Friday, November 2, 2007

NC研修事業めじろ押し(後編)



こんにちは。NCニコですヾ(*゚∇^*)ノ

10月31日の日記に引き続き、日本語国際センター(通称「NC」Nihongo Kokusai Center)*1より「NC研修事業めじろ押し(後編)」をお送りします。


日本文化紹介バージョンアップ企画」第2弾(現代邦楽コンサート)の余韻も覚めやらぬうちに第3弾プロジェクトとして、空手デモンストレーションをNC内ホールで行いました(-д(-д(`д´)д-)д-)





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教えてくださったのは(社)日本空手協会埼玉県本部の皆さんで、大人から小学校3年生まで、総勢14人で来てくださいました。小学生の中には、全国大会でベスト4までいった方もいました!同協会埼玉県本部の神田副理事長が解説し、技の型の紹介に始まり、1対1での取り組みなど、勇壮な姿を皆さんで披露してくれました。とくに面白かったのは護身術で、たとえば「後ろから羽交い締めにされたらどうしますか」「腕を強く捕まれてしまったらどうしますか」といった問題が与えられたとき、素人だとどうにもこうにもならないのですが、空手の技を使うと見事にするりと振りほどくことができたりするのです。





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研修参加者からも数名が、護身術を先生から直に教わりました。神田副理事は、「相手を振り払ったら、相手と戦おうとせず、まずその場から逃げることが大事だ」と念を押していました。デモンストレーション終了後もなかなか興奮が冷めやらなかったのですが、記念写真を撮り、無事終了となりました。空手のデモンストレーションをNCで行うのは始めての試みでしたが、今回の成功を踏まえ、神田副理事からは「ぜひ定期的に開催したい」とのありがたいお言葉をいただきました。(ο^ ^ο) にっこり





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今日も研修参加者インタビューをしたいと思います。ご紹介するのは、ドミニカ共和国の日本・ドミニカ文化センター日本語学校で教えていらっしゃるラモス・アリスメンディさんです。



NCニコ(以下、「NC」):アリさんは、こないだの現代邦楽コンサートで出演した演奏家たちがドミニカ共和国で公演したとき、きてくださったのだそうですね。


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アリスメンディ(以下、「アリ」):はい。サントドミンゴ公演に行きました。初めは僕の教えている学校の日本人の先生が新聞に公演のお知らせが載っているのを教えてくれて、生徒たち50人くらいと一緒に聴きに行ったんです。日本に関するイベントは全部行くようにしていますから!その前の年にあった、和太鼓「小太郎」の公演も聴きに行きました。


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NC:東京打撃団の「小太郎」も聞いてくれたんですか?実はあの公演も私が舞台芸術課のとき担当していたんです。まさかあれらの公演を聴いてくれた方にここ浦和でお会いできるとは思ってもみませんでした。ご縁ですね。…ところでアリさんはどうしてそんなに日本語がお上手なんですか?いつから勉強し始めたのでしょうか。





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アリ:5~6年前からです。子供の頃に空手・合気道の道場に通っていたことがあって、日本の文化にはもともと興味があったのですが、大学では日本語を教える学科がなかったので、2年間、日本語学校に週1回通いました。その後は、教師として教えるようになりました。


NC:2年勉強しただけで、そんなに上達したなんてすごいですね。他に何か秘密があったのでは?日本人のお友達がたくさんいらっしゃるとか?

アリ:日本の友達はたくさんいますが、2005年の愛知万博のときにできた友達が多いですね。愛知万博のとき、メレンゲ*2のレッスンの講師として日本に来たのです。1日に3回、万博のドミニカ館でレッスンが開かれて、そこで講師として教えていました。万博の後も3ヶ月、日本に滞在して名古屋で日本語を勉強しました。講師といっても、ドミニカではみんな踊れるのが当たり前なんですよ。ホームパーティなどでみんな踊りますし、「踊らない子供はケーキを食べちゃダメ!」と言われたりするので、子供たちもみんな自然に踊るようになるんです。メレンゲを踊るのは、日本人にはちょっと難しいようですね、特に腰の動きが…ヾ(~O~;)


NC:そういえば愛知万博のとき、メレンゲのヒーローといわれるセルヒオ・バルガス氏の来日計画があったようなのですが、結局うまくいかなかった話を思い出しました。代わりにアリさんが踊っていたわけですね♪それにしても、2年間、週に1度のレッスンを受けて、3ヶ月日本に滞在して、そこまで日本語が上手になるというのは稀だと思います。


アリ:いえ、そこまで上手ではありません…。でも僕は、日本のドラマを見るのが大好きなんです。インターネットで買って、いろいろ見ました。一番好きなのは「電車男」、あとは「Love Generation」、「Long vacation」など。キムタク大好き!映画も好きですね。「東京タワー」とか。黒木瞳が好きなんです。あとは松嶋菜々子、深田恭子などなど。みんな、英語字幕が付いているので、最初は字幕を見ながら理解して、繰り返し見ているうちに日本語が理解できるようになったんです。


NC:私も見習わなくては( ̄ω ̄;)アリさんが教えている日本語学校の生徒さんたちも、そうした動機で日本語を習い始める人が多いですか?


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アリ:そうですね。僕の学校には生徒が150人くらいいますが、みんな漫画とアニメが大好きで、アメリカからインターネットで買っています。ドラゴンボール、るろうに剣心、NARUTO疾風伝・・・。NCニコさん、”NARUTO”知らないんですか?2年くらい前のですよ~。僕自身は漫画やアニメよりもドラマ・映画のような実写の方が好きですが、そのほか、僕はJ-POPが大好きなんです。L’Arc-en-Ciel、Gackt、LUNA SEA、宇多田ヒカル、倖田來未など。今は研修が大変で、なかなか音楽も聴く時間がありませんが。


NC:研修生活はどうですか?


アリ:大変ですが、今のところまだ大丈夫です。授業と宿題がとにかくたくさんあって。朝9時から5時まで授業を受けて、その後ご飯を食べて、大体夜2時くらいまで勉強しています。遊びに行く時間がないのが困りものですが、それでも土日はあちこちでかけます。僕は日本のお寺や神社を見るのも好きで、今週末は大宮の氷川神社を見に行く予定です。趣味はお寺に関する本を集めることで、将来はドミニカで日本のお寺を紹介する本を書くのが夢です。ドミニカでは宗教といえばキリスト教しかないのですが、日本では仏教や神道が混在しているのが面白いです。



アリさん、ありがとうございました(*^-゚)v ドラマやJ-POPが好きで秋葉原に毎週のように行っているとおっしゃるかと思えば、寺社仏閣に興味をもたれるという面もあるんですね。「金閣寺より三十三間堂や法隆寺が好き」なんて、渋好みな方ですよね。3月までの研修を、楽しんで頑張っていただきたいと思います。





NCでは10月25日に、国際交流基金の活動を応援してくださるJFサポーターズクラブの会員向けのイベントとして、希望者の方をNCにお招きし、研修事業の授業見学会を実施しました。詳細は後日JFサポーターズクラブのウェブサイトでご紹介する予定です。こちらもお楽しみになさってください★,。・:*:・☆゚





ちなみに・・・9月25日9月26日にご紹介した『エリンが挑戦! にほんごできます。』のDVD(+テキスト)1~3巻がオンライン上でも買えるようになっていますので、改めてご案内します。基本的な日本語スキットはもちろん、日本での生活が生のまま見られる映像素材としてもとても面白い内容になっています。ぜひご覧ください。JFサポーターズクラブ会員の方、そして国際交流基金のJFICショップでは割引価格でお買い求めいただくこともできますヨ( ゚ー゚)/





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また北浦和から登場させていただきます。それでは、また!!




*1:10月25日にはJFサポーターズクラブのイベントとして日本語国際センター授業見学会を行いました。発音トレーニングから教材開発研究のクラスまで、当日の様子はこちらでご覧いただけます♪


*2:ドミニカ共和国発祥のラテンダンス





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