Wednesday, August 25, 2010

 子供日本語講座&日本の秋2010!




ニャーハさん、素敵なレポートありがとうございました!


 


人の身体というものは、実は一番表現力豊かなんですね!言葉では言い表せないものも、時には身体で表現することができる。舞踏に夢中なカティアさんの熱心さがはっきりと伝わってきます。


Nyaha, thank you for your wonderful entry! Human body is indeed the best instrument to express yourself. It was a delight to learn about Katya and Buto.


 


さてさて、また順番が回ってきました!モスクワのAnyです♪  


ニャーハさんの書いたとおり、今年のロシアの夏はまさに「アルマゲドン」並み・・。森林火災、泥炭火災がすさまじく、ひどい時は視界が50m、自動車も真昼間でもライトをつけて走っていました。その際、気温は+40℃・・・これを生き延びた人は、はっきりいって、もう恐いものなしです(笑) 


So, it's Any from Moscow again! Summer in Russia this year was truly an Armageddon. The smog was SO bad, that sometimes you coulndn't see a thing, cars were running with their lights on even in daylight and the temperature was 40C... I can't believe we survived!(^^)


皆さんも違いを実感できるように「スモッグ:ビフォー・アフター」です:


So that you can see, what was happening in Moscow, two pictures of the same view before and after the "smog attack":


ビフォー(before):


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アフター(after):


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そんな中、全ロシア国立外国文献図書館「国際交流基金」文化事業部(モスクワ日本文化センター)では、前回お話しした「夏休み企画」が無事終了しました!


香道・風呂敷・墨絵のワークショップ、俳句レクチャー、ドキュメンタリー映画上映会など、様々な催しがありました。家にいることさえ辛かった今年の夏、お客さんはどのイベントにも足を運んでくれました! 


But! Even at hardest and toughest times, our culture department provided many interesting events, such as Furoshiki and Sumie workshops, Haiku lectures and etc. We were very glad to see people actually coming to take part in all the events eventhough it was hard enough just to stay at home.


 


そして先週、「子供日本語講座」という新企画が行われました。8~12歳の、日本語を学んだことのない子供たちを対象とした1時間半の授業が、1週間にわたって5回行われました。しかも先生にはAnyが選ばれてしまい・・何を教えればいいのか一時期パニック状態に陥っていました(笑) 


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たったの5日間で外国語を身につけることはまず不可能・・・ということで、「おはようございます・いってきます・私の名前は~です」など、日常的に使う挨拶を覚えてもらうとともに、日本文化に興味をもってもらおうと思いました。


子供たちと一緒に日本の名所を訪れてみたり、季節やお祭りについて話したり、テルテル坊主を作ったり・・。漢字はもちろん、擬音語や外来語もみんな一緒に楽しく研究しました。


ロシア語と日本語は、字も言葉も文法も全く異なる言語同士。小さな子供にとって、「こんにちは」の一言を覚えるのも、実は一苦労なのです。悪戦苦闘の末に覚えた一言を一所懸命なんども繰り返したり、自分の名前を片仮名で丁寧に書こうとしている子供たちの姿を見た大人の私たちにとっても、勉強になるものがありました。


そして、いよいよ最終日。「日本は素晴らしい!日本語は面白い!もっと勉強したい!」という感想を聞いたときは、心がいっぱいになりました。


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And last week there was a 5-days-inteisive-course of Japanese language for children of 8 to 12 years old. I was chosen as a teacher and at first I panicked: what can I teach in only 5 days? So I decided to tell them about Japanese culture, give them basic information on japanese characters and alphabet, and, of course, learn such everyday frazes as "good morning" and "my name is...". We played as we learned and we learned as we played.


Russian and Japanese are absoulutely different languages. They have almost nothing in common. And even remembering simple words is a though job for a small kid. But they were trying so hard and they never gave up. In some way, I learned from them more, than they did from me. And it was very touching to hear "We want to learn more abour Japan" in the end.


 


と、センチメンタルになっている暇はありません。なぜなら・・・


モスクワではいよいよ「日本の秋2010」という、広大な文化祭がスタートするからです!毎年、モスクワの人々に日本文化を紹介してきたこの「日本の秋」ですが、今年は太鼓ワークショップや人形劇の公演、邦楽コンサートや、今年44回目を迎える日本映画祭などの催しが盛りだくさん!是非モスクワに来てください!・・と言いたいところですが、モスクワは秋・冬は非常に冷え込みますので、変わりに頑張ってレポートします!


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それでは、またもやキャシーさんにバトンタッチです!



But! There's no time to be sentimental, because... An annual cultural festival "Japanese autumn 2010" is about to start in Moscow! We prepared a whole new batch of very interesting events for people of all ages and interests. I will report on the festival next time and now here goes.... Cathy!!!





Wednesday, August 18, 2010

 舞踏の魅力―フェローセミナーレポート




さん、ふろしきワークショップのレポートありがとうございます!


色鮮やかで可愛いですね。「何かを包む」、そのひと手間が贈り手の気持ちを伝えてくれるのだと思いますが、包み方も工夫すれば、頂いたときのうれしさは倍増です(^^*)





そして、ブログリレーも一周ですか。


私、ニャーハからスタートして→Any(ロシア)→キャシーヌンツィア(ローマ)→mioニャー(ベトナム)→という順番でお送りしてきましたが、それぞれ個性的で面白かったですね。


「地球を、開けよう」ブログ、これからもよろしくお願いいたします。


ということで、今日も東京からのレポートいってみましょうー!


Dear Fuki! It was such a cute Furoshiki workshop. Colorful wrapping with Furoshiki will make people happy and excited reminding its sender’s hospitality. Thank you for the report!


I think our first round of blog relay by variety of authors turned out to be quite successful. Now it’s my turn to write from Tokyo!


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■フェローセミナー「身体論と実践:土方巽の舞踏における「身体」と「肉体」をめぐって」■


Fellow’s Seminar : Body theories and techniques: “Shintai” and “Nikutai” on Hijikata Tatsumi’s Butoh





突然ですが問題です。


次の文章、皆さんならどうやって外国語に翻訳しますか?(ポイントは肉体とからだの訳し方!)






「無数の裂目が埋められた肉体の声は、物質の叫びを改めてハンカチにつつむようなものだ。からだの中の文明ではよくそれが起る。(土方巽著『美貌の青空』より「肉体に眺められた肉体学」から抜粋)






身体、からだ、体、肉体、体躯・・・


英語では全てbodyと訳すことができるこれらの言葉。


日本人は無意識に、でも結構繊細に使い分けている身体の概念を研究しているイタリア人の方がいらっしゃいます。


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カティア・チェントンツェ(Katja CENTONZE)さん、約1年前に来日し、早稲田大学の演劇博物館で舞踏の身体論を研究されている日本研究フェロー*1の一人です。帰国前のお忙しい時間の合間を縫って、国際交流基金で舞踏の身体論に関するセミナーを行って下さいました!


The lady in the picture is Ms. Katja CENTONZE, a researcher from Italy staying in Japan for almost one year as our Japanese Studies fellow. She has been researching on Body theories of Butoh in the Tsubouchi Memorial Theatre Museum, Waseda University. At the end of her fellowship period, she held a small seminar in JFIC and was joined by many audiences interested in the world of Butoh. This is the report of her seminar.





**日本研究フェローシップとは** *1


国際交流基金は、海外での日本に関する研究を支援するために学者や研究者を日本に招へいしていますが、そこで招へいされた人たちをフェローと呼んでいます。(フェローシップは奨学金制度のことですが、他に「仲間」や「分かちあうこと」といった意味もある言葉ですね。)22年度は200名近い日本研究者が世界中から来日し、人文科学分野(文学、歴史など、いわゆる文系全般)の研究を行う予定です。招へい者リストはこちら。研究テーマを眺めるだけでも面白いですよ~。





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大入り満員の会場―スペースけやき。舞踏の映像上映も含めて約1時間半の濃密なレクチャーでした。





冒頭に引用した文章、セミナーでカティアさんが読んで下さったものですが、私は日本語でもすぐ頭に入ってこなくて・・・


あらためて意識すると難しいですね~。


「はい、とても複雑です。でも日本語の身体論、肉体論が、どこまで複雑になることができるか、そこに関心があって研究を始めました。私は、土方のダンスを生で見たことがないので、大体テキストから調べましたが、後は映像を観たり、土方を知っている人や、いろんな人から話を聞きましたね。」


そうか。外国人だからこそ、自分の言語感覚を頼りにせず、客観的な分析を深めていけるのかもしれません。


It is very difficult to explain the difference between "Shintai" and "Nikutai", two different words, both meaning "body" in English, especially in relation to Butoh. What made you choose this theme?


―It is a very complicated idea indeed but that’s what fascinated me. To what extent can the analysis concerning Shintai and Nikutai be deepened? Now I know that it is a never ending research…!





セミナーにはカティアさんのお友達や恩師の方々、舞踊関係者も沢山いらっしゃり、充実した日本滞在を送られたことが伺えました。先日は大野一雄さんの告別式に参列されたとおっしゃっていましたが、他には日本にいる間どんなことが印象に残りましたか?


秋田弁で土方巽の『病める舞姫』を朗読するイベントに出たことは本当に勉強になりました。また今年1月には、「ダンスが見たい!新人シリーズ8」というフェスティバルに審査員の一人として参加しました。日本にいるといろいろな活動のきっかけがあります。そういったイベントを通して知り合った人たちは皆心が広く、仕事だけでない深い付き合いや経験ができたと思っています。今日のセミナーに来て下さったパフォーマーの首くくり拷象さんも私は大ファンだし、また土方巽の写真を撮られた細江英公先生も来てくださり、本当にうれしい。自分は恵まれていると感じます。」


―During my stay in Japan, I was involved in the project of reading Hijikata Tatsumi’s work "Yameru Maihime" in Akita dialect. And also I took part as a member of the jury in the New Figures Festival Die Pratze "Dansu ga mitai!8 (I wanna see Dance! 8)". There was a lot of opportunities in Japan to explore my interests and experiences even beyond my research. I was blessed to make an acquaintance with kind friends through these events.





イタリアにいた頃から、舞踏の公演やワークショップの企画をしていたと聞きますが、舞踏に関心をもつきっかけは何だったのでしょうか。


「14歳の頃だったと思いますが、偶然舞踏の写真をみて、これが本当の舞踊だと感じました。もともと映画やパフォーミング・アーツには関心があったのですが、ヴェネツィア大学で日本語学科に入ったことで、舞踏と再会し、研究テーマとして考えるようになりました。」


「舞踏の影響ってすごいんですよ。舞踏がなかったら今の西洋のダンスはなかったくらい。舞踏が西洋に紹介された70・80年代以降から、西洋のダンスに空間を意識した体の使い方や振付が増えています。舞踏はアンチ・ダンスなどと言われ、20・30分立っているだけの"踊らない踊り"がありますね。体の使い方が大切なのだと思うのですが、表現しないことが表現になっているんです。で、なにもしてないその人を、やっぱり見てしまう。そしてそれから、体から風景が見えてくる。とっても面白いですね。」


―I love performing arts in general and when I started studying Japanese language at University Ca'Foscari, Venezia, I chose Butoh as my theme. Butoh is often mentioned as Anti-Dance. There is a performance in which a performer merely stands still for 20-30minutes. But the body of the performer still captures the attention of the audience and we are somehow forced to see him. It is through his body that we see the senary. Very, very interesting.





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今回、初めて日本語でレクチャーするということで、セミナー前かなり緊張されていましたが、終了後は笑顔で参加者と歓談。あちこちで引っ張りだこ!で、この後の打ち上げも深夜まで盛り上がり、お人柄を感じました。


最後に、今後の予定や希望を教えていただけますか?


「また奨学金などを探して、日本に戻ってきたいです。まだ日本での研究が残っているし、日本にしかない資料や、見たいものや、インタビューしたい人が居ます。


それから日本とイタリアの交流をしたい。舞踏のイベントの企画も。日本とイタリアのダンスは文化的に合うと思うんですよ。ヴェネツィア大学でシンポジウムを行ったときも、出席者がとても喜んでくれたので。」





また日本でお会いできる日も近そうです!


終始とても謙虚で、インタビューにも丁寧に答えてくださったカティアさん。


今回はどうもありがとうございました。今後いっそうのご活躍と、日伊交流の架け橋となってくださることを期待しています。


またお会いできることを一同楽しみにしています!


After the seminar she was surrounded by her friends one after another. It seems that she has spent a fruitful time in Japan and succeeded in her research.


Katja-san, thank you very much for your time!


We wish you all the best in your professional and private life, and we look forward to seeing you again!





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次は、モスクワのAny★


猛暑とスモッグのため、事務所が臨時休館したとか。今はどんな様子でしょう???


よろしくお願いします!


The next author is Any in Moscow! How is the atmosphere in the town?


Deha yoroshiku onegaishimasu!





Wednesday, August 11, 2010

夏のご挨拶はこれで・・・FUROSHIKI




おはようございます!リレーブログ最終走者の蕗です。

ベトナムでは40度(!!)なんて、ものすごく暑そうですね。こちらも夏真っ盛りの日本ですが、夏のご挨拶でお中元を贈られる(た)方*1も多いのではないでしょうか。今日は、そんな時にも活躍するふろしきのお話です。


It's Fuki, who is the last writer of this blog relay. What..40 degrees in Vietnam!?...OMG! It sounds pretty boiling but it's also very hot here in Japan. Many of you enjoying summer holidays? Do you know one of the traditional and major gift-giving season has come around? Yes, OCHUGEN! Today's topic is Japanese wrapping clothes -FUROSHIKI.








先月より始まりました「トルコ・日本の学生によるふろしきデザインコンテスト」~トルコと日本の融合をイメージしたふろしきのデザインを募集~」


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2010年トルコにおける日本年を記念して、これからのデザインを担う学生さん向けに国際交流基金と在トルコ日本大使館が開催するこの「ふろしきデザインコンテスト」。日本またはトルコにお住まいの大学生・専門学校生であれば誰でもトルコと日本との融合をイメージしたデザインを応募いただけます。〆切はいよいよ8月16日(月)ですよ。詳しくはHPの応募要領をご覧下さいね!入賞者のデザインは、なんと2010年トルコにおける日本年記念グッズとしてふろしきに製品化されます☆


Call for Entry ”Furoshiki Design Competition for Students in Turkey and Japan”


In commemoration of "Japan Year 2010 in Turkey," The Japan Foundation and Embassy of Japan in Turkey co-organize Furoshiki Design Competition for students in both countries who are studying design at colleges and vocational schools.


The winners will be announced in September and two best designs will be used as the memorial Furoshiki cloths. Application period: Thursday, July 1 to Monday, August 16, 2010.





ふろしきといえば、5月にはふろしき研究家帰国報告会&ふろしき包み方ワークショップ ~海外公募によるJFオリジナルふろしき完成記念~も行なわれました。


海外公募によるJFオリジナルふろしき完成記念 Memorial Events for produced JF Original Furoshiki


「応募者が居住する国と日本との融合をイメージしたもの」というテーマのもと、韓国、中国、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、メキシコ、ブラジル、ロシア、ベトナムの10カ国でデザインの未来を担う学生からたくさんのふろしきデザインが送られてきました!優秀作品は韓国、中国、ブラジルより選ばれ、JFオリジナルふろしきに、その他の優秀作品3点を除く上位10点の入賞作品はJFオリジナルふろしきポストカード(全10枚)となりました。JFICショップ(JFライブラリ内)でご購入いただけます。


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ふろしき研究家帰国報告会 Report meeting on Furoshiki workshop in Vietnam and Indonesia 


お越しいただいた講師の先生方はふろしき研究会の尾崎聡子さん、半田博子さん、村田静枝さんです。今年3月の『市民青少年交流(主催)事業/環境教育』事業において、インドネシアでの「第6回 エコプロダクツ国際展」の中やベトナムでふろしきの魅力を日本文化と環境保護の両面から伝えられたお三方。今回の報告会では、写真や動画を交え、現地の熱い様子をご報告くださいました。インドネシアではジャワ更紗(BATIK)など“布”は普段の生活に無くてはならない必需品でありながら、日本ほど「結ぶ」ことはせず、「ねじって固定する」というのが主流など文化の違いを感じられたとのこと。ベトナムでも会場にはたくさんの若い世代の参加者が楽しそうにふろしき体験をされたようです。


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The Japan foundation dispatched the three Furoshiki specialists- Ms.Satoko Ozaki, Ms.Hiroko Handa and Ms.Shizue Murata -to Vietnam and Indonesia for Furoshiki workshops in March 2010. After coming back to Japan, they made presentations how their activities went in those countries with interesting foundings -In Indoesia: they hardly "knot" but "twist and fasten" with clothes, while we always knot, knot, knot...in Japan. In vietnam, there are lots of young people coming to the furoshiki workshop!





ふろしきの包み方ワークショップ Furoshiki Wrapping Workshop by the three specialists


報告会の後は、お三方による包み方ワークショップ。まずは、風呂敷の歴史や「包」という漢字の由来から…この漢字の由来、皆さんはご存知でしょうか?


After the presentations, we had Furoshiki wrapping workshop! To begin with, we use the kanji “包” meaning “wrapping” in Japanese, but do you have any idea where the kanji came from?


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「包」という漢字は、母親の胎内に子どもが宿っている様子を表した象形文字がもとになっている、とのこと。そうなのです!包むことには大切な赤ちゃんを守るお母さんの優しさが溢れているのです。素敵ですよね♫ふろしきの文様も、男の子を出産した方への贈り物をする時は、中国の故事から立身出世を願う「鯉の滝のぼり」を用いる、というように一つ一つ意味があり大変興味深いものでした。ご存知の唐草模様にはこんな意味が…以前開催のワークショップの様子はこちら





Here is the answer ….. The kanji “包” looks like a baby inside its mother's womb, doesn’t it? You see, wrapping is full of mother’s kindness. More interestingly, each pattern of furoshiki has a meaning, for example, a pattern of carp-shaped streamers means a wish a good-health to a baby boy, etc.


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お中元贈り損ねた~!という方も、ふろしきで優しさを包んで夏のご挨拶にお出かけしてみてはいかがでしょうか。  


次は、リレートップバッターのニャーハさんに戻しまーす♫♬


Hope you enjoy Furoshiki in summer! Thanks a lot for reading. Let's get back to the first writer, Hana!






Tuesday, August 10, 2010

 国際展運営の裏側が!? ―あいちトリエンナーレ2010オープニングシンポジウムのご案内―



Here we have an exciting report from Matsuoka-san in Aichi about AICHI TRIENNALE2010!


ご無沙汰しております。松岡です。


じつは今、愛知県に来てます。


この4月から、あいちトリエンナーレ2010の事務局で働いてまして、あいちトリエンナーレ事務局の末端でお手伝いをさせていただきつつ、この国際展にあわせてジャパンファウンデーションが実施する事業の準備を進めてます。





あいちトリエンナーレは、この夏初めて第一回が開催される国際展。現代美術のみならず舞台芸術や映像など多様なメニューが特徴で、テーマは「都市の祝祭」。国立国際美術館館長の建畠晢氏が芸術監督を務めます。ジャパンファウンデーションは、これまで横浜トリエンナーレを立ち上げ、運営してきた経験を生かして、特別協力という形で開催準備に協力してきておりますが、他にも、二つほど共催事業をおこなう予定です。





ということで、今日はまずその中のひとつ、シンポジウムのご案内・・・





「あいちトリエンナーレ2010」のオープニング(いよいよ8月21日!)を記念し、日中韓3カ国を代表する国際展代表者の方々による国際シンポジウムを開催します。このシンポジウムでは、これまで各国際展の組織運営に継続して携わってきた方々をお招きし、それぞれの国際展のミッションと活動状況、主な成果について報告していただきます。また、国際展に今何が問われているのか、その課題と将来について、アートと社会、国際交流、文化による都市の再生、市民活動等の視点も交えながら、幅広く意見交換を行なう予定です。






あいちトリエンナーレ2010 オープニングシンポジウム


「国際展のミッション ― 東アジアからの展望」





日時: 2010年8月21日 土曜日 13時 から 15時30分


会場: 愛知芸術文化センター12階 アートスペースA


主催: 国際交流基金、あいちトリエンナーレ実行委員会


出席者:


■基調講演


福原義春(株式会社資生堂名誉会長、東京都写真美術館館長)


■パネル・ディスカッション


<モデレーター>


建畠 晢 (あいちトリエンナーレ2010芸術監督、国立国際美術館長)


<パネリスト>


李 尚燮/ Lee Sang Sub (釜山ビエンナーレ事務局長)


李 龍雨/ Lee Yong Woo (光州ビエンナーレ財団CEO)


邵珊/ Shao Shan(広州トリエンナーレ事務局長、広東美術館副館長)


張 晴/ Zhang Qing (上海ビエンナーレ事務局長、上海美術館副館長)


伊東 正伸 (横浜トリエンナーレ2008事務局長、国際交流基金文化事業部企画役)


※当日は、日本語・中国語・韓国語・英語による同時通訳を予定しております。


※当日先着順(定員180名)、入場無料






国際展の運営に実際携わってきている実務者の方々の声を聞ける機会は、なかなか貴重です!!


特に国際展の規模となると通常の展覧会とも異なりますし、またそれに伴う運営上のノウハウも聞けるかもしれませんね。あわせて各国の文化事情や国際展を取り巻く環境など、幅広い議論をしていただけることと思います。


スペースの運営者の方々や、さまざまな文化事業のマネージメントに関心のある方々も必見です!!





当日は日本語、英語のみならず、中国語、韓国語も含め4ヶ国語の同時通訳の予定です。


また入場も無料ですから、皆さんあいちトリエンナーレの初日に是非名古屋へお越しください。





次回は、あいちトリエンナーレにあわせて実施する西京人の展示のお話をします。。。(続く)





Tuesday, August 3, 2010

Summer activities from Vietnam. ベトナム最新アート事情 by ニャー記者(ベトナム日本文化交流センター)




Dear all,


My name is Nha, from Hanoi, Vietnam. Let me start my first writing in Japan Foundation blog with some summer activities.





みなさん始めまして。ベトナム日本文化交流センターで働いています、ニャーです。(翻訳代行 mioです)


私の最初の記事ですので、事務所の夏のイベント報告から始めたいと思います。








In Vietnam, we also suffered from the hot weather in June and July as in Japan. The temperature sometimes reached at over 40oC for several days. However, the weather in Hanoi now (when I am writing this blog) is pretty cooler than the time we implemented our summer activities.





日本も暑かったみたいですが、ベトナムも6月7月はとても暑くて、気温が40℃に達した日もありました。今このブログを書いているときは、この夏の企画を練っていた当初よりは涼しいんですけどね。











Let’s start from a pantomime show in June by Naoki Iimuro from Osaka. Pantomime is not an unfamiliar genre for stage lovers in Vietnam, but it seemed to disappear from stage for years, partially due to lack of performers, partially due to lack of creative stories. According to Mr. Hoang Phuc Dzi, one of established pantomime actors in Vietnam, pantomime has been regarded as a boring genre in which it is difficult to seek new creativity for actors. Besides such reputation, Mr. Keum Gi Hyung, the director of Korean Culture Center, estimated from his past experience that it would be difficult to receive even around 100 audiences for one stage.





まずは6月にあった いいむろなおきさん のパントマイムをご紹介しましょう。パントマイムはベトナムの舞台好きにとっても決して遠い存在じゃないんですが、パフォーマーが足りないからなのか、クリエイティブな戯曲が無いからなのか、最近は遠ざかっていたようでした。ベトナムで有名なパントマイム俳優のHoang Phuc Dziさんは、パントマイムは役者がクリエイティビティを発揮しにくいつまらないジャンルだと思われているみたいと言ってたこともあります。そんなわけで、韓国文化院のKeum Gi Hyungさんはまあ100人も入らないだろうねと思ってたようです。














However, Naoki conducted two stages at Youth Theatre in Hanoi. The result was amazing. There were about 680 audiences came on the first show while there were only 618 seats in the theatre. That means some audiences had to stand or sit on the floor. In the second show, we greeted more than 700 audiences and had to close the gate when the show began or the theatre would be burst out. Naoki’s shows were deeply impressed by the audiences and received a lot of good responses. Most of audiences told us they were really impressed with Japanese pantomime with skillful movements and humorous but moved episodes. Do Hoang Dieu, the writer, invited to Japan by Japan Foundation in 2008, came twice and just commented simply that “Too splendid to say anything!”





ところが!いいむろなおきさんはハノイのユースシアターで2ステージ開催したのですが、すごかったんです。最初のステージには618席しかない劇場に、なんと680名が詰め掛けました。席に座れなかった人は床に座ったり立ち見をしたり。2回目のステージでは、なんと700名以上のお客さんが押し寄せ、ゲートを閉めなくちゃいけないくらいで、劇場が爆発しそうでした!ステージはとても好評で、「すごく技術が高いしユーモラスなのにその上エピソードが感動的!」とまで言っていただきました。国際交流基金の事業で2008年に来日していた作家のドー・ホアン・ジュウさんは、両方のステージを見に来てくれたのですが、「あまりにすごくて言葉もないです!」とコメントしてくださいました。








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Naoki Iimuro in the episode title "Life of a frog"


いいむろなおきんさん"Life of a frog"というエピソード(※)


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Audiences inside Youth Theatre


ユースシアターのお客さん











Just after the pantomime shows by Naoki Iimuro in Hanoi and Hue, we hurried to fly to Ho Chi Minh City, one of the biggest cities in Southern part of Vietnam, to hold the opening of the travelling exhibition “Passage to the Future,” in which 42 works of 11 contemporary artists were exhibited.


このパントマイム公演が終わってすぐ、私たちはベトナム南部のホーチミン市に向かいました。それというのも基金の巡回展「未来への回路-日本の新世代アーティスト」のオープニングがあったからです。








This was such a tough exhibition for us because it was the first time for us to organize a Japanese contemporary art exhibition in Vietnam. It took two to three days for us to re-decorate the whole exhibition venues before the openings.


Luckily, we always get professional assistants and well-managed artists for our artistic spaces. Most of visitors commented that they were surprised by the way Japanese artists combined the traditional skills and contemporary arts and this is a unique Janapanese “cute” exhibitions with lively colors.


これが、大変だったんです。というのも、これが私たちにとってはじめての現代美術展だったんです。オープニングの前に展示しなおす作業だけで丸3日もかかってしまいました。


でも、大抵展示のプロが手伝いに来てくれたり、アーティスト本人が何でも出来ちゃう人だったりするのでいつも助けられます。見に来てくれたお客さんは、伝統的な技術と現代美術が共生している様子や、かわいくてカラフルな展示を楽しんでくれたようでした。








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Yoshioka-san (The Deputy Director), singer Khanh Linh (Cultural Leaders Invitation Program participant), and curator Tran Luong


吉岡副所長と、去年文化人招へいで来日していた歌手のKhanh Linhさん、キュレーターのTran Luongさん。











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Audiences with Tabaimo's art works


束芋の作品に見入る来場者








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Opening atmosphere in Hanoi


ハノイでのオープニング








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Yoshikawa-san (The Director and in suit) is in an interview


吉川所長、インタビュー受けてます





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Opening atmosphere in Ho Chi Minh City


ホーチミンでのオープニングの様子





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Curator Nhu Huy and stage actor Thanh Loc (Cultual Leaders Inivation Program participants)


キュレーターのNhu Huyさんと俳優のThanh Locさん。どちらの文化人で昨年来日していましたね。








And, just one day before the closing day of the travelling exhibition in Hue, another contemporary art exhibition entitled “On Each Milestone” was held at the exhibition hall of our center. The exhibition aims to introduce the recent achievement of a collaborative art unit “CAMAMOTO” formed by Hoang Duong Cam and Takayuki Yamamoto. JENESYS Creator Invitation Program, in which Mr. Cam was invited for the artist in residence in Japan, leaded encounter of the two artists, and consequently this exhibition came true. There were about 90 guests came with us in the space within the center area. It suddenly rained in the middle of the opening but according to Vietnamese’s conception, unexpected rain brings us wealth and success.





そして、フエでの展覧会が終わる直前、もうひとつの展覧会“On Each Milestone”が私たちのセンターでオープンしました。この展覧会はホアン・ズオン・カムさんと山本高之さんによるユニット“CAMAMOTO”を紹介するもの。カムさんは国際交流基金のJENESYSプログラムによって日本でアーティスト・イン・レジデンスをしていたんですが、そこで山本さんに出会い、今回の展示が実現しました。90人くらいがセンターエリアに集ってくれました。その後突然雨が降ったんですが、ベトナムでは急な雨は富と成功をもたらすという言うので、これはラッキーかもしれません。











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Takayuki (in pink) and Cam (in black) are conducting their performance


山本さん(ピンク)とカムさん(黒)によるパフォーマンスの様子








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The audiences are watching CAMAMOTO's video in the opening day.


オープニングの日にCAMAMOTOのビデオを見る来場者











Thank you for reading such a long blog ^^.


ながーいブログを読んでくださってありがとうございました!


次は蕗さんですね!