こんにちは、みかんです。日に日に暖かくなるのは嬉しいけれど...花粉症にはつらいシーズンですね(;;)就活中の皆さんも、大丈夫ですか?
そんな頑張っている皆さんに向けて、当ブログからの応援歌“国際交流の舞台裏”を今年もお届けします。
今日も国際会議場では熱気あふれた会社説明会が開催されました。
地方なので参加できなかった!というあなたも、間に合わなかったよ!というあなたにも、ご心配なく。ジャパンファウンデーションではどんな職員が働いているのか、ご紹介しちゃいます↓↓
Q. まずは入社から現在までのお仕事について、教えてください!
1998年 基金入社
1998年~2000年 関西国際センター総務課
2000年~2004年 メキシコ事務所
2004年~2006年 日本語国際センター研修事業課
2006年~現在 経理部会計課
Q.入社していきなり関西センターに配属になったのですか?
A.はい。入社した次の日に人事課長に呼び出され、関西国際センターに配属になったからと言われました。関西国際センターは1997年に完成した海外の日本語学習者の研修施設なのですが、入社した当時はそうした機関があったことすら知らず、なんの前触れもなくいきなりそのようなことを言われ、一瞬呆然として持っていた傘を落としてしまいました。何がなんだかわからず、職員宿舎の地図と関西国際センターのパンフレットを持って出てきたのを今でもよく覚えています。
Q.いきなり予期せぬ展開になってびっくりですね。何かあったのでしょうか?
A.人事上の都合でそうなったようでした。その後も毎日新人研修でいろいろな課の説明があったのですが、僕の場合はそのような形で配属先が決まっていたので、むしろ関西国際センターでどんな仕事が待っているのか、夢を膨らませていました。
Q.関西国際センターではどのような仕事をしていたのですか?
A.総務課に配属になり、施設管理や会計事務、センターで働いている職員や日本語教師の福利厚生などの仕事を担当しました。関西国際センターでは全世界から日本語学習者が来日し、それぞれの職務や研究に役立つ専門の日本語研修を受ける施設なのですが、そうした研修生の福利厚生面での業務も担当しました。研修生が自転車に乗っていて転んで怪我をしてしまい、救急車で運ばれたことがあったのですが、その現場までとぼとぼ歩いていき、ぽつんと残った自転車を拾って乗って帰るなど、裏方仕事全般を担当しました。全世界から外交官や公務員、研究者や大学院生など様々な身分の方が研修に来るため、いろいろな国の人と触れ合うことができたことはとても楽しい思い出です。特に印象深かったのは研修生の週末のバスツアーで、奈良県の吉野に桜を見に行くツアーに随行したのですが、とにかく桜がきれいで研修生がとても喜んでいたのが印象的です。最初に関西国際センターに配属になったときはショックだったのですが、現在働いている忙しい本部に比べるととても自由な雰囲気の職場で、正直なところ今は最初の配属先が関西センターでよかったなと思っています。
Q.関西国際センターの勤務の後はメキシコ事務所に赴任になりましたね。海外事務所での仕事は、いかがでしたか?
A.大学、大学院とスペイン語やラテンアメリカ関係の勉強をしていたこともあり、その関係で赴任することになりました。メキシコには学生のときに両国の交換留学生制度で1年間留学していたことがあり、言葉や文化の違いなどはそんなに違和感はありませんでした。ただ留学して得た知識と実際の業務では違いますので、業務に慣れるまではいろいろと苦労はありましたね。でもその中から、円滑に業務をするコツというか、そういったものを学んだと思います。たとえば口座の名義変更申請をしたことがあったのですが、あらかじめ言われた必要な書類を銀行に持っていっても、担当者からあの書類がない、この書類がないと言われ、その足りない書類を同じ担当者に持っていってもまた断られるということがありました。埒が明かず困っていたのですが、連休前の給料日であれば担当者の機嫌もいいだろうと思い、その日に申請に行ってみたところ、今度はすんなり申請が受け入れられ、帰り際に「良い週末を!」と激励の言葉までもらいました。偶然だったのかもしれませんが、いつになく上機嫌だったその時の銀行の担当者を思い出すと、あらかじめ吉日をねらったのが功を奏したのではと思わざるをえません。
Q.国によってもずいぶん違うのですね。でも、そんな違いを肌で感じるのも文化交流の現場ならではかもしれません!
A. 問題はいろいろとありましたが事務所の仕事自体はとてもやりがいがあり、おもしろいことも多かったです。展覧会や公演、映画や日本語教育など様々な分野での事業を通じて様々な人で出会い、幅広い知識を得たことは大きな収穫でした。
Q.次に配属になった日本語国際センターの研修事業課ではどのような業務でしたか。
A.関西国際センターが日本語学習者の研修施設であるのに対し、日本語国際センターは海外の日本語教師に対する日本語及び日本語教授法の研修施設です。若手日本語教師を対象とした6ヶ月の長期研修や2ヶ月の短期研修などを担当しました。日本語の授業は日本語専任講師が担当するのですが、研修生の日本文化体験プログラムのアレンジ、研修旅行などは職員が担当します。研修生の生活を支える裏方として走り回りました。
←日本語国際センター七夕祭りで、メキシコのソンブレロという帽子をかぶりながら司会進行をしました。スペイン語でつばのある帽子のことをソンブレロといいます。
Q.現在は経理部会計課で勤務していますね。
A.初めての本部勤務で決算の仕事をしています。国際交流基金は2003年10月にそれまでの特殊法人から独立行政法人という新しい組織体系に生まれ変わり、事業の事後評価や財務諸表などの決算書類は、もちろんこれまでも重要でしたが、独立行政法人になったことでより一層重点が置かれるようになりました。普段は数字と向き合う地道な作業ですが、決算書の作成にあたっては監査法人の公認会計士の監査を受け、完成した財務諸表を財務省や外務省に出向いて説明し、承認をもらいます。研修生の放置自転車を取りに行ったりしていた新人のときと比べて格段に責任のある仕事を任されるようになり、決算作業を通じて会計や監査に関する様々な専門知識を身につけることができ、また政治経済や法律にも詳しくなりました。国際交流とは直接関係はないのですが、今後の実務を進めていく上での裾野を広げることができたと思っています。
会計課での一日の例
朝 出勤、メールや文書の確認
午前中 財務諸表に関する外務省からの作業依頼に対する資料作成
期中監査に関する公認会計士との事前打ち合わせ
昼食
午後 税務署への税務資料提出
会計検査院に提出する計算証明書の作成
夜 支払伝票の作成・仕訳の確認
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国内、海外、ジャパンファウンデーションにはそれぞれの現場でそれぞれの役割、仕事があるのですね!
決して華やかな部分だけではない国際交流・・・日々の地道な業務あってこそ、今日も世界のあちこちで文化交流が花開いています。
次週も引き続き職員からの生の声をお届けしたいと思いますので、どうぞお楽しみに♪
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