こんにちは。クンシです。
先日6月7日(土)に一橋大学大学院平和と和解の研究センターで開催された特別講演会に参加してきました。
タイトルは「平和と文化交流」で、講演者は文化人類学者でもある青木保文化庁長官でした。講演の主旨は、平和を維持していくための一つの手段として文化交流があるとし、サミュエル・ハンチントンの文明の衝突論、ジョセフ・ナイのソフト・パワー論、文明の対話、UNESCOの文化の多様性擁護といった1990年代以降の潮流に触れつつ、J-POPにあるような文化交流の影響力を過小評価せず、平和と和解につなげていくことが大事という内容でした。
ジャパンファウンデーション(JF)での就職を志望してくださる学生の方の中には、平和構築や紛争解決のための他者理解・異文化間対話といった切り口から、JFに関心を持っていただける方も多いようです。
もちろん文化交流により国際相互理解を進めることそのものが、調和ある社会、平和な世界の実現に貢献しているということもできるかもしれませんが、よりダイレクトに平和貢献にフォーカスした文化交流事業も、いくつか実施しています。
典型的な例では、以前にブログでもご紹介した「アチェの子ども達と創る演劇ワークショップ~子ども向け芸術事業を通じた元紛争地の復興支援」があります。
また、ハリケーン・カトリーナにより深刻な被害を負ったニューオリンズの復興関係者と、阪神・淡路大震災を経験した日本の市民や専門家とが相互に行き来し、災害復興に関する対話を重ねた事業「ハリケーン・カトリーナ災害復興協力のための日米対話プロジェクト」も、その一つです。
これらはJF自らが主体となって事業を実施する「主催」事業ですが、他団体が実施する事業にJFが主に資金的な支援を行う「助成」事業においても、例えばイスラエル人とパレスチナ人の双方の子どもたちや学生を日本国内にお招きし、スポーツやディスカッションを通じて双方の対話を重ねるといった取り組みを支援してきました。
なお、現在日中交流センターでは、ウェブサイト上に中国でも名前の知られている日本の著名人の動画メッセージを掲載し、四川大地震被災者および中国を応援しています。
このテーマについてはまだまだ話が広がりそうですので、引き続き取り上げていきたいと思います。
さて。
実は上記講演会の2日後に当たる6月9日(月)に、文部科学省にて青木保文化庁長官とJFの小倉理事長との対談が開催されました。ヾ(@^▽^@)ノ
青木長官が各界の関係者や著名人と語る「カフェ・アオキ」で、テーマは「世界と向き合う、国際文化交流の可能性」。
クンシも参加してきました。既に1週間も経ってしまっていましたが・・・(; ̄ー ̄汗、興味深いテーマですので次号でご紹介したいと思います!
(((o(^。^")o)))ワクワク
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