Tuesday, November 8, 2005

日本語国際センターより①



はじめまして。村田裕子と申します。本日は、このブログ初!ジャパンファウンデーションの付属機関である日本語国際センターの話題をお届けします。


まずは少し自己紹介から。私のJF歴は3年半と少しになりますが、最初の配属先は視聴覚課(現在の映像出版課)というところでした。日本映画・TV番組の海外紹介や映画祭・映画制作への助成などの業務を担当し、ここでの3年間の仕事は刺激的で面白いものでした。そして2005年4月に異動の命が下されたその行き先が、「日本語国際センター」。現在、その中の制作事業課というところで楽しく働いています。


皆さんは、「日本語国際センター」と聞いてどのような場所を思い浮かべますか?日本語を国際化するセンター?それとも日本語を国際的に扱うセンター?わかるような、わからないような、ですね!?ここ、日本語国際センターは、海外の日本語教師の研修の場所であり、また日本語教材の開発や、その支援をする場所なのです。センターでは年間にいくつもの種類の研修を行なっていて、研修生はセンター内に寝泊りして授業を受けています。研修といっても語学だけでなく、日本語の教え方や文化理解についての授業もあります。


研修生は世界各地からやってきます。初来日の人、すでに何回か来日経験がある人、大学で教えている人、高校で教えている人…本当にたくさんの人がさまざまなバックグラウンドを持ってやってきます。ここは日々笑いあり、涙あり、ドラマに溢れた場所なのです!


写真は、センターの防災訓練です。訓練では火事を想定し、研修生も職員も全員中庭に避難しました。このような訓練は初めて!という研修生も多いようで、手にカメラやビデオを持っている人が大勢。放水訓練ではパシャパシャ写真が撮られ、建物のベランダから避難梯子を使って降りる訓練では一人降りる度に拍手が沸き起こる有様。もちろん、実際の災害時にはこんなにのんきにはしていられませんが、こういった写真やビデオも、日本語教師にとって、日本の生活・文化を伝える教材になり得ます。語学教育は言葉だけ扱っていれば良いのではなく、「文化」も重要な要素なのです。


長くなりましたので、私の所属する制作事業課が関わる日本語教材についての話題はまた今度。





2カ月ちょっと経ちましたが・・・



どうも、松岡です。


「地球を、開けよう。」ブログを始めて早2カ月が経ちました。

その間、大体平均してアクセス数は200前後で*1、トラックバックは15件程度です。


「いまいち盛り上がり感にかけるなー」


ということで今日は久しぶりに、はてな川崎さんと打ち合わせをしました(当方からは松岡と中島が出席)。


川崎さんいわく、


・アクセス数平均200/日はそんな悪くない


・むしろトラックバックの数が少ないですね⇒このブログをみて共感するということが少ないのかも(グサリ・・・。。)


ということで、どうすればトラックバックを増やせるものかなと話が進みました。


1時間半、時にわき道へそれながらも色々とアイディアを頂いたりしました。


まずは「こっちからトラックバックしよう」ということも。いままで頂いたトラックバックにはお返しするようにしているのですが、それだけだとなかなかトラックバックの数が増えていかないので。これからは、うちのイベントとかについて書いてくれているブログにもトラックバックしていきたいなと思ってます。


ということに手始めに川崎さんにトラックバック★


id:kawasaki


それ以外にも色々とアイデアはでましたが、それは今後のお楽しみということで。


このブログをみて下さっている皆さんは、どんな情報が欲しいですか?


ぜひ教えてください(そしてトラックバックください←切実・・・)。





(写真は記事と全然関係ないんですが、うちの職場にあるオタクグッズ+すしケシゴム←この正体はまた後日。奥が深いんですよー)




*1:この200は、うちの職場からのアクセス数は除いた数ですよ





Saturday, November 5, 2005

ASEM Youth Dialogue -1-



みなさん、ご無沙汰しております。松岡です。今日は、先週行ってきましたウィーン出張のお話しを。


10月22日(土)から24日(火)までウィーンで開催されたASEM Youth Dialogueに参加してきました。


みなさん、ASEMってご存知ですか?


http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asem/


http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/asem/


ASEM(Asia-Europe Meeting)の日本語名称は「アジア欧州会合」です。これまでアジアとアメリカのつながりやヨーロッパとアメリカとのつながりに比べて、アジアとヨーロッパとのつながりが薄かったという認識から、1996年に発足しました。この枠組みの中で幅広い分野にわたって議論が交わされてきており、政治・経済・文化・科学技術・環境などの各分野の閣僚会議、専門家会合などが開催されてきています。


このASEMで決定された政策や枠組みを、具体的なプロジェクトの形で実行して行く機関として、ASEF(Asia-Europe Foundation)があります。実は日本はかなりの額をこの基金に出しているんですよ。でも日本では知名度低いですよね。


行ってからわかったのですが、このASEF、非常にジャパンファウンデーションに似ております。各国政府からの拠出金を元にして事業をしているFoundationである辺りも似ていますし、主な事業を3本柱で説明する辺りも近いです。しかもその3本柱が


・Cultural Exchange


・Intellectual Exchange


・People-to-people Exchange


でして、この上の2つなんかはうちの「文化芸術交流」と「知的交流」と一緒です(ジャパンファウンデーションのもう一つの柱は「日本語教育」です)


そしてこの3つめですが、実はジャパンファウンデーションも一昨年まで(つまり2004年5月に機構改革をする前まで)は「人物交流部」という部署がありました。これは、人と人との交流こそ文化交流の原点であるという、ジャパンファウンデーション設立当時からの理念がありまして、現在は部署こそ無いものの各事業分野で人の交流事業はたくさん行なわれています。


というわけで、このASEFに招かれて、私の他にジャパンファウンデーションからは2名参加しました。会議のテーマは「Education for Tolerance: The Role of Youth and Civil Society Organizations in Promoting Active Citizenship」で、最終日の火曜日に4つのワーキンググループ(Multicultural and Multireligious Society, Youth Unemployment, Youth in Migrant Communities, Education for Tolerance)に分かれて議論をしたのですが、初日と二日目はそのための情報のインプットのために各会の実務者がきてレクチャーをするという形のものでした・・・・(ちょっと長いので具体的な中身は次回に)