Friday, June 23, 2006

姉妹都市交流ブックレット、できました!



はじめまして。山本訓子です。

私は、日米センターの市民交流課で、日本とアメリカの市民やNPOによる交流を支援しています。




今日は、昨年担当したブックレット制作について、ご紹介します。

『姉妹都市交流ブックレット~あなたの町の国際交流をより元気にするために~』

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姉妹都市交流にはどんなイメージがありますか?

自治体同士の交流? 市長同士の訪問?

仕事を通じていろんなNPOの方々に接していると、姉妹都市交流という枠組みを活用しながら、海外との交流を行っているNPOが少なくないことに気付きます。

また、姉妹都市交流は市民の誰もが利用できる、国際交流の身近なリソースでもあるはず。

このブックレットでは、そうした姉妹都市交流の歴史、意義、分野類型、実務のハウツー、FAQ、将来展望について、体系的に取り扱っています。




制作裏話

ここでは、少しだけ、制作の舞台裏をご紹介しましょう。

本文を主に執筆していただいたのは、(財)日本国際交流センターの毛受敏浩さんです。

私の仕事は、執筆者、デザイン会社と連絡を取り、日米センター内部で話し合いながら、ブックレットが望ましい形になるよう進めていくことです。




・・・どうすれば、本当に読んでほしい方々に読んでもらえるだろう?

 出版して本屋に並べるべき?

 無料で配布するべき?

 デザインがよければ、手に取りたくなるはず。

 ハンディで使いやすいものにしたい。・・・

関係者で何度もミーティングを重ねました。




初稿が完成してから発行までの3ヶ月は、あっという間でした。原稿校正のため、何十回ものメールのやりとり。内容にふさわしい写真を選び、写真の提供者に掲載承認をいただき、デザイン会社に伝え・・・。

この頃には、関係者は皆本気です。ときに、執筆者と意見が合わないこともありますが、いいものを作りたいという思いは皆同じ。熱い思いがぶつかり、混ざり、反響しあいます。日々、関係者の連帯感が強まっていくのを、肌で感じていました。

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そして、納品。

感動はひとしおです。モノ作りとは面白い。関係者の熱い思いが、ちゃんと一つの形になってくれるからです。




反響

大変嬉しいことに、地域で国際交流に関わっていらっしゃる方々から、多くの反響が寄せられました。

また、海外で日本との交流を企画している方々からも問い合わせが。


「コンパクトでありながら、大変実際的で充実した内容を拝読し、今後の事業の参考としてぜひ活用して参りたく・・・」

「姉妹都市との交流は財政が厳しい中でなかなか難しい状況にありますが、何とか知恵を出してやっていこうと思っています・・・」


このようなメールを見ていると、一人微笑まずにはいられません。




ブックレットが、地域の国際交流のますますの活性化の一助となることを、心より願っています。

入手したい方は、こちらまで。




Saturday, June 17, 2006

外国人による日本語弁論大会



みなさんはじめまして!今年の4月に入社(入金?)した新人、勝賀瀬と申します。


3月までは私もブログ閲覧者側だったのですが、


今回ついに記事を任されてしまうことになりました。びっくり。


文化交流についてまだまだプロフェッショナルとは遠い立場ですが、


日々の業務でその魅力を発見し、みなさんと共有できていけたらと思います。


(なんて模範解答!でも本気です)





さて、そこで今回みなさんには、


私が所属する日本語事業部が先月27日に山口県下関で行ったイベント、


「第47回外国人による弁論大会」をご紹介したいと思います。


こちらはジャパンファウンデーション、(財)国際教育振興会、下関市の共催で実施され、第47回は28カ国・地域、120名を超える応募者の中から予選を勝ち抜いた9カ国、12名の方々の出場がありました。





私も大会前日から出張し、現地で出場者ケアを担当しました。


前日は下関市主催の下関観光と出場者と留学生との交流会がありました。


韓国から来た高校生から日本の企業に勤めるインド人の会社員まで、


と年齢もバックグラウンドも幅広い出場者たちもすぐに打ち解けあったようで、


常にあちらこちらで楽しい笑い声とおしゃべりが聞こえていました。


特にインド人の彼はジョーク連発でムード作りにかなりの貢献具合でした。





当日、下関はあいにくの天気でしたが、会場には多くのお客様にきていただきました。


下関市民会館のロビーには出場者の出身国を紹介するブースもあり、


各国の物産があたる抽選会もあるなど、なかなかの賑わいです。


ちなみにここで展示したものの大部分は大使館をはじめ、


各国機関に提供していただいたものでした。大変ありがたいご協力です。





一方、大会前の出場者控え室・リハーサルでは、


みなさん真剣に練習中だったり、緊張状態にいたり。


そんな中大活躍だったのは、ネパールからの出場者の双子の息子さんたち。


まだ1歳9カ月(?)の彼らは、とにかくかわいい!


控え室をかけまわったり、かくれんぼする姿は、出場者の緊張をほぐすアイドルでした。


(でも私には最後までなついてもらえず。。。)





大会は、高円宮妃殿下のお言葉を賜り、始まりました。


スピーチは、出場者の流暢な日本語はもとより、内容の素晴らしさに感動しました。


国籍を越えた平和の重要性や、日本での人との触れ合いの中で気づいた日本の文化や特徴、


それらの素晴らしさ、または愚かさ、日本の中に潜む外国人への差別、など


まっすぐな言葉たちでそれらは訴えかけられました。





自分の国や、自分にとっての日常を客観的に見ることは難しいことですよね。


当たり前に思っていることが、


実は非常識で正すべきことだったり、逆に尊ぶべきものであったり。


この弁論大会は改めてそれらを認識し、発見ができる大会だったと思います。








さて、ここまで読んで「スピーチの内容をもっと知りたい!写真ないの?映像ないの?」


とお思いになったみなさん、朗報です!


今日、6月17日(土)にNHK教育(ETV特集)で22:00からこの大会の模様が放映されます。


大会当日だけではなく、出場者の方々の日常もクローズアップされているかもしれません。


ぜひぜひご覧になってください!











それでは、以上で私の初投稿を終わります。またお会いしましょーーー。






Thursday, June 15, 2006

しろうさぎ、沖縄へゆく & お手軽♪「ウェブ2.0」的活用術



どうも、しろうさぎです。





先日、出張で沖縄に行ってきました。





沖縄の文化は、着物、音楽、建築、言葉・・・など


全ての面において、 海外の人たちがよく目にする、


いわゆる「日本的なもの」と異なっている!と、


海外からきてはじめて沖縄を訪問した人たちは、


新たな発見をしていました。





『百聞は、一見にしかず』 





を、国際交流の仕事をしていると、日々、実感します。





しろうさぎ自身も2度目の訪沖だったけれど、


沖縄は、文化圏が、日本から遠く、


中国・台湾に近いんだなぁ、ということを改めて感じましたヨ。





さて、ちなみに、ジャパンファウンデーションのトップページの右上にある、


検索ボックスで、沖縄関係の事業を検索してみると・・・





こんな感じ。


http://www.jpf.go.jp/cgi-bin/namazu/j/namazu.cgi?query=%89%AB%93%EA&subquery=&result=short&lang=ja&max=1000&whence=0





検索結果は328件。





これってJFで、「なにが流行っているか?」の


ひとつの指標になるかもしれない、と思います。





どうですか??





ちょうど、グーグルでキーワード検索をして、


世の中のヒット商品や流行の言葉をさがすのと、おなじ使い方です。




ちょっと、「ウェブ2.0」的??*1





ちなみに、「中国」だと、1305件。


「米国」は1049件。


「アメリカ」は898件。


「フランス」は1529件。





「しろうさぎ」だと・・・・









検索結果


参考ヒット数: [ しろうさぎ: 0 ]


検索式にマッチする文書はありませんでした。









がび~~~ん。。。








百聞は一見にしかず。しろうさぎはJFのオフィシャルな存在ではないのです。


(ロゴの蝶々がうらやましい・・・)





しばらくは、ブログ上で、ゲリラ的に生存するしか、ない!


またの登場をお楽しみに!




*1:M岡さんから、「それって、『ウェブ1.0』じゃ??」と突っ込みを受けてしまいました・・、そ、そうかも??皆さんの、ウェブ1.0と2.0論て、どんなものですか?結構おもしろい論点だったりして。





Monday, June 12, 2006

新たな登場人物&ワールドカップ



皆さん、初めまして、丁寧と申します。松岡さんの後任です。

登場が大分遅くなりましたが、どうぞよろしくお願いします。

国際交流基金に入ったのは去年の4月で、それまでは日本の大学・大学院で勉強していました。

国際文化交流を通じて、相互理解を深め、紛争予防につながるのではないかという思いで、入金しました。

いままでは文化事業部・文化企画課と日中交流センターで仕事をしてきました。

とりあえず、登場しなさいと、ブログチームの皆さんに促されておりますので、今日は取り急ぎここまで。

次回は詳しく、いままで携わってきた仕事や学生時代の活動などについてお書きします。

あっ、書き忘れるところでしたが、名前からお察しの通り?中国人です。今日は歯が痛いです。

今日のサッカー試合は日本チームを応援します!大好きな選手は中村俊輔

ご参考に、ジャパンファウンデーションのメールマガジンから活動の一部をご紹介します:




<<メールマガジン編集部より>>

 いよいよ今夜、サッカーのワールドカップ・ドイツ大会が開幕です。32カ国が出場する今大会は、サッカーの振興ならびに友好に大きく貢献することでしょう。選手のみなさんの活躍に目が放せません!




 さて、ジャパンファウンデーション シドニー日本文化センターは、日本対オーストラリア戦の試合を、祝福し応援する「GOAL FEST」を開催します。




 当イベントでは、日本文化紹介事業で活躍した「ワンダーバス・ジャパン」メンバーが、太鼓や踊りのパフォーマンス、ワークショップを行ないます。




 また、「日豪対戦」ということで、豪側からもアボリジニアーティストが参加します。日豪の文化精神を楽しむ「好試合」となるでしょう。




 日時:6月12日(月) 14:00~16:00、20:00~21:00

 会場:Circular Quay駅前 Customs House 広場(シドニー)




 「ワンダーバス・ジャパン」および、「GOAL FEST」はこちら

 http://www.jpf.go.jp/j/others_j/news/0605/05-03.html




 シドニー市Webサイトのイベント情報

 http://www.cityofsydney.nsw.gov.au/customshouse/whatsOn/





Wednesday, June 7, 2006

JFSC6月のイベント&青年のための国際理解講座&教員のための授業作りワークショップ



こんにちは、松岡です。


今日は、どどんと告知を3つほど。









1.JFサポーターズクラブのイベント【6/17(土)】





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6月は、文部科学省初等中等教育局国際教育課長の手塚義雅氏をお招きして、「国際化時代の学校教育」というテーマでお話を頂き、来場者の皆さんと意見交換をしてみようというイベントを実施します。


日本における外国人児童教育問題、日本における英語教育、海外の日本人学校の課題などについて、在外公館での経験等も交えながらお話を聞ける、めったに無い機会ではないかと思います。


もちろん当日は、参加者の皆さんとの意見交換も、手塚氏自身も重視されてますので、是非この機会にお越しください。


サポーターズクラブ会員は無料ですが、非会員の方は参加費として200円頂きます。


申し込み方法等につきましては、こちらでご確認ください。





2.青年のための国際理解講座【7/1(土)~2(日)】





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こちらは、武蔵野市国際交流協会で開催される、学生や若手社会人が100人規模で集まり、様々な分野の専門家(この顔ぶれを見てください!!豪華です)のかたにアドバイスを頂きながら、社会の問題解決へのアプローチを描き出す企画です。


ジャパンファウンデーションはこの企画の後援をしています。


今年のテーマは、「多文化が共生する地域づくりは可能か?」です。


このテーマに対して、労働問題、国際協力、言葉と文化、国際理解教育、社会的企業といった5つの切り口から挑みます。


詳しくはこちらをご確認の上、お申し込みください。


もうこの企画も7年目(でしたっけ?)になるそうで、コーディネータの方いわく、年々質も高まってきて面白くなってきている、とのこと。


たまには土日に、同世代の皆さんといろんなテーマでディスカッションしませんか??





3.夏期教員ワークショップ2006【7/26(水)~28(金)】


こちらは、学校の先生向けに行われているワークショップです。ジャパンファウンデーションも、僕が入金して以来ですから2年前から、参加してきています。今年のテーマは、「学校と地域がつくる国際理解教育 =地域に暮らす外国人やNGOとの協働をめざして=」。


このワークショップの特徴は、なんと言っても、確実に濃密な3日間のプログラムです。理論あれば実践有り、国際交流・協力等の現場で日々働いている生の声もあれば、そういう素材を活用してオリジナルの授業実践をしてきた先生の報告もあり、本当に盛りだくさんです。その証拠に、全国からこのために出てくる方々もいるそうです。


今回は私、ジャパンファウンデーションの素材を活用した何かが出来ないかと、このワークショップにも参加する予定です。ジャパンファウンデーションには、既に定型化した教材キットやその類はありませんが、だからこそ様々な場面や状況に応じた「学びのきっかけ作り」のようなものを、内が持っているモノやヒト、場所等を組み合わせて自由自在に出来る可能性があると思ってます。当日はそういった想いとマッチする先生探しに、僕は行こうかと思ってますので、ご関心のある方は是非お越しください。


申し込み方法等、くわしくはこちらをご覧下さい。





ということで、告知3本させていただきました。





Tuesday, June 6, 2006

宴の始末



こんにちは、三河屋中島でーす。




今日はプレゼント企画*1の番外編をお送りします。

先日の記事を掲載してから、当選者のみなさんとやりとりを(松岡さんが)行ってまいりました。そんななか、id:ebishuuさんがJFにいらっしゃるとのことだったので、ブログチームのメンバー3名*2から直接ebishuuさんに手渡しを行いました。


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受け取っている左側がebishuuさん、渡している右側が丁寧さんです。


おめでとうございまーす!






あれ?丁寧さんって誰さ?あだ名?キャラクター?



と思ったあなた。かなりこのブログをご覧になってますね。ありがとうございますっ。


実は、ブログチームの松岡さんが5月にブログを担当している情報センターからトリエンナーレ準備室へ異動になったため、情報センターへ異動した丁寧さんが新たにブログチームのメンバーとなりました!

これでブログチームは4名になり、より多くの職員を登場させ*3、より充実した記事をお送りしたいと思っています。今後もどうぞ宜しくお願いいたしますね。




次回、「丁寧さんの自己紹介」、「しろうさぎは見た! ~JFの事業の秘密」、「たらちゃんのオーメン体験*4」の三本でーす。んがぐぐ。*5




*1:プレゼント企画、いかがでしたか?テーマが難しく見えて、敷居がちょっと高くなっちゃったんでしょうか。しかも、若冲の<「プライス・コレクション」見たい!>(と、こっそり参加してみつつ)キャンペーンもありましたしねえ。でも、刺激的な企画なので、いつかまたやりたいですね。


*2:会議中だった松岡さんを除く。


*3:ブログチームのお仕事では、自分たちが記事を書くだけじゃなく、他の職員に記事を書いてもらうことも重要なのです。


*4:6月6日やからね


*5:というわけで、毎度本文と関係ない脚注death。
先日、「探偵業の業務の適正化に関する法律」略して「探偵業法」案が衆参両院で可決されました。一連の共謀罪に関する議論も重要だけれど、その一方でこんなヤヴァイ法律が成立しています。施行後はフリージャーナリストや作家の取材活動も規制の対象になりえます。
この法律は表現活動全般に影響する可能性がありますが、みなさんはいかがお考えになりますか?探偵業法については、共謀罪とあわせてこちらのサイト(探偵業法については特に4月11日と5月24日の記事)が非常に参考になります。





Friday, June 2, 2006

当選者のご紹介2(続き)



こんにちは、松岡です。


ちょっと間があいてしまいましたが(『遠近』記事に入り込まれてしまったー!)、続きです。


id:dzd12061さんですが、ご自身のブログでかかれた記事に今回の企画を絡ませて下さいました。


ありがとうございます。





今回の企画でトラックバックを頂いた記事に先行し、現代美術のわからないことの意味について以下のとおり書いてらっしゃいました。


Art2.0 というごまかしのタイトルで(その1)


Art2.0 というごまかしのタイトルで(その2)









< 
��前略)
つまり、美術って、身近には無いものになってしまっているのだ、多くの人々にとって。さてさて、これではまずいということで、その美術をもう少し身近なものに変えていくという試みがどうしても必要になってくるし、・・・(中略)
さりとて、安易な方法に頼れば、それは、美術そのものが目指す試みが変化してしまって本末転倒になってしまうというところも忘れてはならない。


「aisyuno_3rdclaさん」

この問題意識から、「じゃあどうしたらいいのか?」というのを、トラフィックを稼ぐwebの発想をヒントに提議されていました。






4.1トラフィックを稼げ


ネットの世界でトラフィックを稼ぐためによくやられている手法から考えてみると、それは、まずは、無料化、体験版化による入り口を下げる行為。そして、統合化、ポータル化によって、スケールメリットを出すというか、とりあえずここにこれば何かがとユーザーに期待をしもらい、実際にあるサービスを提供するというところ。これをそのまままず持ち込むというのはどうだろうか。


4.1.1無料化・体験版化そしてカフェ


4.1.2質が悪い


4.1.3統合化・ポータル化


4.1.4同業の連携


4.1.5公共サービスポータル


4.1.6図書館はどうだろう


4.1.7図書館は使えるスペース


4.1.8世の中を眺めてみると


4.1.9統合してみると


4.1.10でトラフィックは



無料だから質が悪くてもしょうがないというのではなく、戦略的に無料にすることで利用者を増やす。利用者が増えることでその施設の提供サービスを受ける人も増え、真にそのサービスがよければ多くの利用者=住民・市民?はその施設を必要として、まさに施設のサポーターにもなる・・・・。


確かに最初から「●円」というハードルを課すのではなく、ある程度まではなんとなく近くを通っただけの人でも入れる、あるいは入りたくなるような仕掛けを用意して(なんというか、それは例えば夏の暑い日の「日陰」でもいい気がしますが)、より多くの人との接点を持つ努力が必要ですよね。


凄く飛躍するかもしれませんが、ジャパンファウンデーションがブログをやるのもそういった想いもあったりして。





<><><><><><><><><><><><>


さて、今回当選された3名の方には、


アート戦略都市 EU・日本のクリエイティブシティ


を差し上げます。





id:ebishuuさんは、連絡先が見つからなかったので、うちのホームページのwebmaster宛て(webmaster@jpf.go.jp)にメールをいただけますでしょうか?


他のお二方(id:aisyuno_3rdclaさん、id:dzd12061さん)には、ブログ上でメアドがあったのでそちらへご連絡差し上げます。


ということで、どうぞよろしくお願いいたします。





Thursday, June 1, 2006

『遠近』第11号を深く楽しむための読書&WEB案内



ジャパンファウンデーションが出している隔月刊雑誌『遠近』(をちこち)編集部の麦谷です。




6月1日発行の今号は、日豪交流年を記念して、「多文化を生きる力 オーストラリア」という特集を組みました。

現在、日本とオーストラリアの間で往来する訪問者数は相互に過去最高を記録しており、ますます関係が深まるこの2カ国。一般的な日本人にとって、オーストラリアは、コアラ、カンガルーなどの愛らしい動物や、豊かな大自然など観光旅行先として身近だと思いますが、それらに比べてあまり知られていない、オーストラリアの文化や社会、日本とオーストラリアの交流史などをお届けしています。目次はこちらです。




是非、お手に取って、お読みください!

Amazonなど、主要なオンライン書店ではだいたい取り扱っていますし、お近くの書店でお取り寄せも可能です。

また、ジャパンファウンデーション(東京・赤坂)に4月に改装したJFICライブラリーでも販売しています~(^o^)/







さて、宣伝はこのくらいにして、『遠近』をより深くお楽しみいただくために、記事や執筆くださった方に関連した読書&WEB案内をお届けします。

今回は、ちょっと真面目で、オーストラリアについての「調べ学習」リソース集という趣です。




ジャパンファウンデーションの「大洋州理解講座」のコーディネーターをお務めくださり、本誌でも日豪交流を概観してくださった関根先生お勧めの本。特に、多文化主義について、お届けします。




『オーストラリアの歴史―多文化社会の歴史の可能性を探る 世界に出会う各国=地域史』藤川隆男編

オーストラリアの歴史―多文化社会の歴史の可能性を探る 世界に出会う各国=地域史 (有斐閣アルマ)




『多文化主義社会の到来』関根政美著

多文化主義社会の到来 (朝日選書)

 

『寛容のレシピ―オーストラリア風多文化主義を召し上がれ』アル・グラスビー著

寛容のレシピ―オーストラリア風多文化主義を召し上がれ




『ホワイト・ネイション-ネオ・ナショナリズム批判』ガッサン・ハージ著

ホワイト・ネイション-ネオ・ナショナリズム批判




『ネオ・リベラリズムの時代の多文化主義―オーストラリアン・マルチカルチュラリズムの変容』塩原良和著

ネオ・リベラリズムの時代の多文化主義―オーストラリアン・マルチカルチュラリズムの変容




『オーストラリアの日本語教育と日本の対オーストラリア日本語普及』嶋津拓著

オーストラリアの日本語教育と日本の対オーストラリア日本語普及




オーストラリアの日本語教育については、ジャパンファウンデーションの「日本語教育国別情報」(オーストラリア)でも、分かりやすく情報を提供しています。




その他、著者に関連したWEBでは、

◆佐和田敬司先生の「オーストラリア芸術散策」

オーストラリアの映画、演劇などの情報が満載です。佐和田先生は、オーストラリアの舞台芸術を1年間に渡って紹介する「ドラマチック・オーストラリア」の実行委員長もお務めです。




◆ 竹内克己さんが代表をつとめる「オーストラリア留学ネット」

「オーストラリアに留学やワーキングホリデーを考えた人は一度は絶対見る」と、昨年、我が情報センターでアルバイトをしていて、現在はオーストラリアに留学中のSさんも言っていました。いろんな方の体験談も乗っています。




豪日交流基金

オーストラリアの政府機関で、日本との交流に尽力している豪日交流基金。日本各地の学校の授業などで使われている「オーストラリア体験セット」や「エコ・オーストラリア体験」などの教材の貸し出しもオンラインで行っています。




誰でも無料で利用できるオーストラリアの専門図書館

オーストラリアのことなら何でも!の久松晶子さんがセンター長を勤めるオーストラリア図書館。オンラインで蔵書検索や郵送での貸し出しにも対応しています。




最後に、今年1年間、日本とオーストラリアの両国の各地で実施される日豪交流年関連事業は、こちらでご覧いただけます。文化芸術交流から、市民交流まで、多岐に渡る交流事業が展開されています!




日本で実施されるオーストラリア紹介事業(在東京のオーストラリア大使館HPより)




オーストラリアで実施される日本紹介事業(在オーストラリア日本大使館HPより) 




以上、特集「多文化を生きる力 オーストラリア」をより深くお楽しみいただくための読書&WEB案内でした。

実は、個人的に、密かに「はまって」いるオーストラリアのワイン醸造家がいます。オーストラリア・ワインに詳しい方、是非、トラックバックお願いします( ^^)Y☆Y(^^ )!




次号の8月号は、「春樹をめぐる冒険~世界は村上文学をどう読むか」(仮題)です。今年3月に国際交流基金が実施した同名のシンポジウムの報告に加え、村上作品に関連の深い各界の方々からの寄稿をお届けする予定です!どうぞ、お楽しみに!