Friday, April 27, 2007

 すしくいね~♪






\( ̄▽ ̄\))))オヒサァー♪ 潮風デス―☆


しばらくブランクがあいてしまいました、なつかすぃブログの空気 ∈(*´◇`*)∋スパー




実はこの間、潮風は海外出張にいっていました。そこで現地の日本語学習者に会ったりしたのですが*1、よくあがった話題の一つが「日本食では何が好き?」。で、答えとしてはザSUSHI、一番人気。生魚はだめーって声もあるにはあるのですが、実際、街を歩いていても見るわ見るわ、すし屋さん。エジプトにも数店できているそうですし、ロンドンでは「日本食」として売られている以外にも、駅の売店やカフェとかでもチョロっとおいてあったりして。体にいいこと、そして見た目がカラフルで味もバラエティに富んでいることが愛される理由なのかもしれませんね。





まぁそんなキング的地位☆をもつすしですが、このすしをモチーフにしているインターネット日本語試験を今回は紹介したいと思います!!!f:id:japanfoundation:20070425112228j:image:right





その名も・・・すしテスト(http://momo.jpf.go.jp/sushi/)


ドドーン ∑(゚ロ゚〃)




どうですか?このシンプルかつ大胆なネーミング。このテストは、メインキャラクターはなまるくん(なんて凛々しい眉毛)が握るすし屋に来店してテストを受けます。そしてテストの結果(100点満点)により、ご褒美としておすしがもらえます。このご褒美システム、芸が細かいですよ。おすしは3つのランクに分けられていて、高得点をとらないといいランクのネタはもらえません。いくらとかトロとか欲しかったら頑張らなきゃなんです。そして70点以上取ると、おすしと一緒にお茶がもらえます~~旦_(-ω- ) ドモドモ もらったおすしは、すし桶にいれてもらえるので、次回ログインしたときもちゃんと残っています。さらに10回連続で70点以上とると、もっとすてきなことが起きるらしく・・・*2!?




f:id:japanfoundation:20070426151316j:image:leftさらにテスト以外にも、このサイトでは「成績証明書*3が印刷できたり、「みんなのひろば」で自由にメッセージを送ったり*4、キャラクターの自己紹介を見られたりします。また日本語の先生方は、「せんせいがたへ」のページからテストのシラバスが見られたり、「みんなでテスト」機能を使って学生全員に先生が決めたテストを受けさせることができるんで、そちらもぜひぜひ*5




ね、楽しいしかけだらけ☆このヒミツは、すしテストの対象&目的にあります。世界の日本語学習者のナント65.7%*6が初中等教育機関での学習者。このテストは彼ら海外の中学校や高校で日本語を勉強している学習者を主な対象とし、中学生や高校生が、いつでも、どこにいても、 楽しく日本語が勉強できる方法として生まれたんです!日本語能力試験の4級がまだ難しいと思っている学習者の勉強の励みにしてもらいたいと思っています。





おかげさまで、現在その思いは通じていて、登録者数はもうすぐ10万人、受験回数は16万回を突破!しかも過去一番多く受験した人の受験回数は・・・313回!!!100回以上受験している人は21人もいます。  ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε= ヒイィィィ!!!!( ̄⊥ ̄ノ)ノ 





どうでしょ。かなり興味がそそられてしまった方、もちろん海外の中高生以外の学習者も大歓迎ですので、ぜひアクセスしてみてください。日本語学習を体験するもよし、近くの日本語学習者に紹介するのもよし、ですよー。


さぁ!みんなで目指せ!!314回!!!




*1:潮風の所属は日本語事業部ですので、日本語教育関係機関の動向調査もミッションの一つでした


*2:潮風もまだ4回しか受験していないので、まだなぞです。どきどき。。


*3:背景には高山寺の鳥獣人物戯画(一般的には鳥獣戯画)が使われています!すごー


*4:2004年6月以来1400通のメッセージが届いています。


*5:詳しい使い方はメニューの中の「せんせいがたへ」をご覧下さい!


*6:開発当時のデータ(1998年国際交流基金日本語教育機関調査)より。2003年データでは64.8%





Friday, April 20, 2007

Casa Asiaの活動 その3 世界の最前線で日本を伝えている人たちがいます






こんにちは。松岡です。





またまた前回の記事から1カ月経ってしまいました。別に情報を小出しにして、登場頻度をかせいでるわけではありません。


今回も、Casa Asiaで出会った日本人の方のお話をしたいと思います。





こんなことは書くまでもないのですが、世界中には日本のことを様々な形で紹介している日本人がたくさんいます。ジャパンファウンデーションの仕事も、全世界の中で見れば本当に一部に過ぎないわけですね。




今日は、スペインで日本紹介をずっと続けてきている方と話す機会があったので、そのときの様子をお伝えします*1






(バルセロナでの日本文化に対する認知度はどの程度なのでしょうか?)


バルセロナにおける日本文化の浸透度については、ようやく日本文化というモノが知れ渡り始めたという段階です。


そのきっかけというのは、


・健康志向より派生した日本食への関心の高まり。


・若年層を中心とした漫画・アニメへの関心

・盆栽ブーム*2(何代か前の首相が盆栽好きだったようで、そこからスペイン国民の間でも盆栽ブームが広まったとのこと)


といった点が挙げられます。


これらの動きは5年くらい前から出てきている模様。






バルセロナに来てみてびっくりしたことの1つに、MUJIの人気っぷりがあげられます。MUJIというのは、無印良品の海外ブランドで、アジアやヨーロッパを中心に展開してます。


語学学校の先生から職場の同僚、たまたま知り合ったスペイン人まで、皆僕が日本人と知ると、「MUJIはいいよね」という話をしてきました。


バルセロナにも2件あり、僕も到着早々スリッパがなかったのでそれを買いに行きました。





MUJIの人気っぷりや、日本食ブームなんかからも感じたのですが、スペイン人にとって日本の魅力の1つには「シンプルさ」というものがあるような気がします。あるスペイン人曰く、MUJIのシンプルなデザインと日本の禅の精神みたいなものが結びつくようです。





食に関しても、UDONという名前のうどん屋(多分)を見つけました。


実際に食べてはいないのですが、うどんのようなシンプルな食事は、ヘルシーであるという健康面でのきっかけと、ファッションとしてのかっこよさのようなものが重なって人気なのかもしれません。



(普段、日本文化を紹介する活動をされていて困ったことなどはありますか?)


何よりも素材が足りなくて困っています。日本であればすぐに手に入るようなものでも、海外では非常に入手が困難だったりします。一番使いやすく、わかりやすく伝えられる映像資料も新しいものは入手が困難で、10年以上前に制作された映像資料を使ったりするケースもあります。


また、多くの人が日本といえば東京か京都、というイメージを持っており、また日本を紹介する素材に関しても偏りの有るものもあります。個人的には47都道府県の紹介をしてみたく、そうした紹介事業を通じて日本の多様な文化を伝えていきたいです。


ジャパンファウンデーションの行なっている活動の中でも、オーストラリアで実施されたワンダーバス・ジャパンなんかは、国を問わずに受けると思いますよ。ヨーロッパのような陸続きの地域ならいろんな国を回って巡回できるのではないでしょうか?






こうした各地で孤軍奮闘されている方を、様々な面でサポートしていくこともジャパンファウンデーションの大切な仕事の1つなんだと痛感しましたね。


自分達で企画して作り上げていく仕事も重要ですが、それと同時にいかにこのような方々の力を借りながら活動を広げていくかということも考えなければいけません。





都道府県の情報が欲しいという話がありましたが、日本には全国の自治体の国際交流をサポートしているCLAIR(自治体国際化協会)という団体がありますね。こういうニーズは意外と多いのかもしれません。


関係者の方、もし見てたらアドバイスをぜひ!!








-------------------------





ということで、3回に渡ってお届けしてきました「Casa Asiaの活動」ですが、今回で終わりになります。


また何かの機会がありましたら、Casa Asiaの活動の続報を皆さんにお伝えできればと思っております。








*1:こんなきれいなインタビュー形式ではありませんでしたが、内容をかいつまんでインタビュー形式にしてお届けします


*2:確かに、何故かデパートには盆栽コーナーが必ずあり、クリスマス市でもモミの木と並んで盆栽が売られてました。





Wednesday, April 18, 2007

 文化担当官のお仕事②~セネガル地方巡業編-教育広報と映画会~






今日は、昨日に引き続き、セネガルからの報告をお届けします*1

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



f:id:japanfoundation:20061110192555j:image:right大使館文化担当の仕事のひとつに、地方での教育広報と文化事業の実施があります。ダカールから遠く離れ、日本の文化に接する機会がほとんどない村落の子どもたちや住民を対象に、映画上映会や小学校でのワークショップを実施するもの。一回の「巡業」は3泊4日程度、それを年間3-4回。セネガルでは青年海外協力隊のみなさんが、各地で小学校教育(主に情操教育)や村落開発などの活動をされているので、その協力を得て実施するケースがほとんどです。




朝7時。「地方巡業七つ道具」を同僚のタルさんと一緒に車に積み込み、眠い目をこすりつつ出発。早朝の薄明かりの中、すでにダカールの渋滞は始まっています。昨今の絶え間ない都市改造計画のおかげで、道路は至る所が通行止めや工事中、あっちでもこっちでもクラクションが鳴りっぱなし、おまわりさんもお手上げ状態。ダカール脱出だけで2時間かかることもまれではありません。



さて、「七つ道具」の中身は何かというと、発電機とコードリール(重いんです、これが)、大小二つの組立て式スクリーン(重いんです、これも)、マイクにスピーカー、映写機にプロジェクター、ヴィデオ・カセット・16㎜フィルム、郷土玩具に日本の絵本、クレヨン・画用紙・にっぽにあ*2

                                              

f:id:japanfoundation:20061110192612j:image:left満載された荷物の隙間にちぢこまり、ガタガタ揺られること3時間半、村の小学校に無事到着。村は大抵、最寄りの町から約20キロ、砂地のオフロードを迷いながら分け入って行ったところにあって、人口はだいたい600人~1000人。もちろん小学校はひとつだけ。ここに、近隣の村の子どもたちも含めて300~500人が学んでいます。電気が来ていたりしたら、チョーめっけもの。水道もないことがしばしばです。村によっては壁も屋根もワラでできている「三匹の子豚」の家みたいな学校もあるんですよ(おまけにこの校舎、つい先日竜巻が来て、飛んじゃったそうです)。そんな中で生徒たちは、目を輝かせて生き生きと勉強しています。ちなみに「ワラ学校」は、その地域でも有数の成績優秀校。




子どもたちが目をまん丸くして見守る中、挨拶もそこそこに作業開始。発電機はあっちの木陰へ(音がうるさいので、なるべく遠くに置く)、スクリーンやプロジェクターはこっちの教室へ、とテキパキと組立てて(子どもたちの感嘆の視線にチョットいい気分)、いよいよワークショップの始まりです。




まずは日本紹介短編ビデオを続けて3本。日本の最新の話題を扱った「ジャパン・ビデオ・トピックス」から、子どもや学校、家族の生活などを取り上げた話題を選んで上映します。プロジェクターが古くてよく止まってしまうので、そういうときは急遽歌を歌ってみたり、日本語会話にわか講座をやってみたり。苦しまぎれに「あいうえお」と「あ」から「ん」まで一気にまくし立て、図らずも子どもたちの大喝采を浴びたこともありました。文化担当もラクじゃありません。(^▽^;)




次は、二手に分かれて、交互に絵本の読み聞かせと日本のあそび体験。赤羽末吉の「だいくとおにろく」などを読んで、感想を話し合ったり、日本の郷土玩具で遊んだりします。絵本はフランス語で読み、難しい単語には補足説明を加えますが、子どもたちの理解力や洞察力の深さに驚かされることもしばしばです。他方「あそび」は万国共通。万華鏡やだるま落とし、竹とんぼにおおはしゃぎ。   

f:id:japanfoundation:20061109012838j:image f:id:japanfoundation:20061220024152j:image

<絵本の読み聞かせ>                 <万華鏡に夢中な子供たち>

そして最後に「今日の体験を絵に描いてみましょう」と言って画用紙とクレヨンを配ります。「自由な発想で絵を描く」ということに慣れていないためか、どうしてもみんな同じような絵になることが多いのですが、中にはへええ、やるじゃない、という作品があったりして、いつもたのしみな瞬間です。




f:id:japanfoundation:20061123060601j:image:right そうこうするうちにはや1時半。子どもたちにさよならして、昼食を取りながら先生や隊員さんたちと意見交換ののち、しばし休憩。セネガルの内陸部は季節によっては日中50度を超えるため、ここで少しでも休んでおかないと身体が持ちません。町に戻る時間がないときは、車の中や教室の隅っこなどで仮眠を取ることも。夕方涼しくなったら、今度は地元の若者に手伝ってもらって、夜の上映会用の映画のスクリーンを設置します。会場は、ワークショップをやった小学校の校庭。2006年は「ナビィの恋」を上映しました。全国各地11ヶ所、都合11回同じ作品を見たので、セリフも音楽もすっかり覚え、ナビィが長年のともだちみたいに思えてきました。




映画はパリの日本大使館所蔵の16㎜フィルムを借ります。村落での上映の場合、フランス語字幕が読めない人も多いので、現地語(ウォロフ語)で「弁士」をやるか、映像だけでも筋の追いやすい動きの多い作品(「ウォーターボーイズ」などは大人気)にするか、の選択となります。「ナビィ」はタルさんが弁士。声を枯らして毎回の熱弁です(どうもセリフにないこともしゃべっているらしく、やたら長い)。ともあれ、大きな画面に映る映像に、村の人たちもお祭り気分。上映を待つ間もにぎやかにおしゃべりしています。多いときは1000人近い村人が校庭に集まります。




上映が終わり、すっかり夜も更けて、満点の星の下でのあと片付け。「ご飯を用意したからどうぞ」と言われ、地元のお母さんたちの心づくしのセネガル料理をご馳走になることもあります。教室に戻って、「マイ・スプーン」を渡されて、片手にスプーン、片手に懐中電灯、といういでたちで(だって電気、ないんですよ)、暗闇の中で洗面器みたいな巨大なお皿に一斉にスプーンを突っ込んで、にぎやかに食べます。楽しかった一日の最高の締めくくり。そして関係者全員と、「また会いましょう」と固い長い握手を交わして(これ、ゼッタイ必要な礼儀)、学校を辞し、宿舎に向かいます。ときには宿舎近辺が停電で、あたり一面漆黒の闇、なんてこともあります。車のヘッドライトと懐中電灯で這う這うの体で宿舎を探し出し、暗がりで鍵穴をごそごそ探し、どうせお湯は出ないからいい加減に水で顔や手足を洗って、眠りにつけばはや午前2時。あー、明日も朝から小学校でワークショップ。( ̄▽ ̄;)!!




f:id:japanfoundation:20061109033623j:image:leftこうしてパリダカにまさるとも劣らない、体力勝負の私たちの地方巡業はまだまだ続くのであります・・・

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::



*1オレペコより:昨日の記事に、booboo_002さん から早速トラバをいただきました。ありがとうございます!「月の夜に、バオバブの森をひたすら通過した…」 とありますが、さぞかし幻想的なことでしょうね。

*2:「にっぽにあ」は日本の最新のトピックを紹介する雑誌で、学校の先生に大人気。各学校に5冊ずつくらい持参します。