Tuesday, June 30, 2009

人の移動から「インターカルチュラル・シティ」へ



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こんにちは、おひさまです。

一ヶ月ほど前の話になってしまうのですが、JENESYS次世代リーダープログラム*1の一環で、「グローバル金融危機における人の移動とコミュニティの役割」をテーマに、アジア・オセアニア各国から19人の若手知識人の方々をお招きしました!(詳しくはこちら)*2上の写真は皆さん揃っての一枚。


え?でも制服着てる子どももいるじゃん・・・と思ったあなた!鋭い(笑)この写真は新宿区大久保のNPO「みんなのおうち」で撮られたもの。日本に暮らす外国人の子どもたちに、ボランティアが日本語教育や学習支援をしているNPOで意見交換・交流をしたのだそうです。今回の招へいは、金融危機後の世界情勢の中で、日本の失業者よりもさらに厳しい立場にある外国人労働者や難民の方々に注目して日程が組まれました。招かれたのもそれぞれの国で、移民政策を担当する方やジャーナリスト、弁護士など、関連分野の若手ホープたち。


担当のMさん曰く、



「みんなのおうち」に通う子どもたちは、来日当初は言葉もわからず、学校に馴染めずに居場所をなくしてしまうケースも多いそうです。外国人の子どもたちは、語学のハンディがあるのに日本人と同じ高校入学試験を受けなくてはならず、このNPOで必死に勉強しています。


招へい者はそれぞれの国のいわば“エリート”なわけで、例えば母国のテレビで見ていたニュースキャスターや、国際機関で活躍する同じ出身国の人と会うことで、何か子どもたちにもポジティブなメッセージが伝わっていたら嬉しいです。招へい者も子どもたちと会えたことをとても喜んでいて、自分の国の子どもたちが日本で一生懸命に努力している姿を見て、感動していました。



こういう話を聞くと、素直にほわ~んと嬉しくなっちゃいますヾ(@^▽^@)ノ


招へい者だけでなく、日本側にも化学反応があった例がもう一つ。一行が訪れた富士市のまちの駅でも、ブログにとりあげてくださいました!ありがとうございます♪



お土産の購入も予想以上だったので聞いたところ、「信頼できるところだと、買うんだよね」という返事。


いや~、これ、勝手に良い方向に解釈すれば、対面のコミュニケーションを大切にする、まちの駅効果と言えなくもありません。


一方で、今回の視察受入を準備していて、また、今日の意見交換から、まちの駅としては、まだ見落としている身近なターゲットがあること、これからこんなこともできたらな等、気づきもいただきました。


「あっちこっち まち 観察日記!5月21日」



とはいえ、“外国人住人”を取り巻く環境は、不安定な就業形態や児童の教育問題などなど、決して解決の易しいものばかりではなく、私たちも文化交流の側面から何ができるか考えなくてはいけないところ。


…ということで、明日7月1日にはそんな多文化共生社会を、都市政策の面から考えた報告会が開かれます!



「インターカルチュラル・シティ」欧州評議会主催会議報告会


7月1日(水) 18:00~19:30 基金さくらホール


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4月にオランダで開かれた「多様性をマネージする:より強い共同体、より良い都市」会議に参加して、日本の多文化共生の状況を紹介してきた北脇保之教授と桜井啓子教授が、同会議を通じて見えてきた欧州各地域の最新の実態や動向・課題についてご紹介。(詳しくはこちら)



申し込みは本日30日までですが、「ブログを見ました」と言っていただければ、当日でも入場OKです☆


元浜松市長として、外国人集住都市会議を初めて開いた北脇氏と、在日ムスリムを研究される桜井氏、どんなお話が聞けるのか、どうぞお楽しみに☆^∇゜)




*1:過去の同事業もブログやウェブで取り上げてます★例えば昨年7月の「『ヒト』の移動」はこちら(前編)・(後編)、8月の「創造都市」はこちら。


*2:ちなみにJENESYS=「21世紀東アジア青少年大交流計画」で、基金はもちろん、様々な機関が多岐にわたる事業を担っています。ついこの間のブログでも紹介されましたね♪





Monday, June 29, 2009

シンポジウムの報告ってどこで見られるの?



こんにちは。mioです。すっかり夏らしくなってきましたね!


暑くなると行きたいイベントも増えるし、国際交流基金のシンポジウムにもなかなか足が運べない!


という方もいらっしゃるのでは。もちろん、関東圏以外の全世界の皆様も、なかなか東京にはこられないですよね。





国際交流基金はそんな皆様のために、シンポジウムや最近の事業をウェブサイトで紹介しています。


たとえば5月11日にお知らせを掲載した


シンポジウム「平和のための文化イニシャティブの役割 ~日独からの提言~」


(ブログを見ていただいた方からも駆け込みで何件かお申し込みがありました。ありがとうございました!)





この会議の報告は、国際交流基金ウェブサイトにある「JF便り(最近の事業から)」というコーナーに載っています(日本研究・知的交流編 第12号)





ちなみに、日本研究・知的交流部門からの最近の報告はこんな感じ・・・







  • シンポジウム 「社会的企業が拓く日韓の新たな出会い」開催報告

  • 国際シンポジウム「平和のための文化イニシャティブの役割~日独からの提言~」 開催報告

  • 国際シンポジウム 「人の移動と文化的アイデンティティ~日独社会への示唆~」開催報告

  • 平成19年度日韓交流事業 「日韓両国の高齢者福祉 ~ 映画『折り梅』をめぐる対話~」

  • 日本アセアン・フォーラム―東アジア共同体形成のためのパートナーシップ





文化事業はこちら、日本語教育はこちらから一覧をご覧になれます。








ブログでは気軽な報告を、JF便りでは当日の様子を皆様にご報告できるよう、これからも努めて参ります!


暑い夏には、気軽に自宅からアクセス!


ではでは~





Thursday, June 25, 2009

 デザインとは社会の仕組みをつくること






こんにちは、松岡です。


このブログ、どんな方がご覧になってるのか、アクセス解析を定期的にやってます。


自分も含め、webをみるときって、定期的にサイトを覗いているとき以外は、大体、「検索」から入りますよね?


そこで、どんな検索キーワードでうちのブログに来てる人が多いかな、と思って調べてみたところ、





なんと一位は・・・


「インタビュー 菊地敦己」


でした。





さすが菊地さん! 

今や大人気のデザイナーですね*1。


菊地敦己さんは、僕が昨年まで担当してた「横浜トリエンナーレ2008」のポスターデザインや会場サイン、グッズ、スタッフTシャツ等、もろもろを担当してくださってた方です。


菊地さんと話しているといつも思うのが、普通のデザイナー、というよりはご自身独特の世界観をお持ちの方で、デザインすることを目的としているというより、デザインを通じてその先の何かを提示しようとする、そんな印象を持ちます。とても面白い方ですね。





そんな菊地さんに、かつてインタビューを敢行したことがありました。


こちら→




短い内容ではありますが、菊地さんの頭の中を一瞬垣間見えるような、そんな気がします*2。








さらに興味を持った方へ。








実はこのたび、菊地さんが初の作品集を出されました。






PLAY

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こちら149ページには横浜トリエンナーレのグッズ類もありますよ。





この本は、もちろん作品集としてキレイだし面白いのですが、個人的にはそれ以上に巻末のインタビューが興味深かったです。菊地ワールド全開です。


気になった部分や共感した一部分を抜粋しますと・・・






(菊地氏が「スタジオ食堂」を脱退した後の状況に対して、当時は)


・・・アートをわかりやすくして一般化しようという動きが多かった。でもそれはアート本来の価値ではないはず。安易な説明を加えたり、社会的な価値の中に組み込んでも、誤解しか生まない。アートを伝えるということは「そもそもアートは難しいんだ、難しくないものなんて面白くない、わからないものに向き合って考えるから面白い」ということだと思うんです。超一流のものは論理を突き抜けた強度を持っているかもしれませんが、新しく生まれつつあるものはそこまでの力を持ち得ないし、難解で不可解なのが当たり前。そこにものを考えていく面白みを発見していくことを伝えるのがプロデューサーの仕事だと僕は思う。



ここで菊地さんがおっしゃっている「難解でいいんだ」という話は、その後の「余白をあえて残すデザイン」や「何かが欠如している状況」というものにつながっていきます。



(デザインにおける余白について)


ずっと、余白は空間として設定していて、空間の存在として扱ってました。でも最近は、存在というよりもむしろ欠落として使います。余りの部分ではなくて、あるべきものがそこにない状態、足りてない感じですかね。


・・・


確かに、気持ちいいと思うものには足りてないもののほうが多いですね。むしろ、完成させてしまうことに違和感を感じます。もっといえば、「完成」という考え方自体が工業的だと思うんです。



「完成」という考え方自体が工業的、という表現が絶妙だなと思いました。


常に変わり続け、更新され続けていくものであふれている今の社会ルールを認識して、菊地さんは自身の行為にも反映させていきます。





続きに興味のある方は、是非読んでみてください。




*1:基金を知らなくても菊地さんを知らないデザイン関係者はいないでしょう・・


*2:当時発売の遠近でも一部インタビューが掲載されてます