Thursday, December 28, 2006

最後の最後に?!



今日がいよいよ今年最後のブログとなるわけですが、、、その最後の最後に、私たちブログチームにとっては うれしいニュース が飛び込んできました。





なんと・・・今年の社内の





イメージアップ賞




に選出されたのですっ!*1





:*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*: ワーイ♪  





この賞は、ジャパンファウンデーションの理事長から職員に授与される賞なので、 内部的なものにすぎない といってしまえばそれまでなのですが、一方で、昨秋からはじめたこの「公的機関によるブログ」という画期的な取り組みが、漸く組織の中でも認知されたのは大きいと思うんですよ。





というのも、このブログの役割は、ジャパンファウンデーションの様々な活動をいろんな角度から、 職員の生の声 でお届けするということ。記事を充実させていくためには、経験豊かな人たちの声がどうしても必要なんです。この賞の受賞をきっかけに、これまで以上に個性豊かな面々の協力を得て、記事のバリエーションを増やしていけると思いますので、読者の皆さんも期待していてくださいね!





それでは、最後になりましたが、ブログ運営員一人一人から、来年に向けて一言。





:より多くの皆さんに国際交流そして国際交流基金の魅力を伝えていけるよう、精進いたします。 チッチキチー d( ̄  ̄) 





:時にはそよ風のようにあたたかく、時には嵐のようにダイナミックに、国際交流の様々な風を皆さんの心に吹かせます!(というわけで目指せ登場回数増!)





:決裁をまわすスピードを上げます!時々登場するよう努力に努力します!(丁寧2007年抱負白書より)





レペコ:「私たちが書きたい記事」ではなく、「みなさんが読みたい記事」になるよう、トラックバックなどを通じて、双方向のコミュニケーションを目指します!




それではみなさま、良いお年を*2!!!




*1:国際交流基金理事長特別表彰の一つのカテゴリー。毎年、テーマごとに、もっとも貢献のあったと思われる個人、グループが選出されます。「イメージアップ賞」は「業務内外において社会的インパクトのある活動によりジャパンファウンデーションの名前を世に知らしめた者」に贈られる賞です。


*2:ちなみに、29日(金)もエリン、ありますのでぜひぜひご覧ください!





Wednesday, December 27, 2006

若冲、ふたたび。。



クリスマス特集が終わると一気に年の瀬。

今年も残すところあとわずかですね。




さて、九州にお住まいの方、あるいは帰省やご旅行で九州方面にお出かけになる方へ。以前このブログでご紹介しました、




プライスコレクション~若冲と江戸絵画」展




が年明け 1月1日 から福岡の 九州国立博物館 で開催されます(3月11日(日)まで)!年始にゆったりと芸術鑑賞、いかがですか?




Monday, December 25, 2006

世界のクリスマス2006!~vol.3 エジプト(カイロ)の場合






みなさん、こんにちは。三富です。


チュートリアルの優勝で無事に第6回M-1グランプリも幕を閉じ、今日はクリスマス本番!


皆さんはどんなクリスマスをお過ごしでしょうか?





ちなみに、基金本部のある赤坂アークヒルズはこんな感じ↓


f:id:japanfoundation:20061222180624j:image





さて、12月22日からお届けしている世界のクリスマス特集ですが、ドイツオーストラリアに続き、今回はエジプト(カイロ)の様子をお伝えします!





イスラム教徒が国民の大半を占めるエジプトでは、この時期はどんな様子なのでしょうか?カイロ事務所Mさんからの報告です。






エジプトは人口の9割強がイスラム教徒というお国柄ですし、12月になってもクリスマスデコレーションがそこかしこに輝き、商店街からクリスマスソングが流れ出すような、街中がクリスマスという雰囲気はもちろんありません。不思議な事にカイロでは、クリスマスは新年のお祝いと一緒くたにされて、広告などにも「Merry Christmas and Happy New year」と一緒にかかれています。 1月1日がクリスマスだと思っている人も決して少なくないようで、1月1日に「メリークリスマス!!」といわれることすらあります。




エジプトの人口の1割弱はコプト教と呼ばれる東方教会系キリスト教の一派ですので、彼らはクリスマスを祝います。ただ、コプト教のクリスマスは1月7日ですし、人口の1割弱ということで、国を挙げてのお祭りという雰囲気にはなりません(国民の祝日にはなっています)。もしかしたら12月25日のクリスマス、1月1日の新年、1月7日のコプト教のクリスマスがごちゃごちゃになって、1月1日に「メリークリスマス!」となったのかもしれません。 因みに今年はイスラム教の犠牲祭*1も年末年始と重なるため、いろいろなおめでたい挨拶の言葉が街中を飛び交いそうです。





とはいえ、観光客の多い欧米資本のホテルやレストランなどは、派手なクリスマスデコレーションを施しています。最近では、街の商店でもクリスマスデコレーションを見かける頻度も増え、特に外国人が多く住む地区では、道端でサンタクロースが被っている赤と白の帽子を売っていたりもしています。そんな最近の様子を見ていると、宗教的にクリスマスを祝うという事は無くても、エジプト人も日本人のように宗教に関係のない「イベントとしてのクリスマス」を楽しむようになってきているのではないかとも思ってしまいます。




今回、このブログの執筆を頼まれたことを機に、日頃の疑問を晴らす意味もあり、エジプトを代表する名門大学のカイロ大学、アインシャムス大学で日本語を学ぶ学生達(イスラム教徒のみ)に、クリスマスに関する簡単な質問をしてみました。 その結果は次のとおり*2





Q:クリスマスを知っていますか。


A:もちろん知っています。


(まあ、このくらいは大学生ですし、あたりまえですね。)





Q:クリスマスは何の日ですか。


A:キリストの生まれた日です。


(うむむ。そうです。日本でも知らない人はいたりして。)





Q:クリスマスを祝いますか。


A:いいえ、祝いません。


(まあ、そうですね。イスラム教徒ですし、そこまでは期待していません。)





Q:プレゼントを贈ったり、パーティをしたりしますか。 また、クリスマスを楽しむことをどう思いますか。


A:自分はしません。もしする人がいても構いませんが、自分はしたくありません。


(意外とストイックな回答が多く、やりたい人がするのは構わないというところは寛容でしたが、中にはイスラム教徒はしてはいけないという意見もありました。)





Q:カイロの街のクリスマスデコレーションをどう思いますか。


A:飾りは綺麗だから構わない。マーケティング戦略としてはいいアイデアだと思う。


(うーん。飾りは綺麗だからいいとは言うものの、自分達は関わるつもりもないのにマーケティング戦略としてはいいっていうのも、矛盾がある気がするのですが・・・。)





と、なんだか誰もクリスマスなんてお祝いもしなければ、おいしいものを食べたり、友達とパーティなんてものもやらないような雰囲気。じゃあ、あの街のデコレーションは一体なんなんだろうと思ってしまいます。 まあ、宗教的な要素が入る質問には、イスラム教徒として優等生の回答をする傾向があることは否めませんし、特に外国人からそういうことを尋ねられたらなおさらなのかもしれませんので、多少のぶれはあると思います。でもこれほど皆さん頑なにイスラム教徒であることを意識している様子をみると、エジプトで日本のようなクリスマスパーティが繰り広げられるようなことは当分の間はなさそうです。





そして、カイロでは年の瀬の忙しい時期にまぎれ、気付かないうちに12月25日も過ぎ、いつのまにか新しい年を迎えていそうです。





最後に、カイロ大学の竹山先生、アインシャムス大学の森田先生、学生への質問にご協力頂き本当にありがとうございました。






*1:太陰暦に沿っているので、太陽暦では毎年若干ずれます。


*2:一番数が多かった代表的な回答を記載してあります。