Friday, July 6, 2007

[みなさんへの][JFICからの]Tシャツを買って、国際貢献?(後編)



みなさん、お久しぶりです。三富です ( ゚∀゚)ノ゙

そして、お待たせしました!「Tシャツを買って、国際貢献?」後編のお届けです*1






Q:国際交流基金が、Tシャツやマグカップなど商品開発をする意図はどこにあるんでしょうか。





A:基金の商品開発は、国際交流基金のリソース(知的財産権)を活用しながら、広報性と商品性を兼ね備えたグッズを開発し、単なる“儲け”とは違う意味での収益を上げるところに意図があります。


今回の「ASIA5×Doreme」のTシャツを例にとってみると、その収益の一部は文化事業に活用される仕組みになっています。こういったコンセプトに賛同する、エアークリッパー社さんのような民間企業の協力を得ていること、すなわちCSR(企業の社会的責任)と連動して商品開発を行っているところも非常に重要なポイントです。





Q:3,800円(希望小売価格・税抜き)という値段設定もそのためでなんですね。「Tシャツにしては、値段が高いんじゃないか」という声が私の周囲でもちらほら聞かれましたが、「国際交流に貢献したいから、この商品を買う」という点では、なんだか、フェアトレード商品を買うときの消費者の心理に通じるものがありますよね。もっとも消費者の立場としては、国際貢献を意識してフェアトレード商品を買うというよりも、むしろ商品の品質を重視した結果、フェアトレード商品に行き当たった、というほうが説明としては適当かもしれませんが。





A:そうですね。このTシャツは、国際交流基金JFICライブラリーや浦和、関西のセンター売店のほか、東京都美術館やエアークリッパーデザインハウスで販売していますが、私たちが予想していた以上に売れ行きがよく、これもアジアのトップ若手デザイナーによるデザインというTシャツそのものの品質の良さが受けているのではないかと思います。


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(JFICライブラリー売店の様子)





Q:なるほど。ちなみに、一番の売れ筋は何ですか?





A:インドネシアのオスカルさんのデザインが一番人気のようです。





ブログチーム:Tシャツ制作の裏には、色々な秘密が隠されていたんですね。富岡室長ありがとうございました。






さらなる裏情報をブログ読者にだけお届けします (*`艸´)ウシシシ





横浜トリエンナーレに参加するアーティストにデザインしてもらうなど、今後も基金事業と商品開発とのコラボレーションについては、いろいろと構想があるようです。いやはや、楽しみですねぇ。





また、Tシャツの収益がどのように文化事業に使われていくのか、気になるところですよね。


ブログチームでも引き続きフォローアップしていきたいと思いますので、お楽しみに。






Wednesday, July 4, 2007

 をちこち「酒は地球を回る」の舞台裏 続編



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皆さん、こんにちは!いよいよが待ち遠しい季節ですね。今週末は七夕ですよ~~☆





さて本日は、お待ちかね「をちこち」編集長、渡邊直樹氏のご登場です。


前回の“お酒”にまつわるストーリー、もうご覧いただけましたか?まだの方は⇒こちら!!





ちなみに登場したお酒の一つ「ウンターベルク Unterberg 」はドイツ語で「下山」・・・?地名か、人名か、考えてみるとお酒の名前って、愛称みたいで面白いですね。「マルガリータ」とか「ブラッディ・マリー」とか。





では、前置きはこのあたりにしておいて、さっそく始めましょう!








特集「酒は地球を回る」 ~続編~





「旅する酒・泡盛」を執筆していただいた作家の吉村喜彦さんがサントリーを辞め、フリーの物書きになられて間もないころ、石垣島に一緒に行きました。石垣の歌者(うたしゃ)で民謡酒場「安里家」のオーナー・安里勇さんの船で、干潮時だけ水面上にあらわれる島に上陸。安里さんが海中で突いたばかりのブダイやシャコガイを肴に泡盛を飲みました。真っ白な砂浜にねそべって、目に痛いほどの青空を眺め、体の外側は太陽にジリジリ焼かれ、中からも何かがゆっくりと沸き溢れるような感覚に身をゆだねていると、東京での屈託などすっかり消えうせていました。あれは、当時編集長をしていた雑誌が休刊になって間もない頃のことでした。





 数年前に中国の紹興にある紹興酒工場見学に行ったとき、工場長からこんな話をききました。


「5年ものの紹興酒は20歳の若者のようなもの。フレッシュでういういしい。10年ものは30歳。力強く、味も香りも充実している。20年ものは50歳。経験を積み、より香り高く、まろやかになっている。30年ものは80歳の老人。長寿の年寄りが家にいる。それはとても幸せなことです」と。工場長が個人的に好きなのは「10年もの。味わいがしっかりしていて、香りもよいし、コストパフォーマンスもいちばん」とのこと。確かに30年物は、おいしさとは別の基準を導入したくなるような、枯れた味わいでした。私も10年ものがいいですね。





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東京の谷中にある「ANOMA」では今までに見たことも味わったこともない、世界の珍しい酒に


出会えます。蜂蜜酒や、馬乳酒を蒸留したアルヒー、某有名酒造会社が限定でつくった粕取りなど。店主のご主人で民族音楽のプロデューサー・星川京児さんが世界各地で集めてきた民族音楽や、


グレゴリア聖歌としか聞こえないビートルズ作品集といった音楽を聴きながら飲んでいると、時間も空間もゆらゆらと曖昧になり、翌日になってみると、あれは現実の出来事だったのか夢だったのか定かではなくなります。世界各国から来日したミュージシャンが特別に持参する酒が何本もあるといいます。WHO(世界保健機関)に認められて復活したアブサンにも、ここで出会うことができました。








 そのお店に、『喰いたん』『将太の寿司』のマンガ家・寺沢大介さんをご案内しました。寺沢さんのマンガは韓国でも大人気。国際交流基金の派遣で、韓国の人気マンガ家ホ・ヨンマン氏と対談をしていただきました。その模様は『をちこち』最新号で「カバ先生ソウルへ行く」と題して掲載されています。美味・珍味大好きの寺沢さんもANOMAの珍しいお酒にはびっくり。話もはずみ、本来なら延々と飲むところなのですが、『をちこち』次号の特集のためにインド行きが1週間後に控えていた私は、あとを交流基金の他のメンバーにまかせて、一足先に店を出て、終電に間に合うように東京駅へ向かったのです。ところが、東京駅で思いもよらぬことに出くわしてしまったのです。(以下、次号に続く)





Monday, July 2, 2007

「国際漫画賞」の創設について その2~話は重厚に作られている。よく出来ている。((これは「メカビ」vol.1での発言。今回の受賞作についてもこう発言するんじゃないか、とwktk。))



およそ1ヶ月ぶりの登場となりました中島です。


実は、入社後ずーっと人事課職員だったのですが、前回の国際漫画賞の記事を掲載した直後(6月1日)、芸術交流部映像出版課へ配置換えとなりました。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m





しかも!なんとその記事で触れた第1回国際漫画賞の担当の一人になったんです。(*´Д`)

本日7月2日には第1回国際漫画賞の授賞式が行なわれ、それから10日間ほど受賞されたマンガ家の皆さんも日本に滞在*1されるのですが、そういった様子もご報告できると思います。お楽しみに!





で、先週金曜ついに!外務省のプレスリリースで受賞者が発表されました。


外務省: 第一回国際漫画賞について



[国際漫画賞](最優秀作品)




  • 李志清(Lee Chi Ching 中国)『孫子兵法』(Sun Zi's Tactics)


[奨励賞](その他の優秀な3作品)




  • KAI(中国)『十五二十(1520)』

  • Benny Wong Thong Hou(マレーシア)『Le. Gardenie』

  • Madeleine Rosca(オーストラリア)『Hollow Fields』







    • 注意!以下のコメントは中島個人のもので、国際交流基金及び第1回国際漫画賞実行委員会の公式見解ではありません。



国際漫画賞受賞作は李志清氏の『孫子攻略』です!おめでとうございます!


実は、この作品はすでに日本語版が発売されています。



孫子の兵法 孫武と伍子胥

孫子の兵法 孫武と伍子胥







「国際漫画賞は「孫子兵法」 麻生外相が発表」の新聞記事でも触れられていますが、池上遼一さんに似た雰囲気の、まさに「話は重厚に作られている」歴史マンガ作品です。中国・春秋時代の兵法家である孫子を取り扱っていて、日本語版は全5巻。





国際漫画賞奨励賞を受賞されたうち、1人目のKAIさんの『十五二十』は、許婚同士の、すごく貧乏な国の王子さまとすごく裕福な国のお姫さまのお話。


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私はまだ1巻しか読んでないのですが、ドタバタ・ファンタジーって感じでしょうか*2。ご本人もイラストレーターとして活動していらっしゃるらしく、絵柄も美麗ですよね。先日第3巻が発売されたそうです。




Benny Wong Thong Houさん(BENさん)はマレーシアのマンガ家で、昨年クアラルンプールへの出張で、休み時間にK伊国屋に行った際にも店員さんに薦められたマンガ家さんなのです。『Le. Gardenie』はちょっとシリアスな雰囲気もある学園ラブコメ。*3


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絵は、鈴木央さん風?にも見えますかね?この作品も現在連載中。





Madeleine Roscaさんはオーストラリアの方で、『Hollow Fields』は先日、第1巻が発売されたそうです( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ



Hollow Fields 1

Hollow Fields 1






この作品は学園SFコメディで、マッドサイエンティスト養成学校に迷い込んだ女の子のお話*4




というわけで、今日は受賞者と受賞作の紹介まで!マンガ家さんが日本にいらっしゃった様子や、国際漫画賞の候補作なども次回以降に取り上げられれば取り上げたいと思います。*5




*1:10月1日発刊の「をちこち」漫画特集の中で受賞者滞在記を掲載予定です。これは必見!!


*2:表紙だけ見るとちょっと小畑健さんの絵に似てますよね。『ヒカルの碁』の。中身は・・・知ってるけどまだ教えられません(ΦωΦ)フフフ…


*3:読みながら『きまぐれオレンジロード』を思い浮かべました。


*4:Amazonにはまだ解説が載ってないんですね・・・


*5:あ、あかん。今回焦って書いたから全然ボケてない(´Д⊂ モウダメポ せめて締めの言葉だけでもボケねば。
・・・君は小宇宙(コスモ)を感じた事があるか・・・?

ボケとして成立する前に


糸冬 了..._φ(゚∀゚ )アヒャ