こんにちは。先日から欧州でのポップカルチャーフェスティバルの模様をこのブログでもご紹介しておりましたが、「かわいい」を「カワイイ」とか「Kawaii」と書くと、とたんに可愛くなくなるような気がする、Mです。やっぱりひらがなが一番かわいいと思うんですが。
で、もしも、もしもですが、カワイイ大使を私が選んでいいといわれたら、
選びたいのが、これ。
ところで、つい最近本屋さんにいったら、
『ブルータス』最新号も鉄道だし、
『一個人』も鉄道。
今ブームなんでしょうか?*1
7月6日(月)午後、パリでのイベントを終えたスタッフがローマに到着。7時からのリハーサルに出席するため、テベレ川の中洲、ティベリーナ島に設置されたローマ・ティベリーナ映画祭の会場に到着です。パリもそれなりに暑い日が続きましたが、南欧の国イタリアの暑さは、更にその上を行ってました。
イベント会場となった、イーゾラ・ティベリーナ(テベレ川の中洲)。フェスティバル期間中は、毎晩ここで映画の上映が行われる。船の形をしたこの島は、もともとローマ時代に起きた疫病を鎮める目的で、医学の神を祭るための神殿が立てられた。川の水で隔離されたこの島にはその後、教会や病院なども作られ、病人治療の為に使用されたとの事。
ローマの太陽と暑さ!日傘でお肌のプロテクション!でも、木村優?さん、それ、普通の傘ですよね?!、、、
7月7日(火) JAPANITALY本番
今日は、日本では七夕だなと思ったら、、、さすがはJAPANITALY、会場内には笹の葉が飾られ、日伊両国の女性が、着物姿で来場者に短冊を配っていました。
今宵は、天の川ではなく、テベレ川を渡って日本とイタリアが出会うことに。
会場内には、日本食とお酒が無料で来場者に振舞われ、オープニングセレモニーの後は、ここに沢山の人が集まり、日本の味を楽しんでいました。日本食テーブルにも長蛇の列が出来るほど。10年以上前と比べ、最近はイタリアでも日本食がブームで、誰に聞いてもBuonissimo!!(おいしい!!)とのこと。はせがわ酒店さんと全国の酒蔵の方々がお酒を、JRO(日本食レストラン海外普及推進機構)が日本食を提供。
オープニングセレモニーには、G8サミットの為にイタリア入りしていた麻生総理ご夫妻、アレマンノ ローマ市長、ジーロ文化財・文化活動政務次官など日伊の来賓が挨拶、文化交流を通して、両国の関係を一層深めていく重要性を強調されました。
司会は、イタリアのTV番組シリーズで科学警察官の役を務め人気の市川純さん。日本語とイタリア語のバイリンガルな、彼女。司会のほうもはきはきとリズムのある進行で、会場の雰囲気を盛り上げていました。
司会の市川純さん。現在、イタリアのTV番組で活躍中とのこと。
オープニングセレモニーの後、会場内で日本食とお酒を楽しむ日伊の来場者。
イベント開催中は、日本を代表する照明デザイナーの石井幹子さんと石井リーサ明理さんが、日本の旗をイメージした赤いライトニングを、ティベリーナ島に架かる橋や、川沿いの壁に照らし出し、幻想的な雰囲気を演出。
21時45分からは、櫻井孝昌プロデューサーの司会により、西久保瑞穂監督、石川光久エグゼクティブ・プロデューザーの紹介と、新作アニメ映画「宮本武蔵―双剣に馳せる夢―」の上映。ローマのティベリーナ島で、日本のアニメ映画を見るのは、なんとも不思議な感覚がしました。今後もこのような場所で、さまざまな日本映画を上映して欲しいものです。映画会場は、ほぼ満席(500席)、上映後は会場から拍手喝采です。
その後、同じ会場でイタリアのアニメファンによるコスプレショーとカワイイ大使によるファッションショーが行われ、イベントはクライマックスに。イタリア人の観客らも写真を取りながら、「カリーナ!」(カワイイ)を連発。
カワイイ大使によるファッションショー。
イタリアのアニメファン。暑い中、ずっとこの格好でした。
ショーの後にアフターディナーが続き、イベントは夜中の1時ごろまで続きました。会場では、日本酒や日本のビールを片手に、最後まで友人や、新しく出会った人との楽しい交流が続きました。少しずつ照明が落とされていくなか、人々は会場を後にしていきました。個人的にも、すばらしい七夕の夜だった思います。会場を後にして、コロッセオの近くにあるホテルまで歩い帰る途中、通りすがりのカップルがフェスティバルの話をしていたので、話しかけてみると、宮本武蔵の映画がとても面白かったのと、日本酒ですこしいい気分になっているとか。ローマの下町の路上で、お酒とアニメの話が出来るのはなんとも不思議な経験でした。
特集は「メコンの暮らしから考える『人間と川』」。
2009年が日・メコン交流年?ということもあり、メコン地域を特集しました。
地図でメコンの流れを見てみると、
チベットの源流から、中国、ミャンマー、ラオス、タイをつなぎ、カンボジアを経て、ベトナムのメコンデルタから南シナ海へ。全長約4900キロ。
水源は標高5100メートル、デルタ地域では標高0メートル。まさにアジアの大河。
(ちなみに、信濃川は約370キロ。青森~山口が1600-1700キロぐらいのようです。)
このメコン河をボートで下ったのが探検家の北村昌之?さん。
11年/5回にわけて全長4909キロを下った、その探検についてエッセイを書いていただきました。年間平均気温が0℃という厳しい源流地域から、通年稲作が可能(年間に二期、三期、条件によっては4期も!)な恵まれた気候のベトナムのデルタ地域まで。
河を下りながら見えてくる、景色や人々の暮らしの変化が印象的です。
(何千枚?にわたる写真を見せていただいたので、すっかり自分も旅した気分。)
巻頭対談は、東南アジア研究の第一人者・石井米雄先生と、出版社「めこん」の社長・桑原晨?さんのお二人です。メコンが流れる地域を、ひとつひとつの「国」として見るのではなく、その地域全体としてとらえることで、新しく見えてくるものがあるということを教えてくれます。現地に何回も足を運び、さまざまな友人がいるお二人だからこそ出てくる、具体的なエピソードの数々。
メコン地域の「食」について、フォトジャーナリストの森枝卓士さんに執筆いただきました。メコンの地域に、海苔や納豆に似た食べ物があることはご存知ですか?
読んでいると、ついついお腹がすいてくる、エッセイです。
森枝さんは、8月19日18:30~のサポーターズクラブ・イベントに登場!
詳細はこちら。
http://www.jpf.go.jp/jfsc/member/event/0908.html
ぜひ足を運んでくださいね!
今年3月に来日したベトナムの若手作家ドー・ホアン・ジュウさんからは、日本滞在記
が寄せられました。タイトルは「桜の花が太陽に触れる夢をみた」
ジュウさんの短編翻訳集をご希望の方は、生活文化チームにお電話ください。
03-5369-6060
それ以外にも、ラオスの音風景や、カンボジアの染め織り、ミャンマーの喫茶店についてのエッセイ、メコンの上流、中流、メコンデルタ、そしてカンボジアのトンレサップ湖のエッセイがあるなど、今回も盛りだくさんです!
メコン地域が好きな方も、これまで接点がない方も、ぜひ手にとってみてください!!