Wednesday, July 29, 2009

日本発、パリ・ローマポップカルチャーフェスティバル報告その4



7月5日(日) 


パリ日本文化会館でのJAPAN POP CULTURE FESTIVAL最終日。19:30より会館地下3階大ホールにて、プロダクションIGの石川光久エグゼクティブ・プロデューサー及び西久保瑞穂監督による講演後、映画「宮本武蔵 -双剣に馳せる夢 ―」を上映。上映後には、映画への感想、質問などが来場者との間で活発にやり取りされ、通常のチャンバラ・サムライ映画とは少し変わった要素に、賛否両論の意見が見られました。


f:id:japanfoundation:20090716150549j:image





f:id:japanfoundation:20090716150548j:image


講演の模様。左から司会の櫻井孝昌?氏、西久保瑞穂監督、石川光久エグゼクティブ・プロデューサー


侍・宮本武蔵という人物像への関心と、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の押井守監督がこの映画の脚本を手がけたということもあり、来場者の数は通常より多い。


JAPAN EXPO最終日ということもあり、JAPAN EXPO会場から日本文化会館へ足を運んだ来場者も多く、その中にセルビアから来た2人の女性(写真)は、JAPAN EXPOの4日間毎日会場に出向いていたとの事。セルビアでは日本の漫画やアニメに関するイベントのみならず、地元で入手できる情報がかなり少ないとのこと。したがって、小規模ながらも自発的にアニメイベントやコスプレショーを企画・運営し、今では100人ほどのアニメファンが集まるまでになったとか。実際に話を聞いてみると、彼女たちの日本文化に関する知識の豊富さに、本当に驚かされます!!!会話から察するところ、手塚治のころから、現在の最新アニメーションや漫画まで、監督や原作者の名前まで知っているのです。情報源は、ほぼ全ていっていいほどインターネット(YouTubeなど)から。漫画やアニメに登場する歴史上の人物や、日本の文化に関しては、Wikipediaや歴史本などを調べまくっているとの事で、日本のPOPカルチャー、特に漫画・アニメをきっかけに日本文化から生活習慣、経済などの時事情報までも集めているとか。彼女らによれば、西ヨーロッパだけではなく、旧東欧圏へも日本文化、特にPOPカルチャーをもっと紹介してほしいとの事でした。取材者の立場ながら、がんばりますと伝えた自分には、いったい彼女らのような日本ファンに対して、いったい何が出来るのだろうか。





f:id:japanfoundation:20090716150540j:image


セルビアから来ていた彼女たち。普段は国連付きの通訳者として生計をたて、給料の半分以上はアニメや漫画関連に費やしている超コアなアニメファン(日本ファン?)。まだ日本へは行ったことが無いとのこと。


下記リンクに、彼女らが地元のニュース番組にでている映像があります。


http://www.youtube.com/watch?v=05FjNJID0D4 





Monday, July 27, 2009

 イスラエルの日本語スピーチコンテスト



こんにちは。最近バンド活動を再開したズッキーです。





先日、JENESYS若手日本語教師として派遣されていた方々へのインタビューをこのブログでも紹介させていただきましたが、その際にインタビューさせてもらった方に、こんな感じでブログ公開しましたー、とご案内したところ、









基金のブログ、楽しいですね。


もっと、固いものを想像していましたが。






というコメントをいただきました!





そうなんです、固くないですよね?





皆さん、周りの人にも「国際交流基金って、固そうだけどこんなブログやってるよ~」って、ぜひ宣伝してくださいね♪







  • *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*





余談ついでに、


私は日本語教育支援部という部署にいます。


海外で日本語を勉強する人たちを支援するためにいろいろなことをしているのですが、


その中のひとつに海外で日本語のスピーチコンテストをやるときに、その経費の一部を助成する、というものがあります。





私はその「海外日本語弁論大会助成」の担当をしていますが、先日イスラエルから届いた報告書の中に、スピーチコンテストで披露されたスピーチの原稿がありました。


ちょっと、ご紹介します。






私は音楽を聞くのが大好きです。


一番好きなのは日本のものです。


たとえば、好きな日本の音楽グループは「東京事変」というものです。


私の一番好きな曲は「同じ夜」といいます。


その曲を聞くと、夜の東京が目の前に見える。。。かもしれません。


じつは、テレビのドラマでしか見たことがないんですが。


いつか、日本へ「東京事変のコンサート」を見に行きたいです。


(後略)






何を隠そう、椎名林檎及び東京事変を愛する私としては、遠く海の向こうで、同じアーティストの曲を聞いて、同じようにいいと感じているくれているイスラエルの人がいるなんて・・・しかもその人が出場していたスピーチコンテストの助成を担当していたなんて・・・


なんだか仕事をしながらニヤリとしてしまいました。





音楽ってやっぱり国境を超えるんですね。(ベタな感想。)








それにしても、この方が「同じ夜」を聞いてどんな東京をイメージしているか・・・気になるところではあります。





いつか「事変」のコンサートで出会うことがあったら、聞いてみたいなーなんて思っているズッキーでした。








なんか小学生の感想文みたいですみません!





Thursday, July 23, 2009

 ここはどこでしょう?



f:id:japanfoundation:20090623011330j:image*1




f:id:japanfoundation:20090623011329j:image*2




f:id:japanfoundation:20090623011328j:image*3




f:id:japanfoundation:20090623011326j:image*4





Mです。いつもながら、基金のブログといいながら、あんまり内容は仕事と関係ありません。


先週の土日、行ってきました。


さて、どこでしょう?


簡単すぎるでしょうか・・・・。





:ヒント:


 


 1 歴史の古い街ですが、歴史の古さでは売ってないです。写真の建物などは、この街の歴史の中ではかなり新しいほうです。





 2 むしろ、粉?





 3 今は弁護士が活躍中。お笑いタレントの時代もありました。











 いかがでしょうか。いきなり一枚目の写真にばっちり「堺筋」ってかいてあるので、クイズにならなかったでしょうか。








 国際交流基金の仕事で、「建築」というとヴェネチアビエンナーレの建築展への出展(こちら→ http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/arc/j/10/index.html)がぱっと思い浮かぶのですが、藤森照信先生といえば、路上観察、路上観察といえば、トマソン。残念ながら、このあたりトマソンは見当たりませんでしたが、見ごたえのある建築は豊富(そして現役)で楽しいです。











 スカッと延々先まで信号が見渡せる ”筋” は気持ちいいし、ほっとします。私の好きな饅頭屋の本店がこの界隈にあり、久しぶりに行ったのですが、自分にとっての「街の」イメージはまさにこれです。





 こういう古ビルがそこかしこに普通に転がっていて、全部普通に営業してたり、会社だったりします。維持は大変だろうなーと思いますし、実際壊されていくビルも多いのですが。


 一番下のダイビルもこの夏までとのことです。


 


 次の出張、ご旅行の際には、たこ焼きもいいですが、大阪の ”筋”のぶらぶら散歩はいかがでしょうか。




*1:新井ビル 1922


*2:高麗橋 野村ビルディング 1927


*3:生駒ビルディング 1930


*4:ダイビル 1925