みなさんこんにちはっ
私は国際交流基金で8/17から8/28までインターン中の井山と申します。
今日は私がブログを担当させていただきます!!
今年の夏は冷夏ですね、月曜日にはゲリラ豪雨もありました。
現在、世界のいたるところで、台風の大型化や、平均気温の上昇など、さまざまな異常気象が起こっています。
こういった異常気象の原因のひとつに温室効果ガスの増加があげられます。
みなさん、知っていますか??
日本全体で1年間に排出されるCO2は、
約130,000,000トン
といわれているんです!!!!(2007年)
しかもまだまだ増加中なのです!
13億・・・私の体重の何倍とか考えたら、もう想像できない域ですねっ(笑)!!!
このままの勢いで増加していくと、今後100年間で最大5.8度も平均気温が上昇するといわれています。
このように、年々増加する地球温暖化に対して、多くの企業ではさまざまな活動に取り組んでいます。
たとえば、マングローブ林再生運動。
これはタイなどで行われ、地元の住民と協力してマングローブの植林を行ったり、
学生たちに植林に関する知識や技術を教える場を提供しています。
ほかにも、社員参加型の植林活動や、ごみの分別活動などがあります。
企業がこのような活動をするようになったのは「CSR」という考え方の影響があります。
CSRといえば、先ほどあげた環境保護活動がよく浮かぶでしょうが、
それ以外にも、文化交流や学術研究、医療・福祉などの活動をしている企業もあるんですよ。
・・・え?企業が文化交流の手助け?企業にとって何のメリットがあるの???
と、思う人もいるかもしれません。
しかし、
他国との文化交流を通して、お互いの文化を理解していくことは、
他国の企業やクライアントとスムーズなやり取りができるようになるための、手段ともなりえるのではないでしょうか。
文化もそのためのひとつの手段なのです。
そして、かれらの活動を詳しく知るために、
国際交流基金では、海外で活躍する日系企業のCSR活動について調査をしています。
なぜ、調査する必要があるのかというと、
たとえば、
どの企業がどの分野にどれだけ社会貢献しているのか調べることで、
だれかが企業の事業の協力を要請するとき、よりCSRに興味のある企業を知ることができるからです。
企業側からすれば、他者と比較されることで、自分たちのCSR活動がどの程度のものなのかという立ち位置を明確に知ることができます。
調査した結果は報告書として冊子にまとめられます。
これまでに、中国・韓国・イギリス・フランス・ドイツ・タイ・インド・メキシコの6冊が作成されてきました。
国内のCSR調査は企業メセナ協議会や日本経済団体連合会が有名ですが、
国際交流基金では海外で多くの活動をしているので、そのネットワークを生かして、海外の日系企業をしらべているのです!
実際に企業と協働して開催された事業例として、横浜トリエンナーレがあります!
これは、世界各地で活動している作家やキュレーター、市民や行政と協力し合い、
世界の最先端を行く現代美術分野での交流を促進するために開催された、「現代アートの祭典」です。
横浜の街を取り込んだ日本国内最大級の非常に大きな祭典であり、最近では2008年の9月から約2ヶ月間行われました。
今回は、トリエンナーレの担当で、ブログチームメンバーでもある、
文化事業部造形美術チームの松岡さんにお話をうかがってきましたっ
(左が松岡さんです。右はメモをとる私…)
2008年のトリエンナーレは国際交流基金の過去の事業の中でも最大級の資金援助を受けたそうです。
その額はなんと約1億円
当時は、アメリカのリーマンショックなどの影響もあったのに、たくさんの企業や団体が支援してくれたんですね!!
その内容を少し見ていくと・・・・
まず、
外資系のBloombergさんや、資生堂さん、森美術館で知られる森ビルさんなどはもともと芸術支援に力をいれていたので、支援を了承してくれたそうです。
ちなみに、Bloombergさんは作品「リングドーム」の支援もしています!
素敵ですね!!
また、会場のトイレ設置にご協力くださったINAXさん、
作品の輸送などを請け負って下さった日本航空さんなど、
資金面だけではない支援も多くあります。
お金の提供や物の提供以外にも、
会場を貸してくれたり、エルメスのように特別展示を行うなど、企業との関わり方は多種多様にあるそうです。
環境保護や教育活動と違って、美術活動の支援というものは、結果が計りにくいため、企業の支援を募る際、大変苦労したそうです。
松岡さんも、文化や芸術活動がどのように社会に貢献していくのかを、企業のみなさんに理解してもらうことが非常にむずかしいとおっしゃっていました。
文化・芸術を支援することによって、具体的にどうメリットがあるのか、長期的には何が期待できるのか、を日々考え、
企業が文化・芸術活動をするインセンティブを高めていくように努力をする必要があるということです。
トリエンナーレにおいても、
実際に支援をしてくれた、実に10倍以上の企業に支援を頼みに伺ったそうです!!!
本当に大変なのですね・・・
松岡さん、貴重なお話ありがとうございましたっ!!!
たくさんの企業の協力を得て創り上げられる横浜トリエンナーレは、
2001年から3年に一度のペースで催されています!!
以上!企業との連携の面から国際交流基金の活動について書かせていただきました!
さようなら~
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