Wednesday, April 30, 2008

「フレッシュマン&ウーマン、始動!」



4月、入学や入社の季節ですね。国際交流基金(ジャパンファウンデーション)にも新しい仲間たちが入社しました。


今日は気になる新入職員6名の素顔に、ブログチームのクンシが迫ってみたいと思います。





ジャパンファウンデーションでは、4月1日の入社式の後、約2週間の新入職員研修を行います。研修終了後の4月中旬に辞令が交付され、配属先が明らかにされます。その後は、配属先で実際に業務に携わりながら、OJTを通じて職員として必要とされるスキルを身に付けていきます。



まずは、一言自己紹介をお願いします!



さっちゃん: 学生時代に3年ほど、国際交流基金共催で東京で開かれる舞台芸術のフェスティバルにスタッフとして参加していました。チュニジアやレバノンのアーティストの舞台公演の制作アシスタントをしていたのですが、驚いたり感動したり感激したりの毎日で、その頃から日本と海外との文化交流に携わりたいと思っていました。


ズッキー:海外旅行が好きで、大学生のとき(なんだか遥か昔のようですが)は、いろんなところに行きました☆ 日本語を勉強している外国人の友達ができたことが基金を志望したきっかけです。まだまだわからないことだらけですが、早く一人前になれるよう頑張ります!


やっさん:学生時分にはサッカー、麻雀、ボウリング、ビリヤードなどの遊びに没頭しておりました。文化祭や体育祭で漫才をやっていた高校生の頃と比べると40キロ近く太ってしまった元焼肉店ホールリーダーです!





ティンス:4月に入ったばかりの新人です。まわりの職員の方々や同期の仲間と違い、頭で貢献できませんので、体力で貢献いたします。


走ることが好きです☆動きながら勉強すると良いと聞いたので、走りながら勉強して、はやく他の方々に追いつけるようにいたします。


トミー:私は高校の頃から茶道を習っていたので、日本の伝統文化のよさを外国の人にも伝えていきたいと思い、基金を志望しました。ティンスさんと同じく、入社してからは周りの先輩方の教養の深さや語学力に驚かされるばかりで、私も早く一人前にならねばと思っているところです。


洋兄:今年度新人の中で一番年上で、洋兄って呼ばれてます。振返ってみれば、色々と回り道をしてきたなぁ~、それは今の自分の糧になってるんだろうかぁ~って思う、今日この頃です。





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新人研修はどうでしたか?



さっちゃん:新人研修でさまざまな方にお話を伺う中で、これからの時代に国際交流基金として果たして行く役割は何か、それをどのように説明していくかということが基金職員として考えなければいけないテーマなのだと感じました。


仕事をしながら私も自分の言葉で国際交流について語れるように、努力していきたいと思います。


やっさん:国際交流基金のことはある程度知っているつもりになっていましたが、実際に研修を受けてみると知らなかったことや為になることを多く教えていただきました。理事や参与など普段あまりお話を伺う機会のない方々から講話をお聞かせいただきましたし、支部や外部機関の人からお話を伺うことが出来たのも非常に貴重な経験だったと思います。






配属先は希望通りでしたか?



さっちゃん:総務部総務課に配属となりました。実は新人研修が終わる頃、なんとなく「総務課に配属になるのでは??」という予感があったので的中でした。総務課は、組織全体の手続きを審査・管理しているところです。当面の目標が事務処理能力や管理能力を身につけることなので、組織全体をみながら仕事ができる総務課では勉強できることがたくさんありそうです。先輩がたもたくさんの仕事をこなしながら常に明るく、最初の配属先として本当に恵まれているのではと配属一週間目にしてすでに感じてます。


ズッキー:日本語教育支援に興味があって基金に入ったので、希望通りです。これから「外国人による日本語弁論大会」のお仕事があるのですが、とても楽しみです!配属先は圧倒的に女性が多く、お手本にしたい素敵な先輩方ばかりです。


やっさん:私は経理部財務監理課に配属になりましたので、最も興味のある分野という訳ではありませんでしたが、財務課もやりがいがありそうですし、始めは管理部門で全体の動きを学びながら勉強不足な部分を補っていきたいと思っていましたので、満足です!


ティンス:管理部門という一番苦手な範囲ですね(汗)でも今はここに配属されて、本当に良かったと思っています。管理部門であるからこそ見えることもあると思います。


余談になりますが、先日、JFサポーターズクラブの2008年4月のイベント、「格差社会」を生きる日韓の若者事情~日韓NPO交流事業報告会~に参加してきました。実際に文化交流をなさっている現場の方々の熱い姿勢に感動したのはもちろんのこと、そうした文化交流に一石を投じているのだと、初めて意識でき、感慨深いものがありました。それも、現場から距離のある管理部門に配属されてこそ一層強く感じることができたのだと思います。この配属はまさに青天の霹靂でしたが、今いるこの場で自分のベストを尽くすことがなにより大切なのではないかと感じております。






同期の仲がとてもいいようですね。さっそく全員で遊びに行く計画があるとか・・・。



ティンス:皆個性的ですね。リアクションの古い方や、カオスを起こす方など          など、、、。皆強烈な色をもっていますが、うまく合わさって良い色になっている気がします。遊びに行ったり、観劇を一緒に行ったりできる、数は少ないですが、大切な同期です☆


ズッキー:性格もバックグラウンドも(年齢も)バラバラで個性的な6人ですが、一緒に飲みにいったり、夜中までカラオケで盛り上がったり、とても仲良しです^^






現在、早くも平成21年度入社者用の職員採用試験が真っ只中です。受験者の皆様に一言お願いします。



さっちゃん:国際交流を実現させていくためには、多様な人材が必要なのではないかと思います。基金の職員採用試験では、ひとりひとりの型にはまりきらないいいところを見てくれるはずです。みなさまぜひ率直に思いを語ってみてください。将来、国際交流の仕事をご一緒させていただくのを楽しみにしています!



ズッキー:正直、同期の中ではなぜ採用されたのか一番不思議な私ですが・・・


受験者の皆様、元気と笑顔とときに運を武器に就職活動を乗り切ってください!来年の今頃、皆様にお会いできることを心待ちにしております☆


やっさん:基金の人達は形式的、表面的な部分よりも志望動機や将来の展望の内容など、受験者の人柄や内面をしっかり見てくれると思いますので、あまり細かなマナーなどに気を取られず、素直な思いと熱い気持ちをぶつけて下さい!








ティンス:肩の力を抜いて、自分の良さを伝えてください。基金を受験なさろうとしている方々は、きっと努力家で、充実した人生を送っている方々だと思います。そのことを素直に伝えるのが大切と感じます。私の主観ですが、2008年度の同期の中には、少なくとも肩に力の入っている方はいません(笑)


トミー:自分の経験に基づいた志望動機を伝えることができればよいのではないかと思います。また、これまでしてきたことに加えて、これから何をしたいか考えることも大切だと思います。


洋兄:僕は28歳で新卒として入りました!私たちの代で一番若いのは22歳です。基金ってそういう幅、余裕のあるところなんですね。老若男女は問わず、問われるのは気持ち(?)なんですよね、やっぱり。頑張ってください!!





以上、ジャパンファウンデーションの新入職員のご紹介でした。今後どこかでお目にかかることがあるかもしれませんが、新メンバーとしてどうぞよろしくお願いいたします!





Tuesday, April 22, 2008

図書館自慢☆~日本語国際センター



こんにちは、日本語国際センターNCニコです。3月28日に国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の海外事務所の図書館が紹介されていましたが、


図書館ならば、浦和の日本語国際センターも負けてはおられませんo(`ε´)===〇


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…ということで、日本語国際センター図書館専任司書・加藤久枝さんに紹介してもらいます。



日本語国際センター図書館の特徴は、なんといっても


「いろいろな国・地域の日本語教材が揃っている、(たぶん)世界唯一の図書館」


であるということです。





蔵書は約43,000点あり、うち日本語教育関係資料は約15,000点ですが、語学教材にはテキストのほかに音声教材(CD、カセットテープ)や映像教材(DVD、ビデオ)等がたくさんあります。図書と映像・音声資料等を分けて配架する一般的な図書館と違って、テキストとCD等のセット教材はシールを付けて一緒に配架するなど、利用しやすいように工夫しています。



日本語教育関係資料が15,000点置かれている図書館はそうそうないのではないかと思います。


ひとことに「日本語教育関係の資料」といっても、いわゆる総合教科書から、作文・会話・聴解・文字など分野別の教科書日本語教授法授業シラバス教室での活動集各国語の日本語辞書日本語教育に関する雑誌など多岐にわたっています。日本語国際センターの制作教材はモチロン全て揃っていますo( ̄ー ̄)○☆


   f:id:japanfoundation:20080416060044j:image f:id:japanfoundation:20080416060205j:image f:id:japanfoundation:20080416060104j:image





・・・年間にどれくらいの方々が利用されているのでしょうか?



19年度の入館者数は20,000人を超えました★。.:*:・"☆★


貸し出し件数は個人が13,580件、他図書館が177件でした。


うち、日本語国際センターで行われる日本語教師研修の参加者への貸し出しは7,649件で全体の約56%、約30%がセンター外の日本語教育関係者でした。


図書館利用は一般公開(どなたでもOK)ですが、貸し出しサービスについては、日本語教師や研究者等の日本語教育関係者のみとさせていただいています。


閲覧と貸し出し以外には、文献複写サービスもしていて、かなり活用していただいています。



( ̄ー ̄?).....??


どんな文献の複写依頼が多いのでしょうか?


日本語教材だけでなく、日本語教育に関する日本国内の大学紀要*1や、日本語教育関係の学会の予稿集*2なども揃っていますので論文の複写依頼が多いです。19年度は842件の複写サービスを行いましたが、国内だけでなく、海外からの依頼が687件と飛びぬけて多かったです。海外で日本の文献を入手するのはまだまだ難しいようです。


海外にお住まいの方が複写サービスをご利用になる場合は、国際交流基金の海外事務所、あるいは所属機関の図書館や近くの公共図書館を通して手続きしていただいていています。



次に、実際に図書館を利用している方々の声を聞いてみました。


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まずは、日本語国際センターの日本言語文化プログラム(博士課程)で研修中のインド・デリー大学のパンダさんです。パンダさんはふだん、日本語国際センター図書館はよく利用しますか?






はい。よく利用する図書館は、国立国語研究所と、日本語国際センター図書館の2つです。私は「インドの中等教育における外国語教育」を研究課題にしています。どちらの図書館にも参考になる資料がたくさんありますが、国立国語研究所の方は“国語としての日本語の教育”に関する書籍が揃えられている一方、センターの図書館は“外国語としての日本語教育”についての資料が豊富にありますので、私の研究分野にとって日本語国際センター図書館は不可欠です。





私はセンターの外で研究活動を行う機会も多いのですが、センター図書館には週に2回は必ず行きます。そこで別の研修プログラムに参加している各国の人たちや、他の大学などで日本語教育を研究している方々に会うことがよくあります。


つい一昨日も、去年の夏の短期研修に参加したカナダの方が日本に戻ってセンター図書館で資料を探しているところにばったり出会い、うれしかったです。・:*:・゚★,。・:*:・゚☆  勉強したり資料を探したりする以外に、日本語教育に関わる人たちのネットワークづくりの場にもなっていますね。もちろん図書館内では静かにしていますが(笑)。



パンダさんの研究内容などのご紹介ページは→→こちらをどうぞ!





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こちらの後ろ姿は中国・山西省の宋愛文さんです。宋さんは埼玉県海外技術研修員として来日しましたが、日本語国際センターの研修にも数年前に参加した卒業生でもあります。図書館内の視聴覚コーナーでDVD教材を見たりして、実際の授業で使う素材を探しています。この教材は、『エリンが挑戦! にほんごできます。』のようです:)










,。・:*:・゚☆ みなさま、ぜひ一度、日本語国際センター図書館にお越しください★,。・:*:゚☆


開館時間は平日の12:00から19:00までです!




*1:大学などの教育施設や各種の研究所・博物館などが定期的に発行する学術雑誌のこと。by Wikipedia


*2:学会で発表される内容の概要版を、事前にまとめて製本したもの





Thursday, April 17, 2008

ブログチームに新メンバーが加入しました。



みなさん、ご無沙汰しています(^^)みかんです。


先日は、オレペコさん、三富さん、潮風さんから、淋しいさみしいブログチーム引退記事があったところですが・・・、


季節は春!ですもの。新しいメンバーを迎え、これからも「地球を、開けよう。」では皆さんに面白い海外情報や私たちの文化交流を若手職員の視点でお届けしてまいります。


というわけで、今日は新メンバー三名からの自己紹介です♪






はじめまして。クンシと申します。


この4月より、ブログチーム第3期メンバーを務めることとなりました。


私は現在入社4年目。


・最初の二年間は日米センターで勤務


・現在は人事課で職員採用、新入職員研修、インターンシップなどを担当。ブログを通じて、職場や職員の様子をお伝えしていけたらと思っています!


・専攻は国際政治でした。多文化共存やオランダの移民について調べていました。


・「職人」という職業に憧れるところあり。職人魂をもって文化交流の仕事ができればと。


・趣味は俳句です。


どうぞよろしくお願いいたします!



続いては、先日も早速記事を投稿してくれたカニエさん。JFが誇る素敵なダンサーです☆



これから1年間、第3期ブログチームの一員として活動することになりました蟹江と申します。よろしくお願いします。


・今年から基金2年目です。


・最近、琴を習い始めました。なかなか素敵な音色を出すのが難しいのですが、和の音色、癒されますよ♪


・大学での専攻は国際政治ですが、趣味のダンスに没頭しておりました。


・放浪生活が長かったので、私もクンシお姉さんと同じく移民と文化に興味があってほそぼそとボランティアをやっています。


基金のいまをお伝えしていくのはもちろんのこと、それとからめてさまざまな国際交流活動やいろんな国の素敵な文化を紹介していければと思っています☆






最後に、われらが久保田くん。今日も爽やかな笑顔はオフィスいち・・・!?



読者のみなさま、はじめまして。


これから1年間、第3期ブログチームの一員として活動することになりました久保田と申します。


ちょっとだけ自己紹介をしますと、


・大学での専攻は中国語、台北に1年間留学


・入社以来、日本語事業部試験課


日本語能力試験の海外実施を担当


・座右の書は『エースをねらえ!』


という、今月から基金2年目の25歳です。


基金のいまをお伝えしていくだけでなく、


「基金職員のいま」という感じで余暇活動などについても


記事の端々にて書いていければと思っています。


例えば…


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キャプション:入社後はじめたランニング。トレイルランで金時山に行きました。


一番左の男性は第1期ブログチームの松岡さんです。


これからよろしくお願いします!






Monday, April 14, 2008

オレペコ、潮風、三富からのお知らせ






きたいことは、まだ山ほどありますが、





つかこの日が来てしまうこともわかっていました。





よならは言いません。





ちゃ!




私たち、普通の女の子に戻ります*1





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*1:ちょうど、キャンディーズも引退から30年を迎えました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080405-00000031-nkbp_tren-ent





Wednesday, April 9, 2008

 ○。.JFサポーターズクラブ 2008年4月のイベントお知らせです!.。○



* 。.「格差社会」を生きる日韓の若者事情.。* ~日韓NPO交流事業報告会~





桜もすっかり満開、やっと春らしくなりましたね。


みなさん、はじめまして。4月から新規ブログチームのメンバーになりましたカニエです。4月といえば、入学式・入社式の始まりの月、一方で大学4年生にとっては、就職活動の季節なんですねぇ。 あちこちで、リクルートスーツ姿の学生さんたちを見かけます。今まさに就職活動真っ最中だそうで、私も今月すでに何件かOB・OG訪問を受けました。





さて、お隣の国、韓国の若者達の就職活動はどのような状況かというと、


今、韓国の20代は上位5%だけが大企業や政府、公企業などに正規職として就くことができ、残りは非正規職を転々とするという予測が出始めているそうです。


非正規職の平均月給は119万ウォン(約14万2000円)。20代の手取りは大体88万ウォン(約10万5000円)。


昨年、経済学者のウ・ソクフン氏と元雑誌記者のパク・クォンイル氏が共同執筆した『88万ウォン世代』という本は韓国で大ヒットし、韓国ではいま「88万ウォン世代」という言葉が流行語となっています。





日本でも「格差社会」や「ワーキングプア」という言葉を聞きますが、


そんな現実にめげず、同世代の若者に生きる術を与えよう!と立ち上がり、


それを自分の仕事にした若者たちがいます☆ミ




ジャパンファウンデーションでは、3月に若者の自立支援*1に携わるNPO関係者6名を韓国に派遣しました。現地では、同じく若者の自立支援に携わるNPO関係者と6日間行動を共にして交流。


ウ・ソクフン氏の講演会やNPO関係者、韓国政府関係者、企業CSR担当者との分科会や交流会にも参加し、議論を深めました。








このたび、JFサポーターズクラブでは、4月のイベントとして、


「格差社会」を生きる日韓の若者事情 ~日韓NPO交流事業報告会~開催します!

スピーカーの塚本氏*2と工藤氏*3は1976年生まれと1977年生まれ。


日本での若者の自立支援の現状を語ってもらいます。





日時:2008年4月17日 木曜日 19:00~21:00


会場:ジャパンファウンデーション本部 JFICコモンズ


会員:入場無料 非会員:200円(当日入会可)


申込み: 4月14日【月】までまで受付中です。


件名を「4月のイベント」とし、Eメールjfscmember@jpf.go.jpまたはFAX03-5562-3499まで、


名前、会員ID、連絡先、年齢を明記してください。郵送でも受け付けます。





イベント詳細はこちらをご覧下さい☆


http://www.jpf.go.jp/jfsc/member/event/0804.html




*1:若者が就業し、親の保護から離れ、公共へ参画し、社会の一員として自立した生活を送ることができるよう支援するという試み


*2:塚本 竜也氏 特定非営利活動法人NICE 事務局長http://nice1.gr.jp/  /若者自立塾・栃木副塾長 http://www.jiritsu-nice-m-day.net/index.html


*3:工藤 啓氏 特定非営利活動法人「育て上げ」ネット 理事長 http://www.sodateage.net/





Wednesday, April 2, 2008

「ブーブー」と「フリュフリュ」?!






日本語国際センターのNCニコです。久しぶりの登場になってしまいました。





昨日、日本語国際センターの研修参加者があるテレビ番組で紹介されました。それが、NHK教育テレビで今週から始まった新番組 『シャキーン!』 「通学前の小学生たちをターゲットにした、朝のお目覚めエンターテインメント番組」で、去年、単発で2回放映した際の反響がよかったので、このたび番組のデイリー化が実現したのだそうです。





その『シャキーン!』の中に「ヒジョウシキノジョウシキ」という新しいトークコーナーがあり



“世界のいろんなことばで動物の鳴き声はどういうの?”



というのが一回目のテーマなんだそうです。ジャパンファウンデーションの抱える命題「海外における日本語教育」と直接的にリンクするわけではないのですが、NHK教育テレビさんとは映像教材『エリンが挑戦! にほんごできます。』の制作でもお付き合いがあり、そのご縁で外国の方々がたくさんいる施設、ということでNCを覚えていてくださり、取材依頼を受けることになりました。


f:id:japanfoundation:20080220104351j:image:left今年1月末、取材に先立って『海外日本語教師長期研修プログラム』の研修参加者27カ国67名を対象に、いろいろな動物の鳴き声を各国でどのように表現するのか、アンケートをとりました。そしてその結果をもとに番組のディレクターさんがインタビュー対象者を決めて撮影に至ったわけなのですが、アンケート結果のバラエティの豊富さに期待を募らせつつも、ディレクターの方は「でも実際に発音してもらったら日本語と変わらなかったらどうしよう」と心配なさっていました。





確かに、カタカナにすると全然違うけど発音するとそっくり、ということもありえますよね。犬が国によって異なる言語を話すわけではないですから(・・・たぶん)。でも、実際に発音してもらってみると、非常に興味深い撮影となりました。





(゜-^* 突然ですが、ここでクイズです。






 Q:「何の鳴き声でしょうか?」(ちなみに、1)と2)、3)と4)はそれぞれ同じ動物ですよ!)


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1) ウエボ ウエボ 


2) ワーガ ワーガ


-----


3) アウプ アウプ 


4) ゴゴ ゴゴ


-----


5) クカレクークー クカレクークー


6) イゴゴ


7) ツヴィリン ツヴィリン


8) エンベー エンベー


9) ジャーウ ジャーウ



???c(゚.゚*)エート。。。





。。。 








。。。。















A.答え:


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1) ブラジルの蛙


2) モンゴルの蛙


----


3) カザフスタンの犬 


4) ヴェトナムの犬


----





5) キルギスの鶏


6) ロシアの馬


7) ウクライナの雀


8) インドネシアの山羊


9) スリランカの猫



鳴き声の表現が日本とは大きく違っているだけでなく、こんなやりとりもありました。






f:id:japanfoundation:20080307170908j:image:rightディレクター「ケニアではニワトリはなんと鳴きますか?」


Wさん   「何時頃のニワトリでしょうか?」


ディレクター「時間によって違うんですか?」


Wさん   「はい、夕方4時頃のニワトリは○★○☆★と鳴きますが、朝6時半頃のニワトリは◎◎×◎☆☆と鳴きます」


ディレクター「すごいな・・・。ではカメラの前で、朝6時半のニワトリをお願いします!」



ニワトリの鳴き声を時間帯まで指定したのはさすがにケニアのWさんだけでしたが


(^▽^;)、多くの国の方々が「雄・雌どちらですか?」と聞いていました。私はオンドリとメンドリの鳴き声を区別して意識したことがなかったですが、日本語の感覚の方がもしかしたら少数派なのかもしれません。





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20ヶ国以上×何匹・何頭分も動物の鳴き声が集まると、なかなか圧巻でした。国や言語によって、ある音のどの部分をどう文字化するか、というところが脳内で違ってくるのですね。そこには文化的なもの(ex:ケニアの生活では、朝のニワトリと夕方のニワトリを区別する必要がある)と語感的なもの(ex:日本語を話している人の耳には「ブーブー」と聞こえる豚の鳴き声が、ロシア語を話す人には「フリュフリュ」と聞こえる)が複合的に作用し合っていて・・・などなどと考えると、この“世界のいろんなことばで動物の鳴き声はどういうの?”というのは、決して子供だけが楽しむテーマではないように思えました。





ちなみに、今回の撮影に協力してくれた「長期研修プログラム」の研修生のみなさんは、3月5日に、6ヶ月の研修期間を修了しました。笑いと涙の修了式スピーチもどうぞ!!!





Tuesday, April 1, 2008

国際交流の舞台裏~Vol.2:市民青少年交流課・Mさんの場合~






皆さん、こんにちは。三富です。


国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の本部のあるアーク森ビルの桜も満開。春真っ盛りです!




さて、だいぶ間があいてしまいましたが、国際交流の舞台裏シリーズ第2弾*1をお届けします。今回は、入社3年目・市民青少年交流課のMさんに、仕事の様子などを伺いました。





(*´_ゝ`)ノ----------------------------------





Q.基金入社から、現在までの仕事について、教えてください。


A.2006年4月に入社し、約1週間の新人研修を経て、市民青少年交流課に配属されました(~現在)。

配属以来、主に海外の中学校・高校の教員をグループで日本に招へいする教員交流事業*2と、ジャパンファウンデーション・ボランティア(文化交流企画運営補助)*3の派遣などを担当しています。





Q.もともと市民交流のようなことを希望されていたのですか?


A. 大学院で国際協力学を専攻し、また大学近郊の小・中学校を対象に国際理解教育関連の出前講座のコーディネーションのようなボランティア活動をやっていたことから、草の根レベルでの相互理解の促進や、日本国内における異文化理解の促進に関心をもっていました。ですので、希望通りの配属だったと言えます。





Q.なるほど。配属以来、教員交流やボランティアの事業を担当されているということですが、配属後すぐに業務を任されることになったのですか?


A.最初のうちは先輩職員の補助業務を担当しながら、仕事の進め方などを学ぶことができました。また、実際に来日した教員グループに1週間程度同行し、現場の様子を経験することもできました。f:id:japanfoundation:20080401114704j:image:right 


実際に主担当として事業を任されたのは、9月に招へいする教員グループ からです。といっても、7月には既に本格的な準備に入っていますので、配属3ヵ月で主担当となったわけですね (゚ω゚;A) この2年間で、93カ国403名の教員招へいに携わりましたが、やはり一番思い出に残っているのが、この最初に担当したグループです。





Q.具体的な業務内容を教えてください。


A.教員交流事業については、グループの来日前後2~3ヶ月の間は各地の教育委員会、訪問する学校、ホストファミリー、ホテルや移動手段、通訳等の手配をお願いする旅行業者、招へいする海外の教員、日本の大使館・総領事館や基金の海外事務所の担当者など、関係者への説明、確認、作業・手配の指示等、情報収集・共有のため、メールや電話での連絡や資料の作成に追われています。年間4グループを招へいするので、1年の大半はこれらの業務であっという間に過ぎていってしまいます。


また、学校などの訪問先との打合せのために、地方に出張することもあります。公共の交通機関でのアクセスが悪い場所に伺う時などは、駅で無料のレンタルサイクルを借りて、20分くらい田んぼの中を走り抜けて、訪問先に伺うなどということもありました。東京のオフィスでは、デスクに張り付いてパソコンに向かってばかりなので、こういう機会はとても新鮮で、いつも出張を楽しみにしています。


f:id:japanfoundation:20080401114701j:image:left(帰国後に参加者から送られてきた礼状など)





Q.国際交流基金の職員は、文化交流のコーディネーターとして広範な能力が求められると思いますが、Mさんが学生時代に経験したことや培ったことのなかで、社会人になってから仕事上で活かすことができたもの、これは役に立ったと思うことはありますか?


A.よく就職活動中に聞かれる質問ですね、、、まだまだ経験が浅いので、それほど役に立ったといえるようなことは少ないのですが、唯一挙げるとすれば、人のネットワークです。学生時代に培ったネットワークを活用し、情報や知識を共有したりする中で、新しい企画や事業の改善についてのヒントを得たりすることもあります。


語学については、ビジネスシーンで使うものと、学生時代に留学生の友人などを相手に使っているものとでは異なるので、実際に苦労することが多いです。






市民青少年交流課での1日(例)


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*1:前回の記事をまだお読みでない方は、こちら→「国際交流の舞台裏~Vol.1:会計課・松尾さんの場合~」


*2:ブログでも何回か特集していただいた事業です。「『美しい国ニッポン』に24カ国71名の教員来たる!(奈良編)」「24カ国の先生方、ただいま新潟・福井・奈良を満喫中!」「外国からの先生たち、島根を行く!」


*3:ボランティア制度の概要は、こちらのウェブサイトをご覧ください。http://www.jpf.go.jp/j/volunteer_j/index.html