こんにっちは(^o^) みかんです。
日に日に寒くなってきましたが、皆さん風邪などひいていませんか。
さてさて秋といえば食欲の秋、スポーツの秋・・・国際交流の秋?!
10月6、7日は日比谷公園で会いましょう(^_^)
著名なタレントさんも登場する日本最大の国際交流フェスタ、グローバルフェスタJAPAN2007が開催されます。
ジャパンファウンデーションも昨年に続き、ブースを出展します。皆さん、遊びにぜひ来てください♪
注目は、6日15:30よりJFが主催するワークショップ『災害の経験と未来への教訓~ハリケーン・カトリーナ被災地における神戸の語り部たち』です。
人間の安全保障ってなに?
ボランティアで海外と関わるようなことできないかなぁ…。
国際交流の現場で活躍する人の話が聞いてみたい!
そんなあなたに是非ともおすすめ。今回のワークショップでご紹介するプロジェクトを、昨年より舞台裏で支えるKさんに、語っていただきました*1!
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ハリケーン・カトリーナ。それは2年前の8月にアメリカのルイジアナ州を襲い、ジャズ発祥の美しい町ニューオリンズ市を浸水させ、大きな爪あとを残した恐ろしい自然災害です。昨年10月、日米センターでは、ニューオリンズの復興関係者8名を日本に招き、阪神・淡路大震災を経験した神戸市の復興の過程をその目で見ていただきました。日本の市民、専門家との対話を通じて、ニューオリンズの復興に活かしてもらいたい、との思いからでした。
プロジェクト終了後、日米双方の参加者から「このまま終わらせてしまうのはもったいない。防災、災害復興分野の交流を継続してほしい」との要望を頂きました。そして、プロジェクトの発案者でもあった在ニューオリンズ日本総領事館から、再び新しいアイデアが寄せられました。神戸の関係者が行っている「災害の語り継ぎ」とその意義をニューオリンズ市民に広く知ってもらうとともに、国際的な「災害の語り継ぎ」ネットワークの確立を模索してはどうか、と。早速、神戸の語り部の方々をニューオリンズに派遣することになりました。
「災害の語り継ぎ」は、災害の記憶を風化させることなく、次の世代、離れた地域の人々に継承していくために欠かせない取組みです。でも、それだけではありません。災害復興の歩みは長く、重いのです。住まいが再建され職場が再開しようと、人々の心には、苦難の記憶、親しい人との別離の痛み、失われたものへの悔いが澱のように残ります。被災者自らが悲惨な記憶を語り継ぎ、心の痛手を癒していく。語り部自身の精神的な傷を癒す「心の復興」も災害復興には欠かせません。そこで、ニューオリンズの市民に日本の災害語り継ぎのための取組み事例を紹介し、被災者が自身の体験と教訓を語り継ぐことの意義や効果等を伝えたいと思いました。
今回、9月5日から10日まで、神戸の語り部ら5人をニューオリンズに派遣しました。派遣団の団長は、神戸山手大学の小林郁雄先生にお願いしました。小林先生は、阪神・淡路大震災の際に復興市民まちづくりのためのネットワークを立ち上げるなど活躍され、現在は「世界災害語り継ぎネットワーク」TeLL-Netの事務局長も務めておられます。子供の視点から震災体験を語れる方にもメンバーに加わってほしいという希望を伝えると、ぴったりの大学生を推薦くださるなど、あっという間に派遣団5名が決まりました。準備の過程を通じて、震災からの復興の源であった、関係者のネットワークと「人」のパワーを私たちも実感することができました。
10月6日、日比谷公園でのグローバルフェスタには、小林郁雄団長と荒井勣さんのお二人に登場していただきます。小林先生にはニューオリンズでの市民団体との交流や語り継ぎをテーマに実施したシンポジウムの模様を報告いただくとともに、今後のネットワーク形成についての展望を語っていただきます。荒井さんは、阪神・淡路大震災記念-人と防災未来センターの語り部のお一人です。ひまわりおじさんの愛称で知られ、災害で被災された方たちを元気づけるために、「良いボランティアは先手、先手と打たなければならない」と考え、今も全国各地でボランティア活動を続けています。荒井さんには、ニューオリンズの人々にも披露した阪神・淡路大震災の語り継ぎをしていただきます。
国際交流基金に日米センターが設立されてから16年が経過しました。国際情勢が大きく変化する中、日米センターならではの取組みとは何か、模索しています。その一つが「人間の安全保障」です。人間の安全保障は、飢餓、疾病、抑圧など、恒常的な脅威からの安全の確保と、日常生活から突然断絶されることからの保護を主な内容とするものですが、地震やハリケーンなどの大規模災害も、対象とすべき脅威の一つです。文化的なアプローチにより「人間の安全保障」に貢献しようとしたのが今回の交流事業でした。
グローバルフェスタで、この日米センターの新しい取組みについて是非聞いていただきたく思います。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
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