Monday, July 5, 2010

ブログリレー再開!とウーマン・エンパワーメント! 




ご無沙汰していました、ニャーハです。海外ブログメンバーの自己紹介もお待たせしています。


ここで、いったん仕切りなおしブログリレー再開のお知らせです!


今度こそ間が空かないように更新していきますので、皆さんちょくちょく覗きに来てくださいね。


線-路は続くーよ、どこまでも♪ 確実に日本は越えていきますよー。ご期待ください。





* 実は、全員20代女子の集まりである今年のブログチーム。


前の人の記事に次の人がコメントして、その記事をまた次の人がフォロー、という「交換日記」形式でやってみようと考えていました。


SATCのような赤裸々トークが飛び出す、、、かどうかは分かりませんが、


今日だけでなく前後の記事も読んでくれたらいいな、という私達のささやかな願いを込めて、どうぞ今度ともよろしくお願いします!





Everyone! Sorry for the long silence of blog-member introduction.


Here we would like to restart the “relay blog".


We are going to write in order and comment on each other's blog posts as we go,


like an exchange of letters between blog members.


Please check and see what is happening in the JF and the world!


Today I will report about the symposium “Woman Empowerment” which was held in Tokyo on June 12th.


It was interesting to find out that the idea of “gender equality” has a close relation to the idea of “happy life” for both women and men.


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写真提供:セルバンテス文化センター





さてさて。


私のこの1ヶ月ですが、


Twitterでも少しお知らせした、国際シンポジウム国際シンポジウム「女性のエンパワーメント」*1に参加してきましたよ。


印象的なスピーチが沢山あったのですが、ここでは触りだけご紹介を。





女性の社会参加のために、今求められることは?というテーマのもと、


日欧の参加者によって午前中から活発な議論が行われた今回のシンポジウム。


印象的だったのは「gender equality 男女平等」の問題ではなくて、


「human rights 人権」の追求として考えましょう、という参加者の発言でした。





男対女という構図ではなく、社会の多様性を保証する存在として女性にスポットライトを当てること、


それが生産性の高い豊かな暮らしにつながるという認識がスタンダードとなっているのですね。


「女性が働くからといって、男性のように振る舞い、男性のように働く必要はない。


自分でないものになろうとせず、自分の価値を大切にしてほしい。」といった声も聞かれました。


なるほどと思う一方、日本の参加者からは


「日本の企業社会では女性が目立つことは嫌われがち、管理職における女性の割合の低さ、産休・育休の男性の取得の少なさ」などが指摘され、


そうはいっても、現実はね・・・というところ。


日本で女性が自分の働き方を貫くのは、タフなことのようです。


うーん、ヨーロッパに比べると日本はもう一歩?


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写真提供:セルバンテス文化センター


  


そんな中、第3セッションで登場された粋な助っ人の安藤哲也さん(NPO法人ファザーリングジャパン右から3番目の方です。)


皆さん、「イクメン」という言葉を耳にしたことはありますか?


育児を積極的に楽しみ、また子育てを通してコミュニティに参加するお父さんを指して、こう呼ぶそうですが、


安藤さんはまさに日本のイクメン代表として、


男性の育児参加への関心が増えていること、また増加するイクメンの存在が、


家族関係や、地域、企業を変えていく力となる可能性についてユーモアを交えてお話下さいました。


女性を取り巻く価値観がしなやかに変化していることを実感します。*2


人々の意識やものの見方が変われば、文化が変わる。文化が変われば、社会が変わる。


これはまた別の参加者の言葉ですが、


反対に言えば、文化について話し合うことで人の意識を揺り動かしたり、また社会を変えていくことができるということですよね。


「文化の力」というと、一見捉えどころがないですが、


ひとつの答えとして私には印象に残りました。


今回のシンポジウムでは文化交流に携わる者として、またエンパワーされた一日でした。


シンポジウムを聞きにきてくださった皆さんはいかがでしたか^^?





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*1 6月12日に、市ヶ谷のセルバンテス文化センターで開催されました。


 日欧の比較ということでノルウェー、オランダ、スペイン等の国々から参加者が集まりましたが、今年のEU議長国でもあるスペインが今回のシンポジウムのホストを務めてくれました。


スペイン語のみですが、セルバンテス文化センターのHPに映像が載っています。


http://www.cervantestv.es/informativos/2010/junio/informativo_406.htm?segundo=81.51&duracion=117&titulo=IC%20de%20Tokio:%20la%20situaci





*2 そういえば、基金も最近イクメン率が高い気がします。


 お子さんの保育園の送り迎えや、行事に参加するためにお休みを取られお父さんは素敵ですね。





Friday, July 2, 2010

今明かされる、WEB版「エリン」の全貌~その3/3~



みなさん、こんにちは!


またまた、日本語国際センターの専任講師いずみ★です。





今回は「WEB版オリジナルの新しいコンテンツ」編をご案内しま~す。





☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆





WEB版「エリン」の開発で、


最後まで細部にこだわったのが、「やってみよう」コーナーのゲームです。


一覧はこちら→https://www.erin.ne.jp/jp/letstry.html





テレビ放映やDVD教材をすでにごらんの方はご存知と思いますが、


「やってみよう」コーナーは、


外国人が日本の生活習慣や遊びに挑戦するコーナーです。


「巻きずし」「笹舟」「和菓子」を作ったり、


「書道」「生け花」「そろばん」「ベーゴマ」といった伝統文化や、


「携帯メール」「クレーンゲーム」「プリントシール」といった


最近の若者文化を体験したりします。





WEB版では、これらの日本事情や日本文化をサイト上で


擬似体験できるゲーム


(」゜ロ゜)」 ナント!、25課分も開発しました!





1つのゲームを作るだけでもかなりな労力ですが、


もう頭がクラクラするほどのゲーム三昧の日々…ヽ(  ̄д ̄;)ノ





別にわたしたち、毎日ゲームをして遊んでいるわけではなかったのですよ!


日本語国際センターのみなさま !!!d (> ◇ < )





☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆





何か“物”を作るゲームですと、


2課「お弁当を作ろう!ゲーム」!


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「主食」「肉」「魚」「卵」「野菜」「果物」の中から好きなおかずをえらんで、


お好みのお弁当を作ります!


↑これ、かなりのガテン系弁当( ̄~; ̄)





23課「エリンのプリントスタジオゲーム」!


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自分の写真をWebカメラで撮ったりアップロードしたりして、


サイト上でフレームやデコレーション・落書きなどの加工ができます!


萌え~~~(*^o^*)





ほかにも、線香花火ができたりっ!


15課「線香花火ゲーム」!


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ホニゴンとすごろくができたりっ!


13課「江ノ電すごろくゲーム」!


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テトリス風のパズルゲームもっ!


20課「和菓子パニック!ゲーム」!


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音ゲーまでっ!


12課「押忍!リズムde応援団ゲーム」!


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WEB版「エリン」のゲームには、


教師が実際の教室活動に使えるゲームもあります。





たとえば、


1課「名刺を作ろう!ゲーム」では、


自分だけのオリジナル名刺を作ってプリントアウトして、


自己紹介の活動に実際に使ってみることができます。


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また、25課「表彰します!あなたに賞状ゲーム」では、


フレームやことばをえらんでいくだけで、オリジナルの賞状が簡単に作れます。


みなさんの教室に合わせて、スピーチ大会の賞状や日本語クラス修了の賞状、


さらには「語彙テスト合格!」の賞状など、さまざまな使い方ができます。


↓ほら、こんなに立派な賞状がっ!


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ちょっと見ただけでも、なんかすごくないですか?


こんなゲームが25もあるのですから、このサイト、かなり奥が深~~~いです。





ただ、ここがポイント★★★(⌒^⌒)b


WEB版「エリン」のゲームは、ただの“お遊び”ではありません!


すべてが日本文化の体験や理解に結び付くように配慮されています!





たとえば、


8課「ホニゴンのざるそばいただきます!ゲーム」は、


画面左の「すすりメーター」に合わせてクリックすると、


ホニゴンが「ずるずるずるずるっ」っと豪快に音を立てて、


ざるそばをたくさん食べることができるゲームです↓


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このゲームを通して、


日本人にとっては、そばを「豪快に音を立てて食べる」ことが


「おいしそう!」「気持ちがいい食べ方!」と思われるのだという、


日本人の価値観について気づき、考えてもらうことをねらいとしています。





WEB版「エリン」のゲームは、ただ“楽しい!”だけでなく、


伝統文化や現代の若者文化をゲームで疑似体験してみることによって、


その背景にある日本文化や日本人の習慣や考え方に気づくこと


目標として作られたものなのです★★★(⌒^⌒)b





☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆





そして、これだけのクオリティのゲームが制作できたのは、


なによりも!ゲーム制作担当の木村さんのおかげです!





実は、これらのゲームのディテールに対する開発担当者のこだわりは半端ではなく…。


こだわった人↓


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たとえば、15課「線香花火ゲーム」だけでも、


「花火のイラストに変化がとぼしいので15種類に書き分けて!」とか、


「花火の玉の大きさや色にも変化をつけて!」とか、


「線香花火が消える瞬間は火花を入れないで、


情緒的にフッと消えるように!」とかとか…。


幾度にもわたるダメ出しの末に完成した、力作なのです!





再三のダメ出しに耐えてくださった木村さん、


どうも、あ( ̄○ ̄)り( ̄◇ ̄)が( ̄△ ̄)と( ̄0 ̄)う( ̄ー ̄)ございました!






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木村:こちらこそ、ありがとうございました。


   いろいろと勉強させていただきました。


   なにはともあれ、それぞれにより良い内容の


   ゲームを公開する事ができたのも、ひとえに


   先生方皆様のお導きがあったからこそと


   心より感謝いたしております。


   引き続き、なにとぞ宜しくお願い申し上げます。






いつも折り目正しく腰の低い木村さんには、こちらこそ頭が上がりません(^人^)感謝♪





☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆





「見てみよう」のコーナーは、


日本のいろいろなものをトピック別に紹介するコーナーです。


ここには、25課分のジャンルを扱った「文化クイズ」があります。


一覧はこちら→https://www.erin.ne.jp/jp/letssee.html


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たとえば…、


Q.朝、起きたときのあいさつは、何ですか?(1課 日本の生活 クイズ)





といった、ごく基本的な問題から、





Q.草津温泉は何県にありますか?(11課 温泉 クイズ)





のような、少し突っ込んだ問題。さらには、





Q.『新世紀エヴァンゲリオン』で、世界の人の半分が死んだ災害


 「セカンドインパクト」は、何年に起こりましたか?(21課 アニメ&マンガ クイズ)





のような、かなりマニアックな問題まで、いろいろあります。


結構むずかしいでしょ?


日本人でもなじみのないトピックでは、かなり苦戦します。( ̄~ ̄;)??





この「文化クイズ」制作のねらいは、25のトピックを通じて、


日本の生活や文化に関する知識を楽しみながら得られることです。





ランダムに出題されるクイズに、20問連続して正解すると「黒帯」、


30問連続正解すると「師範」の認定を受けることができます。


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これらのクイズ、日本語で取り組めばトピックベースの授業やコンテントベースの授業にも使えますし、


また、クイズは全問英語にも訳されていますから、英語だけでできるのもポイント★★★(⌒^⌒)b


「日本のことが知りたい!」と思っている人たちに、


日本語力によらず、「すぐ!」使っていただけます。





☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆





紹介しきれない楽しいコンテンツは、まだまだたくさんあります。


まずは、WEB版「エリン」にアクセスして


いろいろ見てみてください!!





Thursday, July 1, 2010

まだまだ熱い!上海万博 ~出張インタビューつき~




こんにちは、キャシーです。


世間の注目の的はすっかりワールドカップ一色ですね。


でもまだまだ熱い世界的イベント、それは上海万博です!


国際交流基金もこの機会に日本を知ってもらうべく、いくつか上海で事業を行っています。


そのうちのひとつが邦楽公演「日本のうた囃子 ~唄、笛、三味線、太鼓による日本の響き~ 」。日本館イベントステージにて、現代日本の若手アーティストによる邦楽実演が披露されました。


The Worldcup is the center of global attention at the moment, but let's not forget the most expensive event in the history of the world's fairs, the Shanghai Expo 2010! Concert by Japanese Young Musicians, "Essence of Japanese Folk Music" (photos shown below), is only one example of several events the Japan Foundation is involved in. Today I have interviewed Monica from Visual Arts Section who has just come back from her business trip to Shanghai. She is busy preparing for two brand-new road show exhibitions (one is about Japanese popular characters, and the other is about Japanese architecture) to be opened to the public in Shanghai this September.


日本館外観


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公演の模様


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幻想的なステージですね。中国のお客さんの目にはどのように映ったのでしょうか?





さて、基金の上海万博事業はこれだけではありません。


つい先日上海出張から戻ってきたばかりのモニカさん(造形美術チーム)にインタビューを行ってみましょう。


―出張お疲れ様でした。本題の前に、万博の感想を教えてください。


実は日本館は4時間待ちで入れず、イタリアやフランスや中国へは近寄ることさえできませんでした!結局私は万博自体の見学は出来なかったけど、人がたくさんいたことはわかりました(笑)






―ディズニーランドもびっくりの待ち時間ですね!それは残念でした。ところでズバリ、今回の出張の目的は?





巡回展の現場視察です。実は今、新しく「キャラクター大国・ニッポン」そして「都市と建築(仮)」という2つの巡回展を制作しています。巡回展は文字通り、世界中をぐるぐる巡るわけですが、記念すべき最初の巡回地が上海なんです。今回は、実際に展示を行う場所の視察をしてきました。






―なるほど。今年特に注目されている上海は巡回展のデビューを飾る場所として最適な気がします!





そうですね。「上海万博記念特別巡回展」として大々的にアピールする予定です。





―ところで「キャラクター大国・ニッポン」とはどのような企画なのでしょうか?


アトム、ガンダム、キティ、エヴァ、せんとくん、なみすけなど、日本を代表するキャラクターの紹介や、それらキャラクターと日本人との関わりなどについて、パネルや立体物で紹介するものです。






―面白そうですね。では「都市と建築(仮)」とは?


60年代に斬新な発想で脚光を浴びた日本の建築家(磯崎新氏、丹下健三氏など)の50周年記念として、作品を精巧な模型やパネルで提案するものです。シンポジウムも予定しているんですよ。50年前は斬新すぎて受け入れられなかった建築物も、今では実現して評価されていることに、先見の明を感じますね。






―楽しみです!ところで現場の視察とは、具体的にどんなことをするのですか?


現地の方と顔合わせをしたり、展示スペースの照明や導線をくまなくチェックしたり。普段はパソコンでの遠隔操作なので、この機会に現場でしかできないことをやってきました。でもまだまだ作業は山積みです。9月のオープニングまであっという間・・・。引き続き準備にとりかかります!





―巡回展というと一見華やかですが、実際は細かく地味な作業の積み重ねなのですね。最後に、上海での国際交流基金のイメージはどうでしたか?





今回訪問した企業でアルバイトをしている日本語学科の学生さんに名刺を差し出したところ、「あ!日本語能力試験をやってるところだ~日本語学科の生徒はみんな知ってます」と言われました。やはり国際交流基金は日本語のイメージが強いんだなあと実感しました。





―中国は日本語能力試験の受験者が一番多い国ですからね。ぜひ巡回展にも遊びにきていただきたいですね。モニカさん、どうもありがとうございました。