Tuesday, November 10, 2009

 人の移動と中高生による映像共同制作ワークショップ その2



こんにちは、蟹江です。


先日松岡さんがエントリーした映像ワークショップ、覚えてますか??


今回は、ワークショップ当日の模様をお伝えしたいと思います。





9月と10月にかけ、新宿区大久保でタイ、フィリピン、中国そして日本と多様な文化的背景をもつ中高生が一同に集まり、大久保の街に繰り出してショートムービーを撮影するワークショップを行いました。


このワークショップの目的は、新宿というコミュニティのメンバーである参加者たちが、共同作業を通じて文化的背景の違いを超えた信頼関係を構築することです。国際交流基金としては、文化交流の経験を移転先である新宿に貢献するために活かすことも主眼としていました。


またこの事業は、職員の企画発案により社内審査を経て採用されました。この事業の背景や目的については、前回記事で詳しくお伝えしていますので、こちらもあわせてご覧ください。








さて、9月22日には、映像制作とは何かを知るため、簡単な鑑賞会と、短い映像制作体験を行いました。今回は、参加者同士が知り合いになること、また、映像と言ってもどんなものを作るのか、そのために何をするのか、具体的にイメージし、計画を立てることを目的としています。





ワークショップの講師は、SPV2(Spread Videoart Project Second Aspect)の主宰者のお一人である佐藤博昭先生と、佐藤先生とともにこれまでもワークショップや上映会を開催してこられたSVP2メンバーをはじめとする4名の先生方です。





今回、ワークショップに参加してくれたのは、総勢約20名。新宿区に縁のあるフィリピン、タイ、中国、日本の中高生そして、社会人や大学生のボランティアスタッフです(それぞれ、ペルー、ブラジル、ホンジュラス、中国、アメリカで育ったりと様々な文化的バックグランドを持っています)。それぞれ文化的バックグランドはまったく異なるメンバーですが、映像を作るということを目的に集まりました。





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参加者は、皆自分でビデオを撮ったりしたことはあまりなく、急に映像を作るワークショップ、と言われても、それがどういうものなのかピンと来ないという子がほとんどでした。


講師の佐藤先生に相談し、”The One Minutes”という作品集の中から、先生が選んだ作品をまず皆で鑑賞する事になりました。”The One Minutes”はオランダを拠点とするNPOによる活動で、世界中で制作された1分間の映像を毎年表彰し、ウェブサイトで公開するほか、各地での映像制作ワークショップやテレビ放映、DVD制作も行い、平等な芸術の普及を目指しています。





The One Minutesには「Countries」「City」など、色々なカテゴリの作品がありますが、この日は、街頭インタビューを収録した中国の作品や


毎日の食事を撮影したコンゴの作品などを鑑賞しました。限られた時間の中でも色々なアイディアでメッセージを伝えられること、しかもこれらの作品を撮ったのはプロではないこと、自分たちも好きな映像を作れること、等を佐藤先生が説明してくださり、皆もグループに分かれて「自分たちが何かを撮るとしたら?」と話し合いを始めました。





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話し合いと平行して、講師の先生がカメラを回し、参加者ひとりひとりがカメラの前に立って「ジャスチャー伝言ゲーム」と「インタビュー」を撮影しました。


「ジェスチャー伝言ゲーム」は、ひとりの人がしたある動作を撮影し、その映像を見て次の人がその動作を真似る…というもので、参加者全員に順番が回る頃には、最初の動作は見る影もなくなっていました。それを一連の映像として編集し皆で続けて見ると、動作がどんどん変わっていく様子や、戸惑ったり開き直ったりという皆の反応が本当に面白く、見ている間参加者から笑いがたえませんでした。


「インタビュー」は参加者の好きな食べ物を訊いていく内容でしたが、カメラの前でつい先ほど話した事が、音楽を入れて編集するとひとつの映像として完成する様子を見ることができました。








さてみんなが話し合って出たアイディアは・・・


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これをどんな風に映像にするのでしょうか!?


後半にてお伝えします!





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