Wednesday, March 28, 2007

若者たちの旅はつづく



皆さん、こんにちは。


先週のフィギュアスケート世界選手権、ご覧になりましたか?


16歳の浅田真央選手のフリーでの挽回、そして19歳の安藤美姫選手の劇的な優勝に、図らずもお茶の間で感涙にむせんだ私、20+○歳の三富です(;へ:)





10代の若者が世界で活躍する姿に大いに触発され、私も目下基金職員としてのパーソナル・ベストを目指して修行中です。


(o゚ロ゚)ノ‥‥…━━━━━☆☆☆




さてさて、「若者」といえば、以前にもお伝えした「第11回漫画展-アジアの若者文化-*1ですが、昨年10月の東京での展示会以降、茨城県、長野県、岡山県、徳島県、埼玉県・・・と日本国内で巡回展を実施してきました。





そんなアジア漫画展の国内巡回も、ついに残り2ヵ所となりました!


そのうちの1つ、最後から2番目の巡回先である(財)大阪国際交流センターでは、3月29日(木)~4月4日(水)まで「漫画で知るアジアの若者文化~第11回アジア漫画展~」が開催されます。


皆さまのご来館を心よりお待ちしておりますヾ(*゚∇^*)ノ~





7月7日(土)からは、国内巡回展最後となる、愛知県・知立市で展示会が行われますので、お楽しみに。






Tuesday, March 27, 2007

国際交流の舞台裏~Vol.4 かつらこさんの場合~



みなさんこんにちは、オレペコです。

いよいよ今年度の職員募集(総合職)の締め切りが 来週月曜日(4月2日)に迫ってきました≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ イソゲ~! ので、今日は、舞台裏シリーズVol.4として“かつらこ”さんに登場していただきます*1





まずはデスクを拝見!


f:id:japanfoundation:20070326160105j:image:w250


<仕事をするときの四種の神器。手帳、My pot and mug、ノート、入館証。オフィスには潤いが必要。最近はmugのみならず、私のようにmy potを持参する人、さらにはmy加湿器を持参する人が増えている。>





三種ならぬ(笑)、四種の神器を駆使してお仕事をしていらっしゃるかつらこさん!


早速お話を聞いてみましょう! (゚∇゚*)(。。*)(゚∇゚*)(。。*)ウンウン





Q1:かつらこさんは、管理部門、事業部門のいろんな部署を経験されていますが、これまでの基金人生の中で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。


各部署で泣いたり笑ったりのいろいろな思い出はありますが、やはり出張の時の思い出というのは、他のことに比べ、より新鮮にいつまでも比較的よく記憶に残っています。日本語教育の部署にいたときには、東南アジア地域を担当しており、出張では色々な国を訪問しました。





中でもミャンマーの出張は思い出深いです。日本語の専門家を派遣する前の、事情調査だったと思うのですが、特段教育施設が整っているわけでもない、普通のお寺に多くの学生さんが集まって日本語を必死になって習っている姿にまず驚きました。その後、ミャンマー大学の学長の方とお会いする機会があり、その際に、この国が内戦でいかに大きな損失を蒙ったかということを説明され、そして、この国を復興させるのに、まずは教育をしっかりしたものにしなくてはならず、日本語教育は、日本の進んだ技術を取り入れるのに必要不可欠なものであると力説されました。国際交流基金の事業が少しでもその取り組みにお役に立てられることがあればと強く思い、学長の熱意と先ほどのお寺での情景が重なり、非常に印象深い出張となりました。





Q2:日本語教育の部署には約3年間いらっしゃったんですよね!東南アジアにどっぷりつかったあとは、今度は心機一転、海外長期研修でイギリスに行かれたときいていますが、海外長期研修制度ってどういう制度なんでしょうか  (゚ペ)?  

これは、基金が若手職員に海外で修士レベルの学位をとる機会を提供するというもので、社内公募を経て実施しています*2


私自身は、営利を目的としない私たちジャパンファウンデーションのような組織が、自分たちの活動を評価するには、どのような方法がしっくりいくのだろうかという疑問をもち、それを研究テーマに選び、社内公募に応募して、ロンドンの大学院に留学させていただきました。





しかし、非営利組織の歴史が長いイギリスでの状況を学び、色々な方々のお話をきくうちに、これは1年間という時間で扱うには膨大過ぎる内容だと思い(実際、非営利組織の評価は、非常に難しく、国際交流基金でも試行錯誤する中進めており、営業成績等、比較的分かりやすい指標のある営利組織に比べて、絶対の正しいやり方というのはないのだと思います。)、急遽方針を転換し、近年、日本でも関心の高いCSR(Corporate Social Responsibility)と非営利セクターの関係について、深く掘り下げて考えてみることにしました。今私が所属する日米センターでは、非営利セクターの底上げを図って、フェローシップの供与や助成事業等をしているので、それらの事業を理解するためのバックボーンとなる知識を習得できたのは大きな収穫でした。





Q3:イギリスから帰られてからは、どのような事業をご担当されていますか?


帰国してからも、アングロサクソンから離れることなく、今度は、日米センターというアメリカ専門の部署で、日系アメリカ人関係のプロジェクトを担当しております。




私自身、この担当になるまではよく知らなかったのですが、日系アメリカ人の方々は非常に特異な歴史を背負われておられ、第二次世界大戦中は、従軍して多大な軍功を挙げた日系アメリカ人が多くいる一方で、本土の大多数の日系アメリカ人は強制収容所に収監されました。そのような歴史を背負われる日系アメリカ人の方々に、我々日本人と同じ民族ルーツを持ち、日米関係に非常に深く関わっておられるが故に、日米の架け橋として活躍していただきたいという願いを込めて、様々な事業を展開しています。私自身、ベストセラー作家の真保裕一さんの「栄光なき凱旋」*3を読むことに始まり、種々の素材にアクセスして、日系アメリカ人の方々をめぐる歴史、状況の理解につとめ、日系アメリカ人関係の事柄に非常に興味をもつようになりました。そして、より多くの日本人の方々に、この稀有な歴史について知っていただきたいと思うようになり、この思いが、担当事業を動かす際のモチベーションとなっていると思います。





今月は、その中の重要プロジェクトの一つである、「日系アメリカ人リーダーシップ招聘事業」の一環で、3名の日系アメリカ人のパネリストをお迎えして、広島で「岐路にたつ日系アメリカ人-過去・現在・未来をつないで-」というタイトルのもと、シンポジウムを開催しました(詳細はこちら)。コーディネーターの先生、共催機関、後援機関を探すところから始まり、私にとっては未知の場所で、全てゼロ地点から一つずつ立ち上げていくのは大変ではありますが、シンポジウムで多くの聴衆の方々をお迎えし、シンポジウムが拍手喝采で終わったときの充実感と安堵感はなかなかのものです。





Q4:最後に一般的な話になりますが、女性であるかつらこさんにとって、基金は働きやすい職場でしょうか?


就職活動をする際に、「女性にとって働きやすい場所」という点は、私は非常に優先度が高かったのですが、この点も非常に満足しています。女性の先輩の中には、子育てをされながらも、非常に有能なお仕事振りをされている方もおられますし、一般的に、離職率、転職率が昔に比べて高くなっている中、やめる方がそれほど多くないということも、働きやすい場であるということを証明しているような気がします。




そういう実際的な面も恵まれた環境とは思いますが、他に強調したいのは、これは女性に限らないことですが、知的好奇心が強い方にとっては、本当に多種多様な知的刺激を得られる場といえると思います。事業を通じて、学者、識者の方々との交流が多いため、求めればいろいろな形で知的な刺激を受けることができるので、幅広く色々なことに興味をもたれている方にとっては、絶好の職場環境といえるでしょう*4。事業を通じて、これまでの自分だったら、目の前を素通りしていた情報が、色味を帯びて、自分との関わりをもった形で見えてきます。その意味では、働きやすいだけでなく、働き甲斐のある職場といえるのではないでしょうか。


f:id:japanfoundation:20070326173417j:image:w250


<PCのハードウェア上のわが愛すべきマスコットくんたち。オフィスのほこりを吸い上げて、大分黒くなっちゃったね、ごめんね。>


-----------------


東南アジア、イギリス、アメリカ、、、と、正に世界をまたに掛けて大活躍ですね。


そんなかつらこさんの日米センターでのとある一日は、こんな感じ↓だそうです。





f:id:japanfoundation:20070327134234j:image




*1:バックナンバーはこちら:vol.1, vol.2, & vol.3


*2オレペコより:その他研修制度についてはこちらをご覧ください。


*3オレペコより:ご興味のある方へ↓


栄光なき凱旋 上

栄光なき凱旋 上







栄光なき凱旋 下

栄光なき凱旋 下







*4:知的刺激を究極に求め続けると、学者に転進ということもありえると思いますし、現に過去にそういう職員の方もおられました





Monday, March 26, 2007

世界に広がる日本語学習者の輪(合格編)



こんにちは。潮風です。

2006年12月3日に実施された日本語能力試験(JLPT:Japanese-Language Proficiency Test)ですが*1


随時結果を発送した結果、世界各地の受験生の皆様の手元に届いたようです!





合格者のみなさん、教師のみなさんがブログでも喜びの声を届けてくれているので、それらを今回はご紹介したいと思います。





では早速、合格者ご本人たちの声~☆ヽ(▽⌒) 



日本語能力試験の二級を合格しました~゚(゚`∀´゚)゚





いやぁ、そんなになったのは思わないですよ





去年の12月に試験を受けだったですがその前に卒業のとこばっかりぜんぜん勉強していなかった


試験に行くの決定ても「試験の料金もう払ったなのに、せっかくのチャンスです、行って見よう」、、、、と思った。


まさか合格なんてつもりじゃないです


私にとってビーグ サプライズだ!!


ずっと六人のK-A-T-T-U-N




合格しました。ちょっと信じられないけど(;´Д`)





これは多分日本人にとって一生見たとこがないかもしれませんけど、外国人にとって、特に日本語を勉強している人が手に入らなければいけないものと思います。





でもね、手に入れた後、日本語もうペラペラ、うまく使えるわけではなく、日本語を本番的に始めると思っています。


台湾で日本語を使う仕事をしたいなら、必ず一級を取ることが必要。


でも例外もあるよ。アタシが例外です(笑


ゼロ。距離




あたし、合格しました。


すっごくすっごく嬉しかった。


死ぬほど嬉しい


(中略)


ほかの人にって大したことはないかもしれませんが、私は本当に嬉しいです。


いいじゃん、今日だけでお祝いさせていただきます


明日からもっともっとがんばるぞ


日本語はもっともっと上手になりたい。


がんばります。


★今日こそ最高の日だ~日々邁進★



みなさん、この合格を糧に、今後もぜひぜひがんばってくださいねー!





また、合格者を出した先生たちも喜びひとしおだったようです。y(^O^)y


まず生徒達からの合格第一報をもらった先生方は…



その日の大体5時半ごろクラスのk君から電話が・・。「先生 合格した~!」と嬉しそうな声で 合格報告第1号でした。(^^)


それから その日は晩遅くまで メールや電話での合格報告が相次ぎまるでどこかのテレホンセンターのようでした。(^o^;)


さといも台湾Life & Photo




携帯メールのけたたましい音が鳴った。学生からのメールだった。


「先生、2級受かりました!」


昨年12月に行われた日本語能力試験の結果を学生が報告してくれた。


わたしは、うれしくて、


       うれしくて。。。


すぐに、返信しようと思った。


わたしの持っている携帯では漢字、ローマ字の入力ができる。中国語で返信しようか、それとも英語学科の学生だから、一言英語で返そうか。でも、あえてローマ字で


「Omedetou!」


「日々喜怒哀楽in中国」日記



そしてしみじみと喜びをかみしめる先生方も。



インドネシアで日本語教師として働き始めたとき、一つの夢ができた。


その夢が現実になった。


夢を叶えたのは私の力ではない。


学生たちの努力の成果だ。


11人の学生が日本語能力試験の2級に合格した。


そのうち4人は、私が今の大学に赴任したときに入学してきた学年。


夢はその学年から私の契約期限が切れるまでに2級合格者を出すこと。


4人も合格するとは思っていなかった。


本当に頑張ったんだな…久々にうれしくて涙ぐんでしまった。


はっぱのまんま




昨年暮れに全世界で実施された「日本語能力試験」の合否通知が今年も届きました。一年で最も学校の中が沸く時であります。(中略)実際こういったものの勉強は誰が教えたかはあまり関係の無いもので、本人達が頑張った結果なんですよね。勉強とは本来自分ひとりでやるものなのです。


とはいえ教師をやっていて、合格して喜んでいる生徒を見られるのが一番嬉しい時であることは間違いありません。


今日のつれづれブログ






いやはや、本当におめでとうございました~\(*^▽^*)/\(*^▽^*)/\(*^▽^*)/





そしてそんな日本語を流暢に操る外国人の方に向けてのお知らせです☆

今年5月26日に行われる第48回外国人による日本語弁論大会では、4月3日まで出場者を募集しています!海外の方も応募可能です!*2応募方法等、詳しくはコチラをご覧くださーい!!




*1:ブログでも受験にかかわった皆さんの声をご紹介しましたー
世界につながる日本語学習者の輪(学生編)
世界につながる日本語学習者の輪(先生編)


*2:日本国内交通費は主催者が負担します