Friday, November 14, 2008

1[知的からの] Yes, We Can !






皆さんはじめまして!初登場のおひさまです(*^_^*)


おひさまは日米センターという部署で、日々アメリカ側のパートナー達とメールをやりとりしていますが、今回の大統領選挙を通じて、民主主義や人種について、さらに「アメリカ」という国について、あらためて色々と考えさせられました。政治・経済はもちろん、音楽、スポーツ、日本のメディアが取り上げない日はないアメリカに絡んで、、、





明日11月15日(土)、東京の基金本部で、こんなプログラムの説明会を開催します!!


☆゚・*: .。.:*・゜☆Japan Outreach Initiative」、通称「JOI(ジョイ)」!☆゚・*:.。. :*・゜☆゚





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日本語での事業名は、


日米草の根交流コーディネーター派遣プログラム」。


アメリカの南部や中西部など、日本との交流の機会が比較的少ない地域に、ボランティアを2年間派遣して、日本紹介や日米交流活動に活躍してもらいます。コーディネーターは、現地の学校を訪問して日本紹介のプレゼンテーションをしたり、地域で「ジャパン・フェスティバル」を開いたり、日本語を勉強する学生と日本語会話クラブを作ったり・・・、皆さんそれぞれの環境や特技を生かして様々な活動を展開していらっしゃいます。





そのJOIプログラム、現在、来年夏に渡米する第8期コーディネーターを大募集中!


明日の東京会場を始め、名古屋大阪でも説明会を開きます。






11月15日(土) 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)本部 14時~


11月29日(土) 名古屋国際センター 14時~


11月30日(日) 大阪国際交流センター 14時~


詳細・申込はこちら






説明会では過去のコーディネーターOBOGが体験談を話してくれるので、「具体的に何をするの?」「待遇は?」「英語力に自信がないんだけど・・・?」といった疑問・不安にもお答えします。





もうちょっとプログラムのことを知りたい方にはこちらのコーディネーター活動報告を。


去年の夏からミシシッピー州に派遣されているコーディネーター曰く、






学校でのプレゼンテーションの内容は、学校生活、家族、衣食住、など様々です。世界地図で日本を探したこともない子ども達が多くいるこの地域で、日本のことを紹介するJOIの活動には大きな意味を感じています。









アラバマ州での2年間の活動を終えて帰国したコーディネーター(写真はお寿司作りの様子)は、先生方を対象にワークショップを開いて、、、






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「アメリカと日本は思っていた以上に似ている点が多い」という感想が多かったのが印象に残っています。このように「日本文化・生活=全く違うもの」ではなく、アメリカと共通点も多い点に気付いてもらえたことは、日本をより身近に感じ、興味を持ってもらうためには重要だと思います。






という声を聞かせてくださっています。





大統領選挙の数日前に、購読しているメルマガで読んだ、米国在住の作家、冷泉彰彦氏のこの記事。オバマ次期米大統領にとって、日本が重要なパートナーになる理由としてこんな風に書かれています。






一つは、オバマとその巨大な支持層の世代です。現在の40代以下のアメリカ人は、自分が17歳(州によって違いますが)の免許を取れる年齢になったときには、まず日本車に乗りたいというチョイスをした年代です。若く、予算の限られる中、信頼性と燃費の良い日本車が、最初からそこにあり、自分が育つにつれて、その日本車がどんどんシェアを伸ばして、しかもハイブリッド技術を先行させている、それしか知らない世代です。





更に言えば、彼等はポケモン世代であり、ニンテンドー世代でもあります。<中略>「クールジャパン」と共に育ってきたといっても過言ではないでしょう。何よりも、彼等にとっての日本とは、「一神教的な善悪二元論」ではないポストモダンの文化として憧れの対象であり、それゆえに孤立しがちなアメリカにとって、唯一の顔の見える異文化なのです。(「まぶしい日本」from 911/USAレポート)



なんだか日本の役割がもっともっとあるのでは、と勇気付けられてしまいます。


ぜひJOIの説明会で、コーディネーターたちの米国体験談を直接聞いてみませんか?


(明日の東京会場は今からの飛び入り参加もOK♪)


そして、次はあなたもコーディネーターに挑戦してみませんか??





`☆´`☆´`☆´Yes, YOU CAN !!`☆´`☆´`☆´





Wednesday, November 12, 2008

11月のJFサポーターズクラブイベント サマンサ・サネッラさん講演



“・★11月のJFサポーターズクラブイベント★・”

こんにちは。情報センターより、11月のJFサポーターズクラブイベントについてのご紹介です。




JFサポーターズクラブでは、会員の皆様に直接国際文化交流に触れていただく機会として、

毎月1回イベントを行っており、毎回多くの方にお楽しみいただいています。

さて、11月のJFサポーターズクラブイベントでは、

カナダから来日されるサマンサ・サネッラさんにお話をしていただきます。

このサネッラさん、2007年にカナダの女性誌「Woman’s Post」で「カナダで最も影響力のある女性10人」の1人に選ばれている方なのです!!

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サネッラさんはインテリアデザインと建築の両方を学ばれ、現在、トロントにあるデザイン専門博物館「デザイン・エクスチェンジ」の代表を務められています。

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“・★「デザイン・エクスチェンジ」とは?★・”

1994年に創設された、北米を代表するデザイン・センターです。

カナダの優れたデザイン作品150点以上を所蔵する専門ミュージアムであり、また、研究・教育部門も備えた非営利組織として、

数多くの展覧会、講演会、国際会議や教育プログラム・出版活動を通して、文化、工業、ビジネスとデザインを結び、カナダのデザインの国際的地位の向上に大きな役割を果たしています。

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元は証券取引所だった由緒ある建物です。







実は、ジャパンファウンデーションもこの「デザイン・エクスチェンジ」で巡回展をやらせていただいています!

トロント日本文化センターの青柳さんに、そのときのことを伺ってみました。





「2001年のはじめ、デザイン・エクスチェンジには、国際交流基金制作の巡回展を二本、連続で受け入れていただいています。


2001年の1月11日から2月28日まで『写楽再見』展

2001年の3月14日から5月7日まで『日本の建築1985-1996』展

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 『写楽再見』展の様子


どちらか一方だけでも…と初め交渉に出かけていった当方に対して、

『いや、両方やらせてもらいます、そのほうが意味がある』と答えられ、

びっくりさせていただいたのが、今でも鮮明に思い起こされます。







国際的視野に立って、デザインの啓蒙と理解促進、そして情報交流の場を提供するという、

デザイン情報・リサーチ・センターとしての、デザイン・エクスチェンジの、面目躍如というところでしょうか。


その後も、東京発のデザイン再考のための展覧会『Re-Design:日常の21世紀展』を当センターと協力して受け入れていただいたほか、

もうひとつの基金巡回展、『デザイン百選』展も受けて下さり、

さらに、当センターでの『森正洋陶磁器デザイン』展を共催していただいています。」



トロントでも日本を評価してくれている芸術団体とのことです。うれしいですね!







サネッラさんは今回初来日。

カナダのデザイン、現代デザインの役割などを語っていただきます。カナダの街、特にトロントについて詳しくお話いただけるそうです。

トロントは今、空前の建設ラッシュといわれ、文化施設もどんどんリニューアルされているそうです。多文化主義の中での建築やデザインの役割、とても興味深いですね。

“・★サネッラさんの講演会は11月19日(水)18:30から、ジャパンファウンデーションで行われます。

どなたでも参加できますので、ぜひお越しください!講演後、懇親会も行います。★・”




“・★・ * ・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ * 。★・”

2008年11月19日(水)18:30~20:30

会場:ジャパンファウンデーション本部 JFICホール[さくら]

英語(日本語逐次通訳つき)

JFサポーターズクラブ会員:無料 非会員:300円 

講演会の詳細はこちらをご覧ください。

お申し込みはこちら→jfscmember@jpf.go.jp

にお名前、連絡先をお送りください。




“・★・ * ・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ *・ * 。★・”




Friday, November 7, 2008

写真に写っているものは?






保坂和志さんの『小説の自由』(新潮社)を読んでいて目にとまった


バルトークの弦楽四重奏をはじめて聴いて興奮冷めやらぬ久保田です。





早速ですが、本日は写真を何枚かお届けします。





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1枚目の写真はキーホルダーです。ちょっと見えにくいですが、


真ん中にあるのはハンガリーの国章。思いがけずバルトークの故郷ですね。





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2枚目と3枚目は「帽子」と「ポンチョ」です。





着用するとこんな感じ。





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これらはすべてある方々から記念に頂いたものなんです。


「ある方々」とは一体…。





実は先週の火曜日から日曜日まで通常業務を離れて


中学高校教員交流事業というプログラムに参加してきました。


概要は以下JFサポーターズクラブのウェブサイトより。35年の歴史を持つ長寿事業です。









ジャパンファウンデーションでは設立以来、日本に対する理解を深めてもらうため、諸外国から中学校・高校の先生方を日本に招いています。このプログラムは、日本の教育・文化状況を知ってもらうと同時に、日本の学校を実際に訪問して、日本の先生がたや教育行政の責任者と意見交換していただくことを目的としています。






過去にもこのブログやJFSCのウェブサイト上で


たくさんの記事が書かれています。





今回僕が随行したのは京都市視察チーム、24カ国・26人の先生方と

一緒に京都市立の学校を訪問してきました*1





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この写真は訪問先の朱雀第三小学校で撮った1枚です。


みなさんの充実の表情が覗えます。





京都市チームの先生方は充実のプログラムに満足されていたご様子。


先生方はすべての日程を終えられ、一昨日それぞれの帰途につかれました。


先生方は僕をとても快く受け入れてくださって、記念のプレゼントまで


頂いてしまいました(恐縮しております)。





ここからは感想になりますが、個人的にとても勉強になった刺激的な旅でした。





1つは今回お世話になった京都市教育委員会の取り組み、


その素晴らしさに心を打たれました。


ホームページの「京都市の教育改革」で見られる資料からだけでも


熱意と肌理細やかな配慮が伝わってきます。学校、生徒、保護者、地域、社会が

お互いを高めあおうという姿勢がすばらしいです*2


NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも校長先生が紹介された


堀川高校だけでなく、今回訪問させて頂いた学校、またプレゼンテーション


して頂いた学校の活動はいずれも充実していて、正直なところ驚きを隠せませんでした。


例えば、平成21年に新設されるという日吉ヶ丘高校国際コミュニケーション科。


ジャパンファウンデーションも何かの形で繋がることはできないかな、なんて考えたりして…





もうひとつはプロのエスコートと通訳の方のお仕事を近くで見る


ことができたこと、これは大きな体験でした。


通訳はもちろん、エスコートも全て英語で行われるのですが、


プロのパフォーマンスを体感できたことで、自分が基金で働いていく


うえで大切な外国語運用能力を以前よりもっと明確に見定めることができるようになりました。





通訳の方が「とにかく、ゆっくり、はっきりからスタートすることが大事」


とおっしゃっていて、僕は(外国語だけでなく母語でも)気が急いて


コミュニケーションが雑になってしまうとき、その言葉を思い返すようになりました。


表層的な見栄え(聞き栄え)の良さに拘泥されない言語運用ができるように

鍛えていかなければと思いを新たにしたとという感じです*3





また5日間、決して上手ではないながらも、集中的に英語でコミュニケーションを


とるという経験をしたことで英語でのコミュニケーションに対する恐怖感があまりなくなりました。


いつも英語で電話が来るたびに気が重かったのですが(自分に見栄をはっていたんですね)、


5日間の経験で下手は下手なりに開き直れて、とにかく精一杯の応対をしようと思えるようになりました。





今回お世話になったすべての方々に、主催者として、そして個人として、厚く御礼申し上げます。




*1:ちなみに僕以外には1年目のズッキーとさっちゃんが、それぞれさいたま市と広島県に行きました。広島県チームが訪問した広島大学如水館高校のホームページには、訪問時の様子がアップされていました。


*2:「お互いを高めあう」ということとどこかでつながると思うのですが、今朝読んだ茂木健一郎さんのブログ「素晴らしすぎるからといって」。かくありたいなと考えさせられました。


*3:外国語で会話しているひとに対して使われる「ペラペラ」という言葉はもちろん本当に「堪能」である場合もありますが、「薄っぺらい」という意味にもとれますよね。自戒をこめて、相手を大事にする話し方を目指したいです。