Wednesday, February 28, 2007

会社説明会の季節です!



みなさんこんにちは、オレペコです。

このブログでも先日から「国際交流の舞台裏」と題して職員紹介シリーズを始めていますが、先週の金曜日から、6回にわたる「会社説明会」が始まりました*1!というわけで、残念ながら来られなかった方のためにも、潜入レポートをお送りしたいと思います。≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ


f:id:japanfoundation:20070228154123j:image:w230 <2/23 説明会の様子>





まず、会社説明会の構成は、


 


 1.会社説明ビデオの上映(10分)


 2.採用についての説明(10分)


 3.若手職員からの業務紹介(20分)


 4.Q&Aコーナー(20分)





という流れ。全体で1時間という限られた時間の中、できるだけ効率よくみなさんに基金像、あるいは「基金で働くということ」の具体的に抱いていただけるよう、職員とのコミュニケーションに多くを割いた構成となっています。


今回基金から参加した若手職員は3名(総務課、舞台芸術課、日米センターの3部門より)。彼らにぶつけられた、学生の皆さんからの質問とそれに対する回答からいくつかピックアップしてご紹介しましょう(^^)





Q:業務紹介の中で「六カ国協議の勉強会」のお話が出てきましたが、こういう勉強会などは頻繁に行われるのですか?



A:事業の直接の担当者だけでなくても、関心のある職員は、JFがお手伝いをして実施する舞台・映画祭等を観にいったり、内部で開催される専門家のワークショップに参加したりできます。すべてがJFで仕事をする上で非常に勉強になりますし、海外の劇団の公演情報をいち早く手に入れて見にいったりできるのは、ある意味「お得」とも言えます。





また、イタリア語、スペイン語などの語学の勉強会などはお昼休みを利用して有志が積極的に実施しています。海外事務所の駐在経験者や、英語以外の言語を話せる職員がたくさんいるので、講師には事欠きません(笑)。また、JFが派遣したいろんな分野のフェローの帰国報告会や、招聘している研究者による勉強会なども頻繁に開催されており、自由に参加することができます。



Q:日本語教育事業について、専門員としての採用もあるかと思いますが、この分野で、総合職の職員はどのような役割を果たしますか?


A:専門職の先生方は、浦和や関西の日本語センターで外国からの研修生に日本語や日本語教授法を教えたり、年に1回実施する「日本語能力試験」の問題作りなど、まさに日本語教育の専門家として事業に参加されます。一方、職員は、日本語の専門家ではないので、日本語の先生の海外への派遣や海外からの研修生の受け入れ事業、教材の制作や日本語教育機関の調査などの事務局、研修事業であれば日本語教育以外の研修生の日本での生活のケアや研修全体の運営管理などを主な業務とします*2。



Q:主に文化芸術交流事業において、演劇など、実施する事業の企画やアイデアは職員から募るのでしょうか?


A:どのような事業を実施するかについて翌年度の計画を立てる際には、現場である海外事務所や外務省の在外公館からの要望を取り入れながら決めていきますので、職員が一から提案して実施する事業というのは多いとはいえないかもしれません*3。しかし、いくつかの事務所や公館から似た要望が出てきた場合には、いずれの事務所・公館の要望も満たすことができるような事業を選んで巡回させるなどのアレンジは職員が考えます。



Q:国際交流に携わっている他の団体(財団やNPO等)とのネットワークはあるのでしょうか。


A:最近は特に、NPOや他団体との連携を重視しています*4。また、基金は海外にも拠点を持つ、国の唯一の文化交流団体として、これまでに蓄積されたたくさんのネットワークや情報がありますので、内外の交流団体の間で積極的に仲介的機能を果たしてゆきたいと考えています。



他にもいろいろご質問があったのですが、紙面の関係もあるので主に関心が高いと思われるものをピックアップしました。おゆるしください。m(_ _"m)ペコリ





ところで、この会社説明会に参加してくださった皆さんからのコメントを拝見していると、 



 ・先輩社員の話が中心で、仕事への思いがよく伝わったのでよかった


 ・なぜ基金に入ったのかや、実際仕事をするなかでの面白い点、辛い点の両方について率直かつ具体的な話が聞けたのでよかった



と肯定的に評価してくださる声がある一方、



 ・時間が足りなかった。会社説明のビデオも全部見られなかったのが残念だった


 ・仕事の具体例をもっとじっくり聞きたかった


 ・研修制度や採用情報についてもっと情報がほしかった



という声も多くいただきました。


これから5回開催を予定している会社説明会では、いただいた率直なご意見を参考に、より良い説明会となるよう工夫していきたいと思います!




*1:好評につき、当初5回の予定を6回開催とし、さらに東京で行う説明会の定員枠も当初の予定より増やさせていただきましたが、残念ながら3月14日の回を除き、いずれの会も既に満員となっております。(2月28日現在)(3月14日の回も残席わずかです)  ただし、今後キャンセルにより空きが出る場合もありますので、ご興味のある方は時々ウェブサイトをチェックしてみてください。また、説明会の参加が選考を左右することはありませんので、ご出席いただけない方もご安心ください。


*2:日本語事業部の職員による担当業務紹介はこちら


*3:通常の事業の枠組みのほかに、このブログでも何度か紹介しているように「先駆的・創造的事業」という社内の事業の公募制度があります。ここでは、若手もシニアも同じ土俵で、事業のアイデアを競いあうことができます。先日ご紹介した「動画スクエア」もこの枠組みから生まれたものです。


*4:たとえば、地方公共団体や他の民間団体などが主催する国際交流フェスタにも積極的に参加しています。





Tuesday, February 27, 2007

国際交流の舞台裏~Vol.2 :試験課Iさんの場合~



みなさん、お待たせしました!!職員採用の季節とあわせて、職員の生の声をみなさまにお届けするこのブログ企画、第2弾をお届けします☆!*1先日2月23日(金)にはついに第1回目の会社説明会を行いました。満員で会場に来られなかった皆さんにも参考になるような記事になれたらと思います。





今回ご紹介するのは平成19年度で4年目、ただいま日本語事業部試験課で活躍されている、晴の日は自転車通勤、牛乳大好きなIさんです!


f:id:japanfoundation:20070223174735j:image:w300


<Iさんのデスク周辺、このブログの下書きを確認しています。>


まずは略歴から~


===========略歴======================


1994年 4月 町会青年部(後述)入部


1997年 4月 文学部入学


         社会学を専攻する予定も、高校で国文法好きだった身には


         一般教養の日本語学の講義があまりにも面白く、


日本語学・言語学系を中心に軌道修正


1998年 3月 友人にいざなわれマレイシア初渡航。以後年々渡航回数が増加


2001年 3月 学部卒


2004年 3月 修士了(東南アジア政治。修士論文はマレイシアの言語政策について)


     4月 国際交流基金入社 経理部会計課配属


2006年 4月 日本語事業部試験課に配置換


=====================================





基金への就職に至るまで

 学部時代に日本語教育に関係することを勉強するなかで、国際交流基金の存在を、『日本語初歩』『日本語中級』といった教材を制作したり*2日本語能力試験を主催したりするなどして日本語教育を推進している政府関連団体、として認識するようになりました。ある晩、都内の駅で泥酔していた韓国人日本語教師二人組に道を聞かれ、二人の研修先だった国際交流基金日本語国際センター最寄りの北浦和駅まで送っていったことがある、という逸話もあります。





 修士課程では、その頃までに関心分野の重心の変化があり、マレイシアへの興味を背景に東南アジア政治のゼミに入りましたが、1年目も終わりに近づいた頃、ようやく修了後の進路を考え始めました。もともと修了後は少なくとも一旦は就職するつもりではあったのですが、関心分野の変遷に象徴されるように、自分は一つのことを学問として徹底的に極める種類の人間ではなく、それよりもある程度の専門性を背景に仕事をするほうがふさわしいのではと思い、真剣に就職を考えるようになりました。





 学部時代の経験を踏まえた日本語事業への関心や、修士課程での異文化社会研究の経験、そして後述するような町内活動における日本文化実践(大げさな言い方ですが)の経験を総合的に生かせそうな職場、そしてマレイシアへの転勤の可能性のある職場として国際交流基金が頭の中に再登場してからは他の会社への就職は全く考えられなくなり、実際他社の就職試験は一切受けませんでした。いわゆる就職サイトも利用したことがありません。無事採用されてただただありがたい限りです。





基金での仕事について 


 入社試験の面接時に、高校時代から町内活動(町会の青年部。祭礼、ラジオ体操、餅つき、火の用心などといった町内行事を年配の町会役員と協力して運営する。)に従事していること、当時そこで会計を担当していることに言及し、「会計という役は、金勘定をしていればよいのではなく、1年の中でいつどういう行事があり、どういうものを準備しなければならないかを常によく把握している必要があることを身に染みて感じた」という感じのことを言った記憶があるのですが、そうしたら最初の配属先は経理部会計課でした。





 実際、金勘定ではなく「財産管理」をまず担当することになりました。職員宿舎と呼ばれる社宅のような大きなものの契約・維持に関することから、事務消耗品の予算管理に至るまで幅広い業務を担当しました。他に「契約審査」の一部も担当しました。業務遂行にあたって結ぼうとしている契約の内容や手続き、また数字等に問題がないかどうか、書類を審査する業務ですが、さすがに入社まもない新人には無理な話ですので、比較的定型的な(職員や外部専門家の出張、派遣等の)旅費の支出・精算の審査のみ担当しました。自分自身旅行好きかつ旅行計画好きで、出張旅費計算の書類とほとんど同じ内容のものを普段から自分で旅行前に作ったり、旅行後にレシートを並べて(旅の思い出に浸りながら)かかった費用の確認をしたりしていたので、これは個人的には実に楽しい業務でした。





 次に「出納」の担当になりましたが、これは専門家、外部業者、海外事務所等への金銭の支払い手続きやそのスケジュール管理が主な業務です。会社柄海外送金も多く、イレギュラーな事態も間々発生するので、毎日銀行の担当者とのやり取りが続きます。





f:id:japanfoundation:20070223153958j:image:w300


<2006年12月3日に実施された日本語能力試験の様子>

 全体的に会計課の仕事も嫌いではなく、人間環境も非常に居心地のよい部署だったのですが、ちょうど2年で当初からの希望部署である日本語事業部に異動し、試験課に配属になりました。試験課は、(日本語を母語としない人のための)公的な一般向け日本語試験として唯一最大である「日本語能力試験」*3の海外における実施を担当しており、年に1回の試験に向け、段階を追って必要な資材を手配して世界各地の実施機関に送付しつつ全体を統括したり、試験実施に関する方針を決めていく専門家の会議を運営したりするのが主な業務です。会計課で私が担当していた業務は月に6回ある支払日を基準に5日単位で仕事が回っていましたが、試験課では1年単位で仕事が回っているという点で大きな違いを感じました。さらに、日本語能力試験の改定に向け、数年単位の仕事も進んでいます。また、事業部門の他の部署では各担当者がそれぞれ個々のプロジェクトを担当する、というスタイルが多いですが、各担当者で仕事を分担しつつ課全体が1つのプロジェクトに向けて進んでいるという点は、試験課の特徴です。(横浜トリエンナーレを運営しているトリエンナーレ準備室なども同様かと思いますが。)現在は、異動後初めての試験も終わり、ほっとする間もなく早速2周目に突入したところです。


-----------------------------------------------------------------------


Iさん、ありがとうございました。


管理部門での業務内容などはあまり想像できないことも多いので、具体的な様子を知れて潮風も参考になりました。


ちなみに試験課は今後、新たに「試験センター」として日本語能力試験の改定など、業務を拡充させていこうと検討中です!!


では、そんなIさんの試験1ヶ月前のとある1日の様子はこんな感じだったそうです。


f:id:japanfoundation:20070223153701j:image




*1:バックナンバー⇒国際交流の舞台裏~Vol.1 海外事務所で働く醍醐味:堀川さんの場合~
毎日就職ナビにも職員の声が載っています


*2:潮風より:『エリンが挑戦!にほんごできます』関連でもご紹介している、日本語国際センター制作事業課の事業のことです。


*3:潮風より:2006年は12月3日に実施され、ブログでも関係者皆さんの声をご紹介しましたー
  世界につながる日本語学習者の輪(学生編)
  世界につながる日本語学習者の輪(先生編)





Monday, February 26, 2007

★2007年は日印交流年です★(「アジア4カ国共同演劇・後編)






普遍性をかなり意識したイランやウズベキスタンと、どこまでもインド色の強いインド。共同演劇が完成するまでにはどんな困難が待ち受けていたのでしょうか?前回に引き続き、「アジア4カ国共同演劇」の後編をお届けします!


f:id:japanfoundation:20030111083139j:image:w230  f:id:japanfoundation:20030118072804j:image:w230


<稽古風景>                   <会場に列をなす人々@ニューデリー>





敵か? 味方か?  




足:そんなインドと準備万端のウズベキスタンとイランでは、ことはスムーズには進まなかった。


畠:言葉の問題もありますし。共通語が英語だと、どうしてもインド人が有利になるでしょ。


足:インド人にしゃべられたら、ストレス溜まりそうですねえ(~ヘ~;)。


畠:言葉だけじゃないですけど。やはり、人との関係性の問題ですね。作業が始まって1週間くらいして、なにかうまくいってないと感じて、稽古が終わってから安い食べ物を用意して、パーティーを企画したんです。そしたら、え?っていう感じ。みんな即、大爆発で踊りだして、大ディスコ大会。


足:コミュニケーションがスムーズになった。


畠:それでも、作業に戻るとまたいろいろある。で、今度はインドの俳優さんたちが週末に、他の国の人たちを地元のクラブに誘ったの。だれも行かないだろうって思ってたら、全員参加して、また大騒ぎ。やりすぎでお店に怒られちゃって。


足:これで、みんな友だちになった。


畠:いや、やっぱり敵(笑)。ウズベキスタンとインドは、キャリアの豊かな演出家で、ウズベキスタンは自分の確立したスタイルを迷わず出してくる。インドの演出家はせっかく環境が整ってるんだからと、新しいことに挑もうとするタイプ。イランの演出家は一番若手で、負けるかっていう意地がある。






完成へ


f:id:japanfoundation:20070223110941j:image:w230



足:でも、今は初演が終わって、演出家は3人とも、お互いがどんな物語をどんな手法で提示してくるか、わかってますよね。


畠:ええ、公演が終わってから大ミーティングをやって、問題点を洗い出しました。今は各自が自分の国で、それを熟成させているところです。


足:10月の日本公演で完成をむかえるわけですね。


畠:初演させてもらったインドには申し訳ないですけど、日本で見るほうがオイシイでしょうね。(゚∇^*) テヘ♪


足:インド人も日常から離れた世界で演劇に打ち込めるわけですね。


畠:インドは順番が最後だから、大団円を締めくくる責任とおもしろさを背負っていますし。


足:では10月の日本公演を楽しみにしています。この『演じる女たち』のウズベキスタン・パートと繋ぎの音楽を担当したウズベキスタンのアルチョム・キムさんの音楽は10月の公演に先行して聴けるんですね。


畠:そう、彼は、3月に日本公演をするウズベキスタンのイルホム劇場の作品でも音楽を担当しています。

足:それはマルク・ヴァイル演出によるプーシキン原作『コーランに倣(なら)いて』ですね*1。なんだかウズベキスタンづいてますね。(~O~;)


畠:このプロジェクトを始める時、ウズベキスタンからオブリヤクリ・コジャクリとマルク・ヴァイル、どっちに入ってもらおうか、すごく迷ったんです。2人はまったく違うスタイルだけど、どちらも捨てがたい。最終的に、共同制作にはオブリヤクリを選んだんですけど、マルクもぜったい紹介する必要があると思って、彼には自分の作品で日本に来てもらうことにしました。


足:では、『コーランに倣いて』も楽しみにしています。



インドでの公演は、お互いの作品を全く知らない状態から一つの作品に仕上げていった。それにはそれの、ダイナミックなおもしろさがあると思いますが、10月の日本公演までには、じっくりと練り上げる時間が与えられている。・・・ということで、全体として、どのような変貌を遂げるのか、ひじょーに楽しみですね!この、日本公演については、このブログでもまた取り上げていく予定ですのでお楽しみに!!!




*1:今度の週末、3月3日と4日は長野公演、8日~11日が東京公演です!詳しくはこちら