Tuesday, November 28, 2006

◎インターン生特集◎その14 川口さんの場合 & ”春樹本”への反響その2



みなさんこんにちは、オレペコです(^ー^)ノ☆*.。


今日は海外で活躍するインターンの方からの報告です。今年(2006年)は日豪交流年 なので、現地でも様々なイベントが行われているようです。それでは、どうぞ!






立命館大学院国際関係研究科の川口です。9月22日より11月30日までジャパンファウンデーションシドニーにてインターンシップをさせて頂いております。





まだインターンシップ期間中ではありますが、ブログを書かせて頂きたいと思います。国際交流基金、シドニーでのインターンシップの受け入れをして頂けたことは大変に幸運だったと思います。今年は、日豪友好協力基本条約署名30周年ということもあり、オーストラリアと日本の両国で日豪の相互理解と相互協力を深めるイベントが数多く実施されています。日本の祭りや都市交流、さまざまな展覧会が催されていますが、私が主に携わらせて頂いているのは日本映画祭です。今年で10年目記念ということもあり、19本の日本映画が上映予定です。オープニングフィルムには『ALWAYS三丁目の夕日』、また『下妻物語』や『ジョゼと虎と魚たち』などの新しい作品も多く上映されます。見たいと思っていて見ることができなかった作品も多くあったので、このプロジェクトに参加できたことはとてもうれしいことでした。





映画祭のお仕事というのも、主にはフィルムの手配をメールや電話でやりとり、映画祭の会場のセッティング、映画祭に参加して頂けるボランティアの方々のスケジュールを決めるなどというものになります。ボランティアチーフになるという機会を与えて頂いたので、今は約30人ボランティアの方々の助けをかりながら会場のデコレーション、チラシの配布などのマーケティング、予告編の上映などをしております。地理感覚や英語での仕事に自分の力のなさを痛感する日々ではありますが、できる限りのことはしていきたいと思っております。シドニーにきて2ヶ月弱でチーフになってしまったという話をするとボランティアの方々は、本当に親切にマーケティングに最適の場所や、いつなら人がたくさん集まるか、どこでチラシを配ったら効果的なのか、またシドニーの観光にまで連れていって頂くというお世話になりようです。





オーストラリアという土地柄なのか、ジャパンファウンデーションという場所柄なのか、インドネシアやネパール、もちろん日本やオーストラリアの方々がボランティアには参加して下さっています。街中をみまわしてみても、世界各国からシドニーにきて暮らしているのだなぁと感じることがよくあります。様々な国の人々が混在し、多文化主義の代表ともいわれるオーストラリアで文化交流のお仕事に関わらせて頂いているということもあり、多文化の共生の可能性を考える機会によく出会います。同化主義とは異なる、異文化の共存を実現させるためには、お互いの文化を認め合うこと、文化の多様性の許容が求められるのではないかと思っております。そういった意味で、日本の文化の普及や文化交流を行っているジャパンファウンデーションにいることができる意義をふまえながら、映画祭というひとつの大きなイベントに意味を考えていきたいと思っております。ジャパンファウンデーションのインターンシップに参加させて頂けているというこの貴重な時間を無駄にしないように残りの時間を有意義に使いたいと思っております。



多文化主義に関する考察の部分は、実感のこもったコメントですね!海外事務所で文化交流の仕事に携わる醍醐味を見事に表現してくださっているなーと感じます。インターン期間も残りわずか。更に貴重な経験を重ねられることを祈っています!


********


話は変わりますが、『世界は村上春樹をどう読むか』については、ほんとうにたくさんの反響があるようですのでこちらもちょっとご紹介!まずは真紅さん。せっかくシンポジウムにご応募いただいたのに残念ながら抽選に漏れてしまったそうなのですが、



私は参加は叶わなかったが、こうして一冊の本になった記録を読むだけで、会場の熱い空気が伝わってくるようだった。本来黒子であるはずの翻訳者が一人の作家の吸引力によって一同に会し、自分たちが魅せられたその文学世界を語っているわけだから、村上春樹ファンにとっては面白くないわけがないだろう。翻訳者は、一番熱心に、深く作品を読み込んでいる読者であるはずだから。(中略)彼らの翻訳という作業への情熱と、村上作品への敬意と愛が隅々にまで感じられる。興味のある方には、是非手にとっていただきたいと思う。


真紅のthinking days



と感想を述べてくださっています。また、Smile Seedさんは、



内容は、アカデミックで堅苦しい箇所もありますが、世界各地で発売される春樹作品の「タイトル」や「表紙写真」なども載っており、なかなかおもしろく読めます。


笑顔種


とのこと。そうなんですよ、各国の翻訳本の「表紙」は必ずしも小説の内容からイメージされたものとは限らないのですが、世界の方たちが抱く”日本のイメージ”がわかって面白いです*1


リチャード・パワーズ氏の基調講演に感銘を受けた方もまた、ちらほら。(夜明け前午前5時さん.、Soshuさんsenshin2006さんogawamaさんなどなど)。





いやあ、これだけ反響があるとほんとにうれしくなりますね。ヾ(〃^∇^)ノ♪ まだ読んでいない皆様、いますぐ書店へ(笑)!!!




*1doshinさんも、カバーデザインの面白さにふれてくださっています!





No comments:

Post a Comment