Thursday, November 1, 2007

速報!!!海外日本語学習者298万人!!



お久しぶりです、潮風です。


いきなりですが ↓↓↓









機関数       13,639 機関


教師数       44,321 


学習者数   2,979,820 






これ、なんだと思いますか?⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒ (@゚ペ@)  !!!





これは、これは、・・・・

10月31日にジャパンファウンデーションが発表した、*1、世界では日本語教育がどんな状況で行われているかを示す数字です。





名前は海外日本語教育機関調査


前回調査は2003年だったのですが、機関数・教師数・学習者数が全て増加。実はこれ、1970年代からずーーーーと順調に伸びているのです!!!!

f:id:japanfoundation:20071101163804j:image:w500*2





さて、この調査、どうやって行われているのかというと。。。全部アンケートなんです。言うまでもなく、世界の皆様の協力の賜物☆☆そしてぶっちゃけ、かなり地道な作業です。世界中に約2万7千枚配布して、2万枚くらいを回収して、集計して積み上げた数字なんですから。協力していただいた世界中の方々、この場を借りて、ありがとうございましたっ!ぺこ <(_ _)>





この調査の結果概要速報版は、ホームページに掲載されていますので、ゼヒご覧ください。


http://www.jpf.go.jp/j/japan_j/news/0711/11-01.html





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この速報発表にあわせて、昨日は「機関調査記者発表会&パネリスト討論会」が実は行われていまして、パネリスト討論会に以下の3名の方々にいらしていただいていました。*3

f:id:japanfoundation:20071031160531j:image:w300*4






佐々木かをりさん    (株)イー・ウーマン 代表取締役社長


                 (株)ユニカルインターナショナル 代表取締役社長


西原鈴子さん      東京女子大学 現代文化学部 教授


                 元日本語教育学会会長


アーサー・ビナードさん  詩人






パネリストの方々には、発表した調査結果・分析を受けて、日本語教育に関してのお考えなどをお話いただいたのですが、当日会場にいた潮風も、受付に座りながらふむふむと聞いていました。





中でも・・・





佐々木さんは、ご自身がアメリカで日本語を教えていた経験があることを明かしながら、全体として学習者が増加はしているものの、最近の海外のビジネス関係セミナーでは日本の分科会よりインド・中国などのほうに人が集まっていて、日本の魅力が低下しつつあるのでは?との懸念を口にされました。その中で、やはり「言語を学びたい、その国をもっと知りたい」と思うには「人との接触」が大きく影響しているので、「いい先生」を育てることが大事なのでは、と、




また西原さんは、調査の結果から初・中等教育機関*5の学習者が全体の6割も占めることが判明したことに触れて、学習者にとって言語を学ぶ理由が、授業として習わされる「外発的理由」と、自分でその言語を学びたいという意思をもって学習する「内発的理由」の2つもちうること、そして初等教育などの早い段階で子どもたちに外国語学習の機会を与えることは自分の文化のことも知るいいきっかけになることを、





ビナードさんは、学習者数がどれだけ増加しても言語教育は1人1人のレベルで取り組むことが何より大事であり、また元日本語学習者のお立場から、日本語を学んだことによって英語の「cold」を示す概念が日本語では「寒い」と「冷たい」に分けられることを知った、という例を用いながら、言語を学ぶことは自分の中に新しい尺度や考え方を生み、自分のことを改めて知ることができる、と





話されていたことがとっても印象に残っています。


3人の方々は財界人、日本語教育学専門家、詩作家というそれぞれ違う立場でいらっしゃるのに、学習者1人1人にとって、どのようにしたら日本語学習経験がよいものになるのか、という視点をもってらしたように思え、潮風も日本語事業部の一員として非常に共感したのでありマス。





ジャパンファウンデーションは、この調査結果を受けて、日本語教育事業の更なる充実の必要性を認識し、これからもガンバリマス!!  


レッツ━━━━━━o(・∀・)○━━━━━━ゴー!!




*1:調査は2006年11月~2007年3月を対象にしています


*2:クリックして拡大するか、下のHPで見てくださいね


*3:討論会には、JF理事長も参加しました


*4:撮影:柴原三貴子


*5:日本の小・中・高等学校にあたります。国によって卒業する年度が違ったり、小中一貫・中高一貫など一貫教育があったり、様々なようです。





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