皆さんこんにちは、オレペコです。
バンコクからの2009年初レポートは、素敵な再会Yについてお届けします。
このブログの読者の皆さんの、一体どのくらいの方がご存知かわかりませんが、タイにはジャズ大好きっ子があふれています。その一因は何と言っても、現国王がジャズ好きで自ら作曲されたり楽器を演奏されたりするため。そんなジャズファンが、昨年、大熱狂したイベント、それが
”Unit Asia Jazz Concert 2008 in Chiang Mai"
日本の3人の気鋭のミュージシャンに、タイの第一線で活躍するサックス・プレーヤーKoh Mr. Saxmanと、マレーシアの新進気鋭のピアニストTay Cher Siangが加わり、新たに"Unit Asia"というグループを結成して、一ヶ月にわたって東南アジア5カ国ツアーを敢行したんです!その詳細はHPに譲るとして・・・実はこの1月頭に、メンバーの一人であるTayさん が、Thai Jazz Conference という、ジャズの催しに参加するということで来タイ!およそ2ヶ月ぶりの再会を果たしました。
イベント実施期間中は、やれ機材がうまく動かないだの、やれ空調が途中で切れただの(苦笑)、次から次へと問題が発生し、担当者はとにかく事業を成功させることで必死。なので、ミュージシャンの方たちとゆっくり語り合う、、、という精神状態にはなかなかなれません。なので、こうやって、別の機会にゆっくり話ができるのはヒジョーに貴重なことなのです。
いまやとっても真摯にピアノに取り組んでいる彼が、幼いころにどうやってピアノの練習をサボっていたかや(笑)、より高い次元を目指してアメリカに渡ったときのエピソード、敬愛するミュージシャンについて、、、そんな話から、東南アジアでの歴史教育、ガザの問題などなど、お互いひとりの人間として、普段考えていることをぶつけながらいろんな話をすることができて、とっても良い時間でした。
中でも、彼が言っていておもしろいJと思ったのは、彼は外国の都市や町を旅すると、必ず「本屋さん」を巡るのだと。どんなに瀟洒な高層ビルが立ち並び、ブランドショップで埋め尽くされていても「本屋さん」が充実していない都市・町は薄っぺらい。彼なりの判断基準なんだそうです。 本屋については私も一度、バンコクの街を歩きながら同じようなことを考えたことがあったので、わが意を得たり、という感じでした。そうなんです。実際住んでいると見逃しがちですが、日本って本当に街に本屋さんがあふれている。どんな小さな町にも、本屋さんがあって、ちょっと気難しそうなおじさんがレジに座ってたりする(笑)。そういう光景が残っているだけでも、まだまだ日本は捨てたものじゃないかも!と思えるのです*1。
そんなTayさんが大好きな作家のひとり、それが「村上春樹」。
そういえば、彼が Unit Asia のために作曲した曲のうち1曲のタイトルは"Elephant Vanishes." 春樹の本からインスピレーションを得たんだよ、とにこりと笑うTayさん。同じく村上春樹好きの私。国を超えて、一人の日本人作家の話ができるなんて!心の中で、勝手に「村上春樹さん、ありがとう」と叫びました(笑)。
そんなこんなであっという間に数時間。
今度は、マレーシアで会おうね、といってお別れ。タイとマレーシアは近いし、またすぐに会えるよね、と。。。
がっ!!!
みなさん!
実は、私よりも先に、こんな素敵なTayさんに会えるのは、日本でこのブログを読んでいるあなたですJ な、な、なんと、東南アジア5カ国を熱狂の渦に巻き込んだ Unit Asia が、2月に日本で凱旋公演をやるんですっ! 日程は以下の通りですが、詳細はこちらをどうぞ*2。
<2009年>
●2月17日(火)京都/Live Spot RAG
●2月18日(水)名古屋/ライブハウスTOKUZO
●2月20日(金)東京/アムラックス・ホール(池袋、トヨタアムラックス5F)
ジャズ好きの方も、そうでない方も(?)、これは、ほんとに必見です。育った環境も、言葉も違う3つの国の人たちが、個性をぶつけ合い、やがてそれが溶け合って、すばらしい音楽を作り出しています!ぜひご自分の肌と耳、、、いやいや、五感全部で、これまでどこにもなかった新しいジャズを、感じ取ってみてくださいY
*1:最近、茂木健一郎氏のクオリア日記に、幼いころの「本屋」体験が書かれていました。ネットばかりで本を買っていてはいけない、という自戒とともに。こちら。
*2:SIAMESE INDY さんも日本公演について紹介してくださっています!こちら。
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