Tuesday, May 25, 2010

縁の下のなんとやら。




こんにちは、mioさん、さん、ニャーハさんに引き続き、


今年度のブログ委員に任命されましたキャシーです。





私の所属する


海外事業戦略部 海外拠点課


という管理部門では、全世界に散らばる国際交流基金の海外拠点における、


事業以外の「人、モノ、お金」に関するあらゆる土台作りをしています。





現在国際交流基金の海外拠点は全部で


海外21ヶ国、22都市に、23拠点あります。


最近ではマドリード日本文化センターがオープンしました!





当課の仕事は多岐に及び、


★全拠点の経理、人事、総務等に関る各種管理


★海外拠点で採用された職員の研修(2009年度2008年度)の企画と実施


★海外拠点の図書館に配置する本や雑誌の選定、送付


★海外で日本文化を紹介する写真パネルや展示セットの制作


などなど、盛りだくさんです。





事業にダイレクトに関ることは少ないとはいえ、


その事業を実現する環境に、うちの課の仕事は欠かせません。


海外拠点と本部間をつなぐリエゾン部署*1として、


今日も基金の国際交流活動を支えていきます。





f:id:japanfoundation:20100524230253j:image





























写真は昨年度の訪日研修での1枚。


私がとても楽しみにしている仕事のひとつです。


海外拠点が、基金の事業の来場者や図書館のために来てくださる利用者にとって楽しい場であってほしいのはもちろんのこと、事務所を支えてくれる現地スタッフにとっても探究心が刺激されるような職場環境であってほしいので、昨年の研修の際には頑張って企画しました。


今年も実りのある研修になるよう、準備を進めていきます。





ブログチームの管理部門代表(他のメンバーはみんな事業部門ですね)として、過去に好評を博したこんな企画


あんなインタビューもやってみたいなと目論んでおりますので、


これから1年間、どうぞ宜しくお願いいたします。


では、お次にバトンを回したいと思います!





*1:「海外事業戦略部 海外拠点課」の英語通称は


Overseas Policy Planning Department Overseas Liaison Divisionです。





Friday, May 21, 2010

ブログチームあと何人?




はじめまして。自己紹介3人目、ニャーハです。


mioさんさん達と共に、本年度のブログメンバーを務めることになりました。よろしくお願いいたします。





今なにげなく「Mioさん、蕗さん達~」と書きましたが、


ブログチームって一体何人いるんだ?と思われた方もいるかもしれませんね。


全貌はおいおい明らかになるとして、今日はその一部をご紹介しましょう♡








f:id:japanfoundation:20100520173332j:image


お気づきですか?右から2番目のブロンド美女。我らがブログチームに強~力な助っ人が現れました。


今年のブログには、基金海外事務所の現地職員の方々からも記事が寄せられます。


現地で行われるイベントの模様や、日々のあれこれ、海外での面白日本エピソードなどをレポートしてくれるということで、


かなり楽しいブログになる予感がいたします!


プライベートで来日中だったこの美女がどこの国の職員かは、本人からの自己紹介をお待ちください^^


どうぞお楽しみに。





* * * 


前置きが長くなりました。


ニャーハの普段の仕事はというと、日本研究・知的交流部の欧州・中東・アフリカチームという部署で、


世界の「日本研究」と「知的交流」を支援しています。


日本を研究する人に奨学金を出して招へいしたり、研究機関に助成したり、国際会議を企画したり助成したり、海外と日本の若手リーダー・知識人交流を行ったり・・・





記憶に新しいところでは、こんな事業がありました。





【ジョン・ホールデン氏講演会】


*報告 http://www.jpf.go.jp/j/intel/report/19.html


*動画スクウェアにもUPされています!http://www.jpf.go.jp/video/seminar/index.html


*本ブログでもmioさんがレポートしていましたね。http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20100324/p1





f:id:japanfoundation:20100520173532j:image


*うちの子供達♡様々な会議の報告書と、招へい者からのお土産です。








事業の主役は海外の研究者や会議の参加者ですが、


私たちはより効果的に事業を行うために工夫して業務を進めたり、


また世界の国々と日本が互いの文化を尊重しながら共に生きていくにはどうしたらよいか、一緒になって頭を捻ります。








・・・私の部署に限らず、国際交流に関る人と一緒に「考えること」が大きな仕事かもしれません。


そのためには皆さんの関心を色々キャッチしていかなくてはと思うこの頃。ブログをきっかけに、自分の担当以外のことに色々顔を出し、口を出し、手を動かして、国際交流のアンテナを広げてゆきたいと思います。








その結果をブログ読者のみなさんに、分かりやすくご紹介していけるよう励みますので、どうぞ1年間よろしくお願いいたします。


(さあ、次は誰かな・・・?)





Tuesday, May 18, 2010

世界の生活文化から




はじめまして!発足したてほやほやのブログチーム2010より2番バッターとして自己紹介しますです。

入り口で出迎えてくれるベトナムのお人形*1が目印の文化事業部 生活文化チームに所属しています。

どーん!Xin chào.*2


f:id:japanfoundation:20100521104254j:image





生活文化チームでは、


●市民レベルでの国際文化交流活動の活性化や人材育成


○日本の生活文化やスポーツ等を紹介することで日本に対する親しみと理解を深める日本文化紹介派遣


●総合的な日本理解と交流促進のための文化人やグループの招へい


○文化の諸分野の人材育成と自立化支援のためのワークショップや人物交流事業


などなどなどなどなど…幅広~い活動を行なっています。


平成21年度に、私が担当したのは、中高教員交流事業開高健記念アジア作家講演会シリーズです。

ちなみに第19回開高健記念アジア作家講演会シリーズで来日されたウティット・ヘーマムーンさん(インタビュー記事1記事2)の気になる(!?)その後ですが、バンコク国際図書展にてバンコク日本文化センター*3主催の帰国後講演会を行ないました。


f:id:japanfoundation:20100521104311j:image






“桜が咲いている”という小さなことに感動する繊細さや細やかさに日本人らしさを感じた。



というウティットさん。日本の写真を織り交ぜながら、滞日中に感じたこと・見たことを楽しくお話してくださいました。


本年度も、世界各国の教員や文化人の招へい事業や日本文化専門家の派遣事業などなど、多くの出会いが溢れる人物交流が目白押しです!春の訪れを告げるフキノトウのように、基金の“今”をさわやかにお伝えできるよう頑張りますのでよろしくお願いします。




*1:以前招へいした文化人よりいただいたものです。


*2:ベトナム語で「こんにちは」


*3:バンコク日本文化センター発行Japan Letter No.66April - June 2010にもウティットさんの滞日記(タイ語)が掲載されています。





Thursday, May 13, 2010

新たなブログチームがスタート!





みなさんこんにちは。mioです。

さて、最近更新が滞っておりましたがブログチーム2010が発足しました!

まずはトップバッターとして、自己紹介ををおおせつかりました、情報センターのmioです。

昨年に引き続き、ブログを担当します。宜しくお願いします。







情報センターは、本部のライブラリ、受付や、ウェブサイトメールマガジン、ブログ、年報、パンフレットなど、皆さんの目に触れるものを作ったり運営しているセクションです。新聞やウェブサイト上の報道をチェックしたり、イベントの広報をしたりといった、広報セクションでもあります。

あ、ツイッターも、情報センターですよ。臨時採用情報やプログラムへの参加者募集もつぶやいてますので、皆さんフォローしてくださいね。










今日も国際交流基金本部では、採用面接の真っ最中。

エレベーターホールでは、リクルートスーツのまぶしい学生の方が元気に挨拶をしてくれました。

毎年のことですが、この表示を見ると、ぴりっと気持ちが引きしまりますね。

f:id:japanfoundation:20100513164210j:image







じゃあ自己紹介ということで…

これが私のいる情報センターのセクションです。いろんなチラシやお知らせが届きます。

あら、あらら写真をとろうとしたら逃げられちゃいました…誰もいないわけではありません・笑

f:id:japanfoundation:20100513175313j:image







そうそう、情報センターは、修学旅行生の訪問(→たとえばこちら)や、国内のフェスティバルへの出展(→こんなふうに)を担当する部署でもありますので、デスクの近くには広報グッズが転がっていたりもします。このパネルたちは、日本各地、様々なところで大活躍している働き者で、ぼろぼろになるまで使われます。

f:id:japanfoundation:20100513164617j:image







というわけで、今年もまた一年、楽しく国際交流基金を伝えていきたいと思いますので、宜しくお願いします♥♥




Tuesday, May 11, 2010

【最終回】ベトナムの芸術界をリードする 若手精鋭10名が初来日。 



Mです。今日はベトナム最終回です。長らくお付き合いいただきありがとうございました。


その1その2その3その4その5


♥♥♥♥♥






(今日の登場人物)


「ソン」さん


フィン ヴィン ソン(Huỳnh Vĩnh Sơn)


アニメ監督


2009年ベトナム映画祭アニメ部門、最優秀作品賞、監督賞、脚本賞等、多数受賞。ベトナムでの数少ないアニメ監督の一人で、アニメ産業の発展のために精力的に活動中。


f:id:japanfoundation:20100511143320j:image


(c)Kenichi Aikawa








「ズン」さん


カオ・ヴィエト・ズン(Cao Việt Dũng)


翻訳家/文学理論研究者/編集者


翻訳家としてこれまで、村上春樹の『国境の南、太陽の西』をはじめ、ミラン・クンデラ等世界文学を20冊ほど翻訳。ニャナム出版社の編集者としても活躍中。


f:id:japanfoundation:20100511143458j:image


(c)Kenichi Aikawa











「ハー」さん


ドー・ティトゥー・ハー (Đỗ Thu Hà)


ジャーナリスト


トォイ・チェ新聞ハノイ支局にて文化欄を担当。文学、映画、建築など広い分野について情報を集め記事を書いている。ベトナムジャーナリスト協会賞他、多くの受賞歴がある。





f:id:japanfoundation:20100511143553j:image


(c)Kenichi Aikawa


「ティエン」さん


グエン・ヴィン・ティエン (Nguyễn Vĩnh Tiến)


建築家/作曲家/詩人


ハノイ建築大学卒。フランス・トゥールーズ大学院修了。建築会社T&Tの会長兼建築責任者。


受賞歴多数。建築では1994年に技術創作賞VIFOTEC一位受賞。同年、教育訓練省科学研究賞一位受賞。


短編小説では、1991年にTiền Phong紙主催の全国短編小説コンテストで一位を受賞。詩についても、1993年のホーチミン市作家協会主催のコンテストで秀作賞他多数受賞。1994年若手創作勲章を受章、このほかにも作曲家としての受賞も多数。2005年ベトナムを代表する若手10人の一人に選ばれる。また、今年5月にも「2005-2010年を代表する若手20人の一人」に選ばれた。


彼の音楽はこちらで聴くことができます。


f:id:japanfoundation:20100511144827j:image


(c)Kenichi Aikawa









-ベトナムにはアニメ監督が少ないとお聞きしたんですが、なぜアニメをやろうと思われたのですか?








 (ソン)最初は画家を目指していたんですけれども、ベトナムの子どもがアメリカなど外国のアニメを見ているという現状をみて、ベトナムのアニメを見て笑ってもらいたいな、と思ったのがきっかけです。





 今回の訪日では、自分の分野とは直接関係ない方々ともお話する機会が持てたのが非常にうれしかったです。そして、今日はマッドハウスを訪問し、今 敏監督とお話することができました。





 今監督は、「信念を持って物事を行えば、ベトナムの子どもたちにきっと笑顔をもたらすことができる。信じて頑張ってください。」とおっしゃったのですが、これには本当に勇気付けられました。








-ズンさんは日本に来て何か変化ありましたか?








 (ズン)私は、日本に来て、日本の現代文学だけではなくて、古典文学や名作を訳したいなという気持ちになりました。





- 村上春樹の作品は何語から訳しているのですか?








 (ズン)フランス語や英語から翻訳しています。実は村上春樹の文学の翻訳を通じて日本のイメージがずいぶんと出来上がっていたんですが、実際とそれが違うことについてはそんなにおどろかなかったです。むしろ今回の訪日で日本のイメージを完全にすることができたと思っています。





 村上春樹作品に描かれている日本が日本のすべてじゃないことはもちろん知っていましたけど、そんなにかけ離れたものでもないな、というのが印象です。





-ハーさんはいかがでしょうか?








 (ハー) もう、ほかの人がだいぶ話してしまったと思うんですが、ベトナムに戻ったらジャーナリストとして日本について、例えば遺跡保存が進んでいることとか、現代と伝統との融合なんかについて話したいと思っています。外務省に行ったのですが、今日本としては、ポップカルチャーを世界に発信したいということのようで、そういうことも紹介できたらなと思います。





♥♥♥♥♥





 最後ほんっとに時間がなくて、追いすがるようにお話を聞いたんですが、それでも後お二人、ルオン・ヴィエット・ズンさん(翻訳家でもあり、通訳者。日本の文学作品の翻訳にも携っています。)とティエンさんとはお話することが出来ませんでした。








 ティエンさんからは、帰国後に「自分の目で日本人がどのように生き、どのように仕事をして、どのような成果を出しているか見ることができたことが一番印象に残っています。建築からほかの芸術に至るまで哲学が含まれていて、今回の訪問で丁寧に仕事をすること、そして自分の作品に哲学を吹き込むことについて考ています」とのコメントをいただきました。








 ベトナムの皆さんとお話していて初めて日本に来た人の日本についての感想というのはとてもシンプルで、「あ、そうだよね、そうだったね。」と頷けるものが多く。自分が生まれ育った国を褒めてもらえるって素直にうれしいことだなあと思いました。





 今回キーワードとして何度か出てきたのは「平和」、「伝統的なものと現代的なものとの融合」、「人柄とホスピタリティ」、「文化を大事にする心」だったかな、と思います。





 もしかすると、ステレオタイプで陳腐な感想だと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういうよく言われるような印象こそが日本の魅力を底支えしているものなんでしょうね。








 国際交流基金では、文化人の招へい事業を35年以上続けていますが、海外の方に日本を知っていただくということだけではなく、日本に住む私たちにも日本についての気づきを与えてもらえる、奥の深いプログラムだなと改めて感じました。


 





Monday, May 10, 2010

その5】ベトナムの芸術界をリードする 若手精鋭10名が初来日。 



 Mです。しばらく書かないうちに、あっという間に連休がやってきました。。


 この文化人招へいについては、在ベトナム日本大使館のサイトでも紹介されています。。


 ということで急いで後半参りたいと思います!


♥♥♥♥♥





(今回の登場人物)






「ロック」さん


グエン タイン ロック (Thành Lộc)


俳優


1961年生。ベトナムの伝統芸能ハッボイ、カイルオンの名門一家に生まれ、8歳の頃から舞台に立ち、これまで舞台で200以上の役を演じ分け、映画でも活躍する「ベトナム演劇界の至宝」。ベトナム国内での受賞・勲章が数々、中でも、視聴者が選ぶ最も愛されている俳優賞に11年間も続けて選ばれている。





f:id:japanfoundation:20100430143024j:image


(c)Kenichi Aikawa









 (ロック)今回の訪日では文化芸術関係の方と沢山お会いしたんですが、それだけではなくて、レストランの人、ホテルの人などいろんな方を観察していて、心から親切に接してくれているなというのを感じ、日本の「まごころ」に触れることができたなあと感じてます。





-ロックさんのベトナムでの人気はすごいとお聞きしたんですが。





 (ロック)日本では誰も私のことを知らないので、塵と同じようなものですね。(笑)。


 ベトナムでは、私はファンの人と普段から交流することが多くて、ファンの人と買い物したりとか、一緒にアイスクリーム食べたりとか、してます。






-それはすごいファンサービス・・・。楽しいですね。





 (ロック)車はあるんですけど、渋滞するときはバイクで走ることもあるんです。そうすると、「ちょっとロックさん一緒にアイスクリーム食べない?」とかって呼ばれたりして。


 あと、庶民的な食堂でご飯なんか食べると、周りの人が寄ってきてしまうので、みんなで食べることもありますよ





-子どもの頃から舞台に立っていらっしゃったとお聞きしましたが。。


 (ロック)8歳から舞台に立っています。大きくなってから演劇をきちんと勉強したいと思って、大学で舞台を専攻しました。








-すごいキャリアですね。。では、お仕事をされる上で、ベトナム人であること、とかベトナム文化を意識することはあるでしょうか?








 (ロック)両親は伝統演劇の役者でした。私は現代劇をやっていますが、伝統的なものを意識して調和を取ろうとしているところがあると思います。


 今「千年史物語」という劇を上演中なんですが、舞台装飾が日本的だねって言われたんです。日本へは行ったことないのに何でだろう、ってそのとき思ったんですけど、日本的なことを意識していたということではなくて、自分が常にアジアの伝統的な様式とか、優れたものに興味があるので、なんとなく取り入れたような感じになったのかな、と日本に来てわかりました。












ちなみに、ロックさんと四谷の居酒屋でお話したとき、NYで見たミュージカルの話になり、舞台のすごさというのは、例えば「海」を表現した場合、観客がそれぞれ自分の記憶にある海を思い浮かべ、想像力を働かせる、というところがあり、そこが映画のように海そのものを見せるものとは大きく違って、自分にとっては舞台がやっぱり面白と思える点なんだ、ということをおっしゃっていました。


このお別れ会では沢山歌を歌ってくださって、本当に楽しかったです。