Friday, December 28, 2007

お年玉プレゼント!2007年最も話題の記事は・・・



今日はブログチームより、本年最後のご挨拶です。


あっという間に年の瀬ですね。もうすぐ亥からネズミへとバトンタッチ。


この4月にジャパンファウンデーションに入社したみかんも、早9ヶ月が過ぎたかと思うとびっくりしてしまいます。





≪特別企画≫日ごろブログを読んでくださっている皆さんに感謝をこめて、


!!新春お年玉プレゼント!!


を企画しました。


ブログを読んだ感想や、もっとこういう記事があったらいいのに、といったご意見をトラックバック、もしくはjfblog@jpf.go.jpへお送り下さい。抽選で10名様にジャパンファウンデーションのオリジナルグッズ+αをプレゼントします。


締切は1月末とさせていただきます。何が当たるかはお楽しみ(*^o^*)





2007年の記事アクセス数トップ5は以下のとおりでした☆


ジャパンファウンデーションらしく海外からの投稿、芸術関連の話題がランクインしていますね。






1位 世界のハロウィン事情2~実はアメリカでも・・・~


2位 いよいよ始動!ヴェネチア・ビエンナーレ建築展2008


3位 国際交流の舞台裏~Vol.1 海外事務所で働く醍醐味:堀川さんの場合~


4位 超ラテンなお正月?! ~メキシコの「死者の日」~


5位 若冲に夢中?






残念ながら5位までには入りませんでしたが、日本語弁論大会や、「エリンが挑戦!にほんごできます。」など、日本語教育に関する記事も人気を集めていました。











オレペコさん:


今年は、このブログのことを少しでも多くの方に知っていただこうと


思い、そのためにはまず内部から!ということで、いろんな基金職員を巻き込んで、


記事を書いてもらったり情報提供してもらったりしてみました。いかがだったでしょうか?


・・・個人的には、ハロウィンの記事がYahooニュースに取り上げられて


一日4000アクセス(!)を記録したのを筆頭にベスト5のうち4本に


自分が担当した記事がランクインして超はっぴいでございますO(≧▽≦)O


来年も、みなさまに、ジャパンファウンデーションならではの多彩な情報を


お届けすべく奔走しますのでよろしくお願いします!





潮風さん:


もう年末ですかー。いろいろと記事を書いてきましたが、「JFブログ知ってるよ」「記事面白かった」などと、たま~に言われたときの嬉しさが、この1年心に残っています。でもまだまだもっと多くの方にブログを読んでもらいたい!JFを、国際交流の楽しさを知ってもらいたい!ってことで、来年はより魅力ある記事をお届けできるようにがんばりたいと思います。 みなさん、これからもどうぞよろしくお願いしまーす。





三富さん:


いやぁ~、あっという間の1年でした。


より多くの人にブログを読んでいただくために、いろいろと試行錯誤、迷走を繰り返してきましたが、果たして良い方向に進んでいるのかどうか???だからこそ、皆さんの感想が聞きたいのです!!


そして、今年1年で私が書いた・編集した記事は、ざっと数えあげただけでも37本(162本中)。約10日に1本の割合ですねぇ。良く頑張った。自分で自分を誉めてあげたいです。+゚(゚´Д`゚)゚+。


来年の目標は、より分かりやすく、より面白く、“三富、Fly High ε=ε=へ(*´口`)ノ”で。


よろしくお願いします。





それでは、皆様、よいお年をお迎え下さいo(^-^o)o(^-^)o(o^-^)o





Thursday, December 27, 2007

 世界のクリスマス2007~vol.2 東方三博士ならぬ、ヨーロッパ東方三地域の職員(!)の場合~






みなさんこんにちは、オレペコです!

クリスマスも終わり、いよいよ2008年までカウントダウン、という感じですが・・・実はそのクリスマスについて、ヨーロッパに駐在している職員からおもしろい話題が届いたので今日はそのお話を。ホットワイン、ソーセージにあまーいお菓子・・・世界のクリスマスvol.2*1は、いつもとちょっと趣向を変え、ドイツ、オーストリア、ハンガリーから、クリスマスの「食」についてあつ~~く語ってもらいます!写真も必見!!ではでは、どーぞ。





■クリスマスマーケットといえば・・・ホットワイン♪


f:id:japanfoundation:20071202181850j:image:rightブダペストのKさん(以下ブダ):この時期になると、クリマ(クリスマスマーケットを省略してみた)が楽しみですよね。ヨーロッパ全体がクリマで盛り上がっているかなと思ってたんですが、それはドイツを中心とした一部だけかな?と気づきました。フランスでもドイツに近いアルザス地方ではクリマが盛んだ、と聞きましたし。ドイツのクリマは圧倒的に規模が大きいですね。


ベルリンのTさん(以下ベル):どうなんでしょうか。ドイツでいちばん歴史があると言われているのがドレスデンのクリスマス・マーケットで、今年で573回目です。


ブダ:おお。そりゃ、やっぱりドイツがクリマの中心地なんでしょうか。


さて、クリマの楽しみといえば買い物そっちのけでホットワインなんですが(*^^*)ポッ。ハンガリー語ではフォッラールトボール(Forralt bor)といいます。「沸かした」ワインという意味です。ドイツ語ではなんて言うの?


ベル:ドイツでは「グリューヴァインGluehwein)」。「グリュー」は、「熱くなる」「ほてる」っていう意味の「グリューエン(gluehen)」という動詞が他の名詞と連結するときに使われる形、「ヴァイン」はワインです。飲むとほてってぽかぽかすることから、グリューヴァインと呼ばれてるんですよ。


f:id:japanfoundation:20071222100705j:image:leftブダ:へえ。じゃあ、グリューというのは、たとえばホットチョコレートという場合にも使うのかな?ただの「ホット=熱い」の意味とはちがって、体を熱くしてくれるホットワインに特に使うのかな、という感じがしたけど。


ウィーンのKさん(以下ウィー):そうそう。ホットチョコレートは、ドイツ語ではハイセ・ショコラーデ。単なる「ホット」に相当するのが「ハイス」だから、ワインの場合は「体を熱くする」という意味で「グリュー」なんでしょうね。 実際、グリューヴァインがないと、氷点下の屋外でマーケットをのぞいて歩く気になれないなあ(~O~;) <写真は、ホットワインが入った壷@ブダペスト>





■ホットワインのカップのヒミツ。


ブダ:なるほどね。意味がわかるとますます暖まりそうヽ(^◇^*)/。ほんとに、あれがないとこの時期の市場巡りは凍えちゃいますよね。


グリューヴァイン自体もおいしくて楽しみですが、ワインを飲むカップ、あれは街ごとに違いますね。ドイツではたくさん種類を見ましたよ。やっぱり本場は違うね。


ベル:カップのデザインは、たくさんありましたか?おそらく、その年の年号の入ったカップは1都市もしくは1会場で1、2種類ですよ。いろんなデザインがあるとすると、それは過去のものが同居しているのかと(笑)。数年前のカップを平気で使っているお店もありますよ。カップも街によって微妙に形が違いますが、普通のカップとは明らかに違って長靴型もありますね。


ウィー:デザインはマーケットによって違っていて毎年変わってます。絵柄も街にあわせてあって、ウィーンはモーツァルトが書いてあったりしますよー。


ブダ:うん。街の風景が描いてあったりもしますね。カップはデポジット制で返却すればお金が戻ってくるし、そのまま返さずにおみやげにすることもできるんですよね。これもまた楽しみ。なかなか凝ったカップもありますよ↓↓↓


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<ウィーンのカップたち>


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<ドイツ:ニュルンベルグ+ミュンヘンのカップ> <ブダペストのカップ>





ブダ:ドイツ、オーストリアはグリューヴァインの種類も多いですね。ハンガリーは赤しか見ないけど、ほかでは赤も白も、さらにはコケモモとかブルーベリーとかいろんなから造ったグリューヴァインが売られてますね。


ウィー:グリューヴァインの他に、プンシュという飲み物もあります。ラムなどのアルコールとシナモン等のスパイス、お砂糖、お茶などで出来ていて、オレンジのプンシュ、ベリーのプンシュ、りんごのプンシュなどがあります。キンダー・プンシュ(子どものプンシュ)というのもあって、もちろんノン・アルコール。(・・。)オイシソウ...


ベル:子供用という括りかどうかは分かりませんが、北のほうでは、グリューヴァインと言ってもアルコールが入っていないことがよくあります。その場合、ラムやアムレットなど追加します。


ブダ:へええ。流儀もいろいろありそうですね。ブダペストでは店によってはアルコールを感じないようなものも。兄さん、こりゃ沸かしすぎじゃ・・・(^▽^;)





■クリマで定番の食べ物とは?:ソーセージからあま~いお菓子まで


ブダ:さて、暖まったらおなかがすいて来ちゃうんですけど。クリマで食べるといったらやっぱりソーセージが定番かな?ブダペストではソーセージが多いけど、ロールキャベツとか、野菜炒めとかもあります。飲み屋のメニューみたいになってる(--;)。ハンガリーは買い物というよりも、こういった屋台に食べに来るという人が多いような気もするね。


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<ブダペストのソーセージ>  <ブダペストのロールキャベツ>


f:id:japanfoundation:20071219130311j:image:rightウィー:ウィーンのマーケットでは、おいもが人気があるかな。丸ごとのじゃがいもをアルミでくるんでオーブンで焼き、熱々ほくほくのおいもの上にチーズやソースをかけてたべるんです(右写真参照)。もちろんソーセージも売ってます。


ベル:ドイツではやはり王道は焼ソーセージ。その他、豚の背肉ステーキや、ひき肉やたまねぎを練って焼いた「ボウレッテ」と呼ばれるハンバーグのようなものをパンに挟んで食べます。たまに、魚のフライ(をパンに挟んで食べる)の売店もあります。


ブダ:いや、豊かですね。豊かですよ(うらやましい・・・)。


こうなるとお菓子まで話題を突っ込みたくなりますが。甘いものも売ってるよね?果物をチョコでコーティングしたやつとか、ウィーンではよく見かけましたけど。


f:id:japanfoundation:20071202175857j:image:leftウィー:日本のりんご飴によく似たお菓子もありますね。


ベル:ワッフルをよくみかけます。それに、ドイツのみなさんはたっぷりと生クリームを乗せて食べます。あとは、綿飴、焼き栗、砂糖をまぶして炒ったピーナッツやアーモンドなど。


ブダ:あの豆おいしいよねえ。


ベル:それから、ベルリンでクリスマスの頃に食べるお菓子といえば、必ずしもクリスマス・マーケットで食べるものではありませんが、「プファン・クーヘン」と呼ばれるドーナツのようなものがあります(中には、杏ジャムやブルーベリー・ジャムが、周りには粉砂糖がまぶしてあります)。このお菓子の面白いのは、ベルリン以外の地域で「ベルリーナー」と呼ばれていることですね。


ウィー:それはオーストリアでは「クラプフェン」です!中身は杏ジャムが王道。オーストリアでは、クリスマスというよりはカーニバルの頃の食べ物って感じです。1年中売っているけど(そして、私の朝ごはんの定番( ̄ー ̄;ウフ)。


f:id:japanfoundation:20071223153350j:image:leftブダ:ブダペストでは、クルトクシュ・カラーチが定番です。やっぱり一年中売ってるんだけど。店の前にはいつも行列ができてるけど、並んでると焼きたてが買えるからね。これもまた暖かくていいんですね。真ん中が空洞になってる、天体望遠鏡みたいな大きさのお菓子なんだけど、好きなんですよー。


ウィー:その天体望遠鏡みたいなお菓子、シナモン・パウダーとかをふりかけるやつですよね?私も大好きです!








・・・というわけで、盛り上がったクリスマスマーケットも24日の午前中には終了。クリスマス前日の午後からは一般の商店も閉まり、地下鉄もトラムも運休したり運行数が減ったりして、街は静かになります。前日までに休暇中の食料を買い込んで、みんな家族で楽しい休暇を過ごすのでした。日に日に日照時間が減り、気温が下がっていくこのシーズン、クリスマスのように光り輝くイベントがないと、気が滅入ってやってられないのかもしれませんね。というわけで今年のクリマも終わり。来年のクリマまであと340日




*1:vol.1のパリ編はこちら





Wednesday, December 26, 2007

突撃!隣のフェロー勉強会!(ブルガリア編)






どうも~。三富です。


今回は、私のいる文化事業部から歩いて20歩くらいのところにある、JFICコモンズで開かれたフェロー勉強会に参加してきました。しかも、2回!!




国際交流基金では、海外における日本研究者支援の一環として、「日本研究フェローシップ」というプログラムを設けています。この日本研究フェローシップとは、「諸外国における日本研究を振興するために、日本について研究している学者・研究者に、日本で研究・調査活動を行う機会を提供するプログラム」で、毎年世界各国の人文・社会科学分野の学者・研究者や大学院生等の博士論文執筆者100名以上がフェローシップを受けています*1




フェローシップを受けて日本で研究活動を行うフェローによる勉強会は、東京本部や京都支部などで定期的に開かれています*2





昨年10月に日本研究フェローとして来日し、筑波大学生命環境科学研究科で戦後日本、ブルガリアにおける農業改革政策の変遷について研究をされている、ステラ・トドロバさん(Dr. Stela TODOROVA, University of Agriculture Bulgaria)による勉強会が10月11日に開催されました。





テーマは「戦後日本、ブルガリアにおける農業改革政策の変遷についての諸側面について(Some aspects of the Japanese post-war and Bulgarian transition agricultural reform policies)」





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ブルガリアや農業大学のあるブルガリア第2の都市プロブディフ(Plovdiv)の紹介から緩やかにスタートした報告は、日本とブルガリアの農業の特徴、耕地面積や農業就業人口などの各種の指標を用いた農業構造動態、農地改革による成果の比較など、専門性の高い内容へ突き進みます。






仕事上、またこれまでの自身の興味関心から、外国のことを勉強したり、そういった勉強会に出席する機会は多々ありましたが、外国の研究者による「日本」についての勉強会に参加したのは全く初めての経験で、新たな“日本”について知る良い機会となりました。





日本研究フェローの勉強会は、定期的に開かれていますので、是非皆さんもご参加ください!!





気になる突撃第2弾は、2006年に開催されたシンポジウム「春樹をめぐる冒険 ― 世界は村上春樹をどう読むか」にも参加された、翻訳家・作家のコリーヌ・アトランさん(フランス)の勉強会の様子をお届けします!!




*1日本研究フェロー一覧(2001年~2007年)


*2:1月11日には、京都支部にて2007年度第6回フェローセミナー「日本現代文学はフランスでどう読まれているか」が開催されますので、お近くの方は是非お越しください。