Friday, May 9, 2008

 「こちをち」~ところ変われば価値観変わる(前)






美容整形における優先順位「ヒップ→バスト→顔」の背景を知りたいと思った


小生は、基金の先輩Iさんのところを訪ねました。





今回改めて伺ったところ、


Iさんは小学校から中学校にかけてリオ・デ・ジャネイロで5年半、


大学時代の留学で同じくリオ・デ・ジャネイロで1年、


そして基金入社後にサンパウロ日本文化センター3年半、


あわせて10年間(!)をブラジルで過ごされたということでした。





さっそくですが、Iさん、ちょっとお話を聞かせていただいてもいいですか??





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久保田(以下、K):ブラジル人女性が整形する際の優先順位が


「ヒップ→バスト→顔」というのは、Iさんのご経験に照らして本当ですか?



Iさん(以下、I): それは本当だと思いますよ。






K: なんと本当でしたか!そのような順位が生まれる背景には何があるのでしょうか?



I: やはり男性の視線ではないかなぁ。


 たとえば日本の男性は前のほうから女性を見たいんじゃない?


 もちろん女性が男性を見るときも然りだと思うけれど。






K: え…、ちょっと…、そのあたりは何となく申し上げにくいところがありますが… 






I: まずは顔、スタイルはその次という感じ。


 で、スタイルを見るといっても前方から。ね?






K: 恥ずかしながら正直に申し上げまして、そのようであるのではあるまいかと・・・



I:でもブラジルの男性は、例えばビーチとかで


 前方から歩いてきた女性とまずすれ違ってから、


 あとで振り向いて、さらにレビューするくらい、


 ヒップが重視されているのよね。


 それで女性も美容整形するならまずヒップと思うんじゃないかしら。






K: いやはや、そうでありましたか。ではこの話題に関しては


 十分お話を伺えたということで、


 次の話題に移ってもよろしいでしょうか(ゴニョゴニョ)・・・





                                     (つづく)


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というわけで、必要以上にあたふたしてしまいましたが


Iさんから興味深い日伯間の差異について証言をいただきました。





Iさんにはこのあと、最新号に掲載されている


もう1枚の写真についてもお話を伺ってみました。


そのお話から感じとれた価値観や考え方には


「これは!」と唸らせられるところがありましたよ。





来週月曜日の後編では、流行との接し方に見られるブラジルの人々の


柔軟な発想について、Iさんにお伺いします!





Thursday, May 8, 2008

 『をちこち』ブラジル号が朝日新聞で紹介されました!






こんにちは、久保田です。皆さん、5/1の朝日新聞ご覧になりましたか?


国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の定期刊行誌『をちこち』が紹介されました!





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日伯交流年にあわせて「遠くて近いブラジル」と題した第22号。気になるその内容は・・・





まずは今回で4回目を迎えた束芋(たばいも)さん、五十嵐太郎さん、テッサ・モーリス=スズキさんの


連続エッセイ「をちこち散歩」。いつもながら、読者の思考と想像のスイッチを入れてくれる濃密な3篇となっています。





そして本号の特集「遠くて近いブラジル」


微から巨に至るまで縦横にブラジルと日本を語る中牧弘允先生、井上章一先生、イシカワ・エウニセ・アケミ先生の鼎談に始まる8本の記事もまた、内容が実に刺激的。





そのほかにも、俳人の宮下恵美子さんによるインドにおける俳句を通じた交流に関する寄稿、

昨年12月にJENESYS Programmeの一環として開催されたフォーラムに関する菊池靖先生によるご報告*1

さらには中国人作家・李鋭さんによる来日印象記に*2


ふみ子・デイヴィスさんによる文豪トルストイに関する特別寄稿と、充実の内容となっています。





目次はこちらでチェック!




定価525円(税込)、主要オンライン書店や大型書店で発売中です*3。ぜひともご一読ください!!





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さて、ここまで最新号の紹介をしてきましたが、


ここから早速次の展開に行ってみたいと思います。





次の展開とは、『をちこち』本誌で使うことができなかったけれど、


ぜひ皆さんにお届けしたいトピックを紹介したいのです。

題して「こちをち」*4とでも申し上げましょうか。





今回の「こちをち」は本誌に掲載された2枚の写真から始まるお話です。


まずは1枚目から。





『をちこち』を手元にお持ちの方はp.16の左下をご覧いただけますでしょうか。


ビーチに遊ぶ水着姿の女性を撮った写真があります。





(ふーん、ビーチか…、まあブラジルっぽいよね…)←心の声





と思って過ぎ去ろうとしたあなた、キャプションにご注目ください。こんなことが書いてあります。





ブラジルでは美容整形の多くはヒップ。次はバスト、その次が顔…





(あれ…!? (??)(??))





読者のみなさまのなかには驚かれた方も多いのではないでしょうか。


一般的に言って、これって日本と大きく違いますよね。





このような審美観や価値観が生まれる背景には何があるのでしょうか??


小生、ちょっと不思議に思ったものですから、


ジャパン・ファウンデーションでブラジル経験がもっとも豊富な先輩職員にお話を伺ってみました。





明日はその様子をお届けします!




*1:JENESYS Programmeは、どうやら本ブログで初登場のようです。プログラムの詳細とフォーラムの記録はこちらでどうぞ。


*2:毛丹青さんによる李鋭さんへのインタビューが『中国語ジャーナル』5月号に掲載されていましたよ。中国語を勉強されている方、ぜひチェックしてみては如何でしょう?


*3:購読のご案内はこちら


*4:今後、定着させていきたいです、ぜひ。





Friday, May 2, 2008

ブログ員からのオススメ(♪ブラジル映画♪)



明日からゴールデンウィークですね!学校や仕事がお休みのみなさま、連休はどこかにいかれますか~?(^o^)?





国際交流基金(ジャパンファンデーション)に入ってから、蟹江はお休みを使って、美術館に行ったり、ダンスや映画を見たりすることが多くなりました。 


今年は、日ブラジル交流年ということもあって、最近、ブラジルに関係のイベントをチェックしています~♪ 


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いつも基金の活動を紹介しておりますが、今日は連休前にちょっとブログ・ブレイク、最近見た映画『ファベーラの丘』をご紹介します☆








舞台はリオデジャネイロのスラム街、“ファヴェーラ”、子供達の夢はギャングのリーダーになる事。

そんな子供達に、ダンスやパーカッションといった数々のワークショップを通じて、文化や芸術に触れさせるチャンスを与え、希望を取り戻そうと始めた試みを追ったドキュメンタリー映画です。 *1








国際交流基金 Japan Foundationも、文化芸術を通じた協力を行っているんですね。


「元紛争地」のひとびと、中でも、将来を担う子供たちの「精神的復興」のプロセスに「文化・芸術交流」を通じて積極的に関与していけないだろうか、との視点から実施された事業、 「アチェの子供たちと創る演劇ワークショップ~子供向け芸術事業を通じた元紛争地の復興支援」以前ブログ記事でも取り上げました☆





ブラジルでもこのような文化芸術を通じた取り組みがあるのだなぁと、参考になったこの映画。


音楽とダンスも素敵なんです!!蟹江は大学時代ストリートダンスをやっておりまして、HiphopやR&Bが大好きなのですが、今回のAfro Reggueも素敵です☆





ブラジルと言えば、今回の『をちこち』はブラジル特集号です。

来週も“ブラジルウィーク”と称して、ブラジルについてのトピックをお届けする予定です。お楽しみに~☆*2




*1:連休中も東京都写真美術館のホールで上映されているようですので、ふらっと足を運んでみるのもいいかもしれませんね!!それでは、良いお休みを!!


*2:連休明けには、久保田くんが『こちをち』として、をちこちの裏ネタを紹介してくれます!!!乞うご期待です~♪