Monday, June 11, 2007

南アジア巡回セミナー ~スリランカでテレビ出演の巻~






皆さん、すっかりご無沙汰しております。三富です。


「南アジア巡回セミナー~パキスタンでサイン攻めの巻~」の掲載から、早くも1ヶ月が経過してしまいました。やぁ、時の流れは恐ろしく速いものですなぁ。





それでは、皆さんお待ちかねのスリランカ編をお届けいたしま~す。ケロリンさん、よろしくお願いします!





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約一週間のパキスタンでの滞在を経て、巡回セミナー一行が次に向かったのはスリランカ。直行便でたったの4時間の距離なのですが、さすが熱帯雨林気候!緑がうっそうと生い茂っています。砂漠気候のカラチ周辺に比べて湿度も高く、やしの木やバナナの木にはたわわに実が成っています。朝早くカラチを出発し、ようやくスリランカに到着したかと思ったら、その足で古都キャンディー(首都コロンボから車で約3時間半)に向かった私たち。つかれきってはいましたが、窓から見える目にまぶしい一面緑の光景に一同大変癒されたのでした。





セミナーの講演内容はほとんどパキスタンでのものと同じだったのですが、パキスタンの学生とは好対照に、おとなしくもじもじしている学生さんの姿がとても印象的でした。あまり“質問をする”という文化がないらしく、しずか~~~に聞き入る学生さんたち。パキスタンでどこへ行っても拍手喝采を浴び、にわかスター気分を味わった私たちは少し拍子抜けしてしまったのですが、あまり質問が出ないところや、おとなしい感じがなんだか日本と似ており、仏教の影響もあるのかなーなどと考えさせられました。





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また、スリランカでは古都キャンディー、首都コロンボの双方で、大学の研究者を招いたラウンドテーブルセッションを一回ずつ行いました(パキスタン編では書かなかったのですが、カラチでも総領事館の図書館をお借りして行いました♪)。スリランカは日本への留学者が比較的多く、また日本語学習者の数もインドを上回ります(インドの人口が10億強、スリランカの人口が2千万人程度ということを勘案すると、それがどれだけすごいことかお分かりいただけるかと思います!)。しかしながら、研究対象として日本を見ている人は少なく、今後どうやって研究者を増やしていくか、基金が何を出来るか、何が必要とされているかなどがテーマでした。驚いたのは、教授陣の中にも日本留学経験者がとっても多いこと!!





しかしながら、残念なことにお互いが日本留学経験者とは知りつつも、分野が違うなどの理由でこれまでまとまって何かをしようというところまではいたっていなかったそうなんです。モッタイナイ!


ということで、こちらからも、基金の支援の枠組み等について紹介させていただき、まずは日本留学経験のある先生方のリーダーを選出、今後大使館や基金とのやり取りの窓口になっていただくこととしました。


パキスタンと同じく高等教育を英語で行っているスリランカは、これまた皆さん英語がとてもお上手なのですが、そのような背景もあり人気の留学先はやはり英語圏のイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど。そんな中、日本に留学を志したときは周りの友達や先生に反対されたけど、それでも日本に留学してよかった、自分の学生がそのような悩みを持っていたら積極的に背中を押してあげたい!とおっしゃってくださったのがとても印象に残りました。今後今回の巡回セミナーでまかれた小さな種が育ち、スリランカの地で日本に興味を持っていただける方が増え、ひいては日本研究の発展につながるよう、ケロリンも基金本部からお手伝いしていきたいです☆





そして、スリランカ滞在のハイライトはなんと言ってもテレビ出演!!


f:id:japanfoundation:20070130042543j:image:leftメディアを使って効果的な広報を、との在スリランカ日本大使館の発案とご尽力により、なんと30分の特番が組まれたのです。放映されたのは、国営ルパバヒニテレビの英語チャンネルであるChannel Eyeの夜のニュースの直後(日本で言えばニュース23の直後くらいでしょうか??)。地元のジャーナリストの方を司会に、お二人の先生方が今回のスリランカ訪問の目的や、日本の教育および技術発展などについてお話くださいました。プロのメイクさんにちょっぴりスリランカ風なメイクを施され緊張気味の先生方を、スタジオの隅で音を立てないように見守ったのですが、NGも全くなく一発で終了。サスガです!


次の日、宿泊しているホテルの方に、興奮気味にテレビ見たよ~と話しかけられ、テレビの広報効果の大きさにびっくりしたのでした。





2週間弱の巡回セミナー、本当にここには書ききれないくらいたくさんの出会いとドラマがあり、手前味噌で恐縮ですが、大成功!でした。しかし、大切なのはここからのフォローアップ。今回撒かれた小さな種たちを、大きく育てられるよう、これからがんばっていきたいと思います。南アジアの人たちがもっと日本を近くに感じ、日本にいる私たちも南アジアをもっと身近に感じられるよう、基金の挑戦はまだまだ続きます!


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