Monday, February 18, 2008

アメリカを沸かせた、2つの”Super”なイベント♪






みなさんこんにちは、オレペコです♪


昨日の日本は、「東京マラソン」で沸きましたねー!わがジャパンファウンデーションからも、フルマラソンの部に4名、10キロの部に1名が参加し、見事完走しました。しかも3時間台で走った人が二人も!!!ジャパンファウンデーション職員、元気です! └(∇≦)┐=з└(∇≦)┐=з└(∇≦)┐=з





さて。


国中大盛り上がりつながりで(←強引 (^ー^ι))、今日は、アメリカでの二つの"Super"なイベントをご紹介しましょう。NY事務所のガテン系(?)、I先輩からレポートが届きましたので、どーぞ。





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f:id:japanfoundation:20080218111535j:image:right2月初旬、アメリカ中を沸かした二つの"スーパー"なイベントがありました。


2月3日の「スーパーボウル」と2月5日の「スーパーチューズデー」です。




スーパーボウルとは、アメリカン・フットボールNFLのチャンピオンを決める試合です。アメリカではいろいろなスポーツが盛んですが、中でもこのスーパーボウルは「全米最大のスポーツの祭典」とも呼ばれていて、例年視聴率は40%を超えるほどの人気(*゚с゚*)で、アメリカ中がこの一戦に熱狂します*1





42回目の今年は、ニューイングランド・ペイトリオッツ(ボストン)とニューヨーク・ジャイアンツの間で戦われました。今シーズンのペイトリオッツは非常に強く、18勝0敗でスーパーボウルまで勝ち進んできました。一方のジャイアンツはワイルド・カードからの決勝進出でしたから、当然ながら事前の予想ではペイトリオッツ断然有利と言われていました。しかも無敗で優勝した例はこれまでに一度しかないため、マスコミの注目は史上二度目の快挙が達成されるかに集まっていました。





NYに赴任して初めて迎えるスーパーボウル。せっかくならみんなで一緒に盛り上がろうと近所のスポーツ・バーで観戦することにしました。店内は当然ジャイアンツ・ファンでいっぱい。普段でも熱狂的なファンで盛り上がっているスポーツ・バーですが、年に一度のスーパーボウルにしかも地元チームが出場し、ましてや相手が宿敵ボストンのチームとくれば、試合開始前から相当にヒートアップしていました。





しかし試合の方は、前評判通りにペイトリオッツが終始支配する展開。


第4Qでジャイアンツが一時逆転しますが、残り2分で再び逆転を許すと、流石に意気消沈して店内は落胆の溜息に包まれました。




f:id:japanfoundation:20080218104851j:image:rightそんな諦めムードも漂い始めた最中、残り1分で奇跡のスーパープレーが生まれます!襲い掛かるQBサックをかいくぐって投げたロング・パスを、(頭を使って)見事にキャッチ!次のプレーでタッチ・ダウンを奪い、残り35秒で大逆転*2!!!


そのままジャイアンツが勝利すると、店内は歓喜の渦、狂喜乱舞、阿鼻叫喚!!!みんなで抱き合って勝利の喜びを分かち合いました。表には店や家で試合を観戦していたファンが通りに溢れ出し、ニューヨークはまるで年末のカウントダウンのような大騒ぎが深夜遅くまで続きました。





ちなみにこのスーパー"ボウル"、英語では"BALL"ではなく"BOWL"と書き、日本の「~杯」のような意味です。「オレンジボウル」や「ローズボウル」といった具合に、その土地の特産品を名前に付けることもあり、そこから日本の大学生と社会人の日本一決定戦は「ライスボウル」と名付けられました。





スタジアムに集まった観衆は7万人以上。実は試合が行われたのは「フェニックス大学スタジアム」で、その名の通り大学の施設なんです。アメリカの大学のスケールの大きさを感じます。





(/゚ ゚)/○~\(゚o゚\)





f:id:japanfoundation:20080218175820j:image:rightさてスーパーボウルの興奮冷めやらぬ2月5日、今度は大統領選挙の山場である「スーパーチューズデー」を迎えました。今年は4年に一回の大統領選挙の年です。1月3日のアイオワ州での党員集会を皮切りに、11月4日の大統領選挙までの10ヶ月間、アメリカ中が選挙、選挙で大騒ぎになります。みなさんご存知の通り、今はその第一段階として、共和・民主各党の大統領候補者を決めるための選挙(予備選挙と党員集会)が行われています。




党大会に出席して大統領候補者を決めるのが「代議員」と呼ばれる人たちです。各州でその代議員を選ぶ選挙が行われていますが、スーパーチューズデーとは、この選挙が集中する日のことを指します。今回2月5日には、共和党は21の州で、民主党は22の州で一斉に選挙が行われ、この日一日だけで定員の半数近い代議員が選ばれました。「代議員を選ぶ」と言っても、代議員は各候補者に直結しているため、どの候補者が何人の代議員を獲得したか、が争われます。結果次第では、この時点で候補者が事実上決まることも多いため、スーパーチューズデーは非常に重要な戦いなのです*3





この日に向けて、激しい選挙活動が展開されていました。


新聞に選挙の記事が載らない日はありませんでしたし、ニュース番組は、朝と夜のほとんどの時間を選挙関係の報道に当てています。中でも注目を集めているのが、ヒラリー・クリントン候補とバラク・オバマ候補の民主党の候補者争い。両陣営とも巨額の選挙資金を投入して派手なPR合戦を展開していました。大量のテレビ・コマーシャルが流され、またどちらも有名人を味方に付けることに必死です。





ヒラリー側に、スティーブン・スピルバーグやジャック・ニコルソン、ダナ・キャランが付けば、オバマ側にはオリバー・ストーンにマイケル・ジョーダン、スティービー・ワンダーと豪華競演。





また相手を批難しあうネガティブ・キャンペーンが行われるのも大統領選挙の特徴でしょう。マスコミの報道も加熱気味で、普段あまり感情を表に出さないヒラリー候補が少し目を潤ませた程度で「あのヒラリーが涙を流した」と大々的に報じられる始末。





f:id:japanfoundation:20080218110945j:image:left2月5日の当日は、もちろん朝から選挙一色。各局とも凄い熱の入れ様で、開票が始まると共に次から次へと当選予想を発表していきます。この日は20以上の州で選挙が行われたわけですから、あまりのめまぐるしい展開に、見ている方は疲れきってしまいました。結局民主党は、ヒラリー候補とオバマ候補がほぼ互角で、候補者争いは今後の戦いに持ち越されました。一方の共和党は、ジョン・マケイン候補が他の候補者を大きく引き離し、指名獲得を確実なものにしました(写真は、選挙会場の様子)。











第44代アメリカ大統領が誕生するのは来年の1月20日。


初の女性大統領か初の黒人大統領か、それとも共和党政権の存続か?


まだまだ熱い戦いが続きます。









さて、ここからはちょっとした「うんちく」。


アメリカではこれほど重要な選挙をなぜ平日の火曜日に行うのでしょう?大統領選挙も「11月第一月曜日の次の火曜日」と決められています。





これは選挙制度が確立し始めた19世紀中頃には有権者の多くは農民で田舎に住んでおり、また投票所の数も少なかったため、日曜日に教会の礼拝に参加してから出発しても十分投票に間に合うように火曜日に設定した、というのが起源だとか。それが今では地方議員の選挙など、多くの選挙が火曜日に行われるようになっているそうです w(゚0゚*)wヘエ~。





"Choose Day(=選ぶ日)"だから"チューズデー(Tuesday)"というわけではないようです・・・w( ̄▽ ̄;)w<<




*1:ちなみに、今年のスーパーボウル中継は、視聴率43.3%で、9,750万人が観たと報じられています。紅白歌合戦並みですね、、、


*2:奇跡の瞬間はこちらで見られます⇒ http://www.youtube.com/watch?v=PiXQqxcWR8k


*3:アメリカの大統領選挙って何度仕組みを説明されてもなかなか理解しづらい複雑な仕組みですよね、、、ちょうど、在京アメリカ大使館のHPに詳しい解説が載っていますので、こちらもご参考まで⇒





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