世界の祝日として、12月はクリスマスについて、お届けしましたが、
1月は成人の日について、お届けしたいと思います。
日本では女性は振袖をきて、艶やかな姿でお祝いを行いますが、
さて、他の国々では成人の日ってあるんでしょうか?
今回は、ジャカルタ、カイロ、そしてマニラの日本文化センターに聞いてみました!
●ジャカルタ
ジャカルタは本格的な雨季に入り、
道路や家が水につかる洪水の季節となりました。
さて、インドネシアでは通常17歳で成人となり、選挙にも参加できるようになります。
しかしながら、日本の成人式のような特別なお祝いというのはないそうです。
蛇足ですが、インドネシア人といってもたくさんの民族に
分かれており、それぞれの民族によって「成人」という認識は違うようです。
例えば代表的なエスニック・グループの一つであるバタック人ですと、 結婚するまでは「成人」とはみなされないというようなこともあるようです。
JF職員@ジャカルタ
ふむふむ、なるほど。いまさらながらインドネシアが多民族国家ということを思い起こされます。それぞれの民族で「成人」の認識って違うものなのですね。
さて、気になるエジプトは・・??
●エジプト
何かありそうなニオイがしたようですが、エジプトでもまったくお祝いの儀式や式典といったものはありません。
21歳で成人になります。
ちょうど成人になったばかりのローカルスタッフに聞いたら、なんにもないのでまったくつまらない、とグチをこぼしていました。
JF職員@カイロ
「まったくつまらない・・・」とのぼやきがなんだかほほえましいです。
うーん、成人のこんなにお祝いするのは、日本だけかしら?と思っていたところ
!!
●フィリピン
インドネシア、エジプトとは異なり、フィリピンでは大盛り上がりです。
両国同様、特に何もお祝いはしないそうです、とクールに受け流したかったのですが・・・
お祭り好きのフィリピンの人々にとって、何もせずに記念すべき成人の日をやり過ごすことは許されないでしょう。
フィリピンでは、18歳で成人になります。
お祝いの儀式は、通常女性のみがするものだそうです。
このセレモニーは、”Debut”と呼ばれ、18歳の誕生日当日に行う場合が一般的です(要するに大きな誕生日パーティーです)。さらに、成人を迎えた人は”Debutante”と呼ばれます。
通常、Debutは、親族、友人、近所の方々などを大勢招いて、ホテルの宴会場などで大々的に行われます。
このDebutのハイライトが、Cotillion Danceと呼ばれるもので、友人などから選ばれた9人の男性、9人の女性エスコートと一緒にワルツを踊るというものですが、このワルツに掛ける意気込みが尋常ではなく、専門の振付師を両親が雇い、ほぼ毎週末、自宅に振付師を招いて、6ヶ月間!にわたり練習をつむそうです(もちろん、個人差もありますが・・・)。
その他に、バラをもった18人の男性(父親、兄弟、友人、隣人など)と順々にダンスをするという、18 Roses Danceというものもあります。。
さらには、18 Candles Presentationというプログラムもあり、18人の女性がロウソクをもったままDebutanteに祝いの言葉や成人にあたっての願いなどを伝え、ロウソクを吹き消すといったことをするようです。
間に友人や家族、来賓の祝辞などが入り、最後はカラオケやダンスパーティーを延々深夜まで、場合によっては翌朝明け方まで続けるというのが定番のようです。
写真を見ていただければ分かるとおり、まるで結婚式かと思うほど、衣装も会場もプログラムも凝りに凝った盛大なパーティーです。
とっても素敵なドレスですね!!本当に結婚式のような、晴れやかな笑顔が素敵です。
今年度、世界の成人になられた皆様にとって良い年でありますように。+☆
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