Monday, July 6, 2009

デザイン展の旅は続く…(ブダペスト後編)



f:id:japanfoundation:20090630104444j:image


こんにちは、みかんです。


さて、先日のブログ記事でご紹介したハンガリーでのデザイン展(ブダペスト工芸美術館/ジャパンファウンデーション共催)。


こんなスマートな化粧品のボトルから、


f:id:japanfoundation:20090630104714j:image


ミラノサローネで話題を呼んだTONERICOさんのライティングまで、



f:id:japanfoundation:20090630104746j:image


さまざまな現代のデザイン・プロダクトが紹介されました。





ハンガリーで展覧会を見に来てくださったお客さんは、決して日本の生活スタイル、ごく普通の私たちが何を着たり、食べたり、知っているわけではありません。そのような場所で、日本の一部(たとえば六本木や青山とか)にある、しかも2000年代のデザインをポンッと紹介して、お客さんにはどんな風に受け止められたんだろう?興味を持ってもらえるんだろうか?担当者として現地に向かったわたしには、正直なところ、そんな不安と期待が入り混じった気持ちがありました。


今回の展示では、最先端の液晶ケータイや脂分カットできる健康志向のオーブンレンジなど、新しいものも紹介していますが、それだけではありません。「調和の精神」―Harmony―というキーワードの元に、企画が構成されたんです。(コンセプトや作品リストはこちら



“日本のデザインを支える伝統と新しさ、地方に根付く地場産業と最先端のもの、かわいい遊び心ときっちりとした実用性、自然と人工的なもの、そんな対立する概念が融合してうまれたさまざまなデザインを見せたい”



果たしてこのコンセプトはきちんと現地のお客さんに伝わったんでしょうか・・?





小さな出来事なのですが、展示の担当者として現地に赴いたわたしが、とても嬉しかったことがありました。


現場のスタッフと、展覧会終了後の片づけをしながら、話していたときのこと。近くを美術館の職員の方が通り過ぎたので、挨拶をしました。


「展覧会はどうでしたか?」とわたしが尋ねてみると、


「とっても良かったわ。今ここでやっている展示の中では一番!」


(ん・・・まあ、ここまではお世辞かもしれない、と思いつつ、)


「特に気になった作品はありましたか?」と聞いてみたんです。そうしたら、


「そうね、照明とか、洗濯機とか。・・・ううん、でもね、一番気に入ったのはSpiritかしら!」


「スピリット!?」


「そう、The Spirit of Harmony。」(←これ、展覧会のタイトルでもありますね。)





後から聞いたら、実はこの方は、美術館の工芸専門のスタッフでした。


会場では、「竹カゴのバッグが欲しい!」「やっぱり日本といえば車かな」とか、「あんなデザイナーズケータイ、みんな持ってるの?」という素朴な声もたくさんいただいたのですが、単に見た目でこれが好き、欲しいというのではなくて、



「繊細で、ミニマルで、実用的で、美しいけれど無駄がない。そんな日本人の発想や日本人の考え方がすばらしいと思った。私たちも、EUも、そういうところは学ぶべきだと思うわよ。」



という彼女のコメントを聞いて、「ああ、伝わったんだ」と思いました。


もちろん、展示の受け止め方は人それぞれで、賛否両論あります。それも真摯に受けてとめて、もっと良い展示を作っていけたらと思っています。


日本のピアノに触ったり、スタンプをペタペタ押して楽しんだ人にとっても、プロのデザイナーとしてデザインを見てくれた人にとっても、この展覧会が、日々の生活なり、感覚なり、ビジネスなり、何らかのきっかけになっていますように・・・。


f:id:japanfoundation:20090630104814j:image

本デザイン展、8月からはドイツのエッセン、red dot design museumでの開催を予定しています。*1今度の会場ではどんなお客さんに出会えるのかを楽しみに、「デザイン展」の旅はまだまだ続きます!今後の展開にご期待下さい。




*1:ちなみにブダペストの前はパリ日本文化会館で開かれていました。その時の報告はこちら





Friday, July 3, 2009

日米のソフトパワーをスマートに使う



おはようございます!今週再登場のおひさまです。


あっという間に7月ですね。気がつけば2009年も後半戦・・・∑( ̄[] ̄;)!ホエー!!

でも感慨に浸っているヒマはなし!今日は元気にいきなりお知らせです、はい。テレビ放送されます☆*1



7月5日(日) NHK教育TV 午後6~7時


NHK日曜フォーラム 「オバマ時代の新日米関係」


番組詳細はこちら



実はこれ、6月12日に開かれた、フルブライト・カルコン合同シンポジウム「日・米ソフトパワー:地球的課題への取り組み」の一部が特集された番組なんです。フルブライト・ジャパン(日米教育委員会)カルコン(日米文化教育交流会議)の説明は、それぞれリンクのウェブサイトをご覧いただくことにして、シンポの中身をちょこっとだけご紹介。





f:id:japanfoundation:20090702122936j:image:right


朝9時に始まって、終わったのは夕方5時半過ぎ、しかも昼食をとりながらもスピーカーのお話を聞いて、、、というかなり盛りだくさんの内容でした。


というのも、


ジョセフ・ナイ教授のビデオ・メッセージとか!


アーミテージ元国務副長官や五百籏頭(いおきべ)防衛大校長のパネルディスカッションとか!!


船橋洋一さんや渡辺靖教授がソフトパワーを語るとか!!!


さらにさらに、第3セッションには皇太子殿下もご臨席くださったんです!!!!

登壇された方は総勢26人と、とても紹介しきれないので、気になる方はこちらから当日のプログラムやプレスリリースをチェックしてくださいね。でも、とにかく、まぁ何とも豪華なメンバーだったんですよ~☆*2ミーハーな私は、半径1.5メートルくらいにアーミテージさんがいらっしゃって、それだけで大興奮でした (/(エ)\)キャー


もちろん講演や議論の内容もおもしろくって刺激を受けたのですが、何より「こんな大きなシンポがやれちゃうんだ」という裏方の醍醐味もたっぷり味わった一日でした。





日曜の夕方、ぜひじっくりとご覧くださいませ♪




*1:あ、おひさまは映ってないですよ。残念ながら、というか当然というか。


*2:その分、準備にはかなりの時間とマンパワーがかかりました…。お疲れ様です!





Thursday, July 2, 2009

ポップカルチャーの祭典



雨ですね。なかなか梅雨とは仲良くなれない北国出身のmioです。


東京は雨ですが、パリはお天気であることを祈ります!


なぜなら、本日からジャパン・ポップカルチャーフェスティバルが始まっているのです。


ポップカルチャーと言えば、外務省文化庁経済産業省など、国の機関も大注目ですね。


7月最初の週は、このフェスティバルの様子を、現地から取材していただきます!


本日は、レポーターとなってくれた杉本さんから、第一報として皆さんへのご挨拶をいただいてます。では杉本さん、お願いしマース。


-----------------------------------------


こんにちは。


この度、パリとローマのイベントでレポーターを担当する、ブリュッセル在住の杉本です。


基金イベントへの参加は、今回が初めてになりますが、出来る限り現地の状況を楽しく、臨場感あふれる形でお伝えしていきたい思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。





氏名:杉本 滋郎 (すぎもと しげお)


出身:愛知県


所属:ULB大学(ベルギー) 国際関係学 博士課程


趣味:スポーツ、料理、旅、音楽/映画鑑賞








f:id:japanfoundation:20090702123902j:image