:突然クイズ!これがなぜ略すと“KN”になるのでしょう??答えは連載最終回にww





Wednesday, August 12, 2009

 デザインの展覧会がドイツで始まります。 



こんにちは、松岡です。


ここのところ自分が関わった話しかかけてなくて記事件数もブログチーム内で多分ワースト1位・・・。


いや、気持ちとしてはもっと書きたいんですが、なかなか書けない今日この頃です。


さて、実は明日から出張でドイツ・エッセンで開催されるデザインの巡回展「WA: 現代日本のデザインと調和の精神」の設営に行ってまいります。


こちら、これまでパリ、ブダペスト、と巡回してきたのですが、今回はデザイン大国ドイツのエッセンで開催が決まりました。


会期は8月20日からで、約一ヶ月間開催されます。


エッセンといえば、ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群。2001年にユネスコ世界遺産に指定された、世界で最も美しいといわれている炭鉱遺跡群が残る町です。・・といっても、僕も今回初めて行くのですが、ノーマン・フォスターやSANNAらが手がけた建築作品もあります。そんな施設群の中に、今回の展覧会場でもあるRed Dot Museumがあります。


ちょうど夏休みの時期ですし、お近くに立ちよられる予定の方は是非お越し下さい。まあ、このブログ読者のうちどれだけの人がみるか不明ですが・・。





また帰国後にはご報告を。





Tuesday, August 11, 2009

新しい『日本語能力試験』



 こんにちは、Mです。





(写真はイメージです。というか私の机です。本文とは一切関係ありません。)








 さて、新しい「日本語能力試験」のガイドブックが発表されました!


 実はわたくし、バンコクの事務所での主担当は日本語教育関係事業だったため、毎年12月に1回だけ実施される、日本語能力試験には色々な思い出がありまして、、、。





 と思ったら、2009年から一部の国・地域で年2回の実施が開始されたそうです!





 私がいたころ、タイでは「日本語能力試験の☆級以上をもっていたら、給与がプラスになります」、なんていう会社がいくつもあって、よく企業の方から





 「で、2級って具体的に何ができるの??」





 というような質問されることが多かったですが、新しい日本語能力試験では、


 「日本語能力試験Can-do リスト(仮称)」が今後提供されるため、


 具体的にどんなことができるレベルか、というのがもうちょっとわかりやすくなるということのようですね。


 





  また、従来は「3級から2級へのステップが難しいー」とよく学生さんたちもこぼしていましたが、今回からちょうどその間のレベルにあたる「N3」も始まるようです。ふむふむ。





  2008年は約56万人の人が世界中で受験したこの試験、日本語を母語としない人のためのテストなので私は受験することができないのですが、このHPには問題例集もあります!!!!




 ためしにやってみたんですけど、ちょっとぼんやりすると間違えそうでなかなか面白いですよ*1




*1:解答もちゃんとあります!





Saturday, August 8, 2009

かわいい 489系



こんにちは。先日から欧州でのポップカルチャーフェスティバルの模様をこのブログでもご紹介しておりましたが、「かわいい」を「カワイイ」とか「Kawaii」と書くと、とたんに可愛くなくなるような気がする、Mです。やっぱりひらがなが一番かわいいと思うんですが。





で、もしも、もしもですが、カワイイ大使を私が選んでいいといわれたら、





選びたいのが、これ。











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上野駅にたたずむ「能登」号です。    隙なくかわいいです。








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ところで、つい最近本屋さんにいったら、


『ブルータス』最新号も鉄道だし、


『一個人』も鉄道。


『週間朝日』国鉄色鉄道の特集が。

今ブームなんでしょうか?*1




*1:とおもったら、Asahi.com でこんな記事がありました。





Thursday, August 6, 2009

日本発、パリ・ローマポップカルチャーフェスティバル報告その5



7月6日(月)午後、パリでのイベントを終えたスタッフがローマに到着。7時からのリハーサルに出席するため、テベレ川の中洲、ティベリーナ島に設置されたローマ・ティベリーナ映画祭の会場に到着です。パリもそれなりに暑い日が続きましたが、南欧の国イタリアの暑さは、更にその上を行ってました。


イベント会場となった、イーゾラ・ティベリーナ(テベレ川の中洲)。フェスティバル期間中は、毎晩ここで映画の上映が行われる。船の形をしたこの島は、もともとローマ時代に起きた疫病を鎮める目的で、医学の神を祭るための神殿が立てられた。川の水で隔離されたこの島にはその後、教会や病院なども作られ、病人治療の為に使用されたとの事。


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ローマの太陽と暑さ!日傘でお肌のプロテクション!でも、木村優?さん、それ、普通の傘ですよね?!、、、


7月7日(火) JAPANITALY本番


 今日は、日本では七夕だなと思ったら、、、さすがはJAPANITALY、会場内には笹の葉が飾られ、日伊両国の女性が、着物姿で来場者に短冊を配っていました。


今宵は、天の川ではなく、テベレ川を渡って日本とイタリアが出会うことに。





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会場内には、日本食とお酒が無料で来場者に振舞われ、オープニングセレモニーの後は、ここに沢山の人が集まり、日本の味を楽しんでいました。日本食テーブルにも長蛇の列が出来るほど。10年以上前と比べ、最近はイタリアでも日本食がブームで、誰に聞いてもBuonissimo!!(おいしい!!)とのこと。はせがわ酒店さんと全国の酒蔵の方々がお酒を、JRO(日本食レストラン海外普及推進機構)が日本食を提供。





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オープニングセレモニーには、G8サミットの為にイタリア入りしていた麻生総理ご夫妻、アレマンノ ローマ市長、ジーロ文化財・文化活動政務次官など日伊の来賓が挨拶、文化交流を通して、両国の関係を一層深めていく重要性を強調されました。


司会は、イタリアのTV番組シリーズで科学警察官の役を務め人気の市川純さん。日本語とイタリア語のバイリンガルな、彼女。司会のほうもはきはきとリズムのある進行で、会場の雰囲気を盛り上げていました。





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司会の市川純さん。現在、イタリアのTV番組で活躍中とのこと。








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オープニングセレモニーの後、会場内で日本食とお酒を楽しむ日伊の来場者。








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イベント開催中は、日本を代表する照明デザイナーの石井幹子さんと石井リーサ明理さんが、日本の旗をイメージした赤いライトニングを、ティベリーナ島に架かる橋や、川沿いの壁に照らし出し、幻想的な雰囲気を演出。


21時45分からは、櫻井孝昌プロデューサーの司会により、西久保瑞穂監督、石川光久エグゼクティブ・プロデューザーの紹介と、新作アニメ映画「宮本武蔵―双剣に馳せる夢―」の上映。ローマのティベリーナ島で、日本のアニメ映画を見るのは、なんとも不思議な感覚がしました。今後もこのような場所で、さまざまな日本映画を上映して欲しいものです。映画会場は、ほぼ満席(500席)、上映後は会場から拍手喝采です。


その後、同じ会場でイタリアのアニメファンによるコスプレショーとカワイイ大使によるファッションショーが行われ、イベントはクライマックスに。イタリア人の観客らも写真を取りながら、「カリーナ!」(カワイイ)を連発。








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カワイイ大使によるファッションショー。





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イタリアのアニメファン。暑い中、ずっとこの格好でした。


ショーの後にアフターディナーが続き、イベントは夜中の1時ごろまで続きました。会場では、日本酒や日本のビールを片手に、最後まで友人や、新しく出会った人との楽しい交流が続きました。少しずつ照明が落とされていくなか、人々は会場を後にしていきました。個人的にも、すばらしい七夕の夜だった思います。会場を後にして、コロッセオの近くにあるホテルまで歩い帰る途中、通りすがりのカップルがフェスティバルの話をしていたので、話しかけてみると、宮本武蔵の映画がとても面白かったのと、日本酒ですこしいい気分になっているとか。ローマの下町の路上で、お酒とアニメの話が出来るのはなんとも不思議な経験でした。





Monday, August 3, 2009

「をちこち」30号は8月1日発売です。



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特集は「メコンの暮らしから考える『人間と川』」。


2009年が日・メコン交流年?ということもあり、メコン地域を特集しました。


地図でメコンの流れを見てみると、


チベットの源流から、中国ミャンマーラオスタイをつなぎ、カンボジアを経て、ベトナムメコンデルタから南シナ海へ。全長約4900キロ。


水源は標高5100メートル、デルタ地域では標高0メートル。まさにアジアの大河。


(ちなみに、信濃川は約370キロ。青森~山口が1600-1700キロぐらいのようです。)


このメコン河をボートで下ったのが探検家の北村昌之?さん。


11年/5回にわけて全長4909キロを下った、その探検についてエッセイを書いていただきました。年間平均気温が0℃という厳しい源流地域から、通年稲作が可能(年間に二期、三期、条件によっては4期も!)な恵まれた気候のベトナムのデルタ地域まで。


河を下りながら見えてくる、景色や人々の暮らしの変化が印象的です。


(何千枚?にわたる写真を見せていただいたので、すっかり自分も旅した気分。)


巻頭対談は、東南アジア研究の第一人者・石井米雄先生と、出版社「めこん」の社長・桑原晨?さんのお二人です。メコンが流れる地域を、ひとつひとつの「国」として見るのではなく、その地域全体としてとらえることで、新しく見えてくるものがあるということを教えてくれます。現地に何回も足を運び、さまざまな友人がいるお二人だからこそ出てくる、具体的なエピソードの数々。


メコン地域の「食」について、フォトジャーナリストの森枝卓士さんに執筆いただきました。メコンの地域に、海苔や納豆に似た食べ物があることはご存知ですか?


読んでいると、ついついお腹がすいてくる、エッセイです。


森枝さんは、8月19日18:30~のサポーターズクラブ・イベントに登場!


詳細はこちら。


http://www.jpf.go.jp/jfsc/member/event/0908.html


ぜひ足を運んでくださいね!


今年3月に来日したベトナムの若手作家ドー・ホアン・ジュウさんからは、日本滞在記


が寄せられました。タイトルは「桜の花が太陽に触れる夢をみた」


ジュウさんの短編翻訳集をご希望の方は、生活文化チームにお電話ください。


03-5369-6060


それ以外にも、ラオスの音風景や、カンボジアの染め織り、ミャンマーの喫茶店についてのエッセイ、メコンの上流、中流、メコンデルタ、そしてカンボジアのトンレサップ湖のエッセイがあるなど、今回も盛りだくさんです!


メコン地域が好きな方も、これまで接点がない方も、ぜひ手にとってみてください!!