Thursday, January 15, 2009

同期との晩餐で






今日は仕事以外の雑感です。





先週、外大時代の同期(+後輩1名)が久しぶりに一堂に会したのですが、


大学入学から8年を経た今、みんなの立ち位置はいろんな方向に展開していました。





1.ウルドゥー語専攻*1卒業、大学3年から考古学を専攻し、


インド・プネの大学院(考古学)を修了。次は博士課程進学を目指す。





2.ヒンディー語専攻卒業、大学3年から環境経済学を専攻、大学院(環境経済)


修了後、環境アセスメントやコンサルティングを行う会社でSE職に就く。





3.中国語専攻卒業後、大学院(地域研究)進学。在学中に中国に留学し、


昨年9月から中国の大学院(公共政策)に入学。同時に環境コンサルティング会社で


継続的にインターン。今回の一時帰国時に日本の大学院に修士論文を提出し一区切り。





4.ポルトガル語専攻卒業後、日本のコンサルティング会社に就職、SE職に就く。


入社3年目で、早くも後輩の面倒を見る立場に。





5.スペイン語専攻卒業後、日本の出版社に就職。社会人1年目。


激務の営業職をこなしつつ、未来の編集者に向けて修行中。





6.台湾留学を経て、中国語専攻卒業後、国際交流基金

(ジャパンファウンデーション)に入社。日本語教育の分野で奮闘中(久保田)*2






はやくも2年目が終ろうとするジャパンファウンデーションの同期と年末に


大久保の韓国料理屋で忘年会をしたときも、お正月に実家に帰って、


高校の同級生10人と飲み会をしたときも、かつては同じスタートラインにいた


「同期」の異なる立ち位置での活躍ぶりに、何と言うか物思いにふけって


しまいました。高校の同級生のなかには大阪の病院でソーシャルワーカー


として働いていて、近い将来JICAの派遣で海外に行きたいという人もいて、


持ち場は違うなかでの親近性に驚いたりもしました。





話は戻ってその日、過去-現在-未来にわたる四方山話をしていると


1~6のなかで1人だけ他の5人と違うね、という話になりました。


3番の彼だけ2足の草鞋を履いて、他の5人は研究にしても、


就職にしても履いている草鞋は1足、立ち位置は1つという点で違うと。





当然、3番の彼はたいへんだと思います。異国の地で留学生として


修士課程で学びながら、会社で働いているわけですから。一方で


特に2と6(久保田)は3番の彼の立ち位置をとてもうらやましい


と言いました。働くなかで出てきた興味や疑問を学術的に突き詰めて


考え、それをまた仕事にフィードバックすることが可能な立場にいる


3番の彼はいいな、と思ったわけです。





そんなことをつらつら考えながら最終電車で家に帰ったのですが、


考えてみると、基金にもそんな人は少なくないことに気づきました。





真っ先に思いつくのは日本語事業部長の嘉数勝美さん


僕は「嘉数部長は一体どんな生活をしているんだろう」


といつも不思議に思っていました。


時間に比してパフォーマンスが明らかに多すぎるんです!





そんな疑問を、昨年末、嘉数さんに直接ぶつけてみました。


談論風発、話題は転々として奇を究めた1時間半でしたが、


次回は、嘉数部長への突撃インタビューの様子を


少しだけご紹介したいと思います。




*1:外大生はみんな「外国語学部○○(例:東アジア)課程○○語専攻」という所属をもち、1、2年生のときは言語を集中的にやります。3年生からは専門科目の比率も高くなり、みんなそれぞれゼミに所属するようになります。


*2:8年前に大学入学した僕が2年目というのも象徴的ですが、外大生って4年間で大学を卒業してない人がほんとに多いです。今回集まった人たちは誰1人4年で卒業してません。





Tuesday, January 13, 2009

「災害」からアジアをとらえてみよう!






年末に観て「おもしろい、95点!」(100点満点)と思った『K-20 怪人二十面相・伝』


へのライムスター宇多丸さんの扱き下ろしぶりにショックを受けている久保田です。





国際交流基金(ジャパンファウンデーション)のホームページをご覧頂くと、

いま真っ先に目に入るものの1つが「2008年度第2期 異文化理解講座」*1のバナーです*2





今期の開講は来週から。計4講座のうち


世界の人々を魅了するチベットの仏教思想・歴史・美術・自然はすでに


満員御礼の盛況ぶり!その他の3つの講座についてまだご応募を受け付けています。





私、久保田が興味深いなと思ったのは「災害に向き合うアジアの人々」です。


各回の講座タイトルから、アジアに住む多くの人々にとって自然災害は切っても


切れない関係にあることが改めて感得されます。





ジャパンファウンデーションでも、日米センター(CGP)や日本研究・知的交流部で

「自然災害」をテーマにしたシンポジウムが行われています*3


「自然災害」が1つ重要なテーマであることは間違いありませんよね。





今回の講座を担当している関口さんから告知をお願いしたいと思います。


関口さーん (」°ロ°)」オーイ!!






市民青少年交流課の関口です。





第一線で活躍する専門家の方々を講師として招き、


海外の国や地域を多様な視点から取り上げる異文化理解講座。


今期、毎週曜日は、アジア各地での災害による人びとの


生活への影響、被災地支援の在り方、生活再建の課題、


防災・減災への取り組みなどについて連続講座


災害に向き合うアジアの人々」を開講いたします。





昨今、インド洋沖地震やミャンマーのサイクロンなど、多くの災害が


アジアで発生していることはご存知の通りと思います。


その被害の状況や、被災地の人びとがどのように生きているのか、


各地域の専門家から詳しくお話が聞けるセミナーです。是非是非お見逃しなく!





■アジア理解講座「災害に向き合うアジアの人びと」


毎週水曜日(1月14日~3月25日)全10回


http://www.jpf.go.jp/j/culture/civil/cross/lecture/asia/index.html#01


主催: 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)


日時: 2009年1月14日から3月25日 19時から20時30分 週1回


定員: 80名(先着順)


受講料金: 全10回分 10,000円(割引有り)





お申込みはWEBサイトより行っていただくか、


異文化理解講座事務局(03-5562-0756)までご連絡下さい。





●コーディネーター


林 勲男(国立民族学博物館民族社会研究部准教授)





●講師および日程・テーマ(*変更となる場合もあります)





1月14日 総論


林 勲男(国立民族学博物館民族社会研究部准教授)





1月21日


アチェ紛争と2004年スマトラ沖地震津波:契機としての自然災害


西 芳実(東京大学大学院総合文化研究科助教)





1月28日 サイクロン・ナルギス被害の背景


飯國 有佳子(国立民族学博物館民族社会研究部外来研究員)





2月4日 メトロマニラ、マリキナ市の住宅耐震プロジェクト


田中 聡(富士常葉大学大学院環境防災研究科准教授)





2月18日 インド洋津波後のスリランカ漁村


高桑 史子(首都大学東京人文科学研究科教授)





2月25日 「洪水」と共に生きる人々:バングラデシュの生活


高田 峰夫(広島修道大学人文学部教授)





3月4日 2004年インド洋津波災害と南インド文化遺産


深尾 淳一(映画専門大学院大学専任講師)





3月11日 インド、震災を乗り越える染色職人集団


金谷 美和(国立民族学博物館研究戦略センター外来研究員)





3月18日 インド西部地震被災地のNGO活動


三尾 稔(国立民族学博物館研究戦略センター准教授)





3月25日 トルコ、被災地を結ぶ人々のつながり


木村 周平(京都大学東南アジア研究所特定助教)






関口さん、ありがとうございました! 


皆様のお越しを心よりお待ちしております。




*1:異文化理解講座って何?という方はこちら、講座の舞台裏についてはこちらをご覧ください!


*2:もう1つはジャパンファウンデーションWebサイトに関するアンケート。締切は1/19までです、ドシドシご応募ください。抽選で賞品もあたりますよ!


*3:CGPの事業はこちら、日知部(基金内では「にっちぶ」と略して読んでいます。課の名前も、企画調整・米州課は「企米課(きべいか)」、アジア・大洋州課は「ア大課(あたいか)」、「欧州・中東・アフリカ課」は「欧中ア(おうちゅうあ)」です。)は今度、神戸でフォーラムを行います。詳細はこちらです。





Friday, January 9, 2009

年始のご挨拶



皆様


新年あけましておめでとうございます。





本年も、ブログチームは、最新のオススメイベント情報や、職員の思い、はたまた事業の舞台裏など、表面にはあまり取り上げらないけれども「これぞ国際交流の現場!」という情報を皆様にご提供していきたいと思います。





週に2回程度の更新を目指します!





本年もどうぞよろしくお願いいたします!





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ここで、ブログチームメンバーより一言ずつご挨拶を。





エム:本部ビルの門松(↑上記写真のもの)をいつまで出しておくか、関西と関東で違うことを先日知りました(社内で議論になった)。


いろいろと日本文化について学ぶことの多いお正月です。


日本のお正月っていいですね。私の幼少時には羽子板や独楽や凧揚げをして遊んだものです。今は場所の確保も難しいのか、あまり凧揚げしている人の姿も見かけないのが残念です。凧揚げは大好きだったんです。


実家に帰り、父母からお正月について教わっておこうと思いましたが、15年ぶりぐらいの久々に正月に帰った実家では、高齢となった父母は昔と比べるとかなりいろいろと省力化(=省略)したお正月を迎えていました。でも、幼少時におまいりした神社に四半世紀ぶりに行き、感動しました。HPによると日本最古の厄除けの霊地だそうです。皆様も今年も元気で過ごせますように。





HO:いつもお読みいただいてるみなさま あけましておめでとうございます。


久しぶりに郷里で迎えたお正月でしたが、年々お正月の風情が変わってきたことに、あらためて驚きます。


今年も、このブログのことを、どうぞよろしくお願いいたします。





久保田:読者のみなさま、新年あけましておめでとうございます。


お正月は地元・宮崎でゆっくり休養してきました。


心機一転、またがんばっていきたいと思います。


よろしくお願いします!


写真は昨年11月末のハイキングで撮った富士山です。


みなさんの初夢に富士山は出てきましたか?


みなさんにとって今年がよい1年でありますように!


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蟹江:新年あけましておめでとうございます。


2008年は大変お世話になりました。


ブログチーム員になって早くも残すところあと3ヶ月です!!


基金の様子を楽しくお伝えできるよう、


2009年もどうぞ宜しく御願い致します。





クンシ:あけましておめでとうございます。今年は、より双方向的なブログをめざし、頑張っていきたいと思います。


年末年始は郷里(三重の山間部)に帰っていました。ここで一句、郷里の元日の様子を詠んでみます。





外に犬内に猫ゐるお正月





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