Wednesday, February 3, 2010

シトラス入り緑茶は「お茶」か否か?(後編)



本日もおひさまです。ではさっそく昨日の続きで、アメリカの「お茶」のお話を。

前編(ダイエットグリーンティーの登場まで)はこちら




今回はついにスーパーマーケットでもっと多様な「お茶」探しです。数年前に一口飲んだ、「朝鮮人参ハチミツ入り緑茶」の衝撃から抜け出せない私。怖いもの見たさも混じりつつ探してみると、、、、、、

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(左)シトラス入り緑茶  (右)ダイエット シトラス入り緑茶

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ピーチ入り緑茶(ここでは白桃でなく、黄桃)

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前回登場の「低糖緑茶」と低糖シトラス入り。今度は1ガロン(3.78リットル)入りのペットボトルでたっぷり飲めます。

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(左)ザクロ入り緑茶 (中)オリジナル?緑茶(朝鮮人参+ハチミツ入り) (右)ミカン+朝鮮人参+ハチミツ+ジャスミン入り緑茶



どれくらい売れ行きがいいのか分かりませんが、各メーカーが複数の商品を出してるところを見ると、それなりに浸透しているような気がします。しかも、これを撮影したスーパーはアメリカの田舎。中西部の「街中どこでも車で5分で行けちゃう」*1ところです。大都市の「流行の健康・自然食品」を扱うお店でもなんでもなくて、ふつーの街の、ふつーのスーパーに、ふつーにこれだけの「Green Tea」が並んでいる事実に驚きました。

さらに圧巻はこれ↓

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左上から時計回りに、緑茶、ミント入り緑茶、レモン入り緑茶、シトラス入り緑茶、オレンジピール入り緑茶、ザクロ&ラズベリー入り緑茶、カフェイン抜き緑茶、ハチミツ入り緑茶、の8種類★



この写真を撮らせてくれた方(さらに全部一種類ずつくれたんです♡)は、緑茶に限らず紅茶もハーブティーも戸棚いっぱいに持ってる方だったんですが、それにしてもこんなに沢山のティーバッグ「グリーンティー」の種類があるなんて!*2




肝心のお味の方はというと。恐る恐る試したシトラス入り緑茶。……意外にも、これが美味しいんです(笑) 留学中のときは一口で拒否反応を起こしたくらいだったのに、心構えができていたからか、私がアメリカナイズされてしまったのか、一口、二口と飲んでも美味しい。もし最初に「シトラスティーです」と言われたら信じてしまうだろうな、というくらい、シトラスとお茶と甘さのちょうどいいブレンド。やっぱりちょっと「お茶」と言うには甘いから、「シトラスジュース」系清涼飲料水のイメージでしょうか。




美味しいと感じる自分自身に戸惑いつつも、それでもこれは「グリーンティー」って呼べるのかしらと心狭い自問。




そんな私の目に飛び込んできたのがこれ↓

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欧米諸国はもちろん世界各地で親しまれているこのお菓子。アメリカのスーパーやガソリンスタンドにも必ず並んでます。日本には「きなこチョコ」「醤油風味チョコ」*3があるなんて言ったら、きっと驚かれるだろうな~(*゚ー゚)(*。_。)(*゚ー゚)(*。_。)ウンウン




苺大福も抹茶チョコも最初は珍しがられたんだろうけど、もうみんな美味しく食べているし。スパゲティ・ナポリタンどころか、タラコスパや納豆パスタだって編み出した日本だし。食文化はその土地に合わせて変化するもの。カリフォルニアロールも「Sushi」として広がっているし、おひさまの実家でザクロ入り緑茶が「お茶」として出される日も……う~ん、まだもうちょっとかかりそうかな(苦笑)



*1:つまり10分走ったら何もなくなる…

*2:日本でもお茶専門店なんかでは、さくら味緑茶とか、キャラメル風味緑茶とか、売ってます。飲んだこともあったけど、その時は中国茶もハーブティーもたくさんある中だったからか、そんなに衝撃を受けませんでした。今回は「グリーンティー」として富士山とかが描かれている“日本らしい”パッケージなのにフレーバーティーだったことに驚いた、のかな。。。

*3:調べると色んな味を作ってるのは日本がダントツみたいです →http://en.wikipedia.org/wiki/Kit_Kat#Standard_finger_bars




Tuesday, February 2, 2010

シトラス入り緑茶は「お茶」か否か?(前編)



こんにちは。おひさまです。昨夜は東京でも積雪!大粒で傘につもるほどの雪が降る中を帰宅したのですが、音もなく空から舞い降りる雪と、真っ白くなった道路で、いつもの道なのにどこか別の場所にいるようでした。





さて先日、街を歩いていてマクド●ルドさんの新しいハンバーガーの宣伝を目にしました。テキサスとかハワイとか、アメリカの4つの土地の特徴をとらえた限定バーガーが売りみたいで、私の頭には「…ふぅーん、その土地の人はどう思うのかな?」という疑問が。ニューヨークとロスの事務所にぜひ聞いてみたいところです。


ハンバーガーやコーヒーのチェーン店などは、昨今どこの国・都市に行っても大体見られるようになって、便利(安心)な思いもある反面、その国独自の文化が失われる「グローバル化の負の部分」として語られることもありますよね。でも世界的チェーンでも、それぞれの国で違うローカルメニューがあるみたいだしな~とゴチャゴチャ考えていて、昨秋にアメリカ出張で見つけたネタを思い出しました♪





アメリカには多種多様な「お茶」があるのです!!!


(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ- 知ってた方も、知らなかった方も、ここで喚声と拍手をお願いします!!(笑) ||||/( ̄ロ ̄;)\||||||| まじ~~?




おひさま、生まれも育ちも静岡ですから、「お茶」=「緑茶」です。*1上京してきたばかりの頃だったか、レストランで「お茶ください」と言ったら茶色いほうじ茶が出てきてビックリ(笑)夏は麦茶のCMが流れるけど、おひさまの実家では緑茶を冷やしたのが冷蔵庫に常備されてるくらいなので、「お茶」と言ったら当然のように「緑色の煎茶」が頭に浮かぶのです。


で、アメリカの話に戻して、、、この前の出張中、自動販売機で見つけたのがこれ↓


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見にくいけど「Green Tea」って書いてあるの、分かりますか?


実はこの商品、おひさまが米国に留学中のある日、ルームメイトが「見て見て!美味しいGreen Tea見つけたの!」と持ってきてくれた思い出の品なんです。久しぶりに見たこの懐かしいパッケージ。…と一緒に思い出したのは、その味。





・・・・・・甘いんです、コレ。


よく見ると「and Honey」の文字。糖分が入ってます。さらにその上の「Ginseng」は朝鮮人参。こてこての静岡人の考える「緑茶」とは全然違うものなんです。一口飲んで、あまりのショックに言葉も出なかった当時の私。なんというか、それが「Green Tea」として売り出されていて、それを「Green Tea」だと信じて嬉しそうに飲むルームメイトの姿に何も言えなくなってしまったのを覚えてます。


で、思い出から戻って。今回。進化してました(笑)


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ダ、ダイエット グリーンティー!!





すごい!そもそもハチミツが入ってるところがいけないんだと一人でツッコミながら写真をとっていたら、もっと色んな種類があると教えてもらいました。





…でもちょっと長くなるので今回はこれまで。また明日、たくさんの「グリーンティー」をご紹介します!お楽しみに~v(*'-^*)-☆




*1:ちなみに今年地球市民賞を受賞した浜松NPOネットワークセンター(通称Nポケットさん)は高校生のときにちょっとお世話になりました。静岡で初めての受賞、おめでとうございます!





Monday, February 1, 2010

 裏ミッション?!



みなさまこんにちは、オレペコです。

このブログで何度か紹介させてもらったバンコクでのコンテンポラリーアート展 Twist and Shout*1 は、1月10日に成功裏に幕を閉じ、正味5週間ほどの会期でなんと約32,000人もの人たちが足を運んでくれました。当地のアート関係者からの評価も上々で一安心





加えて、思わぬ効果が。今回の成功を見て、会場のBACCに各国から各種展覧会企画が舞い込んでいるというのです。私たちは、「単に日本の良いものを見せる」だけではなく、現地の共催団体が発展していくための「種を蒔くこと」「きかっけを提供すること」もとても大切だと思っているので、こうした副次的な効果が出ていることは本当にうれしいのですO(≧≦)O





f:id:japanfoundation:20100129025326j:image:leftその意味で、今日はもうひとつ別の展覧会を紹介しましょう。

タイでは1-2月にかけて「現代日本デザイン100選」という巡回展*2を、チェンマイとバンコクで実施しています。





チェンマイでは、わずか12日間という短期間の展示でしたが、1,200名以上の方たちが足を運んでくれました。これは、タイの地方都市での来場者数としてはかなりの数です。その影には、「無印良品」はもちろん、「LOFT」も進出するなど、タイでは日本のプロダクト・デザインが人気を博しているから、ということもあるのですが、今回、チェンマイに足場(=オフィス)を持たない私たちに代わって、展覧会場の設営や、PRを一緒にやってくれた CNX ART CONNEX という、チェンマイのアートを愛する人たちのグループの協力が大きかったと思います。今タイでも大人気の Twitter やアート好きが集まる SNS などを駆使してPRしてくれたことが大きく、オープニングだけで300人以上が集まり大盛況でした。





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(たくさんの人であふれかえる会場)





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(熱心にカタログと作品を見比べる来場者)





彼らとの出会いは、昨夏のJCDNの「踊りに行くぜ!!」というコンテンポラリーダンス公演。公演団の1週間のクリエーションの期間中、ワークショップ会場を提供してくれたり、シアターのライティングや音響など技術面で日本のスタッフを助けてくれたり。とにかく、熱いハートとタイ人ならではの優しさ(=ホスピタリティ)で一生懸命取り組んでくれました。





ただ、そのときには正直なところ、イベントのオーガナイズに慣れていなかったのか、いろんな面で非効率だったり、準備が足りなかったりして、お客様を長い列で待たせてしまったり、Q出ししていないのに本番の公演がいきなり始まってしまったり、失敗も多くありました。けれど、その後何度か一緒に組んで仕事をするうち、毎回マネジメントのコツをどんどん吸収してくれて、今回のデザイン展では、すばらしい力を発揮してくれたのです!





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(オープニングのケータリングも、予算が少ない中、エコな演出で素敵にお客様を迎えてくれました)





実はこれこそが、私がイベントを企画・実施するときに個人的に自分に課している「裏ミッション」 。よく援助の現場などで言われる「魚を与えるだけではダメなんだ、釣りの仕方を教えないと」ではありませんが、単に公演が成功すれば良い訳じゃない。その過程で、地元の人たちと一緒に作り上げる作業をすることで、彼ら自身がやがて、我々のアドバイスなしでも国際的なレベルの公演団などの受け入れができるようになること。コラボレーションする意味は、そこにこそあると思っています。





その意味で、今後の CNX ART CONNEX の益々の成長に期待したいと思います♪♪♪




*1:3回にわたってリポートしました!記事はこちら:Vol.1Vol.2Vol.3


*2:巡回展については、これまでにも何度かブログで取り上げています。最近では、こちらこちら